[365] ブッダの教えに関するわたしの理解 投稿者：宇根康裕 投稿日：2006/09/25(Mon) 23:34:17２３日の大阪講演と懇話会は非常に有意義なものとなりました。
副島先生、和心屋の皆様、みなさまどうもありがとうございました。
今回は、私の仏教の理解を書きます。
文章が長いので、まずブッダの教えに関して載せます。【緒言】
仏教は、ほんとうに、「深遠で理解しがたいありがたい教えであり
何年間も一心不乱に研究しなければ理解できないもの」なのか。
ブッダの教えを理解して記述するのに、一体、何世紀かかっているのか。
気づいたら、もう２１世紀。
ブッダの教えは、さっさとみんなで協力してスッキリまとめたほうがいい。
今、最もスッキリしないわけのわからない宗教が仏教である。
これがはっきりしなければ、仏教を選択すること自体が困難だ。
それにしても、ブッダは一生で何人も教えて悟りを開いたというのに、
今仏教を研究している人でブッダの教えを伝える人が何人いるのか。
私は、石飛道子先生と宮元啓一先生のブッダと仏教の優れた分析をもとに
仏教を大きく理解した。
今回は、庄司さんの問いへ答え「仏教」とは何かを示し、
続いて、「真理」とは何か、「空」とはなにかについて書く。
最後に、大乗仏教、信頼に関する３つのパターン、信頼の形成方法について書く。
私は、人と人との信頼が生活上最も大事であるという考えである。
【緒言おわり】
庄司さんの問いに対する解答（仏教とは何か）
問いの内容
南方上座部仏教であるテーラワーダーの仏教徒に対して
「ブッダは物欲を捨てよと説くのに、ブッダ本人は妻や子供を捨てて出家し
ほんとうの穏やかな幸せを欲して求めたのは、どういうことだ」という問題に
仏教徒が答えられなかった。答えは何か。
結論
仏教とは、ブッダの教え（言葉）のことである。
したがって、ブッダの生き様、人生は関係がない。
本論
ブッダは悟るまで、間違ったことばかりしている。
たとえば、厳しい修行があげられる。なぜなら、真理がわかっていないからである。
したがって、悟りを開く前の一切の行動は無視するのが仏教徒のあり方である。
仏教とは、ブッダの教えを守ることであり、ブッダの教えとはブッダの言った言葉である。
それは、当然悟りを開いた後のことである。
仏教においては、ブッダの行動はどうでもよく、ブッダの言葉のみが重要である。
真理とは何かに関して
まず私が知る真理の定義を引用する。
（引用はじめ）「カント『純粋理性批判』入門」（黒崎政男著 講談社選書メチエ）１１５ページ
【真理とは認識とその対象との合致である】
（引用終わり）
これにたいして、私は真理を以下のように定義する。
結論
「真理とは、原因と結果の完全な存在の一致である」
本論
真理関係とは、まず、�仝彊�があるから結果があること。
たとえば、〜だから〜、〜ゆえに〜（因果関係）の関係が成立すること
かつ、以下の要件を満たさなければならない。
�◆峺彊�がなくなれば、結果もなくなる関係が成立すること」
真理関係とは、原因と結果の存在は、必ず同時に存在し、必ず同時に消滅することである。
このことを、「ブッダの論理学五つの難問」石飛道子著 講談社選書メチエ を読んで理解した。
石飛氏は、この真理関係を「ブッダの公式」と名付けて解説している。
「ブッダの公式」とは何か、
（引用はじめ）「ブッダの論理学 五つの難問」石飛道子著 講談社選書メチエ ５６ページから５７ページ
時間を含む論理学といえば、時間を含む関係、すなはち因果関係を扱うことがすぐ想定できるだろう。
その通りである。ブッダが語ったものも因果関係だった。
中略
ここでは、ブッダの論理学を明らかにすることが目的であるから、阿含経典の読みにしたがって解釈する。
とりあえず、論理学の基本にかかわる部分だけを取り上げよう。それは次の通りである。
（１）これがあるときかれがある
（２）これが生ずるからかれが生ずる
（３）これがないときかれがない
（４）これが滅するからかれが滅する（『サンユッタ・ニカーヤ』12.49.3,5)
仏教の縁起の教説である十二因縁（後述）を説くとき、その基本の形式としてこれら四つがよく説かれるのである。
非常に大事なものなので、これに「ブッダの公式」という名をつけて、以後この名称でこれら四つを扱うことにしよう。
（引用終わり）
注意！！ここで、いわれている因果関係とは、私がいう真理関係のことである。
ブッダの公式にある真理関係の論理学が最も重要な仏教の真髄である。
仏教の真理関係をもう一度書く。
仏教とは、ブッダの教え（言葉）のことである。
（１）ブッダの教え（言葉）があるとき仏教がある。
（２）ブッダの教え（言葉）が生じるから仏教が生じる。
（３）ブッダの教え（言葉）がないとき仏教がない。
（４）ブッダの教え（言葉）が滅するから仏教が滅する。
すべて成立するので、真理関係が成立する。
一方、仏教とブッダ自身の関係では、
（１）ブッダ自身が存在するとき仏教がある。
間違い。なぜならば、悟りを開いて教えを説くまでは、仏教はない
また、（４）においては、ブッダが死んでも仏教があるため、真理関係がない。
次に、ブッダ自身とブッダの教え（言葉）はどうであるか。
これも、真理関係にない。
なぜならば、ブッダ自身が消滅してもブッダの教え（言葉）が存在するからである。
以上より、人間とその人間が創造したものには真理関係が成立しないことがわかる。
さらに、引用した「対象」と「認識」に関して、真理関係を評価する。
（１）対象があるとき認識が生じる。
（２）対象が生じるから認識が生じる。
（３）対象がないとき認識がない。
（４）対象が滅するから認識が滅する。
真理関係は成立しない。
なぜならば、認識は、対象がなくても残るからである。
認識とは何か、辞書を引用する。
（引用はじめ）三省堂提供「大辞林 第二版」
にんしき 0 【認識】
（名）スル
(1)物事を見分け、本質を理解し、正しく判断すること。また、そうする心のはたらき。
「経済機構を正しく―する」「―を新たにする」「―に欠ける」
(2)〔哲〕〔英 cognition; (ドイツ) Erkenntnis〕人間（主観）が事物（客観・対象）を認め、それとして知るはたらき。また、知りえた成果。感覚・知覚・直観・思考などの様式がある。知識。
（引用終わり）
以上より、認識とは、理解や知識であることがわかる。これらは記憶されたり、言葉として残ったりする。
したがって、対象の存在がなくなった後にも存在する。
ゆえに、対象と認識は、真理関係が成立しない。
これに対して、対象と知覚は真理関係が成立すると考えられる。
（１）対象があるとき知覚がある。
（２）対象が生じるから知覚が生じる。
（３）対象がないといき知覚がない。
（４）対象が滅するから知覚が滅する。
「空」とは、身の回りの物と自分とが、真理関係にないということである。
物があっても、死ぬことがあるし、
自分が存在していても、物が壊れることがあるからである。
物と真理関係にあるものは、そのときその瞬間の知覚である。
「空」と信じたり思い込むのではなく、「空」と理解しなければ悟れていないということである。
仏教ではすべてのことを石飛氏の「ブッダの公式」にあてはめて
真理関係を知ることが最も重要である。
苦に関する真理関係をはじめて見つけたのが、ブッダである。
それが十二因縁である。
因縁と因果は違うものである。
因縁とは、〜に因って（よって）〜という関係であり、それは結果の存在も非存在もすべて
原因の存在と非存在に因るということである。
これに対して、因果は、結果の存在が原因の存在（過去、現在を問わない）に因るということである。
仏教は、因縁（真理）を教えるのであって、因果を教えているわけではない。
原因がなくなれば同時に結果もなくなり、生じるものは滅するものであるから、すべては無常である。
これに対して、因果の関係は原因が消滅しても結果が残るという論理であり、永遠の信頼の思想である。
先祖崇拝は因果関係である。
先祖の子作りという原因が過去に存在し、その結果子孫があるという結果が存在する。
子孫が存在するという結果は、原因の消滅（先祖は死んでいるという事実）に関係しない。
子供を作るという「瞬間」に真理関係が存在すると考えられ、自己とすべての物の関係は、
瞬間瞬間の真理関係でしかないと考えられる。
先祖の存在と子孫の存在が真理関係でないことは明らかである。
同様に、輪廻転生も真理関係がないために、輪廻転生はブッダの論理学上消滅してしまう。
一方、先祖崇拝は、これまでの因果関係を信頼する。
そして、再び未来の結果を信頼し、原因を作る。
以下、大乗仏教論へ続く。
[364] 〈万一日中衝突なりせば、それが米中戦争に発展しないとは考えにくい〉 投稿者：王仁 投稿日：2006/09/25(Mon) 20:11:38 前論〔359〕に続き、上の表題について考えてみます。ポイントは二つあります。
�ー�衛隊の総合戦力は非常に「いびつ」である。
�∧厂馨鯡鵑箸い錣譴覦楕歉鯡鸞�5条がある。1. まず�，�らです。最初にに小川和久「日本の戦争力」／アスコム‘06年）から引用します。
（引用始め）
〈自衛隊の実力〉
・バイアスロンでたとえれば、水泳だけが抜群に強い歪な戦力である。自衛隊の能力で、世界最高水準にあるのは、海上自衛隊の対潜水艦戦（ASW）能力と掃海（AMW）能力である。
これは同盟国の日本に対して帝国海軍の復活を絶対に認めないアメリカが、旧ソ連の潜水艦部隊を抑え込む対潜水艦戦能力だけを突出させることを求めたからだ。
〈自衛隊のパワー・プロジェクション能力〉
・自衛隊にはパワー・プロジェクション（戦力投射）能力がまったく欠落している。数十万の陸軍を海を越えて上陸させ、戦争目的を達成できるような構造を、もともと持っていない軍隊である。
・日本は、「自衛隊にはパワー・プロジェクション能力がない」と世界にアピールし、誇り高く手を縛ってみせ、平和主義を実現するテコに使うことができるはず。そうしないのは、政治家や官僚が無知だから。
〈海上自衛隊〉
・海上自衛隊は現有兵力4万5千人弱で、自衛艦隊と5つの地方隊その他がある。艦艇の規模では世界第5位だが、その対潜水艦戦能力、補給能力などは、世界でもトップクラス。
〈航空自衛隊〉
・航空自衛隊は現有兵力4万5千人強で、北部、中部、西部の3つの航空方面隊と、沖縄の南西航空混成団に分かれる。警戒管制能力、要撃戦闘機、地対空ミサイルなどによる防空戦闘能力は世界でもトップクラス。
（引用終わり）
2. ワニです。軍事には素人なので相当ズッコケた議論にならざるを得ないが、次のことは言えるのではないだろうか。
まず米軍を補完する属国軍という形で作られている自衛隊は一国の正規軍としての体裁がなく、他国に戦争を挑める状態にはないと思われる。
次に各論だが、陸上自衛隊が他国に進出して長期に戦争できる態勢には、今のところないと思われる。他国を攻めるミサイルなど備わっているのだろうか。泥縄式に整えることはできようが。
次に航空自衛隊は世界トップクラスといっても防衛能力においてである。急遽、攻撃用ミサイルを購入すればなんとかなるかもしれないが、中国沿岸部まで行く空母がない。したがって日帰りで中国沿岸部を攻撃して帰って来ることになるのか。これはどうも長続きしそうにない。
いやいや空母は海軍の所属かもしれない。いずれにしても航空自衛隊を中国本土に投入して作戦を展開できるようなプロジェクション能力が現在は備わってはいないと考えられる。
一番期待できるのは、海上自衛隊のようだが、どこまで持ちこたえることができるのだろうか。中国のミサイル攻撃や潜水艦攻撃などなかなか手強（ごわ）いのではないだろうか。
したがって何らかの謀略によって日中の軍事衝突に突っ込まされていく場合、それは親分が間もなくが介入してくるという見通しの下、日本の政治家が決断させられるのだろう。これは次の安保とも関わってくる。
3. 次に�△任后０楕歉鯡鸞�5条は、日本を守るかのようにも書いてあるが、安保の本来の役割は日本に基地を置く権利の確保と、それによって中・ロ（ソ）ににらみを効かすのが眼目ではないかと言われている。
しかし、ここで米国は安保を逆手？にとって、中国に宣戦布告する。正確に言えば米国を操っているRフェラーによって宣戦布告されられると言った方が分かりやすい。（とは言え、米世論の事前工作も必要だから、米本土の各地で大きなテロも併行してなされる？）。
ぼやき〔792〕〔793〕にあるように米経済全体が深刻な長期不況の局面に入れば、米国民を戦争に駆り立てやすい心理的土壌にもなっていくのではないのか。
かくして米中間の覇権交代戦争に転化していく。その結末は、どういうわけか中国が勝ってしまう構図である。つまり前論〔359〕の寓話と同じ結末である。
4. さて、日中間の戦争が成立しそれだけで完結する構図は、日本が憲法改正し、陸上自衛隊を始めのプロジェクション能力も整え、一国の正規軍としての体裁を整えたときであろうと考えられる。そうなるには向こう5年単位の準備期間がいるのではないだろうか。
いや、この構図にしても日中戦争の結末だけで終わるとは考えにくい。国際銀行家の性癖からすれば、このチャンスを最大限に生かして世界大戦にもっていってしまうのではないか。
5. ソーン氏の言葉を続けよう。ソーン「だが《支配者たち》にとっては、戦争は計画全体の不可欠な行程なのである。なぜなら、人々が虐殺や暴力にうんざりし、もう二度と戦争はしたくないと思ったとき、そのときわたしたちはついに屈服し、支配者たちの新世界秩序を受け入れることになるからだ。それは操作・管理された戦争であり、その管理者こそ《支配者たち》なのである。連中は自分たちの目的を推し進め、より強大な権力を手に入れるために、何百万人もの罪のない人々を殺す（すでに殺している）。恐怖と混乱は方程式における主要な要素である。混乱の中から秩序―新世界秩序が生まれるのである」（「中国ロック本」第50章）。
以上が、もう一つの寓話の考察だが、いかがであろうか。万一、日中軍事衝突となれば、そらが世界的大惨事につながる虞（おそれ）があるという警告を発する衝動が抑えられないということでした。
（藤四郎だから思いを直に言えるところがある。プロの言論人としは、はばかれるところかもしれない。だが、「中国ロック本」を丹念に読んでもらえれば、それに沿った内容になっていて、そう違和感を覚えるほどではないと思われるが…）。ワニ親父
【補足】
「朝日」06.8.12号に小川和久（軍事アナリスト）が、北朝鮮を先制攻撃することの現実性の可否を問う論考を寄せている。
先制攻撃をするということは、日本が戦争を開始することだから、北朝鮮の反撃を封じ戦争を終結させるシナリオと能力が必要になる。（核以外では）北朝鮮に上陸進攻して降伏させる軍事力が必要で、それは総兵力120万人規模で年間防衛費は30兆円近くになるという。それより、日米同盟を（あてにならないのなら）実のあるものに詰めるのが先決ではないかとしている。
(ワニ：これを紹介したのは、安保に頼れということではなく、他国と戦争を始めることがいかに大変なことかを示すためである）。
[363] 『戦争経済に突入する日本』がビジネス部門８位 投稿者：会員番号１２５９ 投稿日：2006/09/23(Sat) 21:44:24「ブックファースト」から転載します。（転載開始）
■書籍週間ランキング■
06.09.11〜06.09.17
（ブックファースト渋谷店調べ）
●ビジネス書ベスト１０
順位 書名 著書名 出版社名 価格（税込）
1 外資系トップの仕事力 ＩＳＳコンサルティング ダイヤモンド社 1,575円
2 テレビＣＭ崩壊 ジョセフ・ジャフィ 翔泳社 1,680円
3 大前研一 新・経済原論 大前 研一 東洋経済新報社 2,310円
4 なぜ、社長のベンツは４ドアなのか？ 小堺 桂悦郎 フォレスト出版 1,470円
5 ビームスの奇跡 山口 淳 世界文化社 1,365円
6 なぜ、あの会社は儲かるのか？ 山田 英夫／山根 節 日本経済新聞社 1,470円
7 インベストメント ハードラー 為末 大 講談社 1,680円
8 戦争経済に突入する日本 副島 隆彦 祥伝社 1,680円
9 投資事業組合とは何か 田中 慎一 ダイヤモンド社 1,680円
10 ｍｉｘｉと第二世代ネット革命 早稲田大学ＩＴ戦略研究所／
根来 竜之 東洋経済新報社 2,310円
http://www.sound1st.net/ranking.html
（転載終了）
「gooニュース」から一部転載します。
（転載開始）
週間ベストセラー＜総合・ビジネス＞＝八重洲ブックセンター
2006年 9月19日 (火) 15:00
＜ビジネス＞
１．不動産投資リスクの基礎知識
．．．．．三菱ＵＦＪ信託銀行不動産コンサルティング部（日経ＢＰ出版センター ２０００円）
２．キヤノンの仕事術
．．．．．酒巻久（祥伝社 １６００円）
３．「突破」の戦略、「志」の経営
．．．．．中静夫（ダイヤモンド社 １６００円）
４．日経業界地図 ２００７年版
．．．．．日本経済新聞社編（日本経済新聞社 １０００円）
５．新・経済原論
．．．．．大前研一（東洋経済新報社 ２２００円）
６．なぜ、あの会社は儲かるのか？
．．．．．山田英夫／山根節（日本経済新聞社 １４００円）
７．業界地図 ２００７年度最新版
．．．．．東洋経済新報社編（東洋経済新報社 １０００円）
８．会社は誰のために
．．．．．丹羽宇一郎／御手洗冨士夫（文藝春秋 １２３８円）
９．戦争経済に突入する日本
．．．．．副島隆彦（祥伝社 １６００円）
10．数年後に起きていること
．．．．．日下公人（ＰＨＰ研究所 １４００円）
資料提供：八重洲ブックセンター本店（９月１０日―９月１６日）
［１９日 ロイター］
http://news.goo.ne.jp/news/reuters/geino/20060919/JAPAN-228875.html
（転載終了）
