[3483] 私の読者となった若い医師からのメールと私からの返事 投稿者：副島隆彦 投稿日：2004/02/21(Sat) 09:06:53副島隆彦です。
急いで、出かけなければいけません。読者になった人からのメールを転載します。
何だ、下 ↓ の「３４８２」馬鹿は。こういうケチ人間が最近、増えてきたなあ。自分の名前や経歴さえも名乗れないのか。卑怯者の臆病者どもめが。まとめて始末してやる。（転載貼り付け始め）
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From: **＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: Sent: Friday, February 20, 2004 3:54 AM
Subject: ＊＊＊＊と申します、御教授下さい。副島隆彦先生、はじめまして。御多忙な先生にメールするのはためらわれましたが、御教え頂きたくメールいたします。
先生の著書は「預金封鎖」からはいり、脳を鈍刃で叩き割られるような読後感にインパクトをうけました。 現時点で入手可能な著書はほぼ全て拝読させて頂きました。
私は３３歳の医師で、免許をとって１０年になりますが、日本の貧弱な医師研修制度の中で生き延びて、ようやく半人前くらいになれたところですが、日々悪戦苦闘しております。私の専門は心臓疾患であり、患者様が急変することが頻繁にあり、手術もelective、emergentと時を選ばず施行していく必要があります。
その隙間時間を見つけて、臨床研究、即ち論文を書くことに時間を割いていますが、私はそれらの仕事（執筆）への取っ掛かりが遅く（つまり集中力に欠け）、何とかならないものか、と日頃より考えています。私ごとき凡人が先生の真似を簡単にできるとは勿論考えておりませんが、気分がのらない時に、集中した思考を要する仕事に没入する方法がありましたら、御教え頂けませんでしょうか。先生の圧倒的な仕事量を生み出してゆく秘訣のようなものは何なのですか？やはり「気合」ですか？ぶしつけな質問を御許し下さい。 ＊＊＊＊
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です
メールをありがとうございます。
文面から察しますに、医療の現場にいる若い医師である貴兄の、現在の苦闘が私にもすこしだけ伝わってきます。
貴兄が、私の本を一冊読み、そこから他の私の本までを次々に一気にお読みになった様子もよく分かります。貴兄の今の切迫感は、果たして自分の人生選択はこれでいいのか、という激しいものです。
私へのご質問の、「先生の圧倒的な仕事量を生み出してゆく秘訣」は何ですか、とのことですが、何も秘訣も秘密もありません。おっしゃるとおり、気合かもしれません。
私を支えているのは、激しい気概（あるいは、根性でもいいです）です。人間とは何なのか。この世界は一体、どういう風に出来ているのか。私たちはどこへ向かって生きているのか。そして、日本語という東アジアの一雑種言語を、自分の運命として赤ちゃんの時から引きずって、生きてきて、この日本語を「思考の道具」あるいは、「思考そのもの」として使い、やがて、それを言語商品にして売って、食べようと思い、実際に食べられるようになった５０歳の自分がここにいます。
それで、私はこの日本語を商売道具にするしかない事実から、日本国（日本国民）の利益を守る言論を仕事にしています。この事実が私が今、民間人（公職にはつかない、と言う意味）・国家戦略家を名乗ることの前提であり、土台です。これ以上の根拠はありません。いわゆる愛国心というのが、どれぐらいあるのかもまだ測定していません。
ただ、この日本語という思考の道具、あるいは、思考の器で、自分で考えることの出来るすべてを、掘り下げ、世界基準（ワールド・ヴァリューズ world values ) の近代学問（サイエンス）との共通理解にまで行き着けるように、物事を一切の虚飾を排除して、暴き立てるように書いてゆきます。これだけです。
