日本の人質事件ですが、これが重大な自作自演の可能性が高まってきました。既に当初から指摘されていたとおり（私もすぐまえのオモケイの書き込みでその可能性を示唆しておきましたが）、これが反戦左翼活動家の自作自演であるという可能性があると言われてきました（マスコミは疑いもしなかった）が、どうも本当にそうだったかも知れません。不可解なことに、人質の解放声明が期限を前にして出ました。
（貼り付け開始）
日本人人質３人、２４時間以内に解放…中東ＴＶ【バグダッド＝岡本道郎】カタールの衛星テレビ局「アル・ジャジーラ」は１０日午後１０時（日本時間１１日午前３時）ごろ、イラクの日本人人質事件の実行グループとされる「サラヤ・ムジャヒディン（戦士隊）」が同日、「イスラム法学者団体の要請に応じ、人質を２４時間以内に解放することを決めた」との声明をファクスで送ってきたと報じた。
声明はさらに、「日本の人々が政府に圧力をかけ、彼らの軍隊（自衛隊）をイラクから撤退させるよう求める」としているという。人質をいつ、どんな形で解放するかには触れていない。日本政府は事実関係の確認を急いでいる。
人質となっているのは、今井紀明さん（１８）、高遠菜穂子さん（３４）、郡山総一郎さん（３２）。３人は６日夜、ヨルダンのアンマンを出発し、タクシーでバグダッドに向かう途中、拘束されたとみられている。
武装グループは８日、３人が映ったビデオをアル・ジャジーラなどに送り、「自衛隊が３日以内に撤退しなければ３人を殺害する」と脅迫。日本政府は要求を拒否し、日本時間１１日夜の期限が迫っていた。
今回の事件で、イラクのイスラム教スンニ派法学者組織「イラク・ムスリム・ウラマー協会」は、国内の反米勢力に「米国に協力していない外国人の拘束者を解放するように」とのメッセージをアル・ジャジーラを通じて流していた。
同協会の責任者は本紙に「我々の呼びかけにテレビを通じて回答があった。米国と協力していない外国人は条件をつけずに解放するという意味だ」と述べた。
◆日本政府、事実関係の確認急ぐ◆
日本政府は、人質を解放するとの声明について事実関係の確認を急いでいる。竹内行夫外務次官は１１日未明、記者団に「色々な方面を通じて確認している。人質の身柄が確保されるまで安心できない」と語った。
(2004/4/11/07:18 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040411it03.htm
（貼り付け終わり）そしてここからが重要なのですが、人質グループは「札付き」の左翼活動家（マッカーサー憲法をその成立過程から尊重するリベラル派のこと）でした。それで、女性の高遠女史のＨＰに、人質のひとりである、今井氏によると思われる書き込みがあったと、ネット上を駆けめぐりました。これは向陽社のホームページからの「また転載」です。
（貼り付け開始）
そして６点目：
（これが事実であれば最も重要な事実ですが。。。）
高遠氏ウェブページの「みんなの掲示版」に事件発生前日に下記のような今井氏の書き込みがあり、そののちに掲示板が閉鎖されたとされている
こと。
↓高遠氏ウェブ
http://www.clubwee.com/
（左上に”みんなの掲示板”あり）> [208] ヒミツの大計画！（笑） 投稿者：今井です 投稿日：
2004/04/07(Wed) 9:57
>今日は週刊朝日の記者さんと知り合いになりましたよ！
>アンマンで取材されているフリーライターなんだって。
>とりあえず仲良くなったところで、郡山さん（記者さんね！）が、
>あるとっておきの計画を持ち出したよ！
>これってサイコーかも？（笑）
>歴史に名前を残す大偉業のような気がする！
>一緒に聞いていた高遠さんも乗り気みたいだし、
>これはやってみる価値アリだとおもうね。
>
>そのうち日本でもニュースになると思うから、チェックしてねもちろんこれが今井氏の名をかたる誰かの悪質ないたずらである可能性は否定できませんが、事実であれば重大です。
http://8412.teacup.com/kouyousya/bbs
（転載終わり）アルルです。さらに、犯人グループと高遠女史の関係が取りざたされている。
（貼り付け開始）
犯行グループは先月設立の連合体か
イラク人質事件【カイロ＝嶋田昭浩】イラク邦人人質事件で、「サラヤ・ムジャヒディン（戦士旅団）」を名乗る犯人グループと、人質となった北海道千歳市のボランティア高遠菜穂子さん（３４）との間に接点があった可能性が浮上した。
先月設立されたとされるイラクの反米グループが、設立趣意書の中で「サラヤ・ムジャヒディン」との言葉を使用しており、一方で、高遠さん自身が事件前、このグループに近いとみられる抵抗組織の関係者と偶然出会ったことがあると語っていた。
中東バーレーンの有力紙「アハバル・アルハリージ」は先月、「イラク解放国民戦線」とされる抵抗組織の連合体が発足したと報道。
同紙が入手したコピーによると、設立趣意書は「バグダッド、バクバ、キルクーク、バスラなど（イラク各地）のサラヤ・ムジャヒディンは、一つの組織のもとに結集し、米英の占領からのイラク解放という一つの目標に向け活動する」としていた。
設立趣意書は、イラクの平和維持の名目で派遣される外国の軍隊についても「占領軍」として扱うとも警告。
バーレーン紙は、イラク解放国民戦線への参加・不参加を明示せぬまま、同一の記事の中で、主要な抵抗組織である「ムハンマド軍」「イスラム抵抗」「アンサール・イスラム」などに言及していた。
複数のイスラム系サイトや各抵抗組織の声明でも、同国民戦線をめぐる「ムハンマド軍」の去就が注目されていたことは明らかで、国民戦線は、ムハンマド軍と関係のある人物らによって「設立」されたとみられる。
一方、高遠さんは事件前、本紙記者らに、自ら「ムハンマド軍」の名を挙げて、同軍のメンバーに極めて近い人物と接触したと語っていた。
バグダッドなどで地元住民と支援活動をしてきた高遠さんが、偶然にそうした人物と出会ったとみられる。ムハンマド軍は、米軍襲撃が多発しているバグダッド西方のファルージャを拠点とするイスラム系の抵抗組織。
http://www.chunichi.co.jp/00/kok/20040411/mng_____kok_____002.shtml
（貼り付け終わり）本の新聞・世界のメディアを騙すとは“大したもの”ですが、これで彼らが日本の長期的な国益と信頼性に傷を付けたのは間違いないのであり、私が先ほど論点整理した内容も前提から崩れるので、修正を要します。（既に宣言したとおり）
少なくとも、
※３人の人質が危険を顧みず、イラク国内に向かったことは３人の責任である。救出・解放された場合には、日本国内で刑事罰や社会的制裁を行うべきである。（救出に要したお金という意味合いの懲罰的な賠償金というものを請求するというのが最も筋だろう）
（前々回私の書き込みから引用）という部分なのだが、これを更に拡大し何らかの「刑事罰」を与えることが必要になるだろう。「世界を騙した罪」と言うのはないのだが、何かあるのではあるまいか。
まだ、「自作自演」であると、結論を下すのは速いと思うが、改めて「ファクトチェック」（ウラトリ）の重要さを実感させられた。情報は複数のソースからチェックするということを改めて励行したいと思わされる事件でした。
イラクの部族もアメリカ軍もお互いに真剣に戦争やっているのに、この今井くんの“ノー天気さ”っていったい何なんだろうか？！
※とりあえずまだ推測の段階を出ないが、無事に本当に人質が解放された場合、日本の捜査当局は真剣に真実を解明しようとするのだろうかしら？
＜イラク人質＞地元武装勢力の犯行か 部族長との接触試み
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040411-00000149-mai-int日本人人質３人、２４時間以内に解放…中東ＴＶ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040411-00000003-yom-int
このオモケイにはあまり投稿しないのですが、今日は久々に投稿します。以下の内容は「日本茶掲示板」に投稿した内容です。（貼り付け開始）
※テロに屈したら国際社会が許さない、というこの場合の“国際社会”とは、ただ単に「アメリカ」のことである。外務省の職員は、 アメリカに異議を唱えることは決して行ってはいけない ということを入省以来、刷り込まれる（『さらば、外務省』 天木直人 著 参照）
※日本のメディアが当初、３人の人質が刃物で脅かされている部分を放送しなかったのは明らかな「情報統制」である。ファルージャの黒こげの屍体を放送しなかったのも、「米軍に対する批判を煽りかねない」と言う“政治的判断”で放送されなかった。
※３人の人質が危険を顧みず、イラク国内に向かったことは３人の責任である。救出・解放された場合には、日本国内で刑事罰や社会的制裁を行うべきである。（救出に要したお金という意味合いの懲罰的な賠償金というものを請求するというのが最も筋だろう）
※ただ、小泉政権が、「テロの要求に屈しないで」、イラクへの自衛隊の駐留を続けた場合、３人は場合によっては、殺害されるかも知れないが、だからといって、日本人及び連合軍関係者をを目当てにしたテロが減るとは限らない。むしろ、怒りを書きたて、完全に連合軍と同一視されるかもしれない。こっちのほうが割に合わない。
つまり、撤退してもしなくても、１００％テロが日本関係の起きなくなるとは断言できないが、自衛隊を撤退させれば、これ以上、その場の状況に従って反米活動を行っているイラク部族民の反感も和らぐだろうということは間違いない。だから、一時撤退することがむしろ国益にかなう。３日は無理でも、早めに撤退するが良い。※この戦争が、日本の自衛隊の生命をあがない、日本国がテロの危険性に曝すだけの価値のあるものか。この議論が今のマスコミの論調には徹底的に欠けている。北朝鮮問題とは全く性質が違う。国土を守る自衛活動と、アメリカ軍の片棒を担ぐ占領荷担行為（人道支援という理屈は通じていない）との違いがわからなくなっている。これも（テレビで戦争を“体感”できてしまう）CNN現象の悪影響だと思う。
※この戦争は「ベトナム化」する。したがって、この戦争には勝てない。すでに負け始めている。原住民の執念は恐ろしい。国家間の戦争には勝てても、テロリズムや原住民の抵抗運動には勝てない。終わりなき戦いである。
※この論点整理は、リアリズムの観点から検討したものであり、人道的観点・人権主義は一切考慮に入れていない。どちらがよりリスクが少ないのかという観点に従って判断している。
※ただし、以上の想定は、この人質事件が、自作自演でなかった場合を前提にしている。そうではなかった場合には、前提が変わってしまうので議論は全く違ってくる。
（貼り付け終わり）
まず自分達の息子や娘が、外務省が退避勧告を出していた地域に行ったことについて
或いは、行かせたことについてどう思い、その責任をどう感じているのか？２．
三馬鹿の救出に日本国民の血税がどれだけ使われるのか理解しているのか？
その莫大な費用について、きちんと自分達が弁償する覚悟は出来ているのか？３．
またその血税こそ、より貧しく困っている人達へ使うべきであるとは思わないのか？
三馬鹿が目指したというボランティア精神・人道支援の精神をよく考えて答えて貰いたい。４．
自衛隊を撤退させれば、それはイコールで世界中のテロリストに「日本は脅迫すれば何でも言うことをきく」
という誤ったメッセージを伝え、その結果として在外邦人がテロの標的にされる可能性が極めて高い。
自己責任でイラクへ行った三馬鹿の命を助けるために、より多くの邦人の生命を危険にさらすことは
正しいと本気で信じるか？もしこのスレッドを見ることがあれば、堂々と名乗って以上の質問に答えて欲しい。
政府に泣きつく前に、自分達の子供がどんなに馬鹿なことをやったか
自分達の教育がいかに間違っていたか
そして、どれだけ多くの日本国民に迷惑を掛けているかを理解し
一度でも良いから国民の前で謝罪したらどうか？
古い話で申し訳ないのですが、私は１９８８年から９１年まで株の相場研究をしていました。その中で林輝太郎という人の「商品相場の技術」や一連の著作をかなり研究しました。その中で「相場は当て物ではなくて、技術である」という命題は未だに解決できません。つまり、相場が上がるか下がるかを当てることは不可能で、値動きに応じて玉（ぎょく）を建てる技術によって利益を出すという考えです。しかし現実には、値が上がっても下がっても利益が出る方法はありません。つまり、日々 地道に場帖やグラフを書き込み、相場の周期性の理論を読み、公表されている経済資料を分析することで「上がるか下がるか」の予想を立てて建玉を作り、そして曲った時は素早く処理する技術が必要なわけです。インサイダー情報なしに相場で利益を出すことは可能なのかという研究なのですが、当時の私はほとんどゼロに等しい微々たる利益でした。８９年１２月にテレビの経済番組を見ていて、８０年代の日本の日経平均株価と１９２０年代のニューヨークダウ平均の値動きが「酷似」しているという「正直な」証券会社員の分析を見て、衝撃を受けました。そして９０年初頭からの株の暴落が始まったわけです。あれから１４年になりますが、アメリカでは５０年代の回復まで２０年以上かかったのだから、日本も回復は２０年後の２０１０年代になるだろうという考えも成り立ちますが。
不良債権や財政赤字、アメリカの経済や戦争といった「材料」と「周期性」の関連については、材料がどうであろうとも、周期的に市場は動くものであるというデータがあって、説明は後にされるものであるという考えもできるかもしれませんが。個人がプロの相場師になることは可能か、つまり年に数百万円の利益を出して生活することが可能かと考えましたが、戦後の株の右肩上がりの時代とキャピタルゲイン非課税の条件で可能だったと思います。金持ちになる条件のひとつは税金を払わないことだそうですが、確か１９８８年までは原物株の売買差益がほとんど非課税でした。
こんばんは青山省吾です。“女体盛り”なんて馬鹿なことを考えた事を考えた国（日本）の人間て醜いなと嫌な気持ちになったのがきっかけで投稿したのですが、どうも偏った取り方しかしない粘着質な投稿をかえって招くことになり反省しています。中国・韓国がからむと更に収拾がつかないですね、毅然として鷹揚に構えていればいいと思うのですが。
「3656」を投稿する時点で私も中国発のニュースですので、深せん市で起こった日本人の集団売春事件と同じ類の中国国内の不満を逸らすための記事、もしくは反日感情を使っての共産党内部の争いなのだろうとは思っていました。
最近あまりにも粘着質な投稿が続きうんざりしていていましたので違う話が展開されればと思ったのですが「2ちゃんねる」みたいになってしまい、掲示板って匿名だけに書き捨てになるのかとつくづく思いました。
さて私がおかしな日本人のビザの発行停止したいと思ったのは次の経緯からです。知人で風采が悪く、女性と満足に話せず、ＡＶビデオでのナンパシリーズが事実と信じている男がいるのですが、困ったことにお金が出来てはタイランド、ベトナム、カンボジアに女性を漁りに行っているのです。￥500で出来るとか、１４歳の娘さんともしたと聞き呆れたのです。話をすることもなく、ただするだけと聞き、私は東南アジアの女性に日本人ってこんな奴らと思われるのかと想像すると嫌になりました。日本国内では少数派の変な奴でも、異国の地では日本人ってこんな奴らかと思われる訳で日本人にとってはかなりのダメージですよね。
最後にここは「2ちゃんねる」ではなく学問道場の“気軽でなく重たい気持ちで書く掲示板” とわざわざ書いてあっても粘着質者には関係ないということでうなっています。
こんばんは青山省吾です。
今日の読売新聞を読んでいたらこんな記事がありました。読み終えて“ああ！！日本は自分らでモダンな社会と言い張っても、やっぱり日本はモダンでないアジアの1つの国に過ぎない”と痛感させられる記事でした。この蛮習を国内でやるのはまだいいとしても（私個人は何が楽しいのか分からない）、わざわざ対日感情が悪い他の国でやる不用心さ、配慮のなさ。ここの日本人経営者のビザを剥奪して２度と他の国に出せないようにしたい気持ちで一杯です。（読売新聞電子版より転載・貼り付け）
中国の日本料理店で「女体盛り」…衛生庁が停止命令
【北京＝藤野彰】中国紙「北京青年報」の６日までの報道によると、中国雲南省昆明市で、懐石料理を看板に掲げる日本料理店が、女子大生を雇い、素肌にすしや刺し身を直接盛りつける「女体盛り」サービスを始めたところ、地元衛生当局が「女体は容器ではなく、食品衛生上問題がある」としてサービスの停止を命じる事件があった。
この料理店はさる２日、「身長１メートル７０以上で、色が白く、スタイルのいい」女子大生２人を雇い、初の「美女人体盛宴（女体盛り）」を披露。開始前、２人には３０分以上シャワーを浴びさせ、さらに氷室で体温を下げるなどの準備をさせたという。店の責任者は「実際の状況を考慮して全裸にはしなかった」としている。
しかし、女性が人前で裸体をさらすことがタブー視されている中国では「女体盛り」は前代未聞の珍事とあって、メディアの取材に地元市民らは「女性をべっ視している」などと反発。問題を聞きつけた雲南省衛生庁が立ち入り調査に乗り出し、５日、同店に「女体盛り」の停止を命じた。衛生庁では今後、罰金などを含めた処罰を検討するという。
副島隆彦です。 以下のような優秀な技術者が、私たちの会員として続々と学問道場に参加してくれます。頼もしい限りです。
私たちは、これからの日本で何事かを為すでしょう。副島隆彦拝
（転載貼り付け始め）