[362] 『バクーニン・コード』 投稿者：ゴーマニスト左派 ・バクーニン派 投稿日：2006/09/23(Sat) 08:47:56 バクーニン著作集 第６巻・白水社刊 「マルクスとの個人的関係」（より引用開始） 【 ユダヤ人マルクスは、ロンドンにもフランスにも、とりわけ独逸にちょっと頭の切れる陰謀家で、活動家で、山師的な沢山のユダヤ人グループを持っている。実業家、銀行家、作家、政治家、色々な記者、文学仲買人だ。つまり、一方で銀行に足を突っ込み財界の仲立ちをし、同時にもう一方の足で社会主義運動に突っ込み、御尻はドイツの日刊新聞ーー彼等は、全ての新聞に独占している。ーーといった連中だ・・・しかと暴利を貪る宗派、蛭の様な連中、欲張りで比類無い寄生虫により固く、親密に組織されているユダヤ人世界は、単に国境を越えているだけで無く、あらゆる政治的意見をも超越して結ばれている。今日では其の大部分が一方ではマルクスに依って、他方ではロスチャイルド家に依って思いの儘に動かされている。私はロスチャイルド家の人々がマルクスの優れた点を認める一方、マルクスの方もロスチャイルド家に本能的に惹かれ、大いなる尊敬を払っていると確信している 】。 〈引用サイト：http://sinobu10.hp.infoseek.co.jp/marukusu_and_roschairudo.html) （引用終わり） バクーニン、この引用は二度目ですが、「学問道場」で一年近く知識を得て、『本物』だと本能的に直感、確信しました。日本でも同じネットワーク（クモの巣）の作り方・・・「万国の労働者団結せよ！」といって各国の国柄も民俗も伝統文化歴史も違う、独自の進化をとげているのに労働者をバーベキューの「鉄串」で串刺して、「インターナショナル」 ＝ グローバル・プロレタリアート運動＝グローバル・共産主義運動 「カトリック」の強いロシアでマルクスの思想を実践したのがレーニンです。 ★★☆ マルクスが「フリーメーソン」だったとしたら・・・ 戦中、マルクスに奉じ、特高に逮捕虐殺されたり、戦後、６０年、７０年安保闘争で一生棒に振ったり、学生運動、マルクス教義の解釈・宗門セクト争いで分宗派、殺し合ったりすることもなかったのではないのだろうか・・・・ （「今日のぼやき」より引用開始） アダム・ヴァイスハウプトは、１７７６年に秘密結社、イルミナティを創設した。その時の、結成の演説（説教）の中で、イルミナティの組織結成の目標を次ぎのように説いた。 「われわれイルミナティは、理性（りせい、ｒｅａｓｏｎ、ｖｅｒｎｕｎｆｔ フェルヌンフト ）すなわち、利益欲望思想、金銭崇拝の精神を、われわれ人間にとって唯一の法典（規則の体系）にするであろう。これこそが、これまで人間の（人類）が解明できなかった最大の秘密なのだ。金銭崇拝（利益欲望の精神、すなわち理性）が、人間にとって信じるべき信仰、宗教となる時に、ついに、われわれ人間が抱いてきた
最大かつ唯一の大問題が、解明され、解決されるのである」（副島隆彦の訳おわり） （引用終わり） マルクスの「資本論」は「資本主義経済の運動法則を解明する。」ことにあったと言われています。 「規則の体系」＝秘密組織イルミナティの結成の目標にもピッタリ符合します。 「ダビンチ・コード」でキリストの秘密を暴いたように・・・ストーリーテーラーが今世紀最大の思想家・マルクスの「秘密」を暴く『バクーニン・コード』で小説、映画化できると思われます。 ただし、外国でです。外国の作家、映画監督でないと「スケール」が・・・ 日本映画ならオープニングに７０年代の汚い四畳半、学生下宿の本棚に【マルクス・エンゲルス全集】を映すシーンから始まって、海外ロケイギリス、フランス、ドイツとかあっても最後は“四畳半的”な余韻で終わりそうです・・・・
[361] 「ぼやき783」に関連して 投稿者：やまびこ 投稿日：2006/09/21(Thu) 20:09:49�‘睛謄船Д奪�して下さった方へ（私信）
先日、執筆した際に使用した或る書籍を図書館の閉架書庫から出して貰いました。何気なくページを開いていると、「問題事項一覧」のみで紹介した箇所について、鉛筆書きのチェックがありました（私はコピーをとっただけです）。
無料ページでの掲載だったので会員かどうか不明ですが、わざわざ細かいところまで読んでいただき、ありがとうございました（偶然・私の誤解、等だったら失礼しました）。��題名について。
何気なく「提督三部作の問題点」という題をつけました。しかし、先日、新潮文庫の『井上成美』のカバーを見たら、「著者のライフワーク海軍提督三部作完結編。」と書いているのに気づきました。「海軍提督三部作」というのが正式なのかもしれません。
しかし、「提督」は「�ヾ和發了蔑甦院３し海両�官」（『広辞苑』の電子辞書版による）なので、個人的には「海軍提督」というのは変な気がします。一般に分りやすいように、出版社が「海軍」を頭部につけたのでしょうか（私見ですが）。
��「長すぎる」という声に答えて。
友人に知らせたら「読むのが大変そうなので後ほど……」くらいの返事が来たので、いくらか要点を記しました。改めて、この掲示板でも書きます（同じ原稿ではありませんが）。
・支那事變について、阿川の『米内光政』に「海軍も否応なしに戦いの一角に加ることになって」とあるのは問題ではないか。当時の新聞には「海軍重大決意聲明」という見出しがある。
・米内は「国民政府を相手とせず」の近衛声明を強く支持した。また、多田参謀次長の和平案について、自身の辞職をほのめかしてつぶしたのも米内だった。
・首相時代の米内について、阿川作品内の記述は簡単すぎる。しかし、当時の新聞を見ると、
「戦時体制を強化し／興亞大事業完遂へ／国民生活確保を期す」
「汪精衛氏を中心とする支那の新中央政府樹立後は重慶政權がその傘下に入り來ることを希望する」
「昭和十三年一月十六日の近衛内閣當時に於ける『國民政府を對手とせず』との聲明は今日断固として不變であるとの基本方針を力強く闡明した」
「南京に新政府が出來たがこれからうんとこの新政府をもり育てる事だ、新政府も追々と自分の兵力を持つやうになる、然し日本としてはまだまだ相當の兵力と資金の援助を續けていかねばなるまい、蒋介石が惡かったと云つてお辭儀をして來れば新政府に抱いてやることは差し支へない、まづ兎に角日本としては新政府を育てることだ、それ以外にない、そして抗日を親日に變へることが大切だ」
などと書いている。
これらの発言について、「提督三部作」は一切触れていない。
・山本が石油に対して関心が深かったことはよく知られているし、『山本五十六』中にその描写はたくさんある。それらを読むと、山本が重油タンクを攻撃しなかったのは変だし、不自然だ。
しかし、阿川作品はその疑問について適当な理由をつけてごまかしている。何か理由がある。
山本は駐米時代にロックフェラーと接触があったのではないか。ある山本伝に、それをうかがわせる記述がある（残念ながら、人名を特定するまでには至らなかった）。
[360] 私の本の読者からのメールを４通載せます。 投稿者：副島隆彦 投稿日：2006/09/21(Thu) 16:36:00副島隆彦です。 私の本の読者からの感想メールと質問のメールを４通載せます。（転載貼り付け始め）
（１ ） ----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Friday, September 08, 2006 8:24 PM
Subject: はじめまして（高校教諭です）
はじめてメールします。「日本壊死」に続いて、「昭和史からの警告」も読ませてもらっています。
副島さんの情報力と知識にはとても感心しています。
今回は「昭和史からの警告」について、質問させていただきます。日本が操られているというの
はそうかなと思えるのですが、「他国の軍隊がいればそれは侵略行為である」とありましたが、
まさに現在の日本と韓国はアメリカに侵略されているということですね。
この侵略から逃れるためには、憲法を改正して、日本人の手で日本を守れるようにすべきだと私は
思うのですが、いかがでしょうか。
次に、フリーメイソンによって日本は戦争に引き込まれたとのことですが、そうすると日本だけでなく、
当時の中国にもソ連にもメンバーがいたということですね。つい最近、ユン・チアン氏の「マオ」（講談社刊）
を読みましたが、これを読むと、中国大陸に入り込みたくない日本をソ連と中国共産党が引きずり込んだと
書いてあります。
副島さんの考え方からいくと、毛沢東あたりもフリーメイソンだったのかと思えてきますが、どうなのでしょう。
またソ連のスターリンはどうですか。日本が悪意を持って中国に侵略したという認識は覆されつつあるのでは
ないかと、私は思うのですが、どう思われるでしょうか。
私自身は終戦50年のころから大量に出版された戦争の見直し論をこの十年読み続けて、かなり当時の日本
の立場を理解できたような気がします。副島さんの考えも参考にしながら、本を読み続けていきたいと思っています。
重ねて、「昭和史からの警告」についての質問です。日本が中国の汪兆銘（おうちょうめい）政権と交渉したこと
について書いておられましたが、当時の中国というのは統一した政権というものがあったのでしょうか。
蒋介石には英米がつき、共産党にはソ連がつき、汪兆銘には日本がつくという、内戦状態で、蒋介石が中国代表
政権というにはあまりにも貧弱だったのではないかと思うのですがいかがでしょうか。
また、ユン・チアン著「マオ」によると、蒋介石も日本も中国本土での戦争は望んでいなかったとあります。
満州から日本が北上せずに中国との戦争で弱ってくれることを望むソ連と、日本に蒋介石軍をできるだけたたいて
ほしい共産党軍の思惑が合致し、日本と蒋介石を陥れていったとありますが、副島さんの考えはいかがでしょうか。
ドイツのユダヤ虐殺は確かにひどい犯罪ですが、戦争勝者であるソ連のスターリンが民族ごとシベリア送りにして
絶滅させても、中国が満州族を絶滅させても、国際社会が裁けないのは戦争に勝ったというだけの理由なのでしょう
か。このままだとチベット民族も危ないように思いますが。
そんな隣国を抱える日本が、自主防衛力を持たずにアメリカから独立することは可能なのでしょうか。できれば、
副島さんのお考えを聴かせてください。
愛知県＊＊＊＊＊＊＊ ＊＊＊＊＊
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です。
拙本をお読みいただき感想のメールをありがとうございます。
私は、ソ連や、中国の毛沢東らさえも、裏から大きくあやつった、アメリカのロックフェラー財閥が
すべてを握っていた、今もそうだと、研究を続けて分かってきました。
蒋介石は正しい政権であり、中国の正統な政府でした。アメリカ国民も抗日戦争（日本の侵略反対）
で応援していた。 それなのに、あっけなく毛沢東の共産軍に、数年でやられてしまった。
降伏した日本軍の武器弾薬が、アメリカの介在で、ソ連軍から毛沢東に渡ったのです。
当時、毛沢東のいる延安まで来て、半年に渡って毛沢東に横から指図した、ジョージ・マーシャル大将
（戦争中参謀総長、のち国務長官）の動きを調べています。
私の翻訳本「次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた」（徳間書店刊、上下２巻）をお読みください。
ユン・チアン著の「マオ」（講談社刊、上下２巻） を私も、細かく調べながら読んでいます。
彼女は、父親たちが周恩来派で、周恩来らはアメリカとつながっていた中国共産党内の大幹部たちです。 だから彼女は、救い出されて亡命できたのです。 彼女のご主人（配偶者）は、イギリス政府の情報部の中のアメリカ派の情報部員でしょう。学者のふりをしていますが。
このように、複雑に見えますが、いろいろ調べてゆくと、大きな仕組みで世界（史）が計画的に動かされていることが分かるでしょう。
私の本を読んで、それで、ここが分からない、納得できないとか、ご意見をください。お返事します。貴兄のまじめな性格は、私にはよく分かります。私は、ネットで「副島隆彦の学問道場」 http://soejima.to
を開いています。 見に来てください。 副島隆彦拝
（２） ----- Original Message -----
> From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
> To: GZE03120@nifty.ne.jp
> Sent: Sunday, August 13, 2006 11:43 PM
> Subject: ユダヤについてお伺いします
貴書『昭和史からの警告』及び『アメリカに食い尽くされる日本』を興味深く読みました。
それに関連して、次のことについてお伺いしたいと思います。
�．罐瀬笋蓮�基本的には『根無し草』のような存在ですから、謂（い）わば、シャイロックのように『金』にしか
信用をおいていないのでしょう。従って、世の中が常に動き投資機会に恵まれていないと面白くないはずです。
動きの殆どない成熟社会など面白味のないものだと思います。
福祉社会などとんでもないと思っているはずです。だから、世界の何処かで戦争をさせて 「武器兵器の在庫一掃」
、「新型兵器の試用」 などをし、「死の商人」 として暗躍し、一儲けしているのではないかと思うのですが、思い過ご
しでしょうか。中東の争い事などその典型ではないかと思われます。
> �◆〔た襪盍泙鵑如⊃А垢併�件が頻発しておりますが、公安当局は全く事前に情報をキャッチしていないのでしょうか。
例えば、『９・１１』のような大掛かりなものの情報が、このＣＩＡでも入手できなかったとは思えないのですが。その意味で
は、全くの『出来レース』のようなもの・『やらせ』だったのではないかと思いますが。そんなことを公表したら、とんでもない
ことになりますから、何百年も経たないと真相は明らかにならないのでしょうが、おかしな事件です。
そして、その後で糸を引き、焚き付けているのがユダヤであったりしているのではないでしょうか。先般の『ロンドンテロ』
を事前に防せぐことが出来たのは、如何いうことでしょうか。
> �６畛�の中東情勢の中でも、アラブの動き・戦闘姿勢の所以は、一体なんでしょうか。『眼には眼を・歯には歯を』といい
ますから、彼らの動きの根源には、ユダヤ（その後にいるアメリカ）に対する憎しみと報復があるのでしょうが、それは一体何
に起因しているのでしょうか。民族の対立については、適当な書物も見当たりませんので、私は殆ど理解出来ないところです。
> �い泙拭▲劵肇蕁爾蓮�何故あんなにユダヤを憎み殺しまくったのでしょうか。
>
> 以上、つまらない、極めて初歩的なことをお尋ねしましたが、宜しくお取り計らい下さい。
>
> 〒２９０ 市原市＊＊＊＊＊ ＊＊＊＊
----- Original Message -----
From: "副島隆彦" GZE03120@nifty.ne.jp
To: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
Sent: Monday, August 14, 2006 9:13 AM
Subject: Re: ユダヤについてお伺いします
＊＊＊＊さまへ
>副島隆彦です。
> ご質問のメールをありがとうございます。
そのまえに、私が翻訳して５月に出版しました、
> 『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた』（徳間書店刊、上下巻）
> をお読みください。 そのうえで、再度ご質問ください。
> 副島隆彦拝
----- Original Message -----
From:＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: "副島隆彦" GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Monday, September 18, 2006 11:20 AM
Subject: Re: ユダヤについてお伺いします
副島隆彦様。
＊＊＊＊です。些（いささ）か時間が掛かりましたが、『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた』を読みました。
� ，海遼椶砲弔い討蓮∩澗里箸靴董∋笋�想像していたとおりでありました。例えば、ＣＩＡなんて誰のための存在
なのか、何のための存在なのか、そのとんでもなさがより具体的に分りました。
�◆，靴�し、私が最も知りたかった「ユダヤは何故嫌われるのか」ということに対する答えを感得することは出来ま
せんでした。当たり前のことですが、何にでも原因があるから結果があるのです。この場合、簡単に言うと、原因
は次のようなことなのでしょうか。
（イ）ユダヤ教の教義に淵源があるのか。
（ロ）イエスを十字架にかけたたことにあるのか。
�０幣紂△感擬�方よろしくお願いします。
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です。
拙本や翻訳書をお読みいただき、ご質問のメールをいただきました。
ユダヤ人とは何か、というのは大きな課題です。私もずっと追究している
課題です。 まず、平凡社の百科事典のユダヤ人、ユダヤ教（ジュダイズム、Ｊｕｄａｉｓｍ ＝ユダヤ思想）の項をお読み
ください。
それから、私が弟子たちと昨年、追究しました成果である 『金儲けの精神をユダヤ思想に学ぶ』（祥伝社刊、２００６年
２月刊）をお読みください。
私のこの数年の研究成果は、ユダヤ人の思想は、単に、ユダヤ教の聖典の中にあるだけでなく、やはり、その強欲と
拝金の思想の肯定であろう。そして、それをむずかしい思想用語で、ラチオ（ratio 合理）とリーズン（ reason,
理性) と言うのだとわかって来たのです。ただし、ラチオ、リーズンの 偉大さと それが今の人間世界を支配していること
のものすごさは、なかなか、日本レベルの知識人、学者たちでは理解できないでしょう。
『中国ロック本』の下巻の、冒頭のあたりを、徹底的に、１０回ぐらい読み直してみてください。フリーメーソン＝イルミナティ
（これが近代、西欧での ユダヤ思想の実現であり実践です） こそは、ユダヤ思想そのものを体現しているのです。
これまでにも、ユダヤ思想についての論究をずっと、私は弟子たちとやっています。それは、ネット上に開いている 「副島隆
彦の学問道場」の「今日のぼやき」に掲載されている論文の中に、たくさんあります。
http://soejima.to/ です。会員になってくださることを希望します。
私は、人種差別としてユダヤ人を論じているのではありません。彼らの実践思想の根幹に、彼らが、宮廷ユダヤ人＝官僚