私は、２０代、３０代、４０代は、夜も寝ないでずっと本を読み漁って、文章を書くことに執着してきました。それでようやくこの数年で何とかもの書きでご飯が食べられるようになりました。
日本の文筆業の世界などと言うのは、その程度の貧しい業界です。
どんな職業人も、日本人は（日本人に限りませんが）優れた人間たちは、睡眠時間を削って仕事します。若い医師たちの世界が現にそうであるようです。
貴兄は、私たちの学問道場のサイトのなかの「近代医療・近代医学掲示板」を尋ねて、そこに集まっている、私の弟子たちその他の若手の医師たちと仲間になってください。
私たちは、医療・医学だけでなくあらゆる場面、学問領域、実社会で、日本国の改革をやります。今のところは、言葉だけの机上に空論です。しかし、私が私の本の読者となって、集まって来て、自分の人生を勝ち取るために苦闘する若者たちに、私の全身から植えつける強靭な意思と思想は、やがて実を結んでゆくでしょう。私は、貴兄のような生来、優秀な人間たちにもおおいに期待しています。
おそらく、貴兄は医者になどなる必要は無かった人です。しかし、今の日本国は、計画的にアメリカ帝国の属国にされましたので、この国の本当の指導者層となるべき優勝な若い人々が、本当の指導者（リーダー）教育を受ける制度（システム）を計略として破壊されていますので、それで、頭のいい人間たちが、医学部にでも行って医者にでもなって、老人たちの体を弄繰り回すことを一生に仕事にするしかなくなっているのです。
もう時間がなくなりました。私の真意を分かってください。
学問道場へようこそ。 副島隆彦拝
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
[3482] 初めての投稿です 投稿者：新参者 投稿日：2004/02/21(Sat) 06:23:12はじめまして。初めてこの掲示板に投稿します。私は、今まで副島隆彦氏の著書を何冊か読んでいますが、
氏の主張は全体的に、米国を仮想敵国としておりますが、それはおかしい
と思います。日本の現在の仮想敵国は、北朝鮮です。
又、氏は現在問題となっている、北朝鮮の問題、ジェンダーフリー教育の問題、
男女共同参画の問題、などに触れていないのも不満です。
先日、非常に面白いページを発見しました。
このＷＥＢサイトを見れば、副島隆彦氏の米国敵国論、米軍撤退論が
おかしい理由もわかると思います。
副島隆彦一辺倒な人に特に読んでいただきたいです。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~anpoken/index.htm
[3481] 【書評】「預金封鎖」 副島隆彦著 投稿者：小山 みつね 投稿日：2004/02/20(Fri) 01:26:12こんにちは、小山 みつね です。（産経新聞電子版より）
（転載）
http://www.sankei.co.jp/news/040217/boo016.htm」
【書評】「預金封鎖」 副島隆彦著
著者は「二〇〇五年を皮切りとする数年以内」に米国発世界大恐慌が起き、日本を襲うと警告する。米大統領選挙が終わる二〇〇四年十一月まで、米政権はなりふりかまわぬ景気刺激策で経済を浮揚させるが、再選後は矛盾が露呈して株式市場が暴落するためだという。日本政府は統制経済に向かい、非常手段で国民の資産没収、すなわち「預金封鎖」を断行するという悪夢のような話がつづられる。
「預金封鎖」の響きは苦い過去の記憶を呼び起こす。昭和二十一年施行の金融緊急措置令でも、事実上の財産税ともいうべき、新円への切り替えが実施され、国民の資産が犠牲になった。約六十年後の今も「国はタンス預金をねらっている」のか。
国内総生産（ＧＤＰ）を超える七百兆円もの借金をどうやって返すか。素朴な国民の疑問に、政府は真剣に向き合ってこなかった。財政再建やデフレ退治のためには、本当に猛インフレと預金封鎖しか解決策はないのだろうか。政治家、官僚に猛省を促す書と受け止めたい。副島隆彦著。祥伝社。一六〇〇円。