----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: snsi@mwb.biglobe.ne.jp
Sent: Wednesday, April 07, 2004 2:25 AM
Subject: 購読会員申し込みの件SNSI御中
購読会員の手続きをよろしくお願いします。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＊＊＊＊＊＊自己紹介をします。
私は＊＊＊県で会社務めをしております。勤務先は＊＊重工の研究所で、仕事は一応研究開発です。ただし、半導体・エレクトロニクスのハイテク分野ではなく、発電プラント機器の金属材料の評価、開発という、いわゆる重電分野の研究に従事しています。今年で３６歳になります。副島先生の本を読んだのは実はかなり前で、１９９９年に「日本の危機の本質」を、会社の図書室で見かけて手に取ったのが最初です。私
は大学では原子力材料の研究室で修士を取り、バブル真盛りの９０年に会社に就職しました。私が就職してから景気が悪化し始め、会社の締付けも苦しくなり、９７年に通産省（当時）管轄の第3セクターの会社に
出向となり４年過ごしました。出向前までは特に政治思想や世の中の情勢にはこだわりはありませんでしたが、出向先が民間メーカーからの寄集め技術者職員の上に、
天下りの元通産キャリアが専務として収まるといった、出向元とは全く異質なええ加減な環境で、国の補助金（税金）を食いつぶしながら日々の業務が進んでゆくのを目の当たりにして、世の中何か相当に
おかしいと実感しました。その当時（９５年１０月）バウンダリーという材料関連の技術誌に、技術屋出身の経済学者の河宮信朗氏が記載した「経済大国日本、敗戦の日はまじか」という文があり、郵便貯金、簡保、年金の蓄えが官僚により湯水のように消費されており、国家財政が破綻しつつあるという内容を読み、世の中ではこんなとんでもないからくりが進んでいるのかと唖然としたのが、自分の考えを大きく変えるきっかけでした。
その後、郵政３事業を民営化し財政赤字を削減すれば日本の情勢は良くなると信じていましたが、財政改革を訴えた橋本自民党は何故か総選挙
で大敗し、これからどうなってしまうのかと不安であった最中に、副島先生の本と出合いました。「日本の危機の本質」は最初自分には相当に過激であったため、内容全部を即座に受け入れられませんでしたが、「天下りをする公務員は国家公務員の数万人ではなく、地方公務員を加えると全国ではその十倍
の数百万人もいるのだ」という記述には、出向時代の経験と照らし合わせて、この人は本当のことが言える人だと大いに納得しました。あと、「榊原財務官は、単に英語が上手かったという理由で日本側の代
表者に選ばれただけではなく、それ以外の裏の事情のある人だ」、という記述も、真偽はともかく有り得るだろうなあと、読みながら笑ってしまったことを覚えています。その後、「堕ちよ、日本」を書店で見かけて購入し、「覇権アメ」で副島論の真髄に触れてからは、手に入る著作は極力購入し熟読するようになりました。購読会員にも早く手続きしたかったのですが、ローンで
買った家の地域で光ファイバー工事されており、ADSLも光通信も使えな
かったため、自宅にネットをつながないまま２年くらい経ってしまいました。その間は会社のPCから学問道場を拝見していました。今年になって、NTTの工事がようやく進んで光通信が開通したため、自宅のメールアドレスを取得し念願の会員申し込みが出来ました。最近、学問道場内でも副島先生に批判的な書込みを見ることが多いのですが、私のような、古臭い分野でも技術の最前線で日々必死にやりくりしている人間からすると、副島先生の考えはどう考えても正しいとしか思えません。
われわれが関与する重電技術の分野は、実は属国日本論そのもので
す。日本の重電メーカーは、三菱重工←ウエスティングハウス社（＝ロックフェラー）系と、
（東芝＋日立）← GE（＝JPモルガン＝ロスチャイルド）系にざっくりとに２分され、
電力会社にガス・タービンやプラント機器等を売り込む際には、日立と東芝がなんとなく協調して、三菱グループと対立するという三角関係（？）を常に保ちながら交渉が進んでゆきます。
最初のうちは、世の中そんなものだろうと思っていましたが、副島論を学ぶとそのからくりがはっきりと見えてきました。要は日本のメーカーは戦前に外国から技術、資本を供与されただけでなく、会社の枠組み自体も外国に緩やかにコントロールされながら、今に至っているということを、日々の業務で強く感じます。
副島先生の考えをあんなに軽く否定したり出来るのは、当人が日々の仕事や生活する上で、大した責任を負わずお気楽に過ごせるからではないのかと、私には疑わずにはいられません。自己紹介が長くなりました
が、これからもどうぞよろしくお願いします。 ０４年4月７日 ＊＊＊＊＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です＊＊＊＊さまから、以上のような丁寧なメールをいただきまして大変、嬉しく思います。発電機の金属材料をご専門になさっている現
場の技術者である貴兄から、技術の最先端の現場からでも、私、副島隆彦の考えと書いてきたことが正しいと、判定していただけて私は勇気百倍であります。私が主宰します当、学問道場の会員になって下さるほどの人々は、今の日本国で、相当の知性と判断力をお持ちの人たちです。私は、会員や若い弟子たちの能力、学力の急速な進歩、発達に負けないように、更に、大胆に前進して行かなければばならないのだ、といつも厳しく自戒しています。
一番、先頭を切る人間にはそれなりの風圧が掛かってきますので、私は、いつもたじろぎますが、それでも前に向かって自分を押して行きます。あらゆる種類の愚劣なる者たちの妨害と奇計を打ち破って、私たちは、大きな真実をこの国に打ち立て、育ててゆかなければならないのだ、と決意を新たにします。今後とも「副島隆彦の学問道場」を宜しくい願い申し上げます。 副島隆彦拝
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
副島隆彦です。 「３５５７」番の会員読者からの再信メールと新しい読者からの景気波動についてのメールを載せます。下の荒木文章君は、自分のあまりもの性格の弱さを自覚しないで、当学問道場に何の礼儀もつくさずに、平気で書き込んで来たことをまず自分に恥じなさい。君の序列は最下位の方にあるのです。こういう愚かな文章しか書けなくなっている君は、一番最初からやり直しです。その性格の歪（ゆが）みから矯正しなければいけません。私から厳しく叱責しておきます。 副島隆彦記
（転載貼り付け始め）
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です再度のメールを有り難うございます。
「嶋中雄二さんの読売新聞の記事は４／１付けの間違いででした。東京判では１１面に「景気回復は本物か」という連続掲載記事の第１回目として掲載されています。」
を私も、昨日、確認しました。私、副島隆彦の本の影響が、こんな形で、すぐに現れる証拠になっていますね。ほかの新聞や、テレビ局もこれに続くでしょう。私は、笑って見ていることにします。
私、副島隆彦の目の前に現れることのできるほどの、勇気のある新聞記者とか番組編集プロデューサーはいないでしょうね。ＴＢＳの「みのもんた さんの 新番組の”もうかりマンデー”」にでてくれませんか」という依頼があったが、私が、「そんな、馬鹿な金儲け番組になど、何時間もつきあう気はない」と断った。こういう低脳たちに、いちいちつきあっては居られません。副島隆彦拝
----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: "副島隆彦" GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Sunday, April 04, 2004 11:13 AM
Subject: Re: 新刊書を読んで私個人の感想にこんなにも迅速かつ丁寧な返答を下さり有難うございます。というより、超多忙な先生の邪魔をしてしまったようで申し訳なく感じさえします。
波動論についても先生の新刊書で大きな枠組みは理解できましたので後の作業はたいしたことではありません。こつこつ読み解きかつ自分の感性を働かせればすぐに理解できるはずと楽観しています。
嶋中雄二さんの読売記事は４／１付けの間違いででした。東京判では１１面に「景気回復は本物か」という連続掲載記事の第１回目として掲載されています。
私は先生の著作を７年ほど前から読んでいますのでよくわかりますが「ネオコン」「属国」は今では１００も前からわかっていたような当たり前の常識として３流芸能人評論家でも使っていますね。なぜ属国なのかどうかの議論はまるでなく、議論するまでもない当たり前の常識であるかの様に。副島隆彦の名前などどこにも出てきません。このような風潮がつい２年ほど前のことですね。
そのうち宮沢元総理の口からも「ヘジェモニ・サイクル」の言葉が出てくるかも知れませんね。今から昼飯抜きで３,４,５章の読み返しを行います。有難うございました。 ＊＊＊＊
（別の読者からのメールの転載）
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です私の新刊書をお読み頂きありがとうございます。
私も、日本の株価は、この先、少しあがると思いますが、（日本のクズネッツ・サイクルが上向いている）アメリカの崩れがひどくなるようです。ＮＹ株式（ダウ工業平均３０種）は、今の一万ドルをはるかに割って、数年後には、３０００ドル台まで下落するでしょう。一ドルは、６０円を割って行くでしょう。ただし、ヘッジファンドの連中が、「ヘッジ」しますから、ドルの大暴落の中を突き進んで
ゆきます（このヘッジファンドは欧州ロスチャイルド系です）ので、世界経済の均衡は保てます。日本は、景気上昇期に入ってもいいのですが、今のようにあまりにアメリカに追随しすぎると、設備投資用の資金さえをも奪われて、アメリカと一緒に自滅するおそれが強い。ここで、反アメリカ、アメリカからの
独立、自立を公然と、自分の命を的にしてでも主張する若い政治家たちが、出てきたときに、日本のコンドラチェフ（６０年周期）の波が、生きてきます。この政治、外交、軍事要因を軽く観てはいけません。貴兄は、ご自分が波動論に依りながら、１９９０年代の投資で、どのように動かれて、どれぐらいの損失（負け）で済んだのかを、正直に書いてきて下さい。私は、冷静そうに上品そうにしていながら、本当のことを書かない「賢い庶民」というのも好きではないのです。金融投機や博打の世界が、そんなに穏やかな世界であるがずがない。鉄火場でしょう。冷ややかに対象を眺めているだけのような人たちは好きでは
ありません。金儲けの世界も狂ったようになって、がむしゃらになってはじめて道が開けるわけでして、各種の波動を冷ややかに観ているだけで、自分は優秀だ、などと思っているのは、傍観者の弱虫たちの態度で
す。メリマン・サイクルやエリオット波動についても、目下、私なりの分析をやっています。 副島隆彦拝
----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: gze03120@nifty.com
Sent: Saturday, April 03, 2004 6:35 AM
Subject: Re: アメリカ発の大恐慌が襲いくる題名の本、たった今読ませていただきました。申し送れましたが私は東京に住む＊＊＊＊と申します。
私は株式の取引をよく行ってますので今回のサイクルの記述を最も興味深く読ませていただきました。やはり、私もアメリカの株価はこれから長期的には下落していくとは思うのですが、日本の株価は上昇していくように思いますが先生は来年の後半ごろに去年の4月28日の日経平均株価の最安値の7603円を割るというお考えでしょうか？
私はサイクル論ではメリマンサイクルやエリオット波動を参考にしてるのですが罫線を見ると去年の4月28日が長期50年サイクルの底で今では考えられないかもしれないのですが、私はやはりこれから50年かけて日経平均は高値を更新していくと思います。もし、底割れしたとしても1989年の最高値をいつかは更新すると考えてるのですが、先生も長期ではそのようにお考えでしょうか？
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
活動停止しておりました荒木です。
あえてここに発言させて頂きます。
小難しいことは理解できませんが、正義論とは
キリストを権威とする正統性の問題である。
近代科学が、無限遠点に視点をもつ仮説の体系と理解すれば
やっぱり、正義は仮説に過ぎない。
キリストの正義を仮説とする、仏教の“空”の論理が
今、私にとって一番スッキリする。
キリストの権威は、仮説に過ぎない。
実体のない、仮説。
ユークリッドの第５公理に過ぎない。
だから、正義などは実体のない絵空事である。
副島隆彦です。 正確に、細かく私の本を読む会員読者には私は、正確に反応します。以下のようなご質問はありがたい。私が、書き足したい、とか補足の説明をしたいなあと、思うところをきちんと聞いてきてくれます。かつ、自分のこれまでの勉強、読書成果をきちんと示してくれるので、その人の能力判定にもなり、かつ、みんなの利益にもなります。 副島隆彦拝（転載貼り付け始め）
----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Sunday, April 04, 2004 7:46 AM
Subject: 新刊書を読んで
会員の＊＊＊＊です。
新刊書「アメリカ発の大恐慌がやってくる」を有難うございました。これだけの内容を数日で書き上げたとのこと。副島先生のすばらしさはその人並み外れた集中力にもあるのだということが今回改めてわかりました。現在むさぼるように読み進めているところです。特に３,４,５章の景気波動論についての記述は従来の先生の著作からさらに新しい視点を付け加えたもので大変興味を持って必死に解読しています。
景気に波動、周期があるということはある程度知っていましたが、単純に１つの周期があるだけでなくいくつかの周期の波が合成されるという考えは今回新たに知りました。また大きな波は世界にほぼ共通するもの、小さな波は各国ごとに時期がづれるものとの説明も理解できます。
ただ、まだ良くわからないのは現在の定量的な状況です。すなわち日本やアメリカが景気の山にあるのか谷にあるのかの状況が、先生の本の中での文章での説明と、添付されているグラフ、図表の年代（景気の山、谷の時期）が合わない様に見えるのです。「日本もアメリカもあらゆるサイクルが下降局面を示している」という文章での説明が、添付されているグラフ、図表からはよく読み取れないのです。
さらにこの本の中で、波動論の研究者として先生が認めている「嶋中雄二」さんがたまたま（３／３１？）の読売新聞に日本の景気は２０年周期の底にあり２００５から２００６には波動の上昇基調に転換すると述べていました。
私が数年前に購入したが、ほとんど読まずに本棚に眠っていた公文俊平著「２００５年日本浮上：長期波動で読む再生のダイナミズム」を今回の副島先生の著作を読んで思い出し引っ張り出してみたのですが、これにも２００５年は日本が谷底から上昇に反転するとの見出しです。
本日１日じっくりかけて３章から５章を何回も読み直してみるつもりです。先生の文章説明をベ−スに自分で周期を書いてみるつもりです。ここのところを十分理解するまではおちつかないのです。理解できましたらまた御報告させていただきます。
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です私の新刊書の読後感想メールを早速、有り難うございます。
丁寧に私の本をよんでいただいてありがとうございます。
貴兄がお書きの通り、「この本の中で、波動論の研究者として先生が認めている嶋中雄二さんがたまたま（３／３１？）の読売新聞に日本の景気は２０年周期の底にあり２００５から２００６には波動の上昇基調に転換すると述べていました」
のだとすると、読売新聞が私の本に急速に反応して、急いで、嶋中氏にインタビューしたのでしょう。
貴兄の書くとおり、２０年周期の波であるクズネッツ・サイクルでは、日本の景気の谷＝底は、２００５年あたりで底打ちします。このあと上昇期にはいります。ですから、「アメリカの株価は下がるが、日本の株価は今からあがる」と強気の主張をしている人たちがいます。
私の新刊本にビクつきながらも、彼らはホッとしているでしょう。私、副島隆彦から「景気回復のお墨付きをもらった」とまで思うでしょう。また、貴兄があげている別の本の、「私が数年前に購入したが、ほとんど読まずに本棚に眠っていた公文俊平著「２００５年日本浮上：長期波動で読む再生のダイナミズム」を今回の副島先生の著作を読んで思い出し引っ張り出してみたのですが、これにも２００５年は日本が谷底から上昇に反転するとの見出しです。」
の中の、公文俊平（くもんしゅんぺい。リクルート事件で、中曽根派とりまき内部から、捨て駒にされて学者生命を絶たれた人）氏の本は私は知りませんが、彼もよく分かっていたようですね。
ただ、嶋中雄二氏は、景気の波動論者の中では、「あまり当たらないんだよなあ」と言われている人です。頭脳にキレ（切れ）がない、というかひらめきの無い人ですね。
読売がこんなに早く反応した、ということは、いよいよ、私、副島隆彦の本から「コンドラチェフの波」と「ヘジェモニー・サイクル（世界覇権サイクル）」が、今後は、日本の言論界の