となって、各国王の、そばに仕えて、国王に巨額の資金を貸す代わりに、そのかた（担保）として、 税金を国民から過酷に
取り立てる仕事を、自分たちでやったのです。 それで、ものすごい憎しみを、歴史的に各国の民衆から買うようになったよう
です。単に、強欲な金貸し業者たちの話では済まないと思います。とりあえず、このようにお答えします。 副島隆彦拝
（３） > ----- Original Message -----
> From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
> To: gze03120@nifty.ne.jp
> Sent: Wednesday, September 13, 2006 10:57 PM
> Subject: 安全保障問題
>
このたび初めて副島さんの著書を読みメールをさせていただきます。
> 私は現在アメリカ系の投資ファンドに勤務する３３歳になります。
>
> 最近あることがずっと心に引っかかっており、今回著書を読んだ後、
> 作中の中で、次の覇権は中国になるとあったのを読み副島さんならもしかしてこの疑問に一つの方向性を示してくれるの
では ないかと思い、メールを書いております。
>
> 私の疑問はアメリカはわざと安全保障問題での失策をしているのではとの疑問です。
> その理由は １つはイスラエルを潰す為、もう１つは世界の中心をアメリカ単独から複数の極（多極化とでも表現したら
よいのか・・・） に変更しようとしている。その結果複数の極を作る過程での発展を利用し、利益を作ろうとしている。
> 更に複数の極を支配下に置くことで互いの極の間で利益をはかり、より広範囲を支配下におくことが出来る。
>
無論現在の金融がユダヤ系の支配下にあることは自分も末端ながら所属しているので承知しているつもりです。
> しかし、イスラエル本国とユダヤ資本とはまったくの同じものではないと思われ、 自分達が次の１００年も支配下に置く
ためにイスラエル国家は必要なくなったと判断したのでは？ もしよろしければ副島さんの見解を何かで発表していただ
ければ幸いです。 ＊＊＊＊＊
----- Original Message -----
From: "副島隆彦"
To: "yahane"
Cc: "新ＭＬ ＳＮＳＩ"
Sent: Thursday, September 14, 2006 7:52 AM
Subject: Re: 安全保障問題＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です。拙本のどれをお読みいただいたか分かりませんが、
> 読後の感想メールを有り難うございます。
>
> 貴兄からの文中に「今回著書を読んだ後、作中の中で次の覇権は中国になるとあり・・・」
> とありますので、 該当書である、私が翻訳してこの４月に出版しました『次の超大国 は中国だとロックフェラー
が決めた』（徳間書店、ヴィクター・ソーン著、 上下２巻） を是非、ヤハネさまに読んでいただき、
その上で再度 メールをくださいますようお願いします。私の考えは、上記のヴィクター・ソーンと同じ考えです。
確かに、ニューヨークの金融財界は、覇者ロックフェラー家を含めて、 イスラエルに対して複雑な態度を取ってい
ます。両者が、かならずしも 同じ思想と決断で動いているようには思われません。
>
> それでも、イスラエルの国家情報機関であるモサドや ＬＡＫＡＭＵ（ラハム、
> こちらは軍の情報部） が、９．１１事件も仕掛けて、ＣＩＡやブッシュの高官たちも
> 巻き込んで、壮大にああいうことまで、やってみせている現状では、大きくは、’実質の世界皇帝’デイヴィッド・
ロックフェラー（９１歳）と、 イスラエルは凶暴なネオコン思想で、ほぼ一体化しているのだと、考えないわけには
> ゆかない、と私は考えています。
>
> もっと別の恐ろしい顔が歴史の真実として、ヌーと顔を出すことが将来あるかも知れません。 しかし、その時には、
もう私、副島隆彦は、自分の思想と判断が、そこまでは 及ばなかったのだと、近い後世に言われ厳しく判定される
ことを受け入れなければならない、 と考えています。
こういうことで、あまりに複雑な裏読みや、あまりにひねくれた考えを私はしないことにしています。
>
> 貴兄は、きっと鋭い感覚をしているはずですから、もっともっと考えて下さい。私が弟子たちとやっている ネット上の
「副島隆彦の学問道場」 http://soejima.to/
> にいらして出来れば会員になってください。 副島隆彦拝
----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: "副島隆彦" GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Friday, September 15, 2006 1:44 AM
Subject: Re: 安全保障問題
副島隆彦 様へ
お返事をいただきありがとうございました。まさか直接の返答がいただけるとは思っていなかったので
かなり驚いております。
今回私が読んだ著書は「戦争経済に突入する日本」です。非常に考えさせられる点が多く今後の参考になりました。
また、偶然ですが、作中に出てきた「暴かれた911疑惑の真相」は副島さんの本を読む直前まで読んでいました。
その日2冊の本を購入した一冊が「戦争経済に突入する日本」 もう1冊が「暴かれた911疑惑の真相」でした。
911にアメリカ政府機関が関わっていることは感じていましたが、あくまでテロを起こしたのはイスラム過激派であり、
政府機関はその状況を利用し、権益を強めただけだと思っておりましたのでショックな一冊でした。
副島さんがお勧めしてくださった『次の超大国 は中国だとロックフェラーが決めた』 は週末に早速読んで見ます。
どのような内容か今からとても楽しみです。読み終わったらまた感想を送りたいと思います。
追伸 「副島隆彦の学問道場」 は早速この後拝見させていただきます。 ＊＊＊＊
（４） ----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Sunday, September 17, 2006 12:27 AM
Subject: 返信へのお礼
御忙しい中、返信を下さいまして有難う御座います。
「囲む会」から 「次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた」の上下２巻、「米内光正と山本五十六は
愚将だった」、「世界覇権国アメリカを動かす知識人と政治家たち」 を購入し、「属国・日本論」をおまけに
貰いました。
小泉売国奴政権の後が、早々に安倍戦争準備政権に決まりそうで、絶望的な状況
ですね。先生には参議院選挙に自民党が大敗する様な世論を形成するべく戦略を練っ
て頂きたいと願います。
とにかく国民に正確な状況確認（明確に誰が米国の手先なのか、時系列に米国の謀略
と政・官・財の駄目な対応を暴く）と日本人である自覚及び動乱に立ち向かう覚悟を
持たせて勇気を鼓舞させる様に御願い致します。このまま米国に食い潰される位なら
米国債を一気に売り浴びせるブラッフをカードにして、何とかせめてＥＵ及び米国内の反
ロックフェラー・反ネオコンを味方に就ける外交戦略は打てないものでしょうか？
日本のボンクラ2世・3世議員が増えて、与（くみ）し易（やす）い相手だと、米国に思われている
のでしょう。 何時までも米国に甘えて真に独立国の道を模索（国家戦略立案・実施）しなかった
歴代の内閣のツケ、そして米国に徹底的に洗脳されて日本人としての矜持を損失した知識人・大手
マスコミの多くが、今日を招いたと思っています（指導者層の無責任・無能・無自覚・無感動⇒ひ
たすら自己保身）。
先生及び真に国の将来を憂える知識人・言論人・政治家・財界人など世間に影響力な
ある方々が結束して事に当らないと、自分の生活権さえ守れれば良いとしか思っていな
い国民の多くは目を醒まさないでしょう。 結局、愛国心や米国と真剣に対峙する為の世論・支
持も起きずに亡国の道を歩くだけです。 座してこのまま死を迎えるよりは日本再建の
為、戦って死を迎えたいと思います。 が、何一つ世間に影響力の無い、私如き人間には
悲しいかな負け犬の遠吠え （周囲の人に語っても無気力もしくは諦めの反応か冷笑さ
れる⇒政治家じゃあるまいし） でしかありません。どうか国家戦略家である先生に
は、よりいっそうのご活躍を期待していますので、よろしく御願い致します。 ＊＊＊＊
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です。
再度のメールをありがとうございます。何事も簡単には進みません。じっくり腰をすえて、少しずつ
着実にやってゆくしかないと思います。
どうか＊＊さまのご意見は、以後は学問道場の掲示板にどんどんお書きください。
今後とも「副島隆彦の学問道場」を宜しくお願いします。 副島隆彦拝
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
[359] 〈今後、起こりうること／寓話を考察する！〉 投稿者：王仁 投稿日：2006/09/20(Wed) 21:24:18 ぼやき〔791〕に啓発されて、まとめてみました。1. 重掲で紹介されたヤコブ・モルガン『山本五十六は生きていた』には驚くべきことが書いてある。海軍のトップ、米内光政や山本五十六らは米国（厳密に言えばRフェラーの）手先であったこと。山本五十六はブーゲンビル上空で撃墜され「戦死」したのではなく、役割を終えて「戦死」を装い米側に逃亡したのだ、という。つまり山本五十六は生きていて、手厚く保護されたという。
さらなる真相解明は今後を待たなければならないが、レイテ海戦（フィリピン）で、勝利を目前にしながら栗田艦隊が戦火を交えず、謎の転進を遂げた史実（このことは、マッカーサーも訝っていた）や、真珠湾攻撃の不徹底さなど、戦史上の多くの疑問もこの考えに立てば氷解する。山本は真珠湾から引き上げるとき、「泥棒だって帰りはこわいんだ」とうそぶいている。およそ、戦争という政治に真剣に取り組んでいる姿には見えない。
われわれは日本の近代史の恥部（暗部）の部分も真正面から見据えないと、真の力強い日本国再建もままならないのではないか。軟弱でご都合主義の歴史認識の上には、軟弱な国家しか建設できないことは自明のことと思われる。
2. 『中国ロック本』の第39章と13章から引用。
「エドマンド・マスキー元国務長官は、1980年7月、カーター政権の公式政策『グローバル2000』に関して、その中の「2000年までに、世界の人口を20億人減らすべきだ」という考えに賛同した。社会を支配する人々は、地球上の人口の一部分は“無用”であり、資源にとって過度な負担だと考えている。“無駄飯食いたち”を排除するには戦争が最適である」（第39章）
「《支配者たち》は第二次世界大戦の終結以来、この星の人口が急増していることに気づいた。連中はこれを“人口爆弾”と呼んだ。増え続ける出生率と釣り合いをとる方法を見つけるために、連中は死亡率に梃入れする三つの方法を思いついた。
最初の案は核だが、核兵器による、全滅が避けられない破滅的な大戦争をすぐ始めるわけにはいかない。その代わりに、連中は…一連の戦争を企てた。…そういう戦争で戦っているのは、若者で、一番生殖能力のある外国の人間たちだ。だから、…出生率引き下げに向けた第一段階はうまくいったことになる。
他の二つの解決策は、中絶と伝染病の創造だ。エイズの創作は、もともとビルダーバーグに唆されたプロジェクトなんだ。連中がしたのは、排除する必要のある望ましくない人間類型のリストを提示したことだ」（第13章）
ワニです。国際銀行家たちのアジェンダの一環が漏れ出しているのではないのか。軽く見過ごすわけにはいかないと思う。さらに、ここで核戦争をすぐ始めるわけにはいかない、と言っていることを「核戦争は絶対に起こらない」と即断するのは短慮ではないと思う（後述）。
3. 『中国ロック本』第1章からも引用。
「CIAが最近公表した『グローバル・トレンド2015報告書』に驚くべき予測が載っている。
�◆｜羚颪蓮�2010年までに米国と全面的に貿易戦争を引き起こす。
�� 中国は様々なテロリストグループを教唆して、手を組ませてアメリカを攻撃するよう仕向ける。
�ァ�2015年までに、アメリカと中国の間で大規模な戦争が勃発する。
�Α｜羚颪蓮◆帖肇后璽張院璽后Ε汽ぅ困粒吠軸錙匹鰺儖佞掘▲▲瓮螢�に対しテロ攻撃を行う可能性が高い」。
ワニです。これはＣＩＡの予測というよりも、ＣＩＡによる「誘導」あるいは「計画」とも読み代えることも出来るのではないか。言い換えれば国際銀行家集団（Rフェラー）による21世紀の計画書である。ヴィクター・ソーン氏は「第三次世界大戦」の可能性についても再三言及し警告を発している。
ソーン「《支配者たち》、つまり世界を動かしている連中は、正真正銘の悪魔だからである。…第三次世界大戦さえ間近に迫りつつあるのだ」「第三次世界大戦はまったく吐き気を催すものになるだろう。第三次世界大戦は現実のものになろうとしている。人類がこれまで経験したことのない途轍もない規模の殺戮が予想される」(第50章）。
4. そこでワニの次のような二つのシナリオ（寓話）が湧いてくる。この寓話はワニ自身もできれば笑い飛ばして安穏な日々を送りたい。が、国際銀行家集団の性癖―多くの戦争を企画・演出してきた近代史の真相―というものをある程度知ると、やがて多くの人々も黙過するわけにはいかないのではないか。
�）鳴�鮮の要人の中にいる米国の手先※（厳密に言えば国際銀行家の）が、暴発する。これを切っ掛けに第三次世界大戦が勃発する。丁度、第一次世界大戦におけるオーストリア皇太子の暗殺から始まった構図にも似ている（大戦は通常兵器によるものを想定している）。
〔※副島隆彦「独裁者金正日（キム・ジョンイル）の側近であり軍のナンバー２の趙明録＜チョ・ミョンロク＞国防委員会第１副委員長（軍総政治局長）がアメリカの手先だということです。…現在の北朝鮮にもアメリカの手先の軍人や外交官が確実に存在するのです。明らかにミサイル発射は、日本や韓国を戦争状態に追い込んでいくための仕掛けの一環です」
ワニです。介入口実からすればイラクより北朝鮮の方が優先度が高いはずなのに、なぜか「温存」していると思われる。確たる資源もないこの小さな国は、いずれ暴発させていくところにその利用価値があるのではないのか。その真の意図するところに想像力をめぐらせ警戒心を持たなければ日本人はあまりにも幼く、かつ心理的に無防備である。
�▲▲瓮螢�のワシントンかニューヨークで核テロが起こる。これは直ちに中国による仕業だと断定される。米国は通常兵器による報復に出る。中国も通常兵器で応戦する。日本の米軍基地も叩かれるであろう。
そして総合軍事力では米国がはるかに勝っているのに、なぜか中国が勝利してしまう。米国国軍の中に国際銀行家のエージェントがいれば必要な作戦・軍事行動がサボタージュされるのは容易（たやす）いことだろう。丁度、日本海軍の手先が、日本海軍が負けるように戦争を取り運んだように。
5. ベトナム戦争では米国人兵士を5万5千人殺すことが出来た。イラク戦争では2600人を殺しただけでも米国世論は非常に敏感になっている。戦死者だけでなく、負傷者や精神異常者も続出しているという。脱走兵もいる。この戦死者が5000人規模に達するころは、アメリカのイラク撤退を視野に入れざるを得なくなるのではないか。
6. その意味でも国際銀行家（Rフェラー）にとって、米国という国家は非常に使いにくくなった。ロボット兵士の開発などはハイテク技術を誇るというより苦肉の策ではないのか。
中国を次の超大国に仕立て、ここに寄生すれば、中国人の兵士は無尽蔵といえるほどいる。人権意識も高くないので、世界中に派遣して「万単位」で殺すことができるだろう。そういえば最近、中国の人権問題について大統領はほとんど言及しなくなった。
中国の要人、斯界の中にはハーバード大出身者が多数いる。この大学はハンチントンの巣窟でもある。ここで米国というよりRフェラーのエージェントと化して中国本土に送り込まれているものも多いのではないか。これは今も続いているだろう。要所、要所にこれらの人材の配置が完了したころ、世界大戦の準備が整う。
7. 目前の危機は�，任△蹐ΑＢ燭�の日本人とアジア諸国の人々が覚醒して�，�思い通りに作動しなかった場合、国際銀行家には�△料�択肢もあるのではないかということ。�△両豺腓蓮�向こう10年単位の時間軸上のことだが。われわれは思考の幅を広げ、彼らの企みを網にひっかけ警告を発していく必要がある。
言うまでもなく、まず�，鯀鬚蟲遒襪海箸�喫緊（きっきん）の課題である。
8. さて、これまでのところ「核テロ」以外は、核の行使には言及しなかった。暗黙の前提には「通常兵器」の使用を置いて、大戦の可能性について言及してきた。
最後の残る疑問は「核」の扱いである。少なくとも主要国が核武装することが戦争の抑止力にはならないだろうということは言えるのではないだろうか。
そしてもう一つの可能性「偶発的に起きた核戦争」という装いの下に巧妙に管理された「核」の限定的な行使である。国際銀行家が「核」を強いコントロールの下に置き、綿密な計画の下に実際に行使していくというおぞましい世界である（ソーン氏が暗示するのは、こんなところではないのか）。
こうしたことは絶対に起こってはならないことであり、われわれは強いつよい警戒心をもって、彼らのアジェンダに注意を払っていかなくてはならないのだと思う。（この寓話の状況下では、日本が不用意に核を抱えていることが、いかに危険なことかは容易に想像がつく）。
もし国際軍略家などという集団が、古代の中国のように割拠する国々に食客として仕えているなら、これらのような深読みもして食客している国に意見具申をしていくこともあるのではないだろうか。
この論考（寓話）をまとめた動機は、ぼやき〔791〕にもあるような国際銀行家たちのアジェンダをいち早く見抜き、できるだけ多くの人々（地球人類）がこれを知り警戒感を持つことが、もっとも大きな「戦争抑止力」になると信ずるからです。そしてまた、非核思想の背景にもなっている。