(02/17 05:00)
http://www.sankei.co.jp/news/040217/boo016.htm
（終了）
（産経新聞電子版）
[3479] 『信長と十字架』を読んで−その１ 投稿者：バード 投稿日：2004/02/19(Thu) 22:27:35こんにちは、バードです。
小坂さんと森田翁とコンティさん、そしてアルルさんのこのサイトの掲示板投稿および『ぼやき』によって、立花京子『信長と十字架』（集英社新書２００４年１月）の存在を知り、それを読みました。
みなさん、ありがとうございました。
以下はその感想です。この本は、太田述正氏が1月16日のコラムで述べているように、「織田信長の急速な台頭、本能寺の変、秀吉の信長承継、はすべてカトリック教会（イエズス会）が仕組んだ」ことだったということが、「厳密な論理と史料解釈」を展開しながら書かれた本だと思います。
＊太田述正氏
＊ 安全保障問題のエキスパート（元・防衛庁審議官）。
＊ 「国も個人も自立なくして真の共生はない。対米依存、保身と癒着の自民党政治では、国が危うい。」が信条。
＊ 2001年7月の参議院選挙（比例区）に民主党から立候補し、二万四千票弱で落選。
＊
＊ここで引用した太田述正氏の見解は、氏のコラム
＊ http://www.ohtan.net/column/200401/20040116.html#0
＊からのものです。
立花氏は、この本の「あとがき」で、この本で述べた私のこの「仮説を論証して公にしなければ、私たちは真実と違う話を、自国の歴史としていつまでも受容することとなる恐れ」（Ｐ２５９）があり、「過去から先祖の経験を学び、未来の誤りを未然に防ぐために、歴史をより真実に近く共通に認識することが、私たちにとってまず必要なことだ」（Ｐ２５９）という問題意識で研究し、この本を書いたことを述べています。この問題意識は、『属国・日本論』（五月書房１９９７年５月）の著者、副島隆彦先生と基本的にはほぼ同じ問題意識でないだろうかと、私は思っています。というか、現在の私と同じ問題意識のようです。
立花氏によると、このような「信長の全国制覇が、南欧グローバリゼーションの一端を担うものであったことは、従来の研究では、まったく考慮されていませんでした」（Ｐ２５９）ということであり、この「仮説を思いついてから、もう十年以上が経ちました」（Ｐ２５８）ということです。つまり、このような視点での説は歴史学界において、今まで皆無であったようです。それで十年以上も、検証に時間がかかったのが実情のようです。
かねてから「16世紀から17世紀にかけて、」「プロト欧州文明（カトリック文明）が日本に侵略の魔手を伸ばしつつあった、という認識を持っていた」太田述正氏によると、「この説は、厳密な論理と史料解釈によって裏付けられており、説得力があ」るということです。それと、自身が歴史学者であり歴史学者を友人に持つ立花氏の十年以上の検証結果であるので、本書は歴史学的にも相当に正確な検証であろうと思われます。
副島隆彦先生も十年以上前に、これと同等の仮説は自明だったそうです（重掲[3451]投稿日：2004/01/24）が、それは、副島隆彦『決然たる政治学への道』（弓立社２００２年８月、旧名『政治を哲学する本』１９９４）の、「第８章ローマ・カトリックによる日本支配」を読めば明確であろうと思います。
副島氏はその他の多数の著書でも、日本史や世界史の大きな枠組みを提示し、私たちに本当の真実を示し本当の元気を与えてきた、そういう業績を積重ねてきた知識人ですが、この『信長と十字架』で検証されたことは、その副島氏の提示してきた属国日本史観の中世・戦国時代編という大枠にすっぽりと嵌（は）まるのだろう、と思います。
現に本書『信長と十字架』で検証されたことは『決然たる政治学への道』の「第８章ローマ・カトリックによる日本支配」のなかの、たぶん冒頭を、裏づけるものだろう、と思っています。