主流の言論になることを示していますね。主調低音になるでしょう。先の「属国」と「ネオコン」に引き続き、そういう流れになるのです。ですから、先の事実についていえば、波（波動）どうしの打ち消し現象が起きますから、今度のアメリカ発の恐慌は、１９２９年恐慌に比べれば、やや程度の軽いものになる、ということが「主要５波動」の組み合わせから読み取れるのです。そのことを書いた私の、文章を私の新刊本の中から、細かく探し出してみて下さい。私は、皆さんが思っているよりも、ずっと自分の書いている一行、一行に正確さを持っています。
掲載したグラフ、図と本文の説明が、細かく一致していないのは、グラフ、図表は、どうしても左側のページに一枚ずつしか載せられない、という出版・印刷（ページ面構成）の制約が
あるからです。掲載した多くのグラフ、図の総合として、総合的に理解して下さい。
いちいち細かい点までは、文章では、どうやってみても説明できないのです。説明をあまりに小さな点に集中させると、一般向けのビジネス本は、書けなくなるのです。
「大きな事、と微細な事を縫い合わせながら、ずばりと大きく書いて行く」という苦労を私は常に、背負っています。しかも、この日本語という言語で。私の今度の本を契機（きっかけ、起爆剤）にして今年は、「コンドラチェフの波」が金融・経済分野だけでなく、日本の言論界で流行るでしょう。ただし、私、副島隆彦の本のことには
一切触れずに、これまで隅（すみ）っこに追いやられていた波動学者たちを称揚する形の言論が花盛りとなるでしょう。みんなで、その様子を、お花見しましょう。「よー。○○よ。おまえも急に景気循環論＝波動論者になったのか。そんなことは、これまでは、どこにも書いていないようなあ。お前もやっぱり、副島隆彦の隠れ愛読者だったのか。嬉しい話だね」ということになるのでしょう。 副島隆彦拝
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
>3555
私は、このサイトは、日本の各種のサイトの中でも格段にレベルの高い世界基準での知識・思想を得ることができると判断して参加しているものです。このサイトから何を得るかはその人の心がけ次第。このサイトが役に立たない、つまらないものであると考える方はさっさと去って他のサイトに行けばよい。「格段にレベルの高いサイト」であることを真に自覚しているのあればこのようなあら捜し目的の、重箱の隅のそのまた隅のごみ漁りの議論はするな。このサイトは暇人の時間つぶしの場でもなければあら捜しによる自己満足の場でもない。日本はこれから大変な時代に突入しようとしている。そのためにわれわれは何をしたら良いか皆悩み模索している。そのために少しでも助けになる思想、知識を求めてこのサイトに参加している。このようなものから見たら、３５５６のようなノ−テンキな議論などしている状況ではないぞ。
和歌山県在住の小西裕介と申します。
常識的に、ノックなしで他人の部屋や家には入りません。■■■投稿規定■■■
・この掲示板に投稿するためには、下記のすべての条件を満たし、遵守する必要がある。
【前提条件】
・副島隆彦の本を５冊以上、読んでいる。
【当掲示板への初回投稿時の条件】
・簡単な自己紹介をして、自分の関心あることを限定してみんなに提起する（但し実名投稿である必要はない）。【副島隆彦に議論を挑みたい場合の条件】
・礼儀正しく、自分の立場や政治思想（思考）を明らかにしてからする。【投稿後の条件】
・自己が投稿した文章に関して、一切の権利を主張しない（著作権に関しては、市場で利益を生まない文章には始めから発生しません）。
小坂です。副島先生、下記[3552]の投稿は、削除せずにこのままにしておきます。
私だけで、10数回の作業を致しましたが、世の中このような馬鹿がいるのですね。本人は、『学問道場』の邪魔をしてやったと満足し、この結果に、「〜笑える」なんて思っているのでしょうが、この馬鹿は、ターザン山本氏が言うところの「しょっぱい野郎」ですな。
以上。
>[3551]ただいま、大阪の講演会から戻りました。 投稿者：副島隆彦投稿日：2004/03/31(Wed) 23:13:27
>「３５５１」を書いた馬鹿の勝手な投稿文は副島も急に謙虚になったね。
自分で自分を馬鹿と認めてるんだから(笑)とまあ、冗談はさておき、ソースがあればソースを出せばいいし
間違いだったのなら間違いだったと認めればいい、単にそれだけ
の事なのに、それすら出来ずに人格攻撃ですか。
いったいどこが「冷酷にサイエンティフィック」なんでしょう？(笑)>どれぐらい非礼なことをしているのかということ
非礼の見本のような罵詈雑言満載の文章を書き散らしている副島
には言われたくないですね(笑)
>[3540]
>私は、冷酷に、サイエンティフィック（学問的、学術的）であります。ソースを確認せずに出鱈目を書くことはあまりサイエンティフィック（学問的、学術的）
じゃないんじゃないかと思うんですが。
先日も理系掲示板で某氏がアポロ月面着陸の写真には周囲を360度ぐるりと写したパノラマ
写真が無い、これはあまりに不自然でありアポロ月面着陸が捏造である証拠だと副島の受け
売りをして「パノラマ写真ならいくらでもありますよ」と指摘されてそれっきり理系掲示板
に来なくなっちゃいました。
可哀想に。
こういう被害者を出さないためにもソースはきちんと確認し、間違った時にはただちに訂正
するようにした方がいいですよ。
まあ副島の書いた事を裏付けも取らずに信じ込んだ本人にも責任があるわけですが。>[3546]
>「科学は無謬である」という、ふざけた、かつ恐ろしい考えが科学に無知な人間の発言ですな。
科学者が繰り返し実験をするのは科学は間違うものだという大前提があるから。
と言うか、科学とはそもそも仮説の積み重ねなのです。
科学が無謬なら実証は不要になるわけで、誰も実験なんかしません(笑)
その点、間違いが指摘されても死んでも認めず、間違いを指摘した意見を削除
して済ませてしまうどっかの誰かさんとは違いますよ(笑)（文中敬称略）
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[3548][3540]雑感 投稿者：(・・?) 2投稿日：2004/03/29(Mon) 17:35:07興味深いのは、副島が天皇を日本国王と表記しているのがどこの国かという
知識すら持っていなかったことだね。
もし副島が天皇を「日王」と表記しているのが韓国であって中国でも台湾でも
天皇は天皇と表記していることを知っていたら、渡部昇一氏が中国を非難して
いると言う前に、自分の言ってることがおかしいと気付き、今回のような滑稽
な間違いをさらけ出さずに済んだ筈だ。
つまり副島はこの程度の知識すら持たずに天皇を論じていたわけで、きちんと
資料を調べてから論ずるって習慣を身に付けた方がいいんじゃないかな。--------------------------------------------------------------------------------
[3547]re:3540 投稿者：(・・?)投稿日：2004/03/29(Mon) 17:18:56>[3540]私の読者にもなれない粗忽（そこつ）な頭の人からのメールへの私の返事メールを載せます。
>投稿者：副島隆彦投稿日：2004/03/26(Fri) 07:50:49
>
> この「属国の王、天皇陛下」の問題では、私は、今から、自らは、(隠れ）イエズズ会士の癖に、
> 「中国は、天皇を、日本国王と書くな」と激しく抗議して、論陣を張って、天皇統治（＝皇室伝
> 統か？）を賛美して、奇妙な愛国心を喚起しておられる渡部昇一（わたなべしょういち、上智大
> 学＝ローマ・カトリック教会内の特殊な一派であるイエズズ会が経営母体＝教授）を、私、副島
> 隆彦は、これから、学問的に彼を徹底的に詰問（きつもん）しようと思っています。それから、
> 小堀珪一郎とかも。「中国は、天皇を、日本国王と書くな」って、中国と韓国を間違えてませんか？
韓国メディアが天皇を「日王」と書くのはつとに有名な話で、日本では保守系を
中心に、韓国のこのような態度に対して反発が出ていますが、中国では天皇は
天皇と表記するのが普通だったはずです。
人民日報の過去ログ（中国語版）を閲覧しても「天皇」は「天皇」と表記されて
います。
従いまして、渡部昇一氏が「中国は、天皇を、日本国王と書くな」と抗議すると
いうのは考えにくく、これは『渡部昇一氏は「韓国は天皇を日王と書くな」と抗
議している』の間違いではありませんか？
そうではなく、あくまで渡部昇一氏が「中国は、天皇を、日本国王と書くな」と
抗議しているというのであれば、確認のためソースを明らかにしていただけない
でしょうか？
副島隆彦です。
先ほど、大阪の講演会から事務所組全員で戻り着きました。
大阪の学問道場の仲間たちと、夜遅くまでホテルの部屋で話し合えてよかった。みんな、忙しい体をおして、来てくれてありがとう。
講演会の参加者の皆さんもありがとう。これから大阪に私たちの学問道場の事務所（道場の会員の交流場所）を開く準備をします。やはりミナミの繁華街のはずれあたりがいいということがよく分かりました。大阪・関西地区の会員の皆さんの結集をお願いします。
以下の↓の「３５５１」を書いた馬鹿の勝手な投稿文は、誰も削除しないで、このままにして置いてください。この名前も名乗れず、自分の経歴も語れないような卑怯な人物は、自分が、どれぐらい非礼なことをしているのかということをやがて自覚するでしょう。
こういう人たちは、自分のゆがんだ性格を一生背負って生きてゆくのでしようし、反省などしないでしょうから、ほっておくしかありません。もっと丁寧な人間になりなさい。自分の周囲の人間たちから、自分が尊敬されている人間なのか、からまず自問しなさい。
自分の名前も、経歴の名乗れないで人を攻撃したり、質問したりするような人間は、本当に、自分が劣った人間なのだということを自覚したほうがいいですよ。私は、近いうちに、普通の生活をおくっているが、ネットに匿名で何かを書き散らす、軽度の精神障害者たち（頭の病気の人たち）の実像や、それらの現象について、私の考えを書きます。私が書くのですから、それなりのことを抉（えぐ）り出すように書くでしょう。
副島隆彦記
こんばんは青山省吾です。
副島先生の大阪での講演会（3月30日）を聞き終えての感想です。最初に副島先生を見たとき、“おお！！副島先生だ！！がっしりしている！！と思いました。やはりイカツクないと“属国日本論”の主張は張れないなと、ヤワな体の人には無理だもんなあと納得しました。
副島先生に握手して頂こうか？どうしょうか？とドキドキしながら、とにかくエイッと行くことにしました。副島先生は座っていらしたのですが、私が近づくとニコッと微笑んで立ち上がり握手して頂きました。力強い握手と肉厚のある手でした。普段は全然物怖じなどしないのですが、緊張して声もボソッボソッと小声しか出ません。副島先生から名刺を頂いたのですが、名刺交換は考えてなかったので“あっ名刺ですか？”と私はトンチンカンな応対しか出来ず参りました。私は芸能人とか見てもこんな感じにはならないのですが。逆に芸能人を見て騒ぐ人達の気持ちがよく分かりました。
講演会は前半、後半の2部構成でした。前半の部は発売になったばかりの“やがてアメリカ発の大恐慌が襲いくる”の話で、後半の部は月面着陸の話し、幕末の話しなどもり沢山でした。6時から9時までなのですがあっという間に終わりました。興味がある話、おもしろい話は時間が経つのが本当に早かったです。
あと、学問道場でおなじみの方々の紹介が冒頭にあり、“アルルの男ヒロシさん、 須藤喜直さん、ふじむらサン”を拝見しました。今回はミーハーな読者の感想で終わります。
※鳥インフルエンザについて質疑応答が最後にあったのですが、タイムリーなことに今日のカミさんの晩御飯は親子丼でした。お腹が空いていたので2杯食べました。
畠瀬です。[3542]において「人間の脳には構造上の問題がある」とするケストラーの説を挙げましたが、参考図書紹介を忘れていました。インターネット上を調べたところ、良くまとまった解説が以下のHPにありましたので、興味のある方は読んでみて下さい。http://www.fuji.ne.jp/~kimura/holon/index.html
なお、副島先生の「人間は、万物の霊長などではない。劣った生き物だ」という説と関連する部分については、以下に転載させて頂きます。私個人のこの説に対する見解は「まだ”仮説”の段階に過ぎないが、科学的研究の対象（脳生理学・行動学・心理学）として、科学者達は真面目に捉える必要がある」というものです。
（転載開始、http://www.fuji.ne.jp/~kimura/holon/holon2_4.html より）
ケストラーは人類が現在置かれている状況に対して警鐘を鳴らす。１９８３年に刊行された「ホロン革命 ("Janus")」のプロローグ「新しい暦」はケストラーの憂鬱を如実に示している。最後のこの章ではこの序文を中心に述べてゆきたいと思う。
この章で表明されているケストラーの憂鬱の元となる考えは本稿第一部第三章にあるので、参照のこと。最初にあるのは「１．ポスト・ヒロシマの課題」と小題がうたれたものである。この中でケストラーは先史・有史を通じて人類にとってもっとも重大な日は、広島に原子力爆弾が投下された１９４５年８月６日だと言う。
ケストラーはこの年をＰ．Ｈ．（ポスト・ヒロシマ）元年と呼ぶことにしている。「個としての死」を予感して生きてきた人類はこの日以来、「種としての死」を予感しながら生きることを余儀なくされたからだ。人間一個の存在ははかない。が他方では人類は不滅であると当然のごとく信じてきた。が、この日以来、その信念にも根拠が無くなる。この日から人類は「永久に」核兵器とともに生きて行かねばならない。しかし、このままでは「永久に」はさほど長い時間とは思えない、とケストラーは言う。
この理由の一つは、核が政治的に安定でない新興国へと拡散して行く技術的な問題である。そして、もう一つの理由は、過去の記録によって明らかになる人類の妄想傾向である。そして、「顔に狂った笑みを浮かべ、手に未開人のトーテム・シンボルをかざしつつ、プロメテウスは星に手をさしのべる････」のだ。次にあるのは「２．借り物の時間の中の虚構」である。我々は生化学戦争、人口爆発、公害などの様々な現代の脅威を問題にする。が、そういった問題があればこそ、社会の意識は１９４５年以降手に入れた新しい力、という重大な事実から不当に目をそらしているという。 そう遠くない将来、人類が核兵器の力を行使する可能性は大きい。にも関わらず我々は明日のために備える。
その理由の一つとしてケストラーはハンス・ファイフィンガーの〈かのように哲学〉を引き合いに出す。簡単に言うと〈かのように哲学〉とは、人間は「虚構」によって生きる以外に術はないとする考え方だ。例えば感覚という幻想世界が究極のリアリティーを表している「かのように」とか、己れの行動に責任をもたらす自由意志がある「かのように」等々。これと同様、人は死の宣告を受けていない「かのように」生きねばならないし、人類は寿命に限りがない「かのように」その将来を計画していかなければならない。
そしてひたすらこうした虚構のおかげで、人類は住居に適した世界をつくりあげ、それに意味を与えたのだという。そしてもう一つの理由は、我々人類は借り物のなかの時間を生き、しかも状況が刻一刻と最終的破局に向かっているにも関わらず、それが可能性であって確定ではないと考えているからだ。こういった状況を解決するためには国連の決議や軍縮会議などよりもっと根本的な方法を採る必要がある。しかが、その様な解決がなされる兆しはない。人類は理性的存在ではないからだ。さらに「３．ホモ・サピエンスの４つの病状」ではこういった病的な現状を解決するためにはまず、人類の病状を正しく診断することにあるとしている。そして、人間の病状を４つの類型に分類する。それは即ち�／析辰筝充造寮こγ罎い燭襪箸海蹐任澆蕕譴燭い韻砲┐竜啓亜↓◆崙韻玄錣紡阿垢襪發里六Δ気覆ぁ廚箸いλ槐修侶臟 � �９舁�的思考と感情に縛られた不合理な信念との間の分裂症まがいの慢性的分離、�げ奮惶蚕僂販冤�の成長曲線との著しい乖離、である。
これらの病状が発生したのかを「４．ワニとウマとヒトが同居する人間の脳の矛盾」で説明する。神経生理学上の証拠が示すように、人類が爬虫類や下等哺乳動物と共有している原始的な構造の脳は、進化がもたらした人類特有の新皮質と解剖学的にも、機能的にも根本から相違している。両者は不安定に共存し、本能的・情緒的行為と結びついた古い脳と、言語・論理・象徴的思考をもたらした新しい脳とがしばしば鋭く対立し、爆発するのだ。
無脊椎動物の進化が袋小路に入っていったのと同じように、人類は進化に失敗したのかもしれない、とケストラーは考える。また、別の面から人類の苦悩を論じたのが「５．人間の悲劇を生む過剰な献身」である。文明の夜明け以来、世の中の改革者達は人間の善性に訴え続けてきたが、その努力は実っていない。それは、全ての非が人間のエゴ、貪欲、そして確たる証拠もない人間の「破壊性」に由来する、といった錯誤によるものであり、ケストラーはむしろ、人類の悲劇は超人格的な理想への献身から生まれる、としている。
歴史を俯瞰したらすぐに分かるように、人類史に見る連綿たる惨状は、たとえ主義・主張が道理に反し、個人の利益に欠け、自己保存の主張を危うくするものであっても、部族・国家・教派・大義に身を投じ、その信条を無批判かつ熱狂的に受け入れてしまう人類の過大な度量と衝動に、主に起因しているという。人間は縄張りのためではなく、「言葉」のために戦うのだ。このことは「６．もっとも恐るべき兵器・言語・」へとつながる。種全体に完全に通じる言語がないからこそ、相互理解なし得ない。また、言葉そのもののなかにスローガンの睡眠作用がある。言葉がなければ詩もないが、戦争もないのだ。