素人ゆえ、やや破目をはずした議論になっているところもあるのではないかとの自覚もあります。やむに止まれぬ内的衝動に突き動かされていることをご理解いただきたいと思います。 ワニ親父
[358] ［３５２］岡本英典さまの投稿にたいする解答 投稿者：ゴーマニスト左派 投稿日：2006/09/20(Wed) 07:16:47 パスカル 『パンセ』 世界の名著２９ 中央公論社（より引用開始） 一三七 【個々の仕事を全部調べなくとも、それはみな気を紛らすということでまとめてしまえば十分である。】 一三八 【人間は、屋根屋だろうが何だろうが、あらゆる職業に自然に向いている。向かないのは部屋の中にじっとしてることだけ。】 （引用終わり）
[357] [352]岡本英典さまの投稿にたいする解答 投稿者：宇根康裕 投稿日：2006/09/19(Tue) 00:09:18下の岡本さまの投稿にたいする解答です。（引用はじめ）[352]感想 投稿者:岡本英典投稿日:2006/09/14(Thu) 14:09:32
しかしながら、では、どこの世界へ行けば、怨念と絶望が渦巻いていないのか、と私はふと思いました。
中略
どなたか、すっきりとした解答が出せる方がいらっしゃったら、教えてください。
（引用おわり）
怨念と絶望が渦巻いていない世界とは、信頼のある世界です。
信頼とは、英語で“trust”のことです。
怨念と絶望の世界は、信頼のない世界です。
なぜならば、怨念や絶望は、人を信頼できない結果であると考えらるからです。
信頼とは、約束を守ることの積み重ねです。
約束が守られなかった場合、次から人を疑うようになります。
人を疑えば、自ら考えなければならなくなります。
約束を守れなかった原因を確かめずに、考えてばかりいれば、どんどん疑うことになります。（＊）
また、疑いの積み重ねで、人を信じられなくなったら、絶望になると考えられます。
絶望は、他人だけでなく、自分にたいしても同じように考えられます。
（＊）
原因を確かめればスッキリするのに、どんどん疑ってばかりいることがよくあります。
原因を明らかにしなければ、信頼は確実に壊れてしまいます。
お互いの疑いがどんどん増加していくのが一番危険です。
この現象は国と国の関係にも同様にいえます。
疑いだらけになれば、争って、一方がもう一方を支配することでしか解決しません。
現実は、疑って争って終わり、ではありません。
再び疑う可能性を消すために、完全に支配しなければ、また疑って争うだけです。
「信頼が存在しない会社」には、一体なにがあるのか。
それは、“credit”であると考えています。
“credit”は、将来に簡単に得するかどうか、ということです。
たとえば、他人からお金を貸す際、担保をとったり、相手を調べたりして、“credit”をつくります。
つまり、「信頼が存在しない会社」は、人を最初から疑って冷たい計算をして、
将来かんたんに得するようにしています。
これが合理性です。人間にたいする信頼は全くありません。合理性と信頼はいっしょに存在できません。
しかしながら、約束を守りつづけることで、徐々に信頼が生まれる可能性はあります。
最初の最初から本当に信頼があるとは考えられませんが、（＊）
それでも、どちらかが完全に疑ってしまえば、終わりです。
人と人が、“無理のない”約束を守っていくことで、信頼はうまれます。
約束に無理があれば、守れない場合が多いので、信頼は失われることが多くなります。
（＊）昔の学歴社会やコネ就職は最初から“信頼”に重きをおいています。
信頼のある場所が、怨念と絶望のない世界です。
それは“credit”と“trust”の違いで、探せばいいのです。
“trust”“credit”は日本語でともに「信用」として使われていますが、
英語では区別されています。
わたしは、最近“trust”“credit”の違いをしっかり理解しましたが、
ひょっとしたら、道場のどこかで読んだのを憶えていて思い出したのかもしれません。
もし、これまでに書かれている個所がございましたら、ご指摘ください。
ところで、この“trust”“credit”の理解にいたったのは、
近代資本主義とユダヤ人に関して
「金儲けの精神をユダヤ思想に学ぶ」副島隆彦編著 ＳＮＳＩ副島国家戦略研究所 祥伝社
を読んだことによります。
そこに載っている重要な個所を引用します。
３２ページ
山田宏哉氏の論文 『１ ユダヤ商人の現像『ヴェニスの商人』のシャイロックを解剖する』より
（引用はじめ）
「アントーニオはいい人だ」という際、シャイロックと
バッサーニオでは、その意味するところがまったく違う。
バッサーニオが、感情に基づく人格的な優劣を問題にしている
のに対して、シャイロックは、冷徹にアントーニオの返済能力
の有無を問題にしている。さらに、リスクも考慮し、最悪の事
態も想定している。
（引用終わり）
バッサーニオは“trust”であり、シャイロックは“credit”です。
“credit”は理性です。
以下の辞書検索サイトで検索しました。
http://www.onelook.com/
（引用はじめ）“Compact Oxford English Dictionary”で“trust”検索結果
trust
noun
1 firm belief in the reliability, truth, ability, or strength of someone or something.
2 acceptance of the truth of a statement without evidence or investigation.
3 the state of being responsible for someone or something.
4 Law an arrangement whereby a person (a trustee) is made the nominal owner of property to be held or used for the benefit of one or more others.
5 a body of trustees, or an organization or company managed by trustees.
（引用終わり）
以上より、“trust”は
１、firm belirfである。
２、証拠や調査なしに、言ったことの真実性を受け入れること
さらに、１の“belief”を調べる。
（引用はじめ）“Compact Oxford English Dictionary”で“trust”検索結果
belief
noun
1 a feeling that something exists or is true, especially one without proof.
2 a firmly held opinion.
3 (belief in) trust or confidence in.
4 religious faith.
（引用終わり）
以上より、“belief”は
１、真実性や存在を感じることであり、その中の特に証拠のないもの。
４、宗教の信仰
以上より、“trust”は証拠や調査をすることなく、言っていることの真実性を受け入れることであることが理解できる。
また、その中に宗教の信仰も含まれる。
（引用はじめ）“Compact Oxford English Dictionary”で“credit”検索結果
credit
noun
1 the facility of being able to obtain goods or services before payment, based on the trust that payment will be made in the future.
2 an entry in an account recording a sum received.
3 public acknowledgement or praise given for an achievement or quality.
4 a source of pride: the fans are a credit to the club.
5 a written acknowledgement of a contributor’s role displayed at the beginning or end of a film or programme.
6 a unit of study counting towards a degree or diploma.
7 Brit. a grade above a pass in an examination.
（引用終わり）
以上より、“credit”は
１、将来に物やサービスを受け取ることができる容易さである。
それは、“trust”に基づくが、その“trust”は「将来支払われるだろう”」という“trust”である。
ユダヤ人から見たキリスト教徒に“trust”は最初から全く存在しない。
したがって、まずキリスト教徒を疑って調査する。さらに担保（証拠）をとって
将来の得を得る“容易さ”をつくりだす必要がある。
このように、ユダヤ人の金貸しは人を信じてできるものではなく、人を疑ってのみできるものです。
未来の支払い（得）を、誰を信頼することもなく、自分で計算して生み出すものです。
だから、理性があるのです。
日本人は、同じ人間だからという理由で、どこか信頼してしまうところがあるように思いますが、
それでは、ユダヤ人が異教徒に行うような金融などの仕事はできません。
しかしながら、もし日本人同士が、ユダヤ式の金儲け（人を信用しない金儲け）を行えば、日本の社会は崩壊するでしょう。
お互い信じられなくなって、アノミーになることは必至だからです。
よって、近代資本主義は、
１、まず最初に、ユダヤ人が異教徒を信じられない状況があり、
２、異教徒を信じられないから、お金を貸す際に、
最終的に“確実に”得をするように考え抜いて、クレジットを作り出すことで生まれた。
と理解しています。
ついでですが、
わたしは、恋愛は“credit”、愛は“trust”であると考えています。
恋人以外にもうひとりキープしている状態は、クレジットしてると考えます。
別れてもなんとかなる状態にあらかじめ計算しておくことは、クレジットです。
それにたいして、愛とは信頼のことです。
結婚と愛は一致しませんが、もし結婚に愛があれば素晴らしいと思います。
それがクレジットであれば、ゆっくりと信頼を築くべきです。
この定義でスッキリすると考えています。
現在の日本は、“trust”から“credit”へ変わってしまったと考えられます。
たとえば、会社の上司と部下の“信頼”関係が、クレジット化されていることがあげられます。
終身雇用がリストラで壊され、大きな信頼を失って、社会全体が信頼からクレジットへシフトするようになってしまったと考えています。
親子関係なども含めて、身の回りの関係を見つめなおすべきだと思います。
安心な社会は信頼のある社会です。これを取り戻さねばなりません。
そもそも無理な約束をするから、信頼がなくなっていくのだと考えています。
[356] Re[355]:副島先生の苦悩に応えて 投稿者：wani 投稿日：2006/09/18(Mon) 02:10:37 ワニは学生時代、最後のアルバイト先で「新左翼」の洗礼を受けました。その後間もなく社会人となったが、その余韻もあって、官公労で労組の専従を2年間勤めた。70年安保を経験したのは20代の終わり頃だった。明治公園から出発したデモはやがて渋谷あたりからフランスデモに移った。道路を占拠しつづけた快感が今も残っている。 太田竜や黒田寛一はその頃から知っていました。本多延嘉が惨殺されたのも知っていました。当時、学者や知識人が共同で「内ゲバ」を止めるよう呼びかけたこともありましたねえ〜。
黒田寛一は、ワニの記憶違いがなければ、髪の毛がサイババのごとくボサボサで、うらなり瓢箪のように青白い顔をした小太りの男でした。彼の学習会に一度顔を出した記憶がある。
上部の判断もあって、ワニは一旦平民に戻った。その後は平民のまま今日まで惰性で生きてきた。広い意味ではワニも、また偽善者の部類に入るのかもしれない。
さて、[352]の岡本氏の感想にもあるように、あらゆる職場、居所に「怨念と、絶望が渦巻いている」わけで、偽善者といえどもその例外ではないと思います。心底はやはり真相を知りたがっており、いざというときには立ち上がる気構えは潜在的には持っているのではないでしょうか。
それを根幹部分では信じているからこそ、副島道場が突っ張り、頑張っているのではないかと考えたい。副島先生は、もう雑魚の相手はお弟子さんか会員有志に任せて、「将」の仕事に専念していったらよいのではないかと拝察します。エネルギーがもったいないし、今の日本は風雲急を告げています。
副島政治思想を大きく広げていく戦略方針、組織方針を考えることにエネルギーを集中すべきではないかと思うのです。
副島先生は日本国の行く末を一身に背負い苦悩しておられる。ワニもその苦悩の一端を担いたいと思います。同志として。
みなさん、カッコ悪くないでしょ。(^^;
[355] 過激派の革マル派の最高幹部（教祖）だった黒田寛一（くろだかんいち）が死んでいた件について。 投稿者：副島隆彦 投稿日：2006/09/16(Sat) 20:37:31副島隆彦です。私は、以下の新聞記事だけは、何としても本気で評論しておかなければならないと、ずっと考えていました。私にとっては、ずしりと胸に応（こた）える重要な、ひとりの男の死だったからです。
その人の名を、黒田寛一（くろだかんいち）と言います。 通称を、「クロカン」
と言います。日本の過激派学生運動の、教祖のひとりであった人間です。
このクロカンの死を知って、私は、そのあとこの一ヶ月ぐらい深く深く考えていました。そして、誰もこのクロカンのことを話題にさえしないことに、深い憂愁の
思いにずっと囚われていました。
（転載貼り付け始め）
「 「革マル派」の最高指導者だった黒田寛一元議長が死去 」
朝日新聞 ２００６年年８月１０日
過激派「革マル派」の最高指導者だった黒田寛一元議長（７８）が今年６月下旬、
埼玉県内の病院で死亡していたことが、関係者の話でわかった。
黒田元議長は１９６３年、日本革命的共産主義者同盟（革共同）が分裂して革マル派が結成された時から最高幹部で議長を務めていた。
同派の理論的指導者として長く著述活動を続けたが、「目が不自由で病気がち」などとされ、公の場に姿を見せることはなかったという。９６年の政治集会で議長を退くことが表明されたが、一般にはその動静はほとんど知られていなかった。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0810/001.html
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦です。過激派の「核マル派」と言っても、もうその名前さえ、今の５０歳から下の人たちは知らないだろう。 「角」と「丸」がくっついて、それで、勧業角丸証券
というのもあったけれども、あの証券会社もどこかに吸収されて、今は外資系の
証券になっているでしょう。 カクマル派などど聞いて、何かを知っている知識人層や、読書人層、そして言論人たち自体が、もうジジイになって死に絶えて生きつつあります。
過激派の核マル派の最高幹部で、教祖だった、黒田寛一（くろだかんいち）という人物の思い出話を、私、副島隆彦が今することの意味を、私自身が、自分の青春時代からの３０年間を噛み締めるように書くのですが、その意味をずっと考えあぐねているのです。
１９６０年代、７０年まであんなに有名で、多くの日本の、それこそ合計５０万人ぐらいは、少なく見積もっても存在した、かつての新左翼（ しんさよく、日本のニューレフト、反日本共産党系といも言われた）の学生運動の参加者、活動家たちにとっては、思いで深い人物が、クロカンだ。
クロカンが、１９５８年ぐらいからなのだろうか、ワルシャワ（市民）蜂起（１９５６年のポーランドの民衆がソビエトの支配に抗議して立ち上がって、市街戦までして一斉に戦った国民暴動）があって、それに呼応して、日本の新左翼過激派運動が、
誕生していった。それは、その当時は、日本の大学インテリたちのほとんどは、ほとんど９５％ぐらいが、反体制 、社会主義者だったと呼んでも誰からも異論が
出ないような時代だった。ただし、いつの時代も国民大衆の主流は、自民党を
支持してきた。
日本の新左翼、反体制、過激な社会主義者を自称した人々は、日本共産党の権威と威光に逆らって、脱党したり、抗議したりして、新しい左翼の運動を作った。
黒田寛一が、他の数名の人間たちと作った、「日本トロツキスト同盟」は、
そういう反日本共産党の新しい社会主義者の若者（ガキ）たちであった。
・・・・それから、紆余曲折（うよきょくせつ）の果てに、核マル派（革共同、かくきょうどう というのが上部組織ということになっていた） という過激な学生運動は、
そのうち、１９７０年を境に、前後で、全国学生闘争（全共闘ぜんきょうとう運動とも言う）が燃え盛った時に、なんとなく出来た、八派全学連（はっぱぜんがくれん）という、過激派学生運動の大きな流れとは、喧嘩、殴り合い、そして、殺し合いにまで
なっていった。
あの頃からの３０年で、合計で一体、何百人の過激派学生の人間たちが、殺し合いで死んでいったろうか。 そして、それを１０倍する数千人の人間が、身体障害者になって、悲惨な人生を送っていった。 それを、「内ゲバ殺人」と言う。
私、副島隆彦は、自分よりも５歳ぐらい上に人間たちで、
今は６０歳前後になっている、人々で、学生時代に、社会正義、政治議論に
興味があって、学生活動家のはしくれになったような人間たち、全員と、
今でも、手を取り合って、泣きたくなる。
みんな、みんな、あの過激派各派の活動家歴のある人たちの、その後のひどい人生の報いの中で、一人ひとりは、ひどい人生を送ったことだろうと推測する。
私の知っているだけでも、何十人も死んだ。あるいは、病死し、そして、原因不明の病気で死んだ。 ・・・大半は生きているだろう。そして、日本社会の全ての部分に