よしかわ邦弘氏の投稿『ふじむら掲示板[4311]投稿日：2004/02/17』から転載します。
（転載開始）
話は変わりますが、日本人は日本が鎖国した理由をいまだわかっていません。
要は、戦国時代、安土・桃山時代、江戸時代の流れを本当のところは、わかっていないからだと思います。鎖国の理由について、大多数の日本人がきちんと理解できるようになれば、それだけでこの国（日本国）は強くなっていけると思います。
しかしながらじつは、鎖国の理由について副島隆彦氏が著書「決然たる政治学への道」の中で明確に述べています。鎖国に至る理由および背景となる事実をこの本から、つかんでおくだけで、本当は充分なのです。
（転載終了）
よしかわ氏もこのように述べていますが、私も同じように考えたいと思います。（よしかわさん、ありがとうございました。）
よって現時点では私なりに、この本を次のように位置付けしています。
それは、信長の生涯に対しローマ・カトリックの影響と意向を鋭く感じ、それを歴史学の手法を用いて綿密に検証しようとしたこの本は、戦国時代、安土時代の信長の真実、結局は信長はローマ・カトリックによって仕組まれた存在であったという真実を、学問的（歴史学的）にもかなりの程度正確に暴くのに成功している（ようだ）、だから鎖国の意味を日本国内で初めて明確に結論づけた「ローマ・カトリックによる日本支配」（『決然たる政治学への道』第８章）を強力に裏づけるものとなる、ということです。また日本人が、このころ日本が行った鎖国の意味をはっきり認識することが重要であり急務の課題である現在、この本は鎖国にいたる理由及びその背景となる事実を学問的にも提示しようとするものであり、その意味で重要な本であろうということです。
ということで、繰り返しになりますが、よしかわ氏の言うように、この本は「鎖国」の意味を考える場合の、非常に重要な材料（根拠）のうちのひとつとすべき本だろうと、思います。
現在の私は、「ローマ・カトリックによる日本支配」（『決然たる政治学への道』第８章）の要旨も、この本『信長と十字架』の要旨も、ともに全肯定で受け入れています。少なくとも、そのつもりでいます。
しかし普通の日本人に対しそれを納得させられる言論を、私が現在持っているかと言えば、残念ながら持っていないと言わざるを得ません。自分は納得できるが、それを他人に納得させることはできない、現時点の私はそういう状態だろうと思います。（口頭で説得するのは、文章で行うよりも難しいのではなかろうか。）
それはまだ研究が足りないからだと思います。それは多分、信長やイエズス会やスペインやヨーロッパそして日本（日本自身、自分自身）についての研究であろう、それらの研究がまだ不十分であるからだと思います。
こういう視点で改めて考えますと、この『信長と十字架』という本の中で、次のようなことが気になってきています。
・バテレン（イエズス会宣教師）は決して貧しかったわけではない
・むしろバテレンは有り余る金と贈答品を持っていたのではないか
・キリシタン大名には、軍事的、経済的支援、そして神のことばが与えられた
・大名、商人ばかりではなく、なんと公家にも後宮にもキリシタンもしくは同調者がいた
・信長はみずから神のごとく振舞おうとした、これは中華文明（日本）と西洋文明との激突だ
私は自身のためこの際、これら点を明らかにして共通主観にできるようにしていく必要があるように、思っています。
人は当たり前のことはなかなか口にしません。言葉にしません。普通当たり前すぎることは、語る必要がないからです。しかしこのことによって、人は往々にして目の前の当たり前のこと、すなわち目の前の真実を見逃す場合が多いのです。輸入学問で満足する日本の知識人は、その例外ではありません。
が、さすがにローマ・カトリックの西洋文明の知識人はその語られない事実および真実を見逃さないようです。（彼等自身は、あまり自覚はしていないようですが。）だからここでも、彼らは我ら日本人より進んでいるのでしょう。