「７．死の発見と死の拒絶」でケストラーはこういった病状の全ての根元は「理性による死の発見」と「本能と情緒による死の拒絶」の対立にあると述べている。この手に負えないパラドクス故、人の心は混乱するのだという。もっとも、死という終局を拒絶するが故、一連の倫理観、芸術的創造がなされたのだという表裏一体の面もある。
この様に、人間は他の動物とは違うからこそ直面している危機があるのである。最後の「８．人間の創造性と病は動物に還元できない」で、ケストラーの科学観と社会観とが結合され、一連の人間観を形作っている。４つの類型に見られるような人間の病的現象は明らかに他のいかなる種にも見受けられない。還元主義的な行動主義をもって人間の病状を解決することは出来ないのだ。」
そして最後の希望をこの言葉の中に託している。
「こうした病的傾向に歯止めをかけることは、不可能な作業ではない。医学はある種の精神分裂や躁鬱病の治療法を見出している。となれば医学によってある種の酵素化合物が発見され、それを使えば新皮質が古い脳の愚行に対し拒否権を持つようになり、進化のひどい過ちが修正され、情緒は理性と和解し、狂人は見事に人間になる。そんな考えももはやユートピア的ではあるまい。まだ他の手段も開発されるのを待ち受けているだろうし、それが間一髪人類を救済してくれるかもしれない。
ただし、世の中に・新しい暦・から生まれた危機感が存在し、しかも生命科学への・新しいアプローチ・をもとに人類の状況が正しく診断されると仮定してのことだが･･･････」同様の記述は同書第一部「システムとは何か」第五章「絶望の彼方に」にもある。
「唯一の望みは、生物学的進化にとってかわるある種の技術を発明し、生き延びる事である。つまり、今日の状況をもたらした人類特有の生理機能分裂の治療法を、われわれは探し求めなければならない。もしそれを見つけ損なったりすれば、人類の妄想傾向が、その新しい破壊能力と結びつき、いずれ人類を絶滅へとおいやるに違いない。しかし私は、その治療法が現代生物学の手に届かぬ所にあるとは思っていないし、適切な努力をすれば、人類は生存競争に勝てると信じている」このプロローグにケストラーの思想のエッセンスが表現されている。しかし何故、ケストラーは人間の自己超越的傾向の最先端である「科学」で、人類の窮状を救えるのだと信じるのであろうか。現代の人間の悲劇的窮状を作り出している「科学」をもって自己超越傾向と自己主張傾向の両者をバランスさせることが出来ると考えるのだろうか。
人類の悲劇の源が本来的に人類が持っている生物学的欠陥に由来するのであるならば、救いはない。そこにケストラーのアンビバレントな苦悩を見て取ることが出来るような気がする。（転載終了）
畠瀬 和志 拝
こんにちは青山省吾です。
副島先生直々の投稿（対照的な読者）を興味深く読みました。いろいろな人がいるものだと思いました。また、天皇陛下、皇室の事を思えば気の毒になります。なんか、気安く権威付けに利用しようとする輩が多いですからね。最近でしたら偽物の有栖川宮とか、副島先生の言われているとおり出自が得体の知れない者が誤魔化す為にハッタリで皇室を利用しようとしか思えないです。戦後、ある意味愛国な人々が日の丸・君が代で街宣して回ったので、一般の人々からは日の丸・君が代が煙たがられ同類に思われ、“ホメ殺し”効果を十分に発揮しました。最近はサッカー日本代表で本来の日の丸・君が代に戻ってきて安心しています。さて、今日（3月30日）副島先生の講演会が大阪であるのですが生憎雨でちょっとうらめしいですが、どん講演なのか初めて聞くものですから楽しみです。
ここ10日間ぐらいの“重たい気持ちで書く掲示板”に粘着質な投稿が続いていますので、趣向を変えて生活する上で欠かせないお金の話の投稿をしようと思います。副島先生が“会員向けぼやき”で頻繁に書かれている“金”についてです。
丁度昨年のアメリカのイラク開戦が始まる前ぐらいの“会員向けぼやき407：2003年2月”で“金”の買い方について書かれていました。早速実践して丁度1年経ちますので私の“金”購入の報告をします。“ぼやき407”で副島先生が書かれている先物取引業者3社（気になる方は会員になって読んで下さいね！！内容を貼り付けてもいいのですが、ぼやき有料版の営業妨害になりますから止めます）の取引をネットで調べて、営業所が行きやすい、ネット証券のように取引出来るか？の2点に絞って、最終的にカネツ商事を使う事にしました。※現在はカネツ商事と同様にネットで先物取引が出来る業者が増えているかもしれません。
カネツ商事には“取次太郎”という商品先物取引をネット証券みたいに行えるサービスがあります。私の場合、株式はイートレード証券を利用していますが、“取次太郎”をイートレード証券と比較した場合に使い勝手に不十分な点（金の相場の売り残数、買い残数が見れない）は多々ありますが、単一の商品（金）の値動きを追っかけるだけなので気にしてません。あと、これは使えると思ったのが1回あたりの取引手数料が￥500と安い事です。買って売るの往復の取引で取引手数料は￥1050（税込み）です。因みにイートレード証券は片道￥700（税別：ネット証券の中では安い部類）です。改善して欲しい点といったら携帯電話を介してのネット取引がとにかく時間がかかり変更画面も多いので2重に処理時間を要します。1回の取引が3,4分ぐらいはかかりますからこの点がイマイチで、仕事の合間に気楽に出来ないですね。
さて、イラク開戦で高騰すると思い昨年の3月初めに2004年2月限で￥1280/グラムで“金”を1枚購入したのが私の先物取引の始まりです。1枚＝1kgという名称でこの場合は￥128万円の金を購入する権利を買ったとなります。また、希望する枚単位での売買が1年先を最長に2ヶ月単位で行われる事が分かりました。どういう事かといいますと2003年3月時点での売買は次の2003年4月、6月、8月、10月、12月、2月の6つの限月に分けられて、自分の好きな月で取引が出来ます。直ぐに欲しい場合は2003年4月を選べばいいですし、現在は手元に現金はないが半年先、1年先にはお金が貯まって購入できそうだと思ったら2003年8月、2004年12月の限月を選ぶという按配です。
では、肝心の“金”の先物取引で購入金額ですが“会員向けぼやき543”に載っていますので、こちらも併せて読んで頂けるとより分かり易いのですが1枚＝1ｋｇあたり6万円プラス取引手数料￥500です。最初先物取引の担当者から聞いた時、そんなに安い額で購入できるのか！！と驚きました。また、その反面、株式の信用取引（少ない額で多額の株式を購入出来る）と同様の売買方法なので気をつけないとエライ目に遭うなと正直思いました。取引についてはネット上で入力して行うだけなので素っ気ないものです。購入してから気を付ける事といいましたら、下がったら追証という名の保証金を求められます。積み立てないと取引の権利を失い下がって損失が出た金額で精算になりますので、私の場合は口座に“金”の相場が下がるのを前提にして余分にお金を置くようにしています。
ところで、私が先物取引をして何が一番ややこしいか？と思ったのは先物取引につきまとう世間一般に持たれているイメージの悪さです。まず、カミさんには先物取引をすると言ったら強硬に反対されるのかなと思ったので、単純に金を買う（三菱マテリアルの金の積み立て）ことにしたと話したのですが、とにかく頻繁に先物業者から月次報告とか取引の封筒が送って来ますので3,4カ月経った頃に見事にバレて、カミさんがお互いの両親に話し、両方の親から散々説教をされるという体験をしました。“金”を1枚購入の至って大人しい取引と説明しても邪教にうつつを抜かす愚か者並みの扱いで大変な思いをしました。私の親は商売をしていますので取引については経済行為の1つですので何も言いませんが、とにかくカミさんの実家と上手くやってくれよという事でした。カミさんの両親は知人が先物取引で家を失った人がいるとの事でとにかく怒られました。確か散々言われていたこの時点で“金”を精算すると\12万弱の利益が出ていました。単純に￥6万の投資で12万の利益ですが、ハイリスクハイリターンでかなりの博打なのは確かなので世間の先物取引への目は厳しいという事で終わります。
副島隆彦です。 この読者からのメールに対しては、私は、この人は、私の本をさらりと正確に読んでくれているなあ、と素直に感じました。
私は、全く同感です。府川君へ。私も、中島義道（ギドー）が好きです。嘘（うそ）を付く気が無いからです。あとの、日本の若手の言論人どもは、ほとんどが気取りか、人だましの嘘つきですね。
あとは、質問形でしか、相手に詰め寄ることが出来ない薄ら馬鹿たちですかね。自分が質問すればいいと思っている。カネを払ってから質問しろ。薄ら馬鹿め。副島隆彦拝
（転載貼り付け始め）
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦ですメールを有り難う御座います。
拙本をたくさんお読みただきありがとうございます。
貴兄のレベルに達した私の読者は、免許皆伝組でして、私の若い弟子たちでもこのレベルに達した者たちには、どんどんひとり立ちの準備をさせようと思います。ただし、私の悪意の敵たちや、あまり頭脳の切れ の無い弟子たちは、私の書いていることが、よく分からない者たちもまだまだ、たくさんいます。人間には、ひとりずつ癖と、偏（かたよ）りがありますし、「ものごとを分かる」ということは、それぞれの人間的な成長過程も必要ですし、「出会い」の問題もあります。ですから、教育者としての私は、気長に、ひとりづつが理解するのを待つ、ということも大事だと思っています。
それよりも、さらに重要なことは、「それでは、副島隆彦の書いている（考えている）ことは、本当に真実（事実の集合体）なのか、どうか、確証がない」という問題が、大前提として常にあります。
しかし、私自身は、本人ですから、本人には、もうどうしようもない面がありまして、他の人たちが、「やっぱり、他の角度や、証拠、証言からして、副島隆彦の書いていることは、本当（事実の集合体）であるようだ」という、この作業が、各所で積み上げられることが必要なのでしょう。そのような作業の中から、副島隆彦の欠落点や、論理証明の不完全な箇所が、大きく浮かび上がってくるでしょう。それが、私自身の納得の行くような形で、大きく指摘されるようになれば、それが、私の思想にとっても最善のものとなるでしょう。
今後とも副島隆彦の佳き読者であってください。人間たちの中には、少ない割合ですが、生来に持った自分の感覚的な鋭さをおのれの財産にして生きてゆくことができる者たちがいます。貴兄もそういう人です。
明後日（あさって）は、大阪での自力講演会場でお会いしても、ご挨拶も出来ないでしょうから、この場であらかじめ文字だけでご挨拶しておきます。副島隆彦拝
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To: GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Sunday, March 28, 2004 10:52 PM
Subject: 突然失礼致します ご著書拝読致しました副島隆彦 先生
前略 初めてお便り致します。私は＊＊＊＊と申します。
先生のご著書「やがてアメリカ発の大恐慌が襲いくる」を拝読致しました。
本能を除き、全て人は感動（心で感じ、心を動かされること）によってのみ動くものだと、私は考えております。今回の先生のご著書には、大変感動させられ、こうでなければ他者に読ませる出版物としての値打ちがないと、改めて感じました。先生のご著書は、既に２０冊近く拝読しておりますので、そのお述べになる内容については、大凡は理解しておるつもりです。それぞれ素晴らしいご著書でしたが、それにも関わらず今回、特に感じ入ったのには、『東洋（東アジア）で生まれた占星術の類いは、呪術であるから「科学的でない」などという者は、この世界を襲う大きな自然法則性（自然の掟natural law）というものの凄さを知ろうとしない頑迷な人間である』（P137） の一節があったからです。
私はかねてから、科学の長所短所（功罪）について、考えを巡らして参りました。「科学は無謬である」という、ふざけた、かつ恐ろしい考えが、あたかも真理のように語られ、（日本の？）人々の心理に普遍に存在している事に、大きな違和感を感じていたからです。
人間の思考は、突き詰めれば同義反復であり、同義反復を回避するために、例えば、数学では「公理」という枠組みを用い、宗教では「神」という規範を用いている。その点に於いては、科学も宗教も論理的には同じであると、私は考えています。
「科学」という人間の思考の所作に重大な欠点がある事も然り乍ら、「科学」という言葉に重みを持たせ、その重みを利用して日本人を洗脳してきたのがアメリカであるという事も、私の「科学」に対する批判の的の一つです。
少なくとも私の子供時代（昭和４０年代）は無条件に科学が崇められていたし、今でも多くの人にとってはそうなんでしょう。先生の追求なさっている「アポロ ー人類月着陸ーはなかっただろう論」は、正に「科学教」の偶像でしょう。
「科学」も「宗教」も、論理的には同値である。だからどちらも「道具」として、人が活用すればいいだけのことです。「科学」という言葉で人を騙すのならば、カルトとなんら変わりがない事になります。
先生が別著でお述べになっていた「ソシアル・エンジニアリング」は、カルト科学教の教典と理解して宜しいでしょう。
従って、先生の「脱魔術化（ disenchantment ディスエンチャントメント）」という言葉も、気に入っております。 私は小学教育の分野で仕事をしております。「良い？塾にはいれれば、偏差値の高い学校に入れる」「受験塾が子供の学力を伸ばす」などという迷信を棄教させ
る為、頑迷な「オニババ（子供に勉強を詰め込むバカ母）」と日々、闘う事が私の仕事です。
「脱魔術化（ disenchantment）」という言葉を見た時、私たちが「受験塾による学習と子供の能力とには、因果関係は存在しない」ということをいくら説いても、また事実をいくら見せても、それを理解できない「バカ母」と、アメリカべったりの「親米ぽち保守」とが重なって見えて、思わず苦笑してしまいました。明後日30日の講演会には、申し込み致しております。直接お話を伺えるーーおそらく本には書けない内容も出てくるでしょうーーことを楽しみにしております。突然のメールで失礼致しました。ご著書に感じ入りましたので、お手紙差し上げました。末筆ではございますが、先生のますますのご活躍をお祈り申し上げます。 草々
平成１６年３月２８日
京都市左京区岩倉
＊＊＊＊（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
「哲学者とは何か」中島義道 著 ちくま文庫３２Ｐより引用
帰国後、幾多の同業者が「神の死んだニーチェ以降の哲学情況」などと大まじめに語っているのを見聞きするたびに、首をかしげている。かつて神が生きたこともないこの国において、本当に「ニーチェ以降」なんて何の意味があるのだろうか？
私はウイーンに滞在してはじめて「社会契約説」が理解できる気がした。ほうっておいたら、隣のおばさんも肉屋もパン屋も不動産屋も警官もほんとうに全滅しかねないことがよくわかったのである。また（冗談
半分に学生たちに言うことだが）下宿の大家も指導教師も＜超越論的主観＞だった。全世界を自分のほうから一方的に意味づけよう、構成しようというおそるべき野心の持ち主が来る日も来る日もいたるところで私につかみかかってきた。こうした肥大した自我同士がお互いに呑み込まれないように必死に抵抗している情況から他者問題は生いたち、各人が自分のみを正しいとする閉塞情況を突破するために生まれたのが討議
倫理なのだ。
ヨーロッパに数年いるだけで、これら概念の背景がなるほどとわかってくる。そして一方、この国で私は一人の＜超越論的主観＞にも会って
おらず、他者は私を滅ぼそうとはせず、誰も腹芸を信じこそすれ討議倫理なんて信じていない。それなのに、あたかもこれらをストレートにわれわれの問題であるかのようにジャーナリズムもアカデミズムも朗々と論じているとは！すっごくおかしいんじゃないの？
ぼやき「５４３」は、どうやら学問道場内に混乱を引き起こしたようだ。ここではそのぼやき「５４３」と、ニーチェ思想との整合性を調べることにする。まず、ニーチェの道徳観を手短に述べる。ニーチェは、当時のヨーロッパにおける道徳観念や、近代市民社会の人権・ヒューマニズムといった思想は、弱者が強者に対して持つ憎しみや復讐心を道徳という名に転化した「奴隷道徳」であると考える。そして、その歴史的起源を、ローマ帝国に支配されたユダヤ人の心情に求める。
この恨みや憎しみによる、鬱屈した心情は「ルサンチマン」という用語で表現される。このような、ルサンチマンに根を持つ「奴隷道徳」の対立概念としてニーチェが称揚するのが、強者の自律的道徳「君主道徳」である。
ニーチェは、道徳的な動機に基づく禁欲的行動を、人間が本質的に持つ生命感情を滅する、病的なものであると見なす。したがって、そのような行動、例えば「命を捨てて他人を救う」と言った（世間では美しいとされる）行動は、ニーチェ的な見方からは「悪」とされる。ニーチェはさらに「他人への同情、思いやり」までも「悪い」奴隷道徳であるとする。