その人々は、所属して、今も何食わぬ顔をして、定年退職を前にして、自分の共済年金（きょうさいねんきん、公務員の場合）や、厚生年金（こうせいねんきん、民間企業の場合）の計算をして慎ましやかに暮らしていることだろう。
ただし、過激派ほどではないが、それなりにクラス活動家程度だった（それでも、
プラスチック製のヘルメットをかぶって、機動隊ともみ合ったりぐらいはした人々）
人たちは、今では、大新聞社や出版社やテレビ局の役員になっているような
人が、山ほど居る。それこそ山ほど居る。大学教授で、文科系で、今の６０歳ぐらいは、ほとんどが大学内の温和な活動家だったような人たちだ。・・・・・誰もこの
大きな過去の真実を語ろうとしない。書こうとしない。みんなに本当のことを伝えようとしない。 みんな、みんな、偽善者だ。
私は、１９５３年生まれだから、１９７０年をピークとする学生運動（全共闘運動）
の時代には、１６歳で、高校生だから参加していない。しかし、片鱗はたくさん知っている。 私は、少年兵として大東亜戦争（だおとうあせんそう、太平洋戦争、今から６１年前に終結した）に参加した日本軍兵士だった日本人たちと同じような感じで、
自分の３０年前を振り返る。
黒田寛一のおかげで、おそらく８００人ぐらいの人間が殺されただろう。革マル派内部でも自殺した者たちもたくさいいるだろう。組織を脱走して、その後、ひっそりと
逃亡者のように生きた人間たちだけでも数千人いるだろう。・・・どこの過激派組織も
似たようなものだ。しかし、核マル派が、暗い性質をしていて、そして、宗教教団のような感じだったから、組織からの脱落者に一番厳しかったのではないか。
ここでは、連合赤軍などの話はしない。 ・・・・私、副島隆彦は、あの時代の目撃者として、同時代意を生きた歴史家として、語り部（かたりべ）となって、自分の知っていることのすべてを書いて残したい。
クロカンのおかげで、どれだけの多くのまじめで、誠実で、善人（お人好し）だった人間たちが、人生を狂わして、そして、その後の悲惨な人生を生きたことだろう。
今も核マル派は、厳然として存在して、そして、狂気の宗教団体のようになって、
全国で３千人ぐらいが、まるで 広域暴力団のように、警察の監視下に置かれながら生きているだろう。
核マル派の拠点は、４０年の長きに渡って早稲田大学である。そして、私も１９７０年代の早稲田大学生であったから、核マル派の無残な生（なま）の暴力と恐怖支配の犠牲者であった。真近（まじ）かで、彼らのひどい暴力を見ながら学生時代を終わった、という感じだ。 あの集団は狂気の団体だと、まわりのみんなも思っていた。誰も、もう近寄ろうとはしなかった。・・・・・見ているだけで、哀（あわ）れな人たちだった。
おそらく、かつての最高幹部であり、精神的な指導者である黒田寛一（クロカン）
に対して、今の核マル派自体が、何の敬意もはらわず、彼の死を無視し黙殺しているのではないか。
敵対する中核派（ちゅうかくは、ここも１９６４年までは革マル派と同じ組織だった）、そして、社会主義生年同盟解放派（通称、社青同解放派、しゃせいどうかいほうか、あるいは、反帝学評、はんていがくひょう） との文字通りの殺し合いで、１９７０年代の、日本の学生運動は、悲惨な時代を終わった。この二つの大手の党派もまだ、それぞれ２千人ぐいらいづつは残っているのではないだろうか。暴力団の縄張り（シマ）争いの殺し合い、発砲事件と何の変わりもなかった。 ・・・・ただ、無益に若者がひっそりと、たくさん死んで、あるいは身体障害者になっていっただけだった。
私が、先輩として付き合って、私に、政治思想（ポリティカル・ソート）なるものの理解の仕方を手ほどきして、教えてくれた人たちは、そういう過激派の活動家たちだった。
人間は極めつけに善良で優秀な人たちだったが、やはり大きな目からは愚か者であり、自分を一個の人生と肉体を守ることができない、この世の中の悪意と、騙（だま）しに対処することのできない、自然淘汰されて滅んでゆくべき人間たちだったのだ。
あとすこし小ずるければ、今頃は、新聞社やテレビ局の役員になっていただろうに。
そういうずるく立ち回って上手に生きている人間たちを私は、現にたくさん会って知っている。私は、彼らを尊敬しない。 愚かな運動の中で、悲惨に死んで行った者たちだけを哀悼する。 特攻隊で死んで行った者たち や、 今のイラクで、決死隊を志願して、自分の体に爆弾を巻きつけて米兵のいるとことに突っ込んで自爆する
愚かな過激派人間を、私は、愛惜する。しかし、彼らは自分を守る、ということを知らない点で、本当に愚かな人間たちだ。 死にたければ、勝手に死ぬがよい。
その親や親族の号泣だけが後に残る。 そして、すべては無に帰ってゆく。
私は、この度のクロカンの８７歳での死（２００６年６月下旬と上記の新聞記事に書いてあった） を知ってこう弔辞（ちょうじ） として思った。
「あなたは、大きな罪作りの人間だった。１０代の若い頃から盲目だったというあなたは、７８歳という長生きをした。あなたの思想（イデオロギー）のせいで死んでいった多くの若者こそは私は、真にかわいそうだと思う。そして彼らの親たちが一番かわいそうだった。だから私は、あなたの死は、誰からも悼（いた）まれなくて当然だと思う」 と、死んだクロカンに向かってひとりポツンと言う。
私、副島隆彦は、今思う。あんな馬鹿らしい、可哀想なことは、もう、これから起きてくるであろう日本民衆の新しい国民運動の中では、絶対に、ああいう、憎しみあいや、口げんかや、内部の抗争などはやってはいけない。 私は、毛沢東（もうたくとう）が、「人民内部の矛盾」と呼んだ内部抗争を、大きく包み込む本当の、民衆の正しさに依拠して、今度こそ、まじめで、誠実な、非暴力の正義の国民運動を育てたい。
私は、歪（ゆが）んだ精神が、政治運動を指導して、それがやがて、大きな災難を人々にもたらすことをこそ、厳しく監視する生き方を死ぬまで貫くだろう。
もう二度と、ああいう不毛な争いを含む、威張りあい人間の道を、私たちは
日本国民の成長として、克服してゆきたい。
オウム真理教の教祖の麻原彰晃（あさはらしょうこう）の死刑が、裁判の手続き上、確定してしまった。私は、上祐（じょうゆう）というような人よりも、麻原のいる東京拘置所（とうきょうこうちしょ）のそばに今も密かに住んで、朝夕、麻原を拝んで暮らしているであろう数百人のオウム真理教に残党信者たちの方に、かすかに共感を覚える。 宗教や信仰というのは、本来そういうものだ。人間が宗教心を持つということは、そういう狂った生き方に囚われてゆくことだ。革マル派もこれに似ている。
イエス・キリストも本当は麻原彰晃にような人間だったのではないか、と書いて、信奉者たちからも批判された、吉本隆明（よしもとりゅうめい）の一貫した態度が、私、ずっと好きだった。宗教というのはそういうものなのだ。
ただし、クロカンの周りには、果たして、何十人の忠実な信者が、残っていただろうか。多くの前途有為の、生真面目（きまじめ）一方の優秀な若者をたくさん死なせて、その親たちを慟哭（どうこく）させた罪を思うと、私は、黒田寛一の思想を徹底的に批判しなければ済まないと思う。
そして、１９５８年ごろ、東京の水道橋（すいどうばし）の駅の近くに長年あった、ウニタ書店という新左翼の書籍や党派機関紙を常備していた書店で、「あのさあ。君さあ、この思想知ってる？ これは知っている？ 」とオタクの走りをやっていた頃の、
クロカン（目黒高校中退）と、そこで知り合って、仲間になっていった、人間たちの
中に、太田龍（おおたりゅう）氏がいた。彼らは、当時は、日本で一番先鋭な新左翼のイデオローグなんだが、その風体は、今も秋葉原（あきはばら）のハイテク電子部品街にいるお宅（おたく）の少年たちと全く同じだ。このウニタ書店のオタクたちの中には、後に、核マル派に、１９７６年ごろ、埼玉県の秘密の隠れ家のぼろアパートを襲撃されて、鉞（まさかり）で脳を叩き割られて死んだ中核派の最高幹部だった本多延嘉（ほんだのぶよし）もいる。
そういう殺し合いを、まだ、今も、彼らは散発的にやっているのだろう。今は、核マル派は、日本の警察が、重点的に壊滅させるべき対象として、ずっと監視下に置いているようだ。
これらは真に愚か極まりないことだ。 私、副島隆彦は、他の人たちが恐れて、タブー視して、誰も書こうとしないことを書く。私には、もう恐れることなどなにもない、というよりも、無しにしたいのだ。私は、表現者（もの書き）として、言論人として、もっともっと正直になりたいと思っている。私は、もうあらゆることを恐ろしいと思わない。
ああやって、日本の若い人たちがたくさん死んだことを今の若者たちに、過去の時代の愚かで、悲惨だった、ことがらの真実をたくさん教えて、伝えてゆきたいのである。
私、副島隆彦が今、書かなかったら、そして、書いて残さなかったら、多くの真実が
闇に葬られてしまう。 日本国民史の一番、汚くて、おぞましい部分も、折を見て、課機会を見つけて、白日（はくじつ）のもとに晒（さら）しておかなければならない。
そのように深く思った。 （了）
[354] 日本製化粧品、使用禁止物質を検出＝中国・広東省 投稿者：長（２５０２） 投稿日：2006/09/16(Sat) 19:20:38（転載始め）
【大紀元日本9月16日】中国広東省入出国検疫機関はこのほど、日本製化粧品「SK-�供廛屮薀鵐匹�9品目から、使用禁止物質であるクロムおよびネオジムが検出されたことを発表した。これらの物質は同製品のホワイトニング・ファンデーション、日焼け止め乳液、スキンリファイニング・トリートメント、フェイシャル・トリートメント・マスク等に使用されており、中でも美白ファンデーションから、千グラム中に4・5ミリグラムのネオジムが検出されているという。香港税関は9月14日、同件について調査中と発表した。 クロムは皮膚に対してアレルギー性皮膚炎または湿疹を引き起こす可能性があり、ネオジムは目および粘膜に対して刺激を与え、吸入する場合は、肝臓および肺を損害する可能性があるといわれる。香港衛生署は、市民に対して、化粧品にクロムおよびネオジムが含有過多の際、アレルギーを引き起こす可能性があり、アレルギー症状が出た場合、直ちに使用中止するよう呼びかけた。
中国およびEU連合等での関連規定の中では、クロムおよびネオジム物質は化粧品に使用禁止と定めているという。
「SK-�供彎ι覆梁緲�店・宝潔公司（バオジェ社）は14日、すべての製品は内部安全検査を経ており、中国市場に入ったものも中共衛生部の厳しい検査を通過しているとした。また、「SK-�供彑宿覆寮渋せ�に広東省当局が指定した使用禁止物質を添加していないと主張した。問題になった今回の製品について、同社は政府部門に協力する姿勢を示したが、製品の回収は考えていないという。
(06/09/16 12:38)
（転載終わり）
中国では、しばしば日本企業や日本製品が嫌がらせをされます。これも実は、アメリカかグローバリストが背後に絡んでいるのではないか、とも思う。アメリカで日本企業がやられているのと、同じパターンでしょう。
以前、タイのバンコクで、日本車をハンマーでぶっ壊すタイ人のパフォーマンスが報道されたのを数回見たことがある。製品に欠陥があったとのことだが、おそらく背後があるのだろう。
（「アジア」掲示板から転載しました）
[353] 安倍氏が10月にも日中首脳会談 投稿者：1010 投稿日：2006/09/14(Thu) 18:04:14 [FACTA 臨時版 09/13] http://facta.co.jp/blog/ 当記事は２・３日中には、ブログに反映される見込みですが、取り合えず、感想抜きで、参考までに投稿します。
『安倍氏が１０月にも日中首脳会談 代償は「台湾切捨て」カードか』
政権発足後も、中国に対して強硬外交を展開すると見られてきた安倍晋三新首相が「サプライズ外交」に踏み切ろうとしている。就任早々の10月にも北京を訪れて胡錦涛国家主席と首脳会談を行い、その途上でソウルに立ち寄って盧武鉉韓国大統領とも会談する構想で、水面下では日中韓の複雑な駆け引きが始まっている。
小泉首相の靖国参拝で冷え切っている日中関係を劇的に改善させるには、日中双方が国内を納得させるに足る大義名分が必要となる。安倍氏は靖国問題を曖昧にする代償に、台湾問題でカードを切る用意があるようだ。
日程については、11月18、19日にベトナムの首都ハノイで開かれるアジア太平洋経済協力会議（APEC）首脳会議の際、あわせて日米首脳会談と日中首脳会談を行うのでは「サプライズがない。埋没してしまう」としている。
現に安倍氏は自民党総裁選告示の9月8日夜、テレビ報道番組で「すでに設定されているマルチ（多国間）の会議の中で、バイ（2国間）の会談を行うことは決まっているが、それとは別にアジア外交重視を示すためにもアジアの国と首脳会談をやりたい」と述べた。これはハノイとは別の早い時期に訪中して首脳会談を行う意欲を示したものと見られる。
この大胆な外交構想の狙いは3つ。第1は自民総裁選で対立軸となったアジア外交で先手を取ることだろう。麻生、谷垣2候補はもとより、出馬を断念した福田康夫氏、反安倍色を強める加藤紘一元幹事長、山崎拓前副総裁、野党民主党の小沢一郎代表もアジア外交を批判の要としていただけに、逆手をとれば党内外を押さえ込めるとの計算だ。
第2の狙いは、本音では日中関係の悪化を危惧している米ブッシュ政権の不安を払拭できること。第3の狙いは、来夏の参議院選挙をにらんで、このサプライズ外交を攻勢の目玉にすることだ。
この安倍・胡会談実現に向けて日中は早くから動いてきた。なかでも5月にカタールの首都ドーハで麻生太郎・李肇星の日中外相会談が行われ、麻生外相が靖国神社の非政治化と非宗教法人化を骨子とする私案を提示したことが突破口となった。李外相もこれ以上の日中関係悪化は望まないとする発言があり、8月15日に小泉首相が靖国参拝しても中国は比較的冷静だった。
そして8月22日、李登輝前台湾総統の来日延期が報じられた。 9月12日から17日まで訪日すると発表して3日後、体調を理由に突如、延期を決めたのだ。
実は安倍氏が「新政権発足前なら」と李氏と日本で会談することを内諾していたが、突然キャンセルしたのだ。意味は大きい。安倍氏は日中首脳会談を実現するために、李登輝氏のみならず、台湾そのものを切り捨てたことになるからだ。祖父、岸信介元首相以来、福田赳夫、安倍晋太郎と脈々と続いてきた森派の「親台湾」は、安倍氏の手で果断に幕が引かれようとしている。
中国外務省は安倍氏の「君子豹変」を基本的に歓迎している。「靖国」と「台湾」では中国の政局のうえでも重みが決定的に違い、首脳会談受け入れへ国内説得の大義名分がつくことになるからだ。
しかし、韓国がこの動きをいち早く察知した。潘基文外交通商部長官（外相）がこのままでは日中韓3国のなかで韓国の盧武鉉政権だけ取り残されてしまうと危機感を抱き、 9月6日に訪韓した谷内正太郎外務次官に日韓首脳会談を提案した。韓国の面子を守るため、北京への途上、ソウルに先に立ち寄る歴訪案を日本側は提案している模様だ。
11日に日本記者クラブで行われた自民総裁選3候補の公開討論会では、安倍氏が「（首脳会談については）この場でつまびらかにできない」と述べたものの、麻生氏が「いろいろな形の努力が行われているのは確か」と水面下の調整の存在をほのめかしている。
ただ、ハードルがなくなったわけではない。靖国参拝自粛問題である。「参拝するかどうかは申し上げない」とする「曖昧戦略」の安倍首相がその約束を言明できないのなら、「せめて首相の名代となりうる人物からその保証を取り付けたい」というのが中国の条件だと言われている。しかし、周辺からは「靖国参拝への安倍さんの思いはまだ“成仏”していない」という声が聞こえる。
このFACTA報道で「台湾切り捨て」カードが問題視されれば、安倍氏を非難する声も出るとみられ、劇的な豹変を国内外に説明する言葉遣いは「極めて微妙でファジーにならざるをえない」。このため直前に折り合えなくなる可能性もまだ残っている。
[352] 感想 投稿者：岡本英典 投稿日：2006/09/14(Thu) 14:09:32副島先生の以下の言葉に感銘を受けました。「会社(企業）という世界は、従業員たちの怨念と、絶望が渦巻いている世界です。人間にとっての息苦しい現実生活の場です。どんな人にとっても余裕の無い重苦しい世界だ。」
しかしながら、では、どこの世界へ行けば、怨念と絶望が渦巻いていないのか、と私はふと思いました。大学社会は？医局は？公務員は？
ひょっとしたら、大学社会も、医局も、公務員の世界も、「企業」ということなのでしょうか。どなたか、すっきりとした解答が出せる方がいらっしゃったら、教えてください。
[351] 『ミイタカヤマノボレ、シカシ、ニゴウメデ、スグ二クダレ』 『ポチ・ポチ・ポチ！』 投稿者：ゴーマニスト左派 投稿日：2006/09/14(Thu) 07:12:24〈【阿修羅 掲示板 サイト】より引用開始 〉 ◎日本軍の中枢が米国派（ユダヤ・フリーメーソン）だった太平洋戦争 ◎ 投稿者 トラトラトラ 日時 ２００２年１０月１８日 http://www.asyura2.com/2002/dispute3/msg/413.html （引用終わり）
[350] 株予想対決 完結篇 投稿者：長（２５０２） 投稿日：2006/09/13(Wed) 17:38:03以前、「株予想対決」というハレンチな投稿をしてしまったので、そのことの反省とお詫びを兼ねて、「完結篇」を書きます。（会員ページを見て思い出しました）現在のところ、２００３年４月の底値７６０７円からの日経平均株価の天井は、２００６年４月７日の１７５６３円である。ちなみに、この日の東証１部の時価総額は、５７４兆６４６３億円。そして、１９８９年末の最高値の平均株価は、３８９１５円で、時価総額は６０６兆円。つまり、平均株価は過去最高値の４５・１３％の回復であるが、時価総額は９４・８％まで回復していた。この理由は、上場企業の数が増えたこと、企業の発行株数が増えたこと、そして日経平均株価採用銘柄が変わるためである。
これをＴＯＰＩＸの高値と比較すると、ＩＴバブルといわれた２０００年２月７日のＴＯＰＩＸが、１７５４、２０００年４月１２日の日経平均は、２０８３３。そして、今年の４月７日のＴＯＰＩＸが、１７８３で、日経平均は１７５６３。つまりＴＯＰＩＸは、２０００年を超えていたのである。