最近私は、このような目で、歴史を考える決意をしています。当たり前のところまで入念に考えようと・・・。ここまで掘り下げなければ、いくら知識を得ても一歩も副島先生に近づけないような気がするのです。これをやらなければ、またここを素通りしてしまうことになるのではないかということです。ここまでやらなければ、現代に通用する教訓を得られないのではないかということです。
だからそういう視点で、上記の事項をもう少し深く検討したいものだと思っています。
ただし、それは機会を改め、能力に応じ、少しずつやって行きたいと思います。
それはともかく、上記の事項についてまたはそれに関連して、どなたかご存知であれば、それをご披露して頂ければ、拝借すべきは拝借するという姿勢でいますので、私としては手間が省けて助かり、ありがたいことです。
（了）
[3477] メール３本に対しての私からの返事のメールを載せます。その前に。 投稿者：副島隆彦 投稿日：2004/02/19(Thu) 07:57:38副島隆彦です。 私は、自分宛に来たメールを朝の４時頃から処理します。返事を書くべきものには、即座に返事します。今日は、以下の３本に対応したので、以下に転載します。その前に、下 ↓の「３４７６」についてだが。
こら。Ｍ君とやら、時々、貴重な情報を載せてくれるから有り難いが、君自身のその陰に隠れたがる、卑屈な人間性を少しづつ自覚的に矯正しなさいよ。いいものを持っているのだから、匿名仮名でしか書けない卑怯者人間にならないように。
山口宏弁護士が、弁護士会から懲戒処分（業務停止４ヶ月）を受けたのは事実らしい。この争いごとの話は私は以前、本人から電話で少し聞いていました。
世の中は、もめ事、争い毎、いがみ合い、金銭トラブルで満ちている。それを仲裁したり、裁判にしたりする弁護士という職業は、ばい菌だらけになる。それは医者が毎日たくさんの、病人（病気持ち）に合って診察・治療していたらきっとばい菌が移るだろう。移るに決まっている。
だから、私は、９８歳まで生きて、まだ生きている『生き方上手』を書いて、長生き老人たちを肯定する光（ひかり）となった、日野原重明（ひのはらしげあき）聖路加（せいろか、聖ルカ、セイント・ルークス）病院名誉院長のことを、以前ぼやきで誉めなかった。軽くけなしたはすだ。よくもまあ、９７歳まで、患者の病気が移らないで、元気に生きているものだ、と。本当にまじめな医者なら病気が感染して死ぬのだそうだ。そのように、私に教えてくれた友人の医者がいた。ガンの手術をする医者はガンで死ぬそうである。ガンも移るらしい。
こういうことは、悪口である。純然たる悪口である。しかし、こういう同業者の悪口は、絶対に言われなければいけない。「自分だけ、有名人で、良い子になって、いい思いをするなよ」という同業者からの批判を受けるべきだ。
だから、山口弁護士も、「たけしのＴＶタックル」とかに出るようになって、有名人になったから、その有名税を払えと、同業者の団体である弁護士会の中で、ねたみ、そねみ、やっかみ、嫉妬、嫌がらせ、足の引っ張りに合っている。組織、団体というのとはどこもすさまじい内紛と内輪げんかを抱えている。
ある程度の悪人、悪者、凄みのきく極道者にならないと業界を押さえることは出来ないだろう。山口弁護士は、昨年失脚した大物、中坊公平（なかぼうこうへい）弁護士を私との本で、名指しで叩いた。中坊の子分たちがたくさんいて、それで、弁護士会内の懲罰委員会で、つまらない事例を引き合いに出して、山口宏をさらし者にして、つるし上げているのだろう。そういう連中に負けるな、と私は、激励の電話を今日する。「いいじゃないか。業務停止で。私と、ゆっくり、伊豆の先で魚釣りでもやろうぜ。この機会に骨休みをしないと、今のままの仕事ぶり（彼は、毎日、朝の２時まで仕事している）では体をこわすよ。いいことじゃないか。勲章だ。自分が倒れたら負けだからな。健康が何よりだ。体が丈夫でありさえすれば勝ちだ。国民は、私たちを最後には大事にしてくれるさ」と彼に言う。
副島隆彦記
（転載貼り付け始め）