さて、ぼやき「５４３」において副島先生は、「戦争という馬鹿なことをする人間というものは、高等動物とは言えない」という趣旨の発言をされた。これに対しては当然、「愛国心に持った個人が、国家のために命を捧げる行為を馬鹿と軽蔑出来るのか」という批判が可能である。この問題をニーチェはどう考えているのだろうか。うまく示せる文献が現在手元にないが、ニーチェ個人の考えを示すものをひとつ挙げる。
（引用開始：人間的、あまりに人間的 ２、中島義男 訳、284節 より）
（前略）いかなる政府も現在では、その折々の征服欲を満足させるために軍隊を保持しているのだとは認めない。しからずして、それは防衛に奉仕すべきものだ、と言うのである。そして、正当防衛を是認する例の道徳が防衛の弁護人として呼び出される。（後略）
（引用終了）上に挙げたニーチェの道徳観をもとに演繹推理すると以下のようになる：すべての「道徳的な動機に基づく禁欲的行動」は悪である（大前提）。道徳的な動機に基づく国家防衛行動は、道徳的な動機に基づく禁欲的行動である（小前提）。ゆえに、道徳的な動機に基づく国家防衛行動は悪である（結論）。
実は彼は、国家について、悪口にしか聞こえないような文章を書いたりもする、非愛国者なのである。しかし、君主道徳を称揚する人間が愛国を否定するというのは、日本人にとっては（論理的にはともかく）心情的に理解しがたいのではないだろうか。
英国在住の私は、このニーチェの心情がほんの少しではあるが理解出来る。以下のように説明してみよう。まず、英国において愛国的なのは、どちらかと言うと社会階級が下の人々である。一方、上流階級の人々は民族主義色が希薄で、結婚相手に自国民よりも他国の上流階級を選ぶようなことをする。そのような英国の上流階級が女王陛下と王室を支持する理由は、民族主義にはなく、アリストクラシー（貴族政治）の支持にある。その英王室は民族的にはドイツ系である（現エリザベス女王にはギリシア人の血も入っている）。
つまり、英国上流階級の保守主義とは、「高貴な血筋」とその「高貴さ(nobility)」を保守するものであって、民族主義とは別のものである。これは、程度の差はあれ、他のヨーロッパ諸国の上流社会にも共通する現象ではないか（東欧の旧共産圏は除いて）。ニーチェが「愛国者」ではなく、あくまでも「高貴を愛する者」であることが、これで少しはお分かり頂けただろうか。
以上によって、ニーチェが「道徳的な動機に基づく戦争は悪である」とみなしていることを示した。では、それ以外の戦争を彼はどう考えていたか、というと、ニーチェは戦争を「良い」ことであると考えていたのである。
近代市民社会の道徳では、「戦争は悪い。しかし、道徳的正義のための戦争は良い」とされる。これに対しニーチェは「戦争は良い。しかし、道徳的正義のための戦争は悪い」という価値の転倒を行っているのである。
これを聞けば大抵の人は「なんという野蛮な思想だろうか。道徳を放棄してケダモノになれと言うのか」と嫌悪するだろう。また「戦争は良い。だから、道徳的正義のための戦争も良い」という論理が成立するのではないか、という疑問を持つ人もいるかも知れない。したがって、この問題はもう少し詳しく説明する必要がある。
ニーチェの哲学は「生の哲学」と称される。彼の「君主道徳」が規定する「善」とは、「力を持つ」「常に創造的」「生を楽しむ」といった、人間が本質的に持つ生命感情を肯定し増大させるような感情である。そして、彼の規定する「悪」とは、生命感情を否定し、縮小・消滅させるような感情である。
したがって、「身を殺して仁を成す（孔子）」というような行動は、ニーチェの観点からは「悪」となる。また、義務感に基づいて本来好まない防衛戦争を行うことも「悪」こととなる。それに対して、日本の戦国武将のような行動、つまり名誉欲・権力欲を満たすために進んで戦争を行うことは、ニーチェの君主道徳からは「善」とみなされる。それは、名誉欲・権力欲というものは人間が本質的に持つ生命感情であり、ニーチェ的な立場からは肯定すべきものだからである。
中世ヨーロッパの封建体制下では、戦争とはそういうものであった。戦闘員は騎士であり、平民とは異なる名誉を持っていた。しかし、近代デモクラシーの平等社会では、戦闘員は平民である。この場合、どのように平民を洗脳し、戦争に動員するかが問題となる。ここに道徳（奴隷道徳）が持ち出される、とニーチェは指摘しているのである。
俗な表現をすると、ニーチェ的な戦争観とは「戦争は、野心を持った者同士が、好きで行うべきものであり、道徳的な理由を付けてそれ以外の人間を駆り出すな」というものである。ところで、このニーチェ的な戦争観とぼやき「５４３」の「そんなに、イスラム教の過激派のテロリストとの戦いが大切だと思うのなら、自分でイラクに行って戦えばいいではないか。」という副島先生の発言とは、微妙な整合性を持っているのではないだろうか。
以上が、「戦争は良い。しかし、道徳的正義のための戦争は悪い」の解説である。次に「ニーチェの思想は、野蛮である」という意見に対する私なりの見解を示さねばならない。
生物学的な観点に立つと、戦争は「同一種内における、殺戮を伴った集団的闘争行動」と定義出来るだろう。まずは「殺戮を伴った」という部分の考察は後に回し、「同一種内における、集団的闘争行動」について考える。果たして、これは「良い」のか、「悪い」のか。
先に挙げた通り、ニーチェの「君主道徳」が規定する「善」とは、「力を持つ」「常に創造的」「生を楽しむ」といった、人間が本質的に持つ生命感情を肯定し増大させるような感情である。具体的には、戦争、冒険、狩猟、舞踏、闘技といった、強く快活で自由な行動を含む人間活動である。この観点に立つと、集団的闘争行動は「善」と規定される。
「そういう考えは間違っている」「闘争は悪である」と信じる人には、次の例を考えて頂きたい：
「副島先生は、”戦闘的言論人”であり、彼は”言論バトル”という闘争行動を行っている。あなたは、彼の言論バトルをエキサイトしながら眺めていませんか？」
Yesと思う人は、観念的には闘争行動を「悪」と思っていても、脳神経の方は闘争行動を「良い」と感じていることになる。
このあたりが「生の哲学」の重要な発見である。観念が、人間が本質的に持つ生命感情を隠蔽しているのである。ニーチェによれば、既存の道徳とは、そのように生命感情を隠蔽するものである。
反戦平和運動、人権運動、自然保護運動といった平和的な運動のリーダー格は、大抵、闘争心の旺盛な人物である。非武装中立を指向する日本共産党の党員にも、闘争心の旺盛な人が多い。これは、いかに当人達が観念上は平和主義であっても、全ての社会運動は「集団的闘争行動」であり、リーダー格の座は当然、当該集団内で最も闘争心の強い者が獲得することによる。
したがって、運動の方向性が何らかの理由でおかしくなると、戦争的なものになる。過去には、東アジア反日武装戦線や連合赤軍といったものがあった。海外では、動物愛護団体が動物実験を行う研究施設を武装襲撃する事件が相次いでいる。私の住む町でも、先頃、その手の団体がある研究機関に時限爆弾を仕掛け、退去命令が出て大騒ぎになった（私は当初、アラブ系のテロリストが仕掛けたものと誤認した）。
しかし、人間が闘争本能を発現すること自体は、少なくとも悪ではない。社会におけるあらゆる競争、例えば、学歴競争、出世競争、スポーツや芸術における競争、ノーベル賞獲得競争といったものも、突き詰めれば闘争本能の発現である。こうした競争の勝者に女性よりも男性が多いのは、生理的に男性の方が闘争心が旺盛であるためと考えられる。男性の知能が優れているからでは、決してない（したがって、全ての性差別が撤廃されたとしても、競争の勝者の男女比が１対１になることはないだろう）。
もし、闘争本能の発現は悪であるから、全ての競争はやめようと地球上の人間がこぞって言い出せば、人類文化の質は大幅に低下するであろう。
したがって、集団的闘争行動そのものは、少なくとも悪くない。しかし、「殺戮を伴った集団的闘争行動」（つまり戦争）の、「殺戮を伴った」の部分には、やはり問題がありそうなので、次にこれを考える。
ここでは、しばしニーチェを離れ、生物学的な見方をする。動物は一般的に、同種間の闘争行動において、相手を殺さない（殺す種もまれにある。例：チンパンジー、人間）雄ライオンのたてがみは、闘争行動において首を守る役割を持つ。闘争に負けたライオンは、縄張りを奪われるのみであり、死ぬことはない。そして、負けたライオンも、新たな闘争行動に参加する。
そうした闘争行動の勝者、つまり強く、健康な者が次世代に遺伝子を残すことにより、その種は置かれた環境により適応した種となる。もっとも、こうした闘争行動が過熱することによって、無駄なエネルギーが費やされる場合もあり、そうしたとき当該生物種の社会には、闘争行動を抑制するメカニズムが発現する。自然界はそのように、極めて精巧にコントロールされている（これは普通、自然科学系の人達しか知らない）。
人間社会においては、闘争行動をコントロールするメカニズムがうまく働いているとは言えない。まず、人間は普通、他の人間を殺せば「済まないことをした」と感じる本能がある。相手が敵であっても、その死体を目前にすると、少しは「済まないことをした」と感じるはずである。本来は、これがさらなる殺戮を少しでも減らすメカニズムとして働くはずであった（騎士同士の戦いでは、これが働いていたはず）。
しかし人間の場合、「今戦っている相手は、サルと人間の中間のような動物だから、いくら殺戮しても良い」などと兵士を洗脳することによって、人間の本能を抹殺し、大量殺戮を可能にする。これが最も極端な形で現れるのが、「宗教戦争」である。なにしろ、敵は「悪魔」であり、殺せば殺すほど「悪を滅ぼす、良い行動」を行ったことになるのだから。「大量破壊兵器を持った者同士の宗教戦争」ともなると、破滅的な人口減少が起こるのではないか。
これが、「生命感情を肯定し増大させるような感情（ニーチェ）」であるとは、考えにくい。ぼやき「５４３」の以下の部分：
（引用開始）
私、副島隆彦は、犬、猫よりも、人間が「高等動物で、“万物の霊長”（primate of all creatures プライメット・オブ・オール・クリーチャーズ）だ」などどは、思っていない。人間（人類）というのは、相当に、劣った生き物だ、と思っている。
（引用終了）というのは、一見、奇をてらった発言に見えるが、実は本当なのかも知れない。私が知る限り、これを論じた人物は、アーサー・ケストラーというジャーナリスト一人である。彼は解剖学な見地から、「人間の脳には構造上の問題があり、それが人類特有の誇大妄想を引き起こす」と結論付ける。ケストラーがそこで言う誇大妄想とは、道徳的な理由に基づく大量殺戮行為といったものであるが、広義には、ニーチェの批判する「生命感情を滅する行為」も含まれるのかも知れない。もっとも、このケストラーの研究は、サイエンスの見地からは、方法論的に邪道であり、まともな研究とは言えない。
ニーチェがこの問題をどう考えていたかは、興味のあるところであるが、私はまだそれを知らない。ただ、先に引用した文章の続きの部分に気になる部分があるので、それを引用する。
（引用開始：人間的、あまりに人間的 ２、中島義男 訳、284節より）
（前略）そしておそらくは将来、偉大な日がやってこよう、数々の戦争や勝利をくぐりぬけ、軍制や軍事的智謀を最高度に完成しめた、ほまれの高い、そしてこうしたことに最も重大な犠牲を供しなれた国民が、自発的に「われわれは剣を折ろう」と叫び出す日が。そしてその全軍隊を徹底的に破砕する日が。自身最も強固な防衛戦力を有していたものが、感受性のひとつの頂点から、自己を無防備化するということ、―これこそが、常に心意の平和の上に基礎をおくべき真の平和へ至る手段である。
他方、現在あらゆる国々において行なわれている、いわゆる武装平和は、自身をも隣国をも信頼しない、そして半ばは憎悪心から、半ばは恐怖心から武器を捨てることのできない、心意の不和である。憎悪したり恐怖したりするよりもむしろ滅亡するほうがましである。また相手に自国を憎悪させたり恐怖させたりするよりもむしろ滅亡するほうが倍もましである―これがいつかはまた、どの個々の国家社会にとっても最高の原理とならねばならない。（後略）
（引用終了）何ともニーチェらしくない文章である。「戦争は良い」はどこに消えたのか。これは、日本国憲法第９条の擁護論に読み替えることが出来る文章である。しかしここでまた、ぼやき「５４３」とニーチェ思想の微妙な整合性が見られることに注意しなければならない。つまり、副島先生は、ついに憲法９条擁護論に行き着いたのである。
これは、数々の戦争や勝利をくぐりぬけた、誉れの高い国が、自発的に軍事力を放棄する、いわば「歴史の終わり」に起こることを、ニーチェが予言したものである。そういう事を実行する国が世界に存在するのか。アメリカは「（ニーチェが嫌悪する）リベラルデモクラシー」を持つ国なので、これには該当しないのではないか。それでは、「ヨーロッパ貴族連合」か。あるいは、これは現実を無視した空想で、実現不可能なものなのか。それにしては、彼がこの予言を自信ありげに語っていることが気になる。
以上、ここでは、ぼやき「５４３」とニーチェの思想との整合性を検証した。ぼやき「５４３」は吉本隆明氏の「共同幻想論」をモチーフに書かれたと推測されるが、実は、これが同時にニーチェの思想とかなりの整合性を持つものであることが分かった。しかし、なぜそのような整合性を示すか、私には分からない。しかし、ここに思想上の大きな課題があることだけは指摘出来る。それは、
”吉本氏の「共同幻想の解体」というタームは、ニーチェの「すべての価値の顛倒」というタームから、読み替え、再検証を行う必要があるのではないか”
ということである。（了）
畠瀬 和志 記
参考図書
竹田青嗣「ニーチェ入門」
ニーチェ「道徳の系譜学」「善悪の彼岸」「ツァラトゥストラはこう言った」「人間的、あまりに人間的 ２」等追記
ニーチェは１０年以上前に読んだものであり、上記文章はかなりを記憶に頼っています。そのため、内容に不正確さがあるかも知れません。もしこれを他人に紹介するならば、その前に参考図書の該当部分を見て内容を確認して下さい。
副島隆彦です。 続けて、私たちの会員のアメリカ教育現場への派遣プログラム体験の最中の報告のメールを載せます。（転載貼り付け始め）
----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: "SNSI・副島隆彦事務所" snsi@mwb.biglobe.ne.jp
Sent: Thursday, March 25, 2004 5:41 PM
Subject: 日本は遅れている会員番号１４１３（？だったか）の＊＊＊＊です。
副島先生、事務所の皆さん、こんにちは。私は、今、フルブライトのマスター・ティーチャー・プログラムで、ヴァージニア州のさる都市のエレメンタリースクールに来ています。毎日、とてもきついスケジュールで、学校の様子を見学したり、地域の教育センターを訪問したりしています。
ここに来ているのは、私と同僚の３名です。ここで、しみじみ思ったのは、日本は遅れている、未開の土人の国だという先生の言葉は、本当
だ……（…はため息）ということです。私達は、ここの国の中高生なみの頭しかありません。そして、もうひとつ、私の英語は通訳をするようなレベルにないのに通訳をしなくてはならない状況に陥って、とてもとても疲れていて、（まだ、この映画を見ていないけれど）”Lost in Translation ”途方にくれています。
《教育内容》Arlington Science Focus Elementary School は、ほかの小学校とは違う内容を持っています。Scienceを中心にしています。つまり、観察・データ収集・記録・数値化・討論・仮説・実証・結果・結論・更なる疑問…という、プロセスを徹底的に教えています。また、子ども達の手による作業を大切にしています。
integratingな学習で、各教科が横断的総合的になっています。アーリントンは様々な人種民族背景を持つ家庭が多く、特に、モンゴルからの移民が多いようです。この学校では、まったく英語を話せない子どもも受け入れていて、そういう子ども達のために、特別の授業を提供しているそうです。PTA活動も熱心です。
PTA主催のオークションで、昨年は、32,000ドルを稼いだそうです。教育行政システムも、州ごとに独立していて、まるで、文部省のような規模の仕事をしてます。アーリントン郡のIT ED centerも、とても充実していました。完全に教育にテクノロジーを使いこなしています。それは、やはり、お金の問題でしょう。
《アメリカ人とは》
アメリカ人は、教え好きです。アメリカ人は、こちらが言わない限り、誰もが英語を理解できると思うらしい。ゆっくり話してほしいとか通訳する時間がほしいとか、一々言わないと、まず、察してくれるということはなく、ものすごいスピードで話されます。
科学、数字、テクノロジーに対する、確固とした、信頼を持っている人たちです。科学技術は、人類にすばらしい未来をもたらしてくれると、まったく楽天的に１００%信じきっているようです。日本の教師達の中には、「俺は、パソコン嫌いだから」とか、「私は、まったく、パソコンわからないから」とか言って、さわろうともしない人がいるけれど、ここでは、そういう教師達には、訓練プログラムが課されるらし
い。教育センターの担当者が学校を訪問し授業観察して、授業にどれぐらいどのように information and media technology が使われているかをチェックして、評価を下すそうです。