では、これからどうなのか、というのは読者が考えることです。「平均株価が３万円になる」というのは、そのときの時価総額が１０００兆円になるということです。激しいインフレが襲えば、そうなるかもしれないし、スタグフレーションだったら、経済停滞のまま物価だけが上昇するかもしれません。
[349] 大本営陸軍部戦争指導班 『機密戦争日誌』 全二巻 防衛研究所図書館所蔵 軍事史学会編 投稿者：ゴーマニスト左派 投稿日：2006/09/12(Tue) 07:45:56【推薦の言葉】 作家 半藤一利 思い起こすと、私がはじめてこの超一級の史料の原本を目にしたのは、１９６４（昭和３９）年の秋のことであった。終戦を主題にした『日本のいちばん長い日』（文芸春秋刊）をかこうと、取材をすすめていたときである。元陸軍中佐で陸軍省軍務課員であった竹下正彦氏がそれを私に示し参考にするようにと親切さを示してくれた。 しかし、氏は誠に上手に肝腎の一行を隠しおおせて見せてくれた。 それは陸相阿南惟幾大将が、割腹の直前に「米内を切れ」といった一語の個所である。本が刊行されたしばらくたって私はその事実を知ったが手遅れもいいところで、いらい咽喉にささったトゲのように私はそのことを気に病まなければならなかった。その国家観において忠誠観念において、民間人ならともかく同じ軍人として、阿南は米内光政海相に許せぬ卑劣さを感じていた。終戦劇はそうした日本人の精神構造を複雑に綾なしてすすめられた。「米内を切れ」の一言はその象徴であった。 『機密戦争日誌』は昭和の日本戦争指導について知り得る第一級の史料である。が、このようにこれを記述した参謀の貴重な体験や個人的感情もかきこまれ、陸軍を超えて、それ自体が昭和日本の精神史ともなっている。その全文公開を心から喜んでいる。 （引用サイト http://www5a.biglobe.ne.jp/~kinsei/0311.htm） （引用終わり） （引用始まり） 『大波乱の時代を読み解く！』 ［副題］ 「戦争の道」を歩み始めた日本 ［講演者］ 副島隆彦 ［主催］ 副島隆彦を囲む会 ［会場］ 東京都・文京シビックセンター 小ホール ［媒体］ ビデオテープ（ＶＨＳ） ［収録日付］ ２００５年１１月１３日 ［収録時間］ １４７分 http://soejima.to/cgi-bin/video/video/V-10.htm （引用終わり） 『「戦争への道」を歩み始めた日本』の講演を生で東京まで聞きに行って、完全に「ハマリ」ました。それ以来、全著作、全講演ビデオを購入してほとんどを読み、見ました。 この講演は私のその後の生き方を変えるものでした。全講演ビデオの中でも一番のインパクトがあります。 副島先生が『米内を切れ〜！！！』と絶句されたときの私たちに突き刺さった衝撃は今思えば、陸相阿南大将の「霊」が副島先生に憑依して、その無念さと・・・今思うのは「このままだと日本は同じ戦争への道をたどりますよ 。同じ歴史を繰り返しますよと」降霊されて来て日本国民に知らせていているのだと思いました。 この講演ビデオはＤＶＤ化して一般商品として出版会社を通して宣伝広告をして市場に出して、ベストセラーを目指したほうがいいと思います。
[348] 「近代の成立と終焉。その変化する事の意味とは・・・」 投稿者：土井敏喜 投稿日：2006/09/12(Tue) 01:51:29 【はじめに】
これから書くことは、私の勝手な理解としての、副島隆彦論です。 【承 前】
副島先生から、「土井さんは、自分の頭の調子がおかしくなることが、時々あることを、正直に、みんなに向かって書きなさい。 そういう人はたくさんいます」と言われております。人間は生まれながらに壊れています。他の動物と違う大きな点は「頭の調子」です。学問、知の世界では顕著に現れます。私も例外ではありません。
それでもなお「学問道場」に、会員として登録しているのかが課題なのです。また、副島隆彦は、なぜか小さなことに拘る女性には人気がありませんが、「大きなところで正しいなら、それでいいのだ」というのが、私の副島学の読み方に必要です。
今、「憲法９条を守り」「武装中立論」の論議がありますが、その前提として、吉田茂が旧社会党などの反対勢力を利用した「吉田ドクトリン」に比して、副島隆彦の「騙し返せ日本論」こそが、重要なテーゼとなっていることを、ひしひしと感じています。
ここでは、「近代モダン人ではない日本人から、（イスラームを経由したギリシャを組み込んだ）東洋哲学へ向けて」への前提になる、「副島隆彦の『近代』理論」他の「引用」と、井筒俊彦の「東洋哲学の入り口」の紹介を試みます。
私は、副島先生の指摘通りに「学問」はもう出来ません。あくまで、ジャーナル的な場での知識しかもてません。そのため、「学問道場」を経て、どうやら私には「宗教」が必要だということに「結論」が出たように思える段階を、ここに記しておきます。
■近代の定義とは、「利子を取ることを認めてしまったカトリック教会から始まる」■
１５１７年に、マルチン・ルター Martin Lutherが「９５か条のテーゼ（質問状）」95 Theses というのをヴィッテンベルク市の教会（修道院）のドアに打ち付けて、宗教改革ののろしをあげる。この動きは、もの凄い勢いで全欧州の各都市に広がって行く。ルターは、１５２５年には、尼さん（正確には、元修道女）と結婚。カトリックの僧侶は、今も絶対に妻帯、結婚は不可。ルターは、ドイツの選挙公や、諸侯たちに守られながらプロテスタント運動を起こしていく。
（土井注：日本で言えば、中世の最高の仏教僧にして、思想家の「親鸞」の浄土真宗がそうである）。
また同じ年の１５１７年に、第５回ラテラノ公会議 Concilium Lateranense Quintum が行われて、ここで「利子を取る商業活動を認める」ことが決議された。だから、(副島理論では)１５１７年をもって「ヨーロッパ近代」の始まりだと定義している。今から丁度、５００年前になる。
これまで「近代ヨーロッパ社会の成立の日」は、いつだとされていたか。普通は、１５７４年に、オランダのライデン市 Leiden で、市民の蜂起が起きて、スペインからの自力での解放、独立運動での輝かしき成果を実現した。この年が、ヨーロッパの近代市民社会の成立の時といわれている。その７年後の１５８１年が、オランダの都市同盟（ホーランド同盟）がスペイン国王フェリペ２世 Philip II of Spainに対する「忠誠破棄宣言」Plakkaat van Verlatingheを行っている。このスペイン国王への「忠誠破棄宣言」が、近代人権宣言・近代憲法の元祖といわれている。
１５１７年の第５回ラテラノ公会議での利子を認めるという考え方、あるいはマルチン＝ルターの質問である９５か条のテーゼが、この「忠誠破棄宣言」よりも5〜60年早い。このことの方が重要だ。だから、「近代 modern 」というのは、ちょうど今から５００年前にはじまったのだという説を採っている。（以上の引用、副島隆彦「今日のぼやき」から）
これは、「ヘジェモニック・サイクル100年」の５巡目で、「近代」が終焉を迎えつつあるということと同義ではないだろうか。
■副島隆彦による「秘密結社の定義」■
欧米の「秘密結社」（ザ・シークレット・ソサエティ）とは、カトリック教団の在家（ざいけ）の平信徒の団体のことである。それをlodge (ロッジ)という。そしてロッジが、実社会における金銭欲望の解放、性欲の解放を求めて、僧侶（神父）たちに反抗をはじめた。そして、キリスト教徒でありながら、密かに、自分たちの神を堕天使Luciferと定めて、カトリックの僧侶集団である法王庁（ヴァチカン）に反乱を起こした。
ローマ教会にたいして、憎しみを込めて資本主義（カピタリスムス）の真髄である拝金と強欲の思想（reason リーズン=理性、とratio ラチオ＝合理性、誰も反対できない経済法則、経済合理性）を、自分たちの真の神だとして、密かに信じ、あるいは公然と掲げて「ロッジでの友愛会」を組織する。そして、キリスト教の愛（神からの恵み、grace グレイス＝恩寵 と神への愛Agape アガペー）の思想を打ち破り、葬り去ろうとして活動する、人類の強欲肯定の思想集団となった。
これら「秘密結社」の現代的な展開は、最高度の金力をもつ者たちは、アメリカ・ニューヨークのロックフェラー財閥を総帥とする金融ユダヤ人たちの世界支配であり、アメリカ帝国による、世界各国の属国群のデモクラシー（民主政治）を金（かね）の力でおしつぶし、あやつる悪魔の所業となっている。そして、この諸秘密結社が掲げる、強欲・拝金肯定の思想が、今、世界規模の人類史の基準で、解明され、崩壊を開始したのである。
★
■「近代モダン人ではない日本人から、東洋哲学へ向けて」■
日本は、文明の周辺属国だから、特に、知識人層が、知識泥棒ぐせがあって、これが２０００年間、抜け出ていない。ヨーロッパの近代modern は、狂気なのである。人間が自然natureから意識的に自覚的に離れた時に、人類の近代（モダン）が始まった。ヨーロッパ近代は、上記の意味で、今から丁度５百年前に成立した。西暦１５００年前後に成立した。だから、今で丁度５００年である。１６世紀からをヨーロッパで成立した「人類の近代」と言います。そして、日本は、東アジア文明のはずれの国ですから、まだ部分的にしかこの近代（モダン）に入っていません。まだまだプレモダン（前近代）であり、前近代とは、近代の一部ではなくて、古代ancient です。中世the middle age という段階を世界基準の歴史学で認めるなら、この中世の方に所属します。
(土井注：吉本隆明はこのことを難しく、ヘーゲルの歴史の区分けを独自に解釈して、「アフリカ的段階」「アジア的段階」「西欧・近代的段階」に区別しています。日本は、見かけは「近代」でも、中身は「アジア」ですが、注意しなければいけないのは、それは中核がそうであって、いずれにしてもこの３段階を、全体としては内部に宿している、ということです）。
ですから日本（人）はまだ近代（人）ではない。 このことを世界基準の学問では自明のこととします。この判定に日本国内からいくら反発してみどうにもならない。これは冷酷な世界基準world values 世界普遍価値からの判定、断定であって、この考えに日本人が異論を唱えても無駄です。各自の友人の欧米人に、このことを、しつこく一人ひとりが確認すべきです。
ヨーロッパ近代が始まった時から、すでに、人間は狂気を内包している。だから、ヨーロッパ近代人modern man は、狂気を含んでいる。このことを一番、簡単に言い替えれば、いわゆる自然から人間が離れすぎたから、ということになる。たとえば、パリのパン屋さん（日本で言えば、かつての豆腐屋さん。みんな毎朝、手鍋を持って豆腐を買いにいった）でさえ、ものすごく突き詰めた知性を持っていて、何でも知っている。人間とは何で、どこに行き着いた生き物であるか、ということを、パリのパン屋たちでも知っている。日本人ごときでは、とても立ち向かえない。（以上、副島隆彦「今日のぼやき」から）。
私は、そのことを少しは知っています。仏系ユダヤ人あり、今は日本人の畏友：ベース=ジャン・マーク氏にも教えていただいたことです。
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ユダヤ商法を弁護した「ベンサムの思想」は非常に重要です。ベンサムの思想は、本来計測できないはずの人間の幸福が、計測できるもの、つまりお金に換算されていく過程がよく示されています。経済学において、使用価値は交換価値に置き換えられ、価値が価格と見なされる事情はここにあるのです。
行き着くところは、金儲けや性欲で示される自己の快楽を高めるために他者をいくらでも犠牲に出来るという精神です。ここで言う「他者」とは人間や動物など生きているものだけではありません。私たちの存在そのものを成り立たしめている自然もその中に含まれます。イスラム教や道教など、私たちを生かしてくれている環境への配慮を持つ教えが必要な所以です。 （以上、岩田憲明氏から）
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ユダヤ精神と近代社会との関わりで「注目すべきこと」は、異なった観点から同じトピックを扱っても、「レイシオ」つまり近代に成立した「合理的精神（もしくは合利的精神）」という共通のコンセプトで通じている点です。多様な立場から議論がなされても焦点がぶれることなく、近代社会におけるユダヤ精神の重要性が立体的に浮き上がってくること。このレイシオの思想とは、次のように要約されると考えます。世の中を目的と手段の関係で捉え、その目的を最も効率よく達成するために数量化を図り、その目的達成のためにはいかなる制約もない（つまり手段を選ばない、そのような思想がレイシオの思想であるというわけです
この特徴は、資本主義の特徴にうまく当てはまるのです。資本主義の背景には利潤追求という確固とした目的が設定されています。また、近代は自然科学の発達とともに数量的に自然を支配することが出来るようになった時代です。そし
て、これがレイシオの思想において最も特徴的なことなのですが、近代文明は歯止めを持たず、利潤追求のために多くの人たちを犠牲にするだけではなく、私たちが生きていくための前提となる地球の環境までおかしくしています。（以上、岩田憲明氏から）http://green.ap.teacup.com/iwatanrk/
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しかし、「近代モダン」成立後、500年を経て、西洋モダン、拝金主義、資本主義のユダヤ精神のレイシオの時代は「終焉」の方向が明らかになったと思います。アメリカがイラクで負け、イスラエルがヒズボラに負けたのは象徴的です。イスラムや神道（道教タオイズム）の方が今後の方向性でしょう。
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ところで、新しい社会・制度をつくる前には、いかにシンプルな理念というか、Philoso-Sciense的な事が必要です。分析的思考と総合的(全体的）思考が一体になるには、制度はあくまでシンプルがいいと、経験上思います。
「75才で作家デビューした加藤廣氏は、新聞のインタビューの中で自分についてこう答えている。『生物は強い生物が生き残ったのではない。頭の良い生物が勝ち残った訳でもない。変化する事が出来た生物だけが生き残った』のだと。加藤廣氏の二作目『秀吉の枷』。秀吉は主君信長殺しをした。その秘密の中で豊臣を成長させる。秀吉の主君殺しは、安部龍太郎等が書き始めたが、仮説より史
実ではないかという程彼らは研究している。司馬遼太郎に慣れた歴史読者は、支配した者の改竄した歴史を真に受けた。明らかに司馬史観は、勝者の歴史観であり、明るく清々しい。加藤廣氏のそれは、弱者の立場から眺めたゆがんだ真実のにおいがする。視点が異なれば、歴史の評価も変わる。我々は歴史を常に強者、支配者、勝った者の語り部に耳を貸してきた。そろそろ反対の負けた者、変化した者の視点で物を考えてみる時が来ているのではないか?。」（以上、松藤民輔ＨＰから）
つまり、「それを、陰謀とはもはや言えない」という「変化」のことだと思います。
時代論で言えば、今は、「変化に適応すべく」既存の制度＋学問が生き残るためには、大きな視点で「シンプルな価値観」を見出して変化する事により、脱皮していく時なのだと思います。
哲学という西周（にし・あまね）の翻訳も悪いのですが、「哲学・数学は神学の下女（したため）」だと、副島隆彦は規定しています。しかし、哲学がない近代学問ModernScienseも困ったものです。近代モダンも、もう終焉のドラマに入っているというのに・・・。種としての人類も進化はgrow up発酵＝文化どころか「文明」さえ悪い方向へ変化しそうです。船井幸雄氏などが言われる「アセンション」や「弥勒の世界」の予言もあります。それを度外視しても、やはりその変化に適応できるためには、「自然と共生できる」ような「宗教」が必要です。その意味で、イスラームや道教（神道）は確かに馴染みやすく「変化する事が出来る」のではないのでしょうか。仏陀もそのダンマ（本義）に還ればまた意味があるでしょう。
★
私のアイデンティティ（自分自身の物語：仲間内で意訳）は、「生きる歓び」という、単純極まりない言葉です。父のガンとの１年余りの闘いと、新しい農業への模索と確信に至る過程での「自己理念」であり、変化する事が出来るための「キィーワード」です。上記の「変化」の認識を経て、生きていく行く上での「宗教」が、何らかな形で必要だということも明らかになりました。これは「年齢」のせいだけだもないと思います。
【参照事例】
●新生命医学会：革新の生命医学「千島学」とは・・・。
http://www.chishima.ac/
●稲田 芳弘：著『ガン呪縛を解く…千島学説パワー』の本の申込。
http://www.creative.co.jp/m/books/index2.html
★
Ｂ・Ｒ・アンベーカルの『ブッダとダンマ』（光文社新書）を読み、「葬式仏教嫌い」なのに、「釈尊」に会うというのは、こんな感じなのかと感動しました。日本は「教組仏教」から「釈迦仏教」に回帰すべきだと、今の時代だから余計切実に思います。一遍上人には「教組仏教」の匂いがなく好感がもてました。また、インドで１億人の魂を掴んだ男・佐々井秀嶺の『破天』（山際素男・著：南風社2000.12.1)上・下２段組で４４４頁の本をやっと読み終わりました。
ガンジーもできなかった「カースト」や「ヒンズー」等の他宗教、ならびに「サンガ（宗派）」との闘いのドラマは、日本の仏教からは異端かもしれませんが「ブッダとそのダンマ」に一番近い僧だと思いました。印度という背景がまた感動をうけるのでしょうが、仏教に改宗する意味は、日本にこそ維新が必要かと思いました。仏陀の「資料」を読む機会が余りにも少ないのが故に、教組仏教以下の「葬式仏教レイシオ」に、憤りをもったのは、生まれてこの方はじめてかしれません。
以上は、山本宗補氏のホームページを参照下さい。
http://homepage2.nifty.com/munesuke/
■井筒俊彦「私は、（イスラームを経由したギリシャを組み込んだ）東洋哲学をつくりたい」論■