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From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: Sent: Tuesday, February 17, 2004 6:51 PM
Subject: 金地金「一枚」(1kg) は実際には「現引き」できない？はじめまして。私は『預金封鎖 実践対策編』を大変興味深く拝読させていただいた者です。
そしてこの本の始めの方に書いてあったとおり、先物取引の会社で現引きしたいと思い立ちました。しかしどこへ問い合わせても最低「10枚」（１０ｋｇ）からでないと取り引きはできないと言われ、現物が欲しければ会社ごとの「店頭価格」で買えとのことでした。
その「店頭価格」は田中貴金属のようなところよりは多少安くなってはおりましたが、いまひとつ納得できません。確かに著者の副島さんのおっしゃることには一理あるとは思うのですが、現実問題として先物商が東京工業品取引所の値段で売ってくれないので、正直戸惑っております。何か良い知恵はないでしょうか？ 千葉県松戸市在住 ＊＊＊＊＊
＊＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です
ご質問のメールを有り難うございます。
金地金（きんじがね）をお買いになりたいのであれば、東京の大手の先物業者でお買い下さい。第一商品か協栄物産かエース交易で買って下さい。地方都市ではどうも駄目のようです。彼ら自身が現物を管理しきれないらしい。配送とか保管とか物が物ですから無理でしょうから。
しかし、もし「１０ｋｇからしか売らない」と言うのは横柄です。売ってくれるはずです。１キロ（１４０万円ちょっと）でも買えるに決まっています。しかし私の本『預金封鎖 実践対策編』に書いたとおり、当日、すぐにというのは出来ません。早くても一ヶ月後ぐらいです。そう言う場合は田中貴金属に行くしかありません。
もし、向こうが素人さんには金の現物は売らない、と言う大手の先物会社いたら、私に教えて下さい。私が連絡して経営幹部を叱ります。大都市圏から離れた地方在住の人たちのことまでは私には考えられませんでした。
私の本の影響で、日本政府が法律を改正して、近い将来に素人（一般国民）には金を買いにくくするかもしれません。アメリカでも戦前は、一般国民は金を保有出来ませんでした。
日本政府（日銀）が、総計でたったの７６５トンしか金を保有出来ないようにアメリカ帝国から脅されているのですから、日本国の資産防衛のために日本国民が金を買って保有すべきなのです。２万トンでも３万トンでも買えばいい。１０万トン買ってもたったの１５兆円です。
この地上に、金は、すべてで１６万トンとしない、と言う。私は信じていませんが。
去年、一年だけで、日本政府は２０兆円分の米国債を買った（買わされた）。米国債という紙切れを買わされて喜んでいる。馬鹿じゃなかろか、と私は本で書きました。この属国奴隷の指導者どもめ。アメリカと少しは喧嘩（けんか）してみろ、と。 副島隆彦拝
(2)犬伏君へ
副島隆彦です
メールを有り難うございます。
君が、先月、わざわざ岡山から私たちの事務所まで集まりのあった日に、遊びに来てくれて嬉しく思います。私もお会いできて良かった。
以下の文面ですが、君のような社会的な弱者は、家に居ることが多いでしょうから、こういう人たちかの電話があって、君がたまたままじめにお相手してしまったのでしょう。普通の人は相手にしないで電話を切るのです。
ただ、どうしてもギャンブルが好きで好きでたまらない自営業者のような人たちが、こういう金融ばくちにはまるのです。それは、人類（人間）の本性に関わりますから、ただちに悪と考えてはいけません。世の中には、詐欺師も悪人も、自堕落な人たちも生きているのです。外見だけ立派で、まじめそうで、小心者の公務員のような人間がすばらしいのではありません。私の本の本当の読者であれば、そういう読み込みをしなけばいけないはずです。