《問題はある》No Child Left Behind というブッシュ大統領が打ち出した連邦法に対して、教師達は苛立ちや憤りを感じているらしい。子ども達に対して、スタンダード・テストを実施して、すべての教科でその基準をパスさせなければならない。個人スコアは、各保護者に通知されます。
また、学校全体として、クリアしなければならない３２項目があ
る。それをクリアできず、次年も改善されなければ、新聞や政府広報のウェブなどで、州全体に「スタンダードに達していない。」と、公表される。連邦政府から予算をもらっている限りは、それを受けなければならない。テストに２週間かけなければならない。それは、軽度の障害児なら、５人に先生が１人ついて、問題を読んであげたり言い換えてあげたりして、その子がなるべくわかるようにという配慮をしながら進めていかなければならないからです。 ハンディを持つ子にも、最大限の努力や配慮をして、機会を与えるというのが平等っていうことで、日本のように、同じように扱われることが平等なのではないのです。
教育内容が州ごとに違っていて、州ごとの責任にゆだねられているのに、全国一律のテストをするという矛盾、そのテスト期間の２週間、教えることからまるまる離れることがはたしてどうなにか、また、どの子
どももパスさせてあげたいというのが、教師の思いではあるけれど、そのテストのレベルがとても高いので、とても難しい、などなどの発言を聞きました。また、８学年終了時にそれにパスしないと、高校に進学できないそうです。今度の学年末が、そのテストの２回目が実施され、その後、議論したりクレームをつけたりできるようです。良心的な教育関係者は、どうやら、この法案やブッシュをあまり評価していないように感じました。
ですが、あからさまには言いません。単刀直入に「これは、うまく機能すると思うか？何か有益な面はあるか？」と質問すると、ちょっと困ったように苦笑いしながら、「これは、政治的な問題なんだ。」とか、「今年２年目を終えてからでないと、どうこう言えない。」とか、「教育関係者はこの矛盾やゆくゆくはどうなっていくかが見えるけど、ほとんどの一般の人たちは興味を持っていないし理解もしていない。」などと答えていました。
《最後に》
２８日（日）にアメリカを発って、２９日に日本に帰ります。報告会をしてから、＊＊＊に戻ります。そして、新学期の用意。がんばろう！
以上、雑感集でした。（転載貼り付け終わり）
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦ですアメリカの現地からの報告のメールを有り難う御座います。
あなたの真摯な努力に敬意を表します。アメリカでよい経験をされているようですね。どんなに、もどかしくても、アメリカ人たちに日本人が本当に考えていることをこつこつと伝えようとするしかほかにありません。どうせ、向こうは理解してはくれないでしょうが。なぜなら、向こうは、帝国ですから、世界中から寄せ集まってきている移民、難民、出稼ぎ人間を相手にしてきているからです。日本人は、そのほんの一部でしかありません。日本のことなど、彼らにはどうでもいいのです。
それはあの、アメリカのタクシー運転手たちを見てください。インドのはずれやら、パキスタンやら、ザンビアから来て、あの汚ないくさい
タクシーの中の、汚ない座席に座らされて、ずっと、わけのわからない民族音楽のカセット「アリャリャラ、ラー、ラッラー」のような曲を、ずっとをガチャガチャ、チャカポコ、チャカポコと聞かされる。それに対して、白人アメリカ人たち乗客たちが、お追従（ついしょう）を言い、自分の人間的な善良さをひけらかして、フレンドリーに話しかけ、たまたま乗りあわせた、この汚ないタクシーの中で、民俗音楽をかけらしながら、無愛想に運転するこのパキスタン人やザンビア人や、エクアドル人に脅迫され金をせびられないようにと、ひきつりながら話しかけている白人アメリカ人たち（私の友人たち）の様子を、横目で見ながら、「アメリカ帝国の白人たちも大変だな」と思うのです。ですから、彼らは、日本人のことなどどうでもいいのです。
それは、私たちが、マレーシア人とインドネシア人の区別がつかないし、どちらもマレー人（マラヤ族。インドチャイナ族の一種だが、インド人に近い）だし、どうでもいいや、というのと同じです。日本人は気にしません。その違いを理解しようともしません。
ですから、アメリカ白人からすれば、日本人が何を考えていようとどうでもいいのです。ザンビアや、エクアドルや、パキスタン人の運転する汚ない公共タクシーに乗らなければならない人たちには、日本人とは何者か、などはどうでもいいのです。
そういうことではないでしょうか。貴兄は、元気で、正直で、前向きですから、地域の教育委員会（雇い主）からも期待される、立派な先生であると、私にもわかります。春の新学期に、若い人たちから、また新しい「気」 、「元気の元」をたくさんもらってください。
副島隆彦拝
副島隆彦です。 私たちの学問道場の文章を、そそくさと盗み読んだだけで、それで、一家言（いっかげん）あるかのように、自分で勝手に思い込んで、すぐに「武士道（ぶしどー）」やら「俺はサムライ（侍）だ」と愛国者を気取る若者が、出現していることの見本のようなメール文章への、私の意見をここに載せます。
この私の粗書き（あらがき）文を、修正して、そのうち、この問題は、ぼやきの方に載せます。 副島隆彦拝（転載貼り付け始め）
木原 均さまへ
副島隆彦（そえじまたかひこ）ですメールを有り難う御座います。
まず、私の名前は、「福島」ではありません。それは、ほんの少しでも、私の本や文章を読めば分かることです。ごくささいな注意力の問題です。それすらも無いほどに、私のことを何も知らないのに、元気いっぱいのメールをありがとう。それでいながら、木原君は、私に以下の点を要望されている。
（私、副島隆彦の文の中に）「天皇陛下は皇帝でなく、王であるような文章が目に留まりこのメールをさしあげています。学術的に天皇陛下、皇帝、王の定義を深く思惟されて、もう一度、再検討していただけないかと考えています。」
以上のようなことをお書きです。私、副島隆彦は、これまでずっと、「学術的に」（学問的に） 日本の天皇は、「皇帝」ではなくて、「王」（王様）だ、と書いていました。私の主著のひとつである、『属国・日本論』（五月書房、１９９７年刊）ほかで書いてきました。
したがって、「皇帝、王の定義を深く思惟されて、もう一度、再検討」しても、１００回再考しても、私の考えは、おそらく変わりません。私は、冷酷に、サイエンティフィック（学問的、学術的）であります。この点では、なぜ、「日本国・天皇が東アジアの皇帝（＝北辰＝北極星 の意味 「天皇」というには、元々、中国語で、「北極星」と言う意味なのです。知らなかったでしょう ） ではなくて、その実、歴代東アジア帝国に服属して、臣下の礼をとってきたのかを、これからも、ずっと書いてゆきます。
このことを、不愉快に思う人間たちとの、日本国内における思想的な闘いはこれから本格的に始まるのです。私の本の熱心な若い読者たちや、私の弟子たちの中にさえ、この事実に対する私との不一致があります。そういうことは、私は一切、構（かま）わないのです。ただ、厳密に、学問的であること、これが一番第一ですから。私は、一切の学問的な事実に対して、おびえません。
いやなことを言うやつだなあ、とい感じて、おびえるのは、貴兄のような、あまり学問的でなく、読書人としての蓄積のない人や、日本国内のいい加減な知識人（その実、原住民のまじない師たち）たちです。この問題をめぐる、私との全面戦争が始まっているのです。この問題に、貴兄のような「素人さん」が、素朴に反応するのは、よくあることです。
世界四大文明のうちのひとつである、「黄河・揚子江文明」が、発祥以来、５千年間ぐらいたつのでしょうが、揚子江流域で、稲作 が起こったのは、どうやら１万年（１万２千年？）ぐらいまでさかのぼるようです。 四大文明とか文明 civilization シビライゼイション というのは、歴史学が扱う、大昔の話ではなくて、今の今も、この私たちを取り巻いているのも、この黄河・揚子江文明の一部である日本文化（ジャパニーズ・カルチャー）なのです。
それ以来の、歴代の東アジア帝国 は、今の中国北部（＝中原、ちゅうげん という地域） に成立した歴代の王朝、そのほとんどは、本当は、北方の遊牧民族系です。いわゆる 漢族 Han race ハーン・レイス ではない 。これを今の中国人に言うと、彼らは不愉快そうにします。この大きな事実を認めたくないのです。今の「北京（ぺきん）」は、モンゴルとその前の女真（じょしん族、満州族）が作った都です。この事実を北京の人間たちはみんな知っています、が認めようとしません。
日本国は、この約５千年間の歴代の東アジア帝国の、東の島嶼（とうしょ）であり、属国（朝貢国、ちょうこうこく）のひとつです。その支配者、統治者を、漢字で、「王」と言います。
ここでの学問的な業績の最高峰は、岡田英弘（おかだひでひろ、東京外語大学名誉教授、存命）の『日本史の誕生』（弓立社刊。私たちのここのサイトでも売っています）その他です。私の「属国・日本論』は、岡田英弘学説をも組み込んでいます。
この「属国の王、天皇陛下」の問題では、私は、今から、自らは、(隠れ）イエズズ会士の癖に、「中国は、天皇を、日本国王と書くな」と激しく抗議して、論陣を張って、天皇統治（＝皇室伝統か？）を賛美して
、奇妙な愛国心を喚起しておられる渡部昇一（わたなべしょういち、上智大学＝ローマ・カトリック教会内の特殊な一派であるイエズズ会が経営母体＝教授）を、私、副島隆彦は、これから、学問的に彼を徹底的に詰問（きつもん）しようと思っています。それから、小堀珪一郎とかも。ここでは、英語学史学の専門である渡部昇一と、アメリカ政治思想研究が専門である副島隆彦が、「どちらも、歴史学、あるいはい東洋史学の専門外の人である」という批判は受け付けません。
日本国は、国民国家（ nation state ネイション・ステイト）として、１９１８年１月８日の米大統領ウドロー・ウイルソン（ロックフェラー石油財閥の後押しを受けて、プリンストン大学長から政治家担った人物）の「１４か条の演説」によって、ここで、「世界中の各民族は、それぞれ国民国家を作ることができる」という宣言があり、これを元（基）にして、国際連盟(ザ・リーグ･オブ・ネイションズ）が、翌年、１９１９年４月２４日にできた。
ここで、それまでの地球上の諸帝国（属国群を周りに従えていた）であった、オーストリア・ハンガリー帝国と、中国の清(チン）帝国と、オスマン・トルコ帝国と大英帝国および英領インド帝国が、崩壊(を開始）させられて、それで、「各民族がぞくぞくと、その後、独立」し続ける。
ところが、この時期から、大英帝国を瓦解させて、次の世界覇権国になりつつあった、アメリカ帝国自身は、自分の解体と瓦解を隠蔽（いんぺい）した。アメリカが帝国となったのも、この頃です。それまでは、アメリカは共和国（リパブリック、国王を持たない。皇帝でもない）だったかもしれない。
そして、アメリカ帝国が、イギリスから覇権を奪ったのは、まさしく、１９２９年１０月のニューヨークの株式大暴落=世界大恐慌の時からである。アメリカ国内を、大不況のどん底に突き落としながら、それを梃子（てこ）にして、欧州からの覇権を奪い取っていったのです。これが人類の歴史です。
ですから、今は、アメリカ＝ロックフェラー帝国が、世界覇権国です。日本はその属国群のひとつです。そして、日本国天皇は、その属国の王です。ですから、次の日本国王（＝天皇）である皇太子と雅子妃殿下は、ハーバード大学の日本人留学生同窓会に毎年、必ず出席します。
「コンドラチェフ・サイクル（波）」と「ヘジェモニー・サイクル」から、２０１０年をピークアウト(頂上）として、アメリカ帝国は、下降線をたどってゆきます。その後、世界覇権（ワールド・ヘジェモニー）は、再度、統一ヨーロッパ（ＥＵ、ヨーロッパ連合）に移ってゆくのではないか、と、私は
推測します。「コンドラチェフの波」（景気循環論の大理論、６０年周期）からは、アメリカ帝国すでに、２０００年３月から下降線にはいっていて、これを人為や、政策や、「戦争刺激経済」（ウォー・エコノミー）で、食い止めるのも限度があります。これらのことを、私は、来週発売になる、私の新刊本『やがてアメリカ発の大恐慌が襲いくる』（ビジネス社刊）で、すこしだけ書きました。
東アジアの、地域覇権（regional hegemony リージョナル・ヘジェモニー）は、中国と
日本で二分する形で、拮抗しながら続いてゆくでしょう。日本も、再度、小帝国化しますが、
それは東アジアでの、日本国の５千年の運命に法則的に、支配、左右されるでしょう。
日本と中国は、アメリカ帝国のけしかけ、と挑発が無い限りは、戦争状態には
入らないでしょう。ここでは、私たちが、自覚的に、「アジア人どうし戦わず」と努力し
し続けることが大切です。私、副島隆彦は、日本国臣民として、天皇陛下を敬う気持ちがあります。民族派（愛国を言葉で、強調しておかなけば格好がつかないと思っている人たち）向けに書いておきますなら、私の家系は尊王の家系です。おかしな出自の人たちとは違います。しかし、それでも、日本国の歴史と、自分たち自身の本当の姿を、冷酷に見つめて、飾り気無く、真っ正直に、その弱点もさらす覚悟で、徹底的に、すべての建国以来の
秘密を表に出す覚悟がなければなりません。そうしないと、あの、おしろいを塗りたくった、『ラスト・サムライ』 のような、気色のわるい、チャンバラ映画の、出来損ないの、何を故意に勘違いして「武士道とは、死ぬことと見つけたり」の改作のような、意図的な、グローバリスト映画に、いちころで、だまされる馬鹿が
日本国内にはびこっていけません。あの謀略映画『ラスト・サムライ』は、日本の自衛隊をイラクに送らせるために、日本国民を戦争に扇動する為に作られた映画です。それで、日本国民の方が、シラけました。
あの映画を、「史実に反すす描写が多くて、(日本人の自分としてはいやだが）それなりに評価できる」などと、書いた人々は、すべてアホです。あんな、刀の握りかたや、戦争の仕方などあるものか。低脳たちが勝手に、自分の気を高ぶらせるだけの、馬鹿映画だ。日本理解に対する、侮辱的な、最低の映画です。日本人は、おとこは、ふんどし一枚、女は、長じゅばんに打ちかけ、で車座になって、その短足、胴長の体形で堂々と、みんなで、思いっきり、正直に話しあうのが一番いい。
あんまり、「御旗は我々にとって人間性の尊厳上で高尚であるゆへ・・・」とか、変にコトバだけで力（りき）みあがらない方がいいです。 これぐいらにしておきます。
以上の文は、私の学問道場の総合掲示板(重たい掲示板）に載せます。老婆心ながら、貴兄の日本文は、「漂う甘い芳香の祖国の地」とか、「カリフォルニア大学の「方の」学位を持つ」・・・とか、「日本男児達を導く姿勢」とか、変な日本文をお書きにならない方が
いいです。私が、小林よしのり氏に、影響を与えて、それが、若い日本人たちに「妙にいきり立って、アメリカめ、なにするものぞ」という感じになりつつあるのでしょう。
それなら、まず、「日本は、アメリカの属国です」という大前提を、逃げ回らないで、認めなさい。
小林よしのりでも、ここが出来ていない。ここで、グラグラしている。 話は、それからだ。昨今の日本の風潮は、貴兄のような、愛国心のむやみやたらの発露のような若者が増えてきました。貴兄は、へたくそな英語でいいから、もっと、素朴に、実直に、日本農民たちの本当の姿とかを、アメリカ人の友人たちに教えるとかをして、本当の、みじめで、貧乏で、こつこつと努力する
私たち日本人の姿を、まわりにひろめるようにしなさい。本当に、日本刀を持って戦うのはそれらか先のことです。副島隆彦拝
----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: snsi@mwb.biglobe.ne.jp
Sent: Thursday, March 25, 2004 1:25 PM
Subject: 謹んでお願いいたします。
福島 様拝啓、 春雨の風、漂う甘い芳香の祖国の地、ご健勝をお喜び申し上げます。私も、福島氏と一緒に祖国を憂う一人です。
私の事を失礼させていただきますと、カリフォルニア州立大学の方の学位を持つ留学組みの一人で、現在は日本でデザインで生計を立てています。私も留学組みの仲間と海外学士の会を創り、アメリカ学士以上で文武両道の精神にのっとり２０代、３０代の志を同じくするかなりの数の人々と、白人帝国に属国された日本を目覚させるために社会的力を蓄えています。
天皇陛下は皇帝でなく、王であるような文章が目に留まりこのメールをさしあげています。学術的に天皇陛下、皇帝、王の定義を深く思惟されて、もう一度、再検討していただけないかと考えています。
日本民族とは何でしょうか？陛下は日の元の象徴であります。天皇家が都を追われたり、地位を抑制された事は過去の日本の歴史上多々見られます。しかし、多数民族がひしめく地球規模では、日本民族の旗印です。昨今、民族の魂である旗印を恐れ多くもないがしろにする風潮が蔓延しています。
こういう時勢だからこそ、日々、われわれは、日本男児は民族の御旗を奉り、魂体一丸となり、少ない同志の数を民族の象徴の下に結集する必要があると考えます。
そのためには、お釈迦様もおっしょっているように、法華経の一部にあるように、それぞれの人間〈段階）に合わせて人々を導く姿勢が大事だと考えれれます。
御旗は我々にとって人間性の尊厳上で高尚であるゆへ、尊敬する対象であるという事を、いつでもどこでも、暗に光に、日本男児達を導く姿勢（教育）が、福島氏のような先輩方に率先してとって欲しいものです。
なにとぞ、福島氏がわれわれの歴史上の先輩達と同様に、われわれの尊敬の念を更に集める事を希望し、謹んでお願い申しあげます。