国家を超え、民族を超えることは可能かどうか？
「大東亜共栄圏」＝「アジア主義」について。
最終的プロパガンダである「八紘一宇（はっこういちう）」とは、第二次世界大戦前の日本における国是ともいえるスローガンである。
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E6%88%A6>
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%B3>。
私は、この「天下を一つの家のようにする」として使われたプロパガンダの意味ではなく、副島隆彦のテーゼである「アジア人同士喧嘩せず論」から、見直していくつもりです。
その前に、なぜそれに関心をもったかですが、面白いことに気付きました。昔、池田弥三郎教授に連れられて、とある銀座のバー行った時の記憶です。このバーは、「２．２６事件」前夜に青年将校が集まっていたんだよと言われ、びっくりして、目の前の「老ママ」の顔をみました。落ち着いた品のある綺麗な人でした。
池田先生は「今、君が求めている学問は、親友の「○○○○」が慶應にいれば、きみにも彼の学問を薦めるのだが、今はカナダの大学の教授になって間もないので、慶應にいつ帰るかは不明だ。その代わりに「折口信夫」を勉強してみないか、ということで、「折口学」をかじった「記憶」をすっかり忘れてました。それが、『破天』や『ブッダとダンマ』と格闘しているうちに、不思議に○○○○が誰だったを少しづつ思い出して、個人名を探るうちに「井筒俊彦」という固有名詞が判明しました。
そして、折口信夫と井筒俊彦が、「大東亜共栄圏」の理念形成に関しても関わりがある、と池田先生に聞いていたのに、不思議なことに最今になって思い出したのです。岩田さんの刺戟か、副島先生からの刺戟からか分かりませんが、こういうこともあるのです。そこで、「大東亜共栄圏問題」の洗い直しについて、粗筋を「備忘録」として、ここに記しておきます。長すぎて、読むのに迷惑でしょうが、ついでにお付合い下さい。
本来の「大東亜共栄圏」という「超国家主義」は全体主義ではなく、「昭和維新」として革命を目指していた。しかし、その「理念」は現実には到底理解されずに、下記に掲げる人物は全て「傍流」に甘んじ、あるいは刑死した。これは、副島隆彦の『属国日本史・幕末編』と、その後の明治維新と同じ類型を示しています。
【登場人物】
�）粍豕院�1883-1937) 『日本改造法案大綱』（二・二六事件の理論的首謀者とされ、愛弟子の西田税とともに処刑された。この時の陸軍鎮圧側部隊の指揮者は、石原莞爾大佐であった）
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E7%94%B0%E7%A8%8E>
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%8E%9F%E8%8E%9E%E7%88%BE>
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E4%BD%90>
��大川周明（1886-1957) 『復興亜細亜の諸問題』『回教概論』（北一輝と親交があり、猶存社、行地社、神武会を結成。五・一五事件では禁錮5年の有罪判決を受け服役。
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E4%B8%80%E8%BC%9D>
<http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E7%8C%B6%E5%AD%98%E7%A4%BE&action=edit>
<http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E8%A1%8C%E5%9C%B0%E7%A4%BE&action=edit>
<http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E6%AD%A6%E4%BC%9A&action=edit>
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E3%83%BB%E4%B8%80%E4%BA%94%E4%BA%8B%E4%BB%B6>
ルドルフ・シュタイナーの社会三層化論を日本に紹介した人物でもある（「三重国家論」として翻訳）。
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%BC>
…のちにイスラーム研究者となる井筒俊彦を、精神的にも物質的にも援助をしていたのが、大川周明だった。
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E7%AD%92%E4%BF%8A%E5%BD%A6>
��石原莞爾（1889-1949) 『戦争史大観』『最終戦争論』（大創設以来かつてない頭脳の持ち主と言われ、関東軍作戦主任参謀に就任。1931年に板垣征四郎らと満州事変を実行した。満州事変をきっかけに行った満州国の建国では「王道楽土」、「五族協和」をスローガンとし、満蒙領有論を唱えるも、途中から満蒙独立論へ転向していく。
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E6%9D%B1%E8%BB%8D>
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%82%E8%AC%80>
<http://ja.wikipedia.org/wiki/1931%E5%B9%B4>
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BF%E5%9E%A3%E5%BE%81%E5%9B%9B%E9%83%8E>
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%80%E5%B7%9E%E4%BA%8B%E5%A4%89>
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%80%E5%B7%9E%E5%9B%BD>
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E9%81%93%E6%A5%BD%E5%9C%9F>
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E6%97%8F%E5%8D%94%E5%92%8C>
石原が目指した満州国は「東洋のアメリカ」だったといわれる。1937年の日中戦争開始時には参謀本部作戦部長。戦線が泥沼化することを予見して不拡大方針を唱え、東条英機ら陸軍中枢と対立した。
<http://ja.wikipedia.org/wiki/1937%E5%B9%B4>
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E4%B8%AD%E6%88%A6%E4%BA%89>
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%82%E8%AC%80%E6%9C%AC%E9%83%A8>
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%A2%9D%E8%8B%B1%E6%A9%9F>
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%9D%B1%E4%BA%9C%E6%88%A6%E4%BA%89>
大東亜戦争開戦前に東条との確執から予備役に回される。『世界最終戦論』（後、［最終戦争論］と改題）を唱え東亜連盟構想を提案し、戦後の右翼思想にも影響を与える。熱心な日蓮主義 者でもあり、最終戦論では戦争を正法流布の戦争ととらえていた事は余り知られていない。（宮沢賢治と酷似：土井注）
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%9C%80%E7%B5%82%E6%88%A6%E8%AB%96>
<http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%9D%B1%E4%BA%9C%E9%80%A3%E7%9B%9F&action=edit>
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B3%E7%BF%BC>
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%9D%E6%83%B3>
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E8%93%AE%E5%AE%97>
以上が代表的な「超国家主義」者であり、生年日の同時代性に留意下さい。
しかし、彼らの「共同体論」の最大のネックは「天皇」の問題であった。しかし、その状況の中で、恐らくただ独りだけ、イスラームの信仰と親和性をもち、なおかつ民衆、中でも無産階級の人々との直結する「天皇」を描き出せた人物がいた。それが、やはり同世代の「折口信夫」であった。
�だ涕�信夫(1887-1953)
「天皇論」を考察する際には、特異な国文学者、民俗学者であり、世間では「超国家主義者」とは称されたことはない。彼の業績から離
れて、「超国家主義」「アジア主義」の文脈で捉えなおすことが必要になります。何故なら、折口もまた、北一輝・大川周明・石原莞爾と同じように（その生年の近さ！）、昭和天皇の即位、特に「大嘗祭（だいじょうさい）」の挙行にきなインパクトを受け、自らの思想を深化させ「昭和維新」なるものを目指した…彼らも「時代の子」の世代なのです。
当時、大正末期から昭和初期の「民俗学」はほとんど「民族学」と重なり合う概念であり、その対象とする「地域」は、日本列島を中心として、沖縄・台湾・南洋諸島・朝鮮・シベリア・満州・モンゴル等、つまり「アジア主義」たちが活躍し、後に「大東亜共栄圏」に包含された「地域研究」に他ならなかった。折口の「天皇論」を一言で言えば、「神道の宗教化」、つまりは「天皇制」の一神教化である。折口にとって「天皇」は「神」ではない。あくまでも、「神の言葉」（ミコト）を自らに預かり（ミコトモチ）、民衆に伝播する者のことである。
これは、啓示宗教としての一神教---ユダヤ教、キリスト教、その中でも特にイスラーム---の「神」と「預言者」（未来を予言するのではなく、「神の言葉」を預かり、それを信徒に伝達する者）の関係そのものなのである。少なくとも、その神学的な基本構造は、まったく同じである。
これが、�ダ湘調�多郎(1870-1945) の形而上学的「天皇論」と、折口の実践的「天皇」と高度なメタ次元で統合原理に唯一当てはまる可能性があったのだ。
また、折口信夫がイスラームと深い関係にあったことは余り知られていない。折口の思想と、大川周明の思想とが結合した時に、一体何が産み落とされたのか。
つまり、それは世界的な意味論学者にしてイスラーム研究者�Π翕�俊彦（1914-1993) の一連の思索・その思考形成過程そのものである。井筒は、自らのイスラームに関する知識が形づけられたのは、大川周明の大きな力添えがあったからだ、と明言している。大川は「アラビア語の基礎テキスト全部と、イスラーム研究の手に入る限りの文献を全部集めて」それらを全て自分の自由に使わせてくれたこと。大川周明こそが「イスラームに対して本当に主体的な興味をもった人」であったと、司馬遼太郎との対談で率直に語っている。（司馬遼太郎の『韃靼人疾風録』が導入ではあるが、司馬氏が井筒氏に凄くへりくだった位置での対談である。）
さらに、井筒俊彦には、折口信夫との密接な関係が存在した証しが「冒頭の証言」である。折口信夫の愛弟子となり、いわゆる「折口学」の体系を纏め上げた池田弥三郎先生（「折口全集」の実質のプロデューサー）と、加藤守雄（土井注：お会いした事がある。折口の慶應での講義をノートにした弟子達のノートを編纂し「折口信夫全集・ノート編」を担当した）氏と、井筒俊彦は、慶応義塾での同窓であり親友でもあったのだ。
私も、慶應で「形而上学」を学んだ�Ь硝椰�弘(1897-1981)教授によれば、井筒俊彦は「折口氏の講演に侍したひとりである」であると述べている。井筒俊彦の学問の最も基礎にある「言語学」には、大川周明の主体的なイスラーム学と、折口氏の直感した古代学の精華が、流れ込み、それが融合している、といえる。
先の対談で、井筒俊彦は、「私は、（イスラームを経由したギリシャを組み込んだ）東洋哲学をつくりたい」と述べている。「私の構想している『東洋』のなかにはイスラームはもちろん、ユダヤ教も入っているし、インド、中国、そして日本、全部入ってくる。それに、ギリシャ、そういうものを統合したような世界を考えて、その世界に通用するひとつの普遍的なメタ的な言語を哲学的につくりだせば、理想的だと思っているんです」、とも述べている。
以上が、これからの国家を超えるための、「新・大東亜共栄圏＝アジア主義」（ＥＵのアジア版）による、「アジア人同士喧嘩せず論」が（私に研究可能なら）対象とすべき、先の戦争前の「登場人物」のまとめです。井筒俊彦氏のことが、これまで頭の中で「ぽっかり」と穴を開けていたので、今後の展開は自分自身にも不明です。
この「場」をお借りして、私のラフなスケッチを書きまして恐縮です。せっかく思い出してきた「人物」である井筒俊彦の業績を、今後ご紹介できれば幸いです。
＜了＞
[347] 日本の祭り 投稿者：長（２５０２） 投稿日：2006/09/11(Mon) 16:45:37地元の祭りを見ていて、いつも不思議に思うことがあります。あの神輿（みこし）をわっしょいわっしょいと担ぐ儀式です。中国の祭りや宗教行事で神輿を担ぐというのは見たことも聞いたこともないので、中国から伝わったものではないと思う。そこでアジアで似たような行事がないかと考えてみると、インドにあるのだ。Juggernaut という言葉がある。これはインドのクリシュナ神の像を山車（だし）に乗せて、わっしょいわっしょいとやる祭りである。インターネットのＣＮＮで、ガネーシャという象の化身を神輿に乗せてわっしょいわっしょいするインドの祭りを見たことがある。
そこで当然にして大胆な推理をすると、日本の原始神道は、ヒンズー教が伝わったものではないだろうか。さらに日本神話もインドの影響があるのだろうか、という推理は少し危険かもしれない。インドのクリシュナは、ヴィシュヌ神の avatar （化身）とすることが似ている気がしますが。
そして、のちに中国の道教が加わったといいますか、まるでカレーうどんみたいに混ざったといいますか。外からの文化文明を混ぜるのは、日本文化の特徴ですから。
なお、明治からの国家神道は、キリスト教の代用だというのは、小室直樹氏の説であります。西欧のような立憲国家体制を作るには、キリスト教のような強力な一神教信仰化体制を導入するのが必要であり、そこで考え出されたのが、天皇教という強力な一神教だという（『日本人のための宗教原論』小室直樹 P３７９ー３８１）。
[346] 谷口マッドマン君のここでの主張に対して、注意しておきます。 投稿者：副島隆彦 投稿日：2006/09/09(Sat) 07:39:06谷口マッドマン君へ副島隆彦です。 きみのこの重掲掲示板での、主張は、勝手な飛躍だ。 名古屋の松さんの主張が、まともで
きちんとしている。
日本が核武装するべきか否かなどいう、物騒な議論を、マッドマン君の上ずった頭と口（話し方、書き方）でしてはならない。
帝国と属国の関係は、会社の経営者（資本家）と従業員たちとの関係と似ているのです。
会社（企業）の従業員たちが、「今こそ、この会社を自分たち従業員のものにするぞ」と、言って騒いでも、簡単にはどうにもならないのです。 会社を従業員組合が経営することは出来ません。 そんなおかしな会社は、
誰も相手にしません。 時々、潰（つぶ）れてしまって、経営者が債権者に追われて夜逃げしてしまって
（あるいは雲隠れ）それで仕方がないので、従業員たちに自主管理で細々と経営を続けるという場合もありますが、
それでも、すぐに潰れてしまいます（倒産、破産、破綻、清算 すべて同じことです）。
企業にしがみついて生きているのが、会社員（従業員）です。これには、創業者のオーナーを除く、雇われ重役たちや、生え抜きの
社員あがりの社長も含まれます。こういうサラリーマン重役、経営執行部 もみんな従業員だ。内部ではちっとも
偉くない。
マッドマン君は、大学を出たあと、電通に勤めて、それからアメリカの大手の映画配給会社に勤めていたはずです。
それで、いよいよ自分の力で自立して、サラリーマンをやめて貧乏の中から這い上がろうとしている最中だと私は見ています。
君を応援しようと思っている。
しかし、一切のうわずった議論や問題の立て方を反省しなさい。日本国内のそこらの二流、三流の知識人がやりそうな、
「誇りを持って戦争から逃げろ」だとか、「日本は核武装で自立すべきか」などどいう、幼稚で思慮の足りない
議論などおしまいにしなさい。
会社の従業員たちが、組合運動の果てに、経営を乗っ取ることなどできないように、属国の帝国からの自立、独立というのも、そんなに簡単なことではないのです。
会社(企業）という世界は、従業員たちの怨念と、絶望が渦巻いている世界です。人間にとっての息苦しい現実生活の場です。どんな人にとっても余裕の無い重苦しい世界だ。 自分たちの上司の悪口を居酒屋で、その上司たちの人物評も冷酷にやりながら、さんざん自分たちの報われない境遇を、飲んだくれながら愚痴り合う世界がサラリーマンの世界だ。
「そんなに不満があるなら、会社を辞めて自分で自力で生きてみろ」
と言い合ったら、サラリーマンにとっては、崖っぷちの判断ということになる。そういう覚悟を毎日のように、胸に秘めて
みんな生きている。 すこしでも有能であれば、の話だが。
従業員たちに出来ることは、自分たちの首が簡単に切られないように、そして、労働の待遇がすこしでもいいように、