君のような人が、そういう業者と家にいて長電話すること自体が、予想される、想定できる悲劇といいますか、喜劇といいますか。ご自分の体調と頭の調子をを整えることを第一になさって、あまり外界との過剰な接触をなさらないよいにご留意下さい。世間（せけん）は、ばい菌で満ちあふれているものなのです。何でもクリーンにすればいい、というものではないでしょう。 副島隆彦拝
----- Original Message -----
From: 犬伏＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: snsi@mwb.biglobe.ne.jp
Sent: Saturday, February 14, 2004 7:48 PM
Subject: 第一商品はインチキ
第一商品の金の本副島先生の本を読む何年も前に読んで愛読者カードを送ったとき家の固定電話の番号を書いてしまいました。それから第一商品からしょっちゅう電話がかかってきてうっとうしくてかないません。高校の同窓生名簿手を手に入れたらしくて、藤岡だ山本だと同じ声で同窓生として会いたいと嘘までついてきます。
そんなインチキな会社の講師を副島先生がされるのでびっくりしました。新年会のとき私は幸福の科学の会員だったことがあるので、このビル縁起悪いと言ったら副島先生がSNSIも同じようなものだよとおっしゃったのを思い出しました。
「預金封鎖実践対策編」に「商品先物業者というのは、恐ろしい金融博打の業界の人々である。このことは肝に銘じてあいてほしい。お人好しで、考えが足りない人間たちが近寄っていい世界ではない。」と書いてあります。そのことを実感しています。こっちが断っているのにひつこく嘘までついて電話をかけてくる。ヤクザみたいな会社です。
そんな第一商品で副島先生が講演してヤクザの上前ハネてくる。副島先生はヤクザ以上の凄い人なのかと思ってます。
とにかく第一商品の電話はうっとうしくてかなわない。愛読者カードなど送るのではなかったと後悔しています。金の先物業者の営業のネエチャンで元ヤクザの社長の所へ営業にいって「よし、ワシの金二両やる」と言われて、ラブホテルに入って社長の肛門まで舐めてサービスしてワールド・ビジネス・サテライト・ラブホテルで一緒にみてまだひつこく営業にきているのがいました。元ヤクザの社長は話だけ聞いて相手にせず追い返していましたが。
第一商品からかかってくる電話は男の声でそんなおいしい思いすることもありません。第一商品からの電話を止めてください。
(3) ----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: Sent: Thursday, February 19, 2004 2:22 AM
Subject: ・・・・・・・からの情報をご報告致します。副島先生
お疲れ様です。昨日、・・・・・・・が日本に導入したい各種商品を日本に・・・・・・（以下、略）
＊＊＊＊君へ
副島隆彦です
以上の文を了解しました。
それよりも、君の文章の「お疲れ様です。」という冒頭の言葉は何だ。この「お疲れ様です」というような、中国人でも使わないような、馬鹿な土人言葉を使うな。 お疲れ様だろうが、なんだろうが人は生きている。「前略」ではじまり「敬具」で終わる、伝統的な日本の文章の型を勉強しなさい。
それから以下のことも、私に再度、書かせないようにして下さい。
いいですか。宛名である私の名前の次に、君自身の名前をすぐに書きなさい。そうしないと、受け取った私は、一体誰からのメールなのか分からない。メール・アドレスで分かるはずだ、などど馬鹿な反論をするなよ。
冒頭で、相手の名前の次に、差出人（文を書く人、書いた人）である自分の名前を書くんだ。この点は、日本土人の手紙の伝統がいけない。最後まで読まないと、一体誰からの手紙（メール）なのか分からないような書式は、廃絶すべきだ。
君はアメリカの大学で勉強してビジネススクールを卒業してきたはずです。日本国の文化劣性というのもよく見えたはずです。それらを微