木原 均
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦記
私が「５４３」「５４４」を読んだ感想は、副島先生は１００年先の人類の経済体制、政治体制を模索しているということでした。現状の「ケインズ経済学」とは実は「軍事ケインズ主義」のことであり、どうしても周期的な戦争を必要とするし、さらには数年後に襲い掛かるといわれる「金融崩壊」を必然的に惹き起こす。だから、いずれ何か新しい経済理論を構築、或いは採用することになるだろう。
次に「歴史の終わり」と宣伝されるリベラル・デモクラシーという政治体制は、実はダビデ・ロックフェラー皇帝による世界支配体制なのだと暴くことによって、人類に覚醒を促しているのだろう。
従って新しい経済体制、政治体制の方向へ、世界は進まざるを得ない。副島先生の「反米、護憲」（反グローバリズム）は、その過程としての方法論だろう。１００年後には、アメリカ帝国の支配体制が崩壊しているという予測によってである。
以上です。
小山氏の「[3533]またぞろ出た安手の「ルソー問題」？」に反論。レオ・シュトラウスを引用しつつ「共同幻想の解体」を非難するのは無理である。小山氏がまさに引用した箇所こそがまさにそれを示している。もう一度引用文を読んでみる。訳が少し変だったので訳し直してみた。
--------------------------
「迫害と叙述の技法」
哲学者たる者は秘密主義でなければならない。彼ら哲学者の著作は、表面的で通俗的な(exoteric)、社会にとって健全な教えを含むものでなければならない一方、秘密あるいは深遠な(esoteric)教えをも含むものでなければならない。秘密あるいは深遠な(esoteric)教えとは、（社会にとって）危険だが甘美な真実についての秘密を共有するごく限られた者へのみ伝えられるものである。秘密主義を守る理由は、哲学者を迫害から守るためだけでなく、真理による腐食作用から社会を守るためでもある。
--------------------------ここで言われている「表面的で通俗的な(exoteric)、社会にとって健全な教え」（したがって真実ではない）こそがあらゆる種類の「共同幻想」だ。そして、それに対置される「（社会にとって）危険だが甘美な真実」こそが、「暴き系」が求めるものである。社会は共同幻想によって出来ているとすると、それを真実によって暴かれてしまうと社会は崩壊するしかない。ハイデガーによれば真理の根源的性質は「非隠蔽性」(aletheia)である（『形而上学入門』（平凡社）p.308）。
法思想上で言えば人定法と自然権はまとめて「共同幻想」と見做せるだろう。上記のような過激な「真理」を追い求めるのは自然法、それもプラトン主義だと私は解釈します。
現在２８歳の某最大手通信会社の営業をとある大手人材派遣会社から派遣され生業としているＱというものです。僕は今日はじめてこのサイトをのぞかせて頂きました。なるほど、っと納得できることがあった反面、僕のこのあまり良くない頭脳ではしっかりと理解できない部分も多々ありました。
ただ、ぼやき「５４３」の最後に書いてあった「わたしは犬、猫と対等になりたい」という部分には大変共感いたしました。なぜならば僕も常々、もし自分の飼っている愛犬と対等にコミニケーションが取れたならば少しは自分自身を誇らしく思ってみてもいいな、と思っていたからです。
そして、最後に少し疑問を抱いたのですが、副島先生をはじめ、このサイトに顔を出す多くの人々が今の世の中に対して大きな不満をもっていることを感じたのですが、皆さんの「思い」を現実社会に反映させるために、
「僕に何ができるのだろう？」
この疑問が残りました。皆さんはこのことに対して、自分自身に何ができるのか、を是非伺ってみたいと思いました。
奥田勝典です。副島先生が書いた、「共同幻想を解体する」ということのついての私の理解は、小山さんとは少し違います。これは、啓蒙主義という言葉で言い換えられるのであって、やはり、副島先生はその最も過激な部類のベンサマイト・リバータリアンに属すのだと思います。
その思想では、憲法改正反対についてもレイシオ思想に基づくので、人命もレイシオで考えます。これをもっと別の言い方で表現すると、「最大多数の最大幸福」です。副島先生なら、権利というものがあるというのなら、見せてみろ、とおっしゃるのではないかと思います。神から来た近代憲法の「精神」というものがあるのなら、見せてみろ、とも言えます。そんなものは功利から導かれるのだ、「精神」などではない、とかそんな感じではないでしょうか。
副島先生が反米なのもレイシオ思想から導かれます。日本の国益を考えた結果なのだと思います。反米がレイシオ思想により国益となるかどうかは別問題ですが。
それに、副島先生は、ルソーのようそんな甘いひとではない、と思います。どちらかと言えば冷酷でそして正直な方ではないかと思います。「人間は動物より優れてはいない。劣った生き物だ」というのは、人間に理想を追い求めるのは無理で、決してそんな高尚なものではなく、自分の欲だけを追い求めているに過ぎないのだ、とおっしゃっているのだと思います。そんなに精神とか理想とかいうのなら、あなたがまずそのために死んでみてください、無理でしょ？と。憲法改正して戦いたいのなら、まずあなたが、今、軍隊に入りなさい、と。
確かに、ハイデッガーが言うように、全ての哲学は挫折するのだろうから、誰もがそうであるように、副島先生の思想も決して完璧ではないとは思います。突っ込もうと思えば突っ込めるところはあります。副島先生の全てに賛同するわけでもありません。しかし、副島先生の言っていることは、真実の一面を鋭く突いているとは思います。それは、真剣に考えなければならないことだと思います。私は、保守派なので、小山さんの書いていることは心情的には理解できますし、好きです。靖国に参拝しているとこも敬意を持っています。しかし、副島先生の思想に対決するには、英霊のように命を捨てて他の人間のために行動できるということを見せなければならないし、まず自分はそうできるのだと思想的立場を書かなければならないのだと思います。
私はここで考え込んでしまうのです。そんなにみんな信念を語るけど、実際問題として、あなたはその通りにちゃんと行動できますか？と問うているのです。考えを述べるのは簡単ですから。もっと言えば、戦後の自由主義的相対主義に陥っているこの日本ために利他的になる必要はあるのですか？利己主義だらけの人間たちに、何の感謝のされず、馬鹿だなあと思われながら、この価値の死にゆく情けない日本で、今ここで自分の命を捨てる必要を本当に感じているのですか？と。
私はそれでもそうありたいと思いますし、そうするかもしれません。しかし、少なくとも今は、自分の家族を養うので精一杯で、今、自分の為だけに死ぬわけにはいかない、というのが正直な感想です。だから声高に叫ぶことはできません。心の中ではその大切さを強く思っていますが。愛国心について、書いたり言ったりするのはやはり良いことなのだと思いますし。
私は、この学問道場に参加することをやめることも考えながら、この問題を考え続けています。ベンサマイト・リバータリアンならば、私がここに書き込みしてることさえ可笑しいからです。それに、自分の仕事を通して、グローバリストや手下に対決し、日本を良くしていくことも出来ますから。
これが、生き方下手な、私の今の正直な気持ちです。
奥田勝典拝
歴史を見ると、「共同幻想の解体」なるものこそ、２０世紀の人類が抱いた幻想（言い換えれば、理想主義）だったのではないか・・・と思われる。
[３５３３]はそう述べているのでしょうか？
小山みつねさん、初めまして。
私も副島さんが北朝鮮問題を論じていないのは不満です。
北朝鮮問題は、国政を大きく動かしていますからね。
有事立法、憲法改正、の動きも、北朝鮮による侵略の可能性が大きく
影響しています。これは私の主観でなく、事実です。先ほど思ったのですが、副島さんの属国論はマルクスの階級闘争の
理論に似てると思いました。
たとえば、・ブルジョアジー ＝ アメリカ、グローバリスト ＝ 加害者
・プロレタリアート ＝ 日本、及び世界の小国 ＝ 被害者
・搾取されている、という強烈な被害者意識
・だから、加害者を倒さなければならない。
・加害者を倒せさえすれば全ては丸く収まるというユートピア幻想
・革命側(プロレタリアート)と反革命側(ブルジョアジー)の二分法。という感じです。
副島さんの属国論とは、マルクスの階級闘争の理論の国際版だと思います。アメリカのすることは何でも悪であり、反対するべきだという点にそれを感じます。
このような思想の背景には、自分よりも上位のものを妬み、否定したい、という心理があると思っています。
こんにちは、小山 みつね です。
＿＿＿＿＿>「日本国憲法の改正反対 の立場に私もあれこれの遍歴の後に戻ってきた。これでいい、と思っている」といふ見解がありますが、どうですか。
駄目ですね。今、ジャーナリズムが問題とすべきことは北朝鮮問題です。北朝鮮に日本人の罪もない女子供が北朝鮮に誘拐されてゐるのです。時間が経てば経つほど彼らの生命はが危険にさらされます。この期に及んで、日本の国防安全保障を滅茶苦茶におかしくした憲法を崇め奉るのは、ジャーナリズムとして失格です。彼らの生命が危険にさらされていることに責任が持てるのですか？いや持てやしないでせう。
憲法典（文書）ではなく「近代憲法の 精 神 」のはうを重視すべきです。近代憲法の精神は国家権力に国民の自己保存権（SELF PRESERVATION)と所有権（PROPERTY RIGHTS)を最大限保障するやうに命じてゐます。
＞それでは、アメリカの言ふ通りに憲法改正すればいいのですか。
すぐ「アメリカの言う通りに」「アメリカ追従」のやうな無用な枕詞がつけられる傾向がありますね。開高健のいふ「文章は形容句から腐る」を地で行つてますね。まあ、さういふ揚げ足取りはそれぐらゐにしておきませう。
「アメリカの言ふ通りに」になるかならないか、私にはわかりません。しかし、日本のためになることは間違ひありません。アメリカのの足を引つ張るために日本人の拉致被害者を犠牲にするのは本末転倒だとだけは確実に言へます。「日本人の安全」より「反米イデオロギー」が上位に来てゐます「反米イデオロギー」が「日本人の安全」より上位に来るのは日米戦争のときのみ可です。しかし、それ以外のときの「国策」にはなりえません。まあ、個人的に「アメリカが嫌ひ」と思ふのは個人の勝手です。そんな個人の内面の問題まで日本政府は監視してゐるわけではありませんから。
＞三島由紀夫が今生きていたらどんなことを言つたでせうか？
1953年に当時の副大統領ニクソン（当時はアイゼンハワー大統領）は来日しました。そのとき、ニクソンは「マッカーサーがやつたことは誤りであつた。これからは日本はちやんと再軍備をしてほしい」とて謝罪しました。かういふ重大なことを日本のマスコミは大々的に報じようとしません。日本のマスコミは重大なことをひた隠しに隠しますから。ニクソン発言を聞いて三島由紀夫は「日本のために再軍備しようとする憎きアメリカを喜ばせてしまうのか」と嘆きました。
とはいへ、三島由紀夫はアメリカを憎むあまり憲法改正に反対したわけではありません。三島由紀夫は切腹する前の檄（げき）で次のやうに述べてゐます。
（転載）
http://www.nippon-nn.net/mishima/geki/もし自衛隊に武士の魂が残つてゐるならば、どうしてこの事態を黙視しえよう。自らを否定するものを守るとは、なんたる論理的矛盾であらう。男であれば男の矜りがどうしてこれを容認しえよう。我慢に我慢を重ねても、守るべき最後の一線をこえれば、決然起ち上るのが男であり武士である。
（中略）
日本を日本の真姿に戻して、そこで死ぬのだ。生命尊重のみで、魂は死んでもよいのか。生命以上の価値なくして何の軍隊だ。今こそわれわれは生命尊重以上の価値の所在を諸君の目に見せてやる。それは自由でも民主主義でもない。日本だ。われわれの愛する歴史と伝統の国、日本だ。これを骨抜きにしてしまつた憲法に体をぶつけて死ぬ奴はゐないのか。
http://www.nippon-nn.net/mishima/geki/
（転載）これを要するに、三島由紀夫は、憲法改正に全く反対してゐません。ただ、三島由紀夫の言ひたかつたことは、憲法改正は日本を「真姿」に戻すための必要条件だが十分条件だといふことでせう。ですから、三島由紀夫が「憲法改正は十分条件ではない」と言つたことを「三島由紀夫は憲法か伊勢に反対した」と解釈することは不可能です。
＞この場合、十分条件にあたるものは何ですか？
難しい質問です。三島由紀夫は山崎闇斎学派の流れに属する人です。だから、一種の天皇原理主義を以て十分条件としてゐたのでせう。
＞天皇原理主義つて何ですか？
「天皇陛下が立派だから私は支持する」といふ人がここにゐたとします。そんな人は（意地悪な？）天皇原理主義者からする国賊です。キリスト教で言へば、異端にあたります。異端は異教徒よりも嫌はれます。なぜ国賊か説明します。「天皇陛下が立派だから私は支持する」といふ命題の対偶命題は「私は支持しないから天皇陛下は立派でない」となります。これを要するに「私」のはうが「天皇陛下」より上位にきてゐるわけです。ですから国賊とみなされるわけです。
「たとへ人間基準で悪い場合でも、自分は天皇陛下を支持する」というのが天皇原理主義です。ですから、三島由紀夫も「儒教的天皇間とは違ふ」（」（『三島由紀夫VS東大全共闘』P.90）「陛下は万葉集時代のやうにフリーセックスであつてほしい」（『三島由紀夫VS東大全共闘』P.92）と述べてゐます。一見不敬ですが、これほどの忠誠はないわけです。
>「犬、猫よりも、人間が「高等動物で、“万物の霊長”（primate of all creatures プライメット・オブ・オール・クリーチャーズ）だ」などどは、思っていない。人間（人類）というのは、相当に、劣った生き物だ、と思っている」といふ見解がありますが、どうですか。
ははは。よくある話ですね。まあ、まともに聞く必要はありません。この種の問題を考へるとき、とても重要になるのがジャン・ジャック・ルソー ROUSSEAU の政治哲学です。かういふ人が常識としてゐることを揺るがすことで人を驚かす手法は斬新に見えて使ひ古されてゐるのです。
ルソーは、『人間不平等起源論』では「自然へ帰れ！」（ルソーの言葉ではなくルソーの著書『人間不平等起源論』を読んだときに読者が感じるであらうイメージである。ヴォルテールも「あなたの著書を読むと人間は四足で歩きたくなります」と述べてゐる。）と絶叫してゐます。しかし、ルソーは『社会契約論』では「一般意思」（「一般意志を体現したと称する人の意志）に基づく神聖政治（TEOCRACY)の樹立を説いてゐます。「自然へ帰れ！」などとは露ほども説きません。
この矛盾は野は政治学上「ルソー問題」とか言はれてゐます。ルソーの真意は一体どこにあるのかが争点になります。
これは考へ込むはうがバカです。単純なことだからです。
すなはちルソーは「自然へ帰れ！」＝「みんなでバカになろうぜ！ バカはすばらしい！！」と説いてまずみんなをバカな状態にします。愚民化します。その上で、自分だけ 抜 け 駆 け します。抜 け 駆 け と い ふ の が キ ー ワ ー ド です。そして自分だけ「一般意志を体現した」と称して独裁官にならうといふことです。みんな前もつてバカにされてますから誰も見破ることはできません。「自分はぜんぜん勉強してないから」と言つて、ライバルを油断させておいて実は滅茶苦茶勉強してゐるふざけた奴と同じです。
かうして「自然へ帰れ！」と「一般意志」が矛盾なく（！）接続するわけです。
「人間（人類）というのは、相当に、劣った生き物だ、と思っている」といふのは「自然へ帰れ！」の部分に当たります。
＞その上で独裁政権の樹立を計画してゐるのですか？
ルソーの場合は80%さうです。残り20%はよく分かりません。上記の発言者の場合、全然分かりません。論者は自分の真意を隠すものですから。レオ・シュトラウスもその問題をその著書”Persecution and the Art of Writing”『迫害と叙述の技法』で述べてゐます。Shadia B. Drury の要約によると以下の如し。
（QUOTE)
（"Leo Strauss and the American Right" Shadia B. Drury P.230-231）Persecution and the Art of Writing:
Argues that philosophers must be secretive. Their work must contain an exsoteric or
surface teaching that is saltary for society and a secret or esoteric teaching meant to be communicated only to the few who are the secret sharers of the dangerous but delicious truth. The reason for the secrecy is not just to protect the philosophers from persecution, but also to protect society from the corrosive effects of truth.（"Leo Strauss and the American Right" Shadia B Drury P.230-231）