それから、労働分配率（会社の儲けのどれだけが、自分たち被用者＝従業員に還元されるか）の改善を主張する以外のことは、してはならない。また、それ以上のことは出来はしない。
会社勤めをして、いやというほどこの世のの中(現実の世界）の厳しさを、せめて数年間は味わったことの無いような
人間がする、政治談議、社会問題への発言は、無効である。 現実の世の中の厳しさを、自分の体で味わって
いない人間が何を言っても、誰も相手にしない。 右翼だ、左翼だ、保守だ、リベラルだ、などという区別自体が
無効である。 馬鹿なガキどもが何を言おうが意味をなさない。
従業員は、数の力で、自分たちの生活を守るために、鈍重（どんじゅう）に、柔らかく、経営者一族や、支配管理側と
穏やかに交渉をする。一部の跳ね上がり分子や、職場環境への不適応人間（ misfits ミスフィット と言う）
が、上手に会社から追いだれてやめてゆくのを、冷ややかに見つめながら、自分たちの全体としての待遇の
改善や、首にされない闘いを、じりじりと続けている。それが大人たちの世界だ。 それを保守とか左翼などの
色分けで、何かが正義だとか、自分たちの方が頭がいい、などど先験的（アプリオリ、無前提に）思い込んで
はいけない。 ガキの言論などは、誰も相手にしないのです。
人の生き方も、ひとつの民族国家（フォルクス、あるいは、ネイション・ステイト＝国民国家）の来方も、十分に
重厚で愚鈍なまでに鈍重（どんじゅう）なもので無ければすまない。何か気の利いたアイデアや議論（主張の
提示合戦）などで、どうにかなるものではない。今度、９月２０日過ぎからできるであろう、安倍晋三（あべしんぞう）
・アメリカの手先・”戦争準備内閣”であっても、アメリカ帝国からの厳しい要求に対して、「それはできません。
いくらなんでも、その金額は大きすぎる。そこまでは日本は出来ません」と必死で交渉なければ済まない人たち
なのだ。 属国の運命というのは過酷なものです。そして、帝国（世界覇権国）の側も、厳しい世界経営、世界管理
のためにボロボロになりながら、仕方なく、やっているのです。多くの悪（あく）は、この現実の経営の中から生まれる。
それを、きれいごとの言論や何かで、どうにかなるものではない。
ですから、マッドマン君は、自分の生活の足元をしっかりしなさい。今のようなうわずった、勝手に口がぺらぺらと
回るだけの意見の提出は、しばらく控えなさい。自分自身の厳しい現実をこそ日々、見つめなさい。
書くなら、自分がロンドンで暮らしていて出会う、惨めで悲痛な体験記でも書きなさい。自分のことをしっかりと
見つめて、それを表に出せないような人間は、どんな立派そうな主張をしても、信頼を得ることは出来ません。
自分の目の前の現実（たとえば、おのれの軽度の精神障害とか、うつ病とか、引篭り症とか）をきちんと
書くことが出来ずに、政治言論（公共の課題）の二項対立での 議論の仕方の見せ場の、やらせ のような作り方、はやめたほうがいいです。
それよりは、しっかりした論文を一本、苦心して書き上げなさい。
学問道場は、自分の頭で何とか考える力はあるのだが、貧しい若者たちが、自分の厳しい現実を引きずりながら、
それでも、己（おのれ）一個の自立（経済的な独立）と、そこから生まれる不羈（ふき）の構えを習得する場所です。
「日本は、属国からいつ脱出して自立できるか」とか「核武装すべきか」などという、空論に近い愚かな議論は
やめなさない。今の目下の戦争反対、憲法９条改正反対、という大きな、国民の団結の必要という、焦眉の課題を目の前に
して、それ以外の余計な議論は目障りだ。日本は、核武装などする必要は無い、そんな愚かな選択肢は、
どこからも出て来ない。
それは従業員に一部の頭でっかちが、経営側や銀行に騙されて、経営側に加担して、策謀にはまって、それで、
「君なら、あの工場の３００人の従業員の首をきるべきだと思わないか。そうすれば会社は倒産しないで済む」
などど、持ちかけられて、自分から経営側の悪辣（あくらつ）な罠に嵌（はま）ってゆくのと、同じことだ。
従業員たちにできることは、他の従業員(社員）をいじめないことだ。それと、自分だけ抜け駆けして、ずるく
立ち回って、生き延びるという卑怯な生き方をしないことだ。そして、経営側に向かって常にしぶとく、
「あなたが経営者なのだから、私たちをきちんと食べさせてください。給料をちゃんと払ってください。
すこしでも待遇を改善してください。出来る限りのぎりぎりでいいですから」と、言い続けることだ。
自分の厳しい生活の現実を忘れて、うわずった政治議論など、私たちの学問道場はする必要はありません。
自分にとって切実なこと、そして、きっとそれはみんなにとっても切実なことであろう（これを公共の課題
と言う。公（おおやけ）とは、国家が優先するとか言うことではない！ 公（公共）とは前に書いたとおり、
みんなが居るところ、みんなが見ているところ、という意味です。） を、素朴に、正直に提起して、そこらに
あふれているような偽善の議論をしないことです。
副島隆彦拝
[345] サイト「株式日記と経済展望」より追加、引用開始 投稿者：ゴーマニスト左派 投稿日：2006/09/09(Sat) 06:58:48 追加サイト http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu127.htm （引用終わり）
[344] 日本フリーメーソンの高崎幹部の証言［フリーメーソン結社社員となって約２０数年、日本人フリーメーソン最高位階であるスコテイッシュライト第３２位階級の一人、高崎廣氏（７９歳）である。］ （サイト「株式日記と経済展望」より引用開始） 投稿者：ゴーマニスト左派 投稿日：2006/09/09(Sat) 05:03:39 明治維新、大東亜戦争、そして今日の「金融ビックバン」と、近代日本の転換点全てにフリーメーソンが関与している。 ２００６年９月７日木曜日 ◆日本フリーメーソンの高崎幹部の証言 ２０世紀末のこの時期に、私達が日本のフリーメーソンの取材を始めたのには、理由がある。９７年秋の北海道拓殖銀行、山一証券と続いた大型破綻劇を機に、日本は今、資本主義の心臓部と云うべき金融システムが崩壊寸前の危機にさらされている。「不良債権」というバブルの残骸を大量に抱え込んでいる事を外資につけ込まれ、国際市場で追いつめられているからだ。 これを一般には「市場の論理」というが、では「市場」とは一体何なのか？ その事を、この国の経済マスコミは具体的に検証しようとはしない。山一証券が破綻した時に「社内で快哉を叫ぶ歓声が上がった」（外資系証券マン）と云うような話が、あちこちから聞こえてくる。「ハゲタカ・ファンド」等と呼ばれる外資金融機関による、不良債権化した不動産の買い叩きも加速している。山一証券を吸収し、日本のメリルリンチ幹部は、アメリカ議会で、 「日本の金融ビックバンは、我々が効率的な買物をする為のものだ」 ・・・・・・・中略・・・・・・・・・・ ［引用サイト］ http://hiroshima.cool.ne.jp/h_sinobu/Japan_Hurimeson1.html （引用終わり） ［参考サイト］ http://www.nagaokacci.or.jp/kankou/html/p4_yamamoto.htm http://www.coda21.net/eiga3mai/text_review/NATIONAL_TREASURE.htm 『フランクリン・コード４〈完結編〉』
[343] Re[341]: [340]マッドマンさんからのご指摘を受けて 投稿者：松 投稿日：2006/09/08(Fri) 23:57:52松です。 マッドマンさんからの質問「どうしたらその確率を下げることができますか？」にお答えする前に、ちょっと待ってください。
マッドマンさんが[339]で指摘された私の[338]の最後一行のなにがどうひっかかってるいるのですか？
私は逆に[339]の中の
＞核武装がアジアの不和の確率を下げるかは私も自信がありません。
という文章にひっかかってしまいました。
＞核武装がアジアの不和の確率を下げるかは私も・・私も自信がありません。
私は最初から、核武装が日本と東アジアが戦争に巻き込まれる確率を下げることなどないと言っています。むしろ飛躍的に戦争勃発の確率（可能性）が高まるので核武装はしてはいけない、と言っているのです。
（だからあらためて書き直し文を投稿したのです。）
まして現在のような属国状態ではなおさら危険だ、ということです。
しかし核武装論自体は重要だとしてそれが[338]の冒頭の4行になっているのです。
核武装の前に属国脱却、そしてできるなら中立化、その上で核武装するか否か、です。
マッドマンさんは[338]の「最後の一行」以外は「まったく同じ意見」だとおっしゃっていただきました。そして[340]では私の書き直し文について「趣旨は既に十分伝わっています。」と言っていただきました。
では[338]＋[340]をもう一度読み返していただいても、やはり「最後」がひっかかりますか？
ひっかかるというのは、もしかして「確率を下げること」の８文字ですか？
私は[338]ではあくまで『核武装論について』を論じたのです。
「東アジアの戦争勃発の確率を下げること」などという極めて難しい問題を論じたわけではありません。
あるテーマで投稿された文章の一節ならまだしも、その中の一言をとらまえて質問を繰り返していたのでは、ダラダラするばかりで、まとまりが無くなります。
マッドマンさんがもし「戦争勃発の確率を下げる」ことを論じたいのならまずご自身でこのテーマでもって投稿してください。
そのご意見がすばらしいものであれば、もろ手を挙げて賛成します。疑問があれば質問します。
とはいえ先に質問されていますので、とりあえずお答えします。
「戦争の確率を下げる」ことは属国である以上できないと思います。
いまでも除々に高まっていることはここの会員の共通了解事項です。
そしていかに属国状態を脱するか、真の独立をなし得るか、戦争を回避するかを考えるために学問道場の会員になっております。
[339]の「属国をから脱したい」という強い意志が松さんにはあるのですか？との質問にも上記の返答を適用して下さい。
[342] Econo-Globalists 9『戦争経済に突入する日本』 副島隆彦 投稿者：長（２５０２） 投稿日：2006/09/08(Fri) 16:29:20書店に行ったら、発売されていたので、驚いて購入しました。
[341] [340]マッドマンさんからのご指摘を受けて 投稿者：マッドマン 投稿日：2006/09/08(Fri) 08:21:31松さんの趣旨は既に十分伝わっています。日本が中国と戦争するように仕掛けている米国政府（とその背後の軍需産業と国際金融権力）とその手先の好戦派の日本の政治家たち（阿倍晋三たち）によって、日本が中国と今後戦争させられる確率が非常に高いですよね。
どうしたらその確率を下げることができますか？
[340] マッドマンさんからのご指摘を受けて 投稿者：松 投稿日：2006/09/07(Thu) 16:23:34こんにちは、名古屋の松です。マッドマンさんからご指摘を受けた[338]の「最後の一行」について。
＞核武装がその確率を下げることであるならば是としますが、いまの ところ私にはそうは思えません。
この文中の『その確率』の『その』が曖昧ですので
より丁寧にひとつ前の行から書き直します。
＜書き直し文始め＞
「アジア人どうし戦わず」「日本は金輪際戦争をしない。させられない。」が大前提です。
その上で、核武装することで日本ならびに東アジア地域が、戦争に巻き込まれる確率を下げることができるならば（核武装を）是としますが、いまのところ私にはそうは思えません。
＜書き直し文終了＞
他、細かいところで誤字、脱字がありましたので合わせて修正致します。
＜脱字修正後＞
＞ホワイトハウスの地下司令室の中に置かれるということです。
※本文では「中に」が抜けていました。
＜誤字修正後＞
＞『昨今の若者の嫌中国感情の水位の上昇』と同時に核武装・・・
※本文では「同時の」となっていますが、「同時に」です。
以上、お詫びとともに修正致します。
すみませんでした。
[339] [338]属国論と 『アメリカに食い尽くされる日本』 投稿者：マッドマン 投稿日：2006/09/07(Thu) 04:22:06松さん、ご返事ありがとうございます。きちんと論じていただいた会員は松さんが初めてです。「核武装永世中立論」は言葉の後半の「永世中立」がポイントであり、属国状態で核武装すれば「現状より悪化、帝国の武器として利用される
だけ」は明白な論理です。
ですから松さんの[338] の文章とは次の最後の一行以外全く同じ意見なのです。
＞核武装がその確率を下げることであるならば是としますが、いまのところ私にはそうは思えません。
ひっかかるのはここです。「いつまで属国状態でいますか？」「現状の
ままでいいのでしょうか？」という厳しい問いを私は自分自身にも日本国民全員にも、そして副島先生にも投げかけたいと思います。
核武装がアジアの不和の確立を下げるかは私も自信がありません。
しかし、現状のままではますます日本の属国化は進行し、憲法改正、日本の自衛隊が自衛軍になり、米国の軍隊になってしまうことは確実です。
『アメリカに食い尽くされる日本』（森田実・副島隆彦）から引用します。
（引用開始）
森田（P37):米国の経済研究者に多い見方では2015年くらいまで日本の金を使って米国を繁栄させる。2015年になれば日本の金は尽きてしまう。
その時にインド・中国の金を使って米国を繁栄させる。2004年秋の『2020年の世界』という米政府の報告では「2020年の米国のパートナーはインドと中国だ」と書かれています。
森田（P72）：英国にも豪にももう金がありません。小泉はブッシュに忠実でした。しかしその日本も、もはや限界です。米国に対し湯水な金を貢ぎ、日本国民から収奪し続ける自公政権のやりかたはもう限界です。
国民が気がついたらオシマイになります。
副島（P98):それでも最後にどこかで反撃の手というか「騙されても騙されても騙し返せ」という私の作戦があるのです。ここは非常に苦しいところですが、あれこれ私なりに対策を考えているのですが、どうも腰砕けになるところがあります。このままズルズルいってお金も命も奪い取られ、年貢を差し出し続け、いくらなんでもこれ以上はアメリカも悪いことはしないのではないかと、諦めからくる納得みたいなものまで出てくるかもしれません。これは本当は敗北主義なのです。
しかし、現実はどう考えてもこのまま進んでいくという絶望感と敗北感が私の中にあります。一方、日本人というのはそこまで愚かではないので、一生懸命働いた富をアメリカに差し出すけれども、それでもなお日々作り続ける富を自分の手元に賢く残して、いざというときのための
糧、独立資金にするだろうとも思っています。
森田(P101):（ガンジーの話があり）日本マネーを吸い尽くしたあとアメリカがどんな仕打ちを日本にするか、われわれは今から考えておくべきです。米国が日本から手をひいていくのはどんな時か。日本がカラカラに干からびて、いくら絞っても一滴も出ない乾いたタオル状態になった時、アメリカは日本を見捨てて去っていくのだと思います。その時が日本が独立する時ではないでしょうか。（属国英国の話のあと）イギリスの指導者は戦うと思いますが。日本はサイパンのようになります。
サイパン化させられる前に、日本は自立しなければなりません。
副島さんには日本の「ガンジー」になっていただきたいと思います。
ブッシュ・小泉という日米推進同盟が終わるのは確実です。
その時こそ、日本人が従来の意識を捨て、日本人の魂を取り戻す時です。その時はもうすぐです。真の独立を実現する時が近づいています。
独立のための本格的な戦いは今からです。
副島（P238):帝国本国が弱くなると軍隊は内地に引き上げていきますから、属国の独立は相対的に帝国軍の撤退にあわせてしかできないだろうというのが私の冷酷な味方です。今、その時期がようやく始まりました。
森田（P241):最も少ないコストで独立すべきです。2008年ブッシュ政権の終焉の時が日本が独立するチャンスだと思います。アメリカが日本を必要としなくなる。この時に自民党から民主党に政権交代を実現。自立連立政権が続く限り、自立はできません。自立連立政権は従米政権だからです。小沢政権は「ゆるやかな自立路線」をとるでしょう。これが日本再生のシナリオだと思います。
森田（P245);日本は軍事力でなく交渉力で生きるしかない。徹底的に議論してやっていくしかない。そういう意味では日本人はまだまだやれると思っています。絶望したり諦めたりするする必要はない。
（引用終了）
個人的意見では「2008年から属国を脱する行動開始がいい」とずっと思ってましたから、この本の森田先生の言葉を聞いて安心しました。
会員専用のページでも４人の投稿者が「属国を脱するのはまだ早い」という返事を私に返してきました。それが「諦め」につながるのではないかと私は危惧します。「属国から脱したい」という強い意志が松さんや私に反論してきた会員の４人のみなさんにははあるのですか？
森田先生の同年代の友達の有名なＦさんという技術者が「日本には独立国として生きる力はない。米国か中国に頼って生きていくしかない。僕は中国に抱かれて生きるのは嫌いだから米国の方がいい。米国の５１番目の州になるのが一番いいと思う。それまでは従属国であるのがいい。
独立は不可能だ」と言いました。
この諦めタイプこそ、米国のいいカモになってしまいます。（松さんの会社の人とかは馬鹿だから最初から論外です。）
中途半端に頭が良い、というのは世界に出ると最悪なんですよ。日本人に多いタイプです。属国論を理解して、それを諦めの言い訳にする人種を私は厳しく見ることにしました。私はひねくれ者なのですかね。
「じゃあ、いつ属国を脱しますか？」との答えをしなかった人は、「脱したい」という意志に欠けているのではないのでしょうか？
私は森田先生と同じです。「今」だと思います。
2008年に変わります。
郵貯マネーを吸い上げても米国が2015年まで持つというのは楽観的すぎます。米国人と同じように楽観的に「あと１０年は独立を待ちましょう」とか悠長なことを言ってられるのでしょうか。
２００８年です。２００８年が大切な年になります。