（UNQUOTE)(意訳)
「迫害と叙述の技法」（シュトラウスの著書 注記）：
議論。曰く「哲学者は、秘密を守らなければならない」と。哲学者の作品は、外向きもしくは表面的(exsoteric)教へを含まなければならない、その表面的教へは、社会にとつて、都合が悪いのだが。そして、哲学者の作品は、内向き(esoteric ！！)もしくは秘密の教へをも、含まなければならない。その秘密の教へは、ごく少数の人にのみ語られるべきものである。そのごく少数の人とは、秘密の共有者でなければならない。危険だが甘美な真実についての秘密の共有者でなければならない。秘密を守らねばならない理由は、哲学者を迫害から守るため、だけではない。社会を、真理による腐食作用から守るため、でもあるのだ。
（終了）といふわけで、シュトラウスは「行間を読む」READ BETWEEN THE LINES の重要性を説いたわけです。
＞「共同幻想の解体こそは、政治思想の目標だと考えるのが一番優れていると思いいたる。」といふのも「自然へ帰れ」といふ部分に位置付けられますか？
さうです。吉本隆明氏もルソーの魔術から一歩も外に出てゐません。左翼転向者といふのは、非常に単純化すると、ルソー＞マルクス＞レーニン＞トロツキー＞スターリン という重層構造を持つてゐます。転向が始まると、弱いところから崩れていきます。まず「スターリンは間違ひだがトロツキーは間違つてない」となります。いはゆる「トロツキスト」です。そして「レーニンは正しいがトロツキーは正しくない」「レーニンも間違ひだがマルクスまでは間違つてゐないだらう」となります。そして最後の関門が「マルクスは間違ひだがルソーは正しい」です。これが崩れれば転向は完了します。
ちなみに、転向が完了した人のことを何と呼ぶのか。分かりますか？
＞分かりません。
ネオコンと呼びます。（笑）
＞あはははは・・・
「共同幻想の解体こそは、政治思想の目標だと考えるのが一番優れていると思いいたる。」とか言ふ人は「マルクスは間違ひだがルソーは正しい」の段階にあるのではないでせうか。この段階を超えると「ネオコン」にレベルアップ（？）することができます。
＞最後に何かありませんか？
呉智英氏もどこかで言つてましたが、「解放の神話」からの「解放」です。この世に3500年前一神教が誕生しました。そのとき以来、一神教徒は増えこそすれ減ることはありません。全く一神教徒といふのはコンピュータウイルスみたいな奴ではあります。しかし、3500年間減ることがないといふことは、この流れは不可逆性を持つてゐるといふことです。高温から低温へ熱が流れたら二度と逆流しないのと同じです。
最後に以下の文章を挙げておきます。
「未來永劫人間は決して戰爭を止めはしない。なぜなら、戰爭がやれなくなれば、その時人間は人間でなくなる筈だからである。では、人間をして人間たらしめてゐるものとは何か。「正義とは何か」と常に問はざるを得ず、己れが正義と信ずるものの爲に損得を忘れて不正義と戰ひたがるといふ習性である。即ち、動物は繩張を守る爲に戰ふに過ぎないが、人間は自國を守る爲に戰ふと同時に、その戰ひが正義の戰ひであるかどうかを常に氣に懸けずにはゐられない。これこそ動物と人間との決定的な相違點なのである。(中略)動物と同樣、人間も繩張を守るべく戰ふが、動物と異なり、正邪善惡を氣にせずにはゐられないから、不義の敵を殺す事になる。それゆゑ、人間がいかなる場合にも戰爭をやらぬといふ事になつたら、その時、人間は正邪善惡の別を全く氣に懸けぬ動物に墮してゐる筈である。」
（松原正『戰爭は無くならない』昭和59年 地球社）（了）
＿＿＿＿＿＿以上。御無礼。
こんにちは青山省吾です。
泰讃さんが投稿された “Re[3528]: 街並みの汚さについて”への返信です。今日（22日）は有休ですが関西はあいにく雨で肌寒い1日です。泰讃さんの投稿名の由来は何だろうと思いつつ、私に叱られるとあったものですから言葉足らずの私の投稿の失礼をお許し下さい。今回は首都圏の都市計画が頓挫した経緯を短時間で的確に教えて頂き有難うございます。しかし、あたり1面焼け野原で都市計画を練り直すのに絶好の機会にアメリカ側が潰した経緯があったとは、それに愚民政策の一環とは！！つくづく戦争に負けたからといって、その国の文化背景までも壊すとは、タチの悪い国に日本も負けたものです。
都市計画を意図的に潰したとなると、敗戦後、3国人・日本の各種団体などが駅前の土地や1等地を不法に占拠しつづけて居座って分捕った経緯も、本来なら不法占拠なので強制的に立ち退かすことが出来たのを、アメリカ側の意図でわざと問題が残るようにした事になるのでしょうか？その後、成田空港の例を見るまでもなく、様々な都市プランで土地問題は揉めに揉めてニッチサッチもいかないのも、そのような問題が起きるような法律に改正してある訳でしょうか？まさに、北方領土の帰属権をわざと棚上げにしてロシアと友好的な関係を築くのを妨げていることと繋がりますね。
敗戦後の土地所有の話で友人の在日韓国人から聞いた話です。アメリカの無差別爆撃で大阪の街も一面焼け野原になったので地区によってはま家族全員死亡とういうところもたくさんあったそうです。そこに在日の人達が住み、その家族全員死亡の世帯に成りすまし戸籍から土地まで頂いた話が山のようにあると言ってました。
片手落ちになるので日本人の側の戦後の土地所有の話で年配の方から聞いた話をします。空襲による火事の広がりを防ぐ為、都市部では防火用の道路を幅数十メートル単位で急遽作ったそうです。防火用の道路を作ると言っても土地がないので、簡単に言うと問答無用で道路に掛かる家々を潰していきました。戦時中の急場の事で防火用の道路の区画に当たった人達は代替地もあてがわれず疎開し、敗戦後、戻ってくると防火用の道路にはヤミ市が軒を連ね土地返還を求めるどころではなく泣き寝入りだったそうです。
こんばんは青山省吾です。
会員番号1256（private investor）さんの銀行員時代の実体験に基づいた投稿 “[3501] 総量規制について”への返信です。実は1256さん（私より一回り以上の人生の先輩と思われます）のこの投稿は大変重要なテーマと思いずっと考えていました。小さなパズルを組むように何が結びつくのか？何から結びつければいいのだろうかと？今日（22日）は有休で時間はあるので整理します。アメリカの陰謀（調子に乗ったサルを懲らしめる為、サルが大金を持っているのはおかしい、全部奪ってしまえ）、それとも日本政府の無策（自分達だけおいしい思いをすればいいという私利私欲、99％の日本人がどうなろうが知ったことではないという態度）がバブル崩壊、その後の失われた10年の90年代を招いたのか？それとも、両者が絡みあっているのか？（日本国民＝羊さん達はメエーメエーと泣くだけでした）
1256さんが首都圏の都市農家にマンション経営しませんか？と融資の商談を詰めていたのは西暦で言うと1989、1990年ぐらい、ベルリンの壁崩壊、ルーマニアのチャウシェスクの処刑と東西冷戦の終焉を告げる大きな事件が続いた年と記憶しています。
では、片方のアメリカの様子を思い出してみようと思います。丁度その頃、私はアメリカにいました。まず、当時のアメリカは景気がどん底と云う事もありガラの悪い物騒な国でした。ワシントンＤＣだけで同種の黒人同士のストリート・ギャングの抗争で年間300〜400人のギャングの構成員が死んでいました。一つの街のギャングの黒人ギャングだけの抗争で、統計に取るっているだけでこの数ですから統計外の実数とアメリカ全土で各人種毎の雑多なもめ事での死亡件数を取るとどれぐらいの膨大な数の死者になるのか。
当時のアメリカの経済状況が悪いと実感した事はたくさんありました。例えば早朝に車で走っていると、たくさんの数のホームレスがスーパーのカートに自分の持ち物一式を載せてトボトボと残飯を探して回っているし、夜中になると痛感するのが悪い地区、行政が見捨てている地区には電気が通ってないという事でした。真っ暗な家、窓ガラスが割れた家が続き街灯は当然ありません。最近人気の白人ラッパーのエミネムの階層のプアホワイトが住む金網に囲まれた低所得者向けの簡素な家の地区でも街灯はポツポツと一定間隔で設置されているので上には上と、いや、下には下があると変に納得したのを覚えています。
で、標準的な都市部の白人はこうした最悪の環境に囲まれてますので、いつ自分が通りを歩いている時に、車を信号で止めている時に、家で寝ている時に襲われるのではないか？という悪夢に悩まされているので中流クラスは郊外に固まっていました。
まあ、アメリカは異常にデカイ国ですし、田舎に行くと白人ばかりですのでマイノリティーが横暴なことをしようものなら即、撃ち殺されてポイっと捨てられてもオカシクない感じです。また、金持ち層は私設警察が守る、高いフェンスで仕切られた、さながら現在エルサレムで高い壁を作ってパレスチナ人との間に仕切りを作って、入ってこようものなら問答無用で撃ち殺す感じの地区を形成していました。病んでますね！！
ここ数年の日本の壊れてきている世相（中国人の窃盗団が荒らして回っている、情のない少年犯罪、子殺し）がアメリカの場合、世界中の人種が押し寄せてきますのでその凶悪さは東洋人の悪さの度合いと格段に違います。変な例えですがオリンピックでも野球でもサッカーで見られる人種別の気性と身体能力の差が犯罪でも出ます。世界レベルの犯罪のアメリカ、東洋レベルの犯罪の日本と。アメリカ人はつくづく大変ですよね。さて、これが大雑把な当時のアメリカの内情でした。
では、アメリカ人が日本を見る目はというと金を持っているという事でした。また、アメリカは親切にしてやったのに恩を仇で返しやがってという感じでした。当時（1989年）の映画「ブラックレイン（マイケル・ダグラス主演）」で共演の高倉健のセリフで“アメリカ人は怠け者で、映画と音楽しか見るべきものはない”といった内容があったと思うのですが、アメリカにいる日本人がよくこの手の事を言っていました。この日本人の言葉がプライドの高い白人の神経をどれだけ逆撫でしたことかと思います。「ブラックレイン」ではマイケル・ダグラス主演の刑事が日本人に対して“このサルは誰だ！！”とか“サル＝日本人”を連発する映画でした。当然、日本では“サル”って訳してませんでした。
同様のアメリカ人の日本への感情はロバート・ホワイティングの本“東京アンダーグラウンド”での日本に在住するヤクザな白人ニコラ・ザペッティや“東京アウトサイダー”のあまりに直訳すぎるので逆にアメリカ白人の日本人へのおおまかな感情が分かるという、この2冊の本などもアメリカ人の感情を理解する上で参考になると思います。
最後に、バブル崩壊をどう考えるか？の会員番号1256（private investor）さんの提案に対しての回答としては的外れな展開になりました。言えることは“ある横暴な人物にたかられ、振り回されて、いいように扱われている人はどうしたらいいか？このままいいように扱われるのを我慢するのか？我慢せずに向かっていくのか？私だったら、たかが、1回の喧嘩で負けたぐらいで卑屈になるのは真っ平ご免、何度でも喧嘩するのが正しい生き方”だと言うことで終わりにします。
泰讃です。また主題から外れて青山さんに叱られるかもしれませんが、「道路がグチャグチャでとても近代人が作った街ではない」ということに触れて、戦後の東京における広幅員道路計画廃止を連想しました。
戦災地復興計画基本方針（昭和20年12月30日 閣議決定）
http://www.ndl.go.jp/horei_jp/kakugi/txt/txt00699.htmこれは、終戦前から内務省で計画され、戦災復興都市計画だけでなく後の首都圏計画にも受け継がれましたが、「ドッジ･ライン」による見直しの末、1946年(昭和21年)には、約２万haの区画整理対象区域と幅員100mの道路７路線、幅員80mの道路２路線、高規格の放射･環状の都市計画道路が都市計画決定されたということです。
http://www.mid-tokyo.com/15/aboutthis.html因みに政府のホームページでは、「ドッジ・ライン」による見直しで広幅員道路は廃止されたとなっています。
予算の不足とドッジラインの緊縮財政のため、計画規模の縮小を余儀なくされた。
特に、東京の戦災復興計画は全国一の圧縮となり、幅員80 及び100ｍの街路計画は全廃、
区画整理事業は1/10 の規模に縮小、広幅員の公園緑地系統も廃止された。
http://www.nilim.go.jp/japanese/report/lecture/kouenkai2003/kouen01.pdfこれに関して、「ついでにいっておきますと、マッカーサーが足を引っ張ったんです。愚民政策です。（中略）それをやったのは、ドッジラインで金融引き締め政策がやられたとかいうこともあるんですけれども、一番の元凶はマッカーサーの愚民政策で、東京を復興させるといけないということでやらせなかった。（中略）都市を再生したら、やられちゃうと思ったんですね。」という話があるのです。
http://www1k.mesh.ne.jp/toshikei/172.htm
こんばんは青山省吾です。
和泉翔子さんの投稿 “[3516]韓国のキリスト教”への返信です。
韓国のキリスト教の普及の高さの理由について返信して頂き有難うございます。
その後、Ｊａｐａｎ loyalistさん、泰讃さん、小山 みつねサンと話しが続き興味深く拝見しました。その中でも小山みつねサンの投稿が大変秀逸で興味をそそりました。貴重なお話しをありがとうございます。
ところで韓国の人とのつきあいは私の経験からですが、相手にしない、ほっとくのが１番と思っています。国策で韓国全土に日本人にこんな残虐な目にあった、こんなに資本を持っていかれたという資料館、記念館があるのに、マスコミが好きな日韓友好って絵空事です。こんな記念館がたくさんあるって聞いたとき素直に“こりゃ仲良くなるのは無理だな”って思いました。
まともに相手して喧嘩するのも無駄な事で更にこじれるだけだし、嫌われているのに仲良く付き合おうっていう感覚もおかしいし無理がありますから。
こんばんは青山省吾です。
吉田（Ｙ2Ｊ）さんの投稿「3515」“街並みの汚さについて”への返信です。
吉田さんはオランダに在住しているとの事で、遠い異国の地からの投稿とはつくづく便利な時代だと思います。私が知っているオランダと言ったらフランスに旅行に行った際、乗り継ぎ空港で利用したスキポール空港と空から眺めたアムステルダム、風車、埋立地でしょうか。整然と区画された印象はあります。
吉田さんご指摘のとおり欧州は都市区画、家の様式、景観など法律で厳しく規定されていますよね。商業地区、ビジネス街、中層階・低層階のアパートメント地区、一軒家が続く郊外、街路樹が続く道路などある決まりのもとに作られていて羨ましいです。
あと、日本が欧州に見習って欲しいのは2つの大戦があったにも関わらず、戦争で破壊された固有の建築物を忠実に再現していることですよね。日本もアメリカの無差別爆撃で主要都市が焼け野原になりましたが、燃えた城、社寺など復元してないですからね。経済大国と言うのなら、日本固有の建築物を忠実に再現して欲しいものです。
※オランダはインドネシアの植民地喪失で日本に対しての感情は悪いと思うのですが、実際暮らして見てどう感じますか？
はじめまして。副島隆彦先生の愛読者です。
出版企業に勤めております。
先生の著作は最近になって初めて知りまして、それ以来一読者として
ご著作を愛読させて頂いております。
「実物経済の復活」、「金融鎖国」、「属国日本論」などです。先生の問題とは直接関係ないかもしれませんが、先日読んだ本で大変面白い本が在りましたので、紹介させていただきます。
それは、「大東亜戦争と「開戦責任」」中川八洋 弓立社 です。
この本は常識となっている大東亜戦争の認識を１８０度ひっくり返しています。
常識では、陸軍の暴走を当時の内閣が止められなかったのが大東亜戦争の原因であるとされていますが、そうではなく、当時の首相である近衛文麿こそが大東亜戦争の首謀者であったというのです。この本では、近衛文麿と陸軍の将校が共に共産主義思想者であって、共に日本を共産主義国に改造してしまう目的のために大東亜戦争を起こしたのだとしています。
２．２６事件は陸軍の青年将校が起こしたクーデターですが、あのクーデターは共産主義思想に狂った青年将校が起こした革命行動だったというのです。
特に、近衛文麿が共産主義思想に取り付かれていたことは歴史教科書にも記述がなく、それは戦後の共産主義者たちによる一種の陰謀であったというのです。
というのは、もし近衛文麿が共産主義者だとばれてしまうと、大東亜戦争を起こしたのも共産主義思想が原因ということになり、左翼にとっては大変都合が悪くなるからです。日本が中国へ進出したのも、勝ち目のない米国と戦ったのも、全ては日本の国力を疲弊させて弱体化させるためのものであった。
そして最終的にはソ連に占領されることで日本を共産主義国に改造してしまう、という計画であるということです。
これが敗戦革命論という共産主義の革命理論だそうです。
つまり、共産主義国であるソ連に敗戦することで日本を共産主義国に改造してしまうということです。
非常に恐ろしいことだと思いました。
また、国家総動員法などの全体主義国家への改造も、戦争という非常事態を利用して成立させたのも近衛文麿であったのでした。また、本書の後半部分では、地理政治学が述べられており、とてもわかりやすく大変感動しました。非常に面白かったです。
皆さんにも是非一読を勧める次第です。以下のＵＲＬがamazonの書評です。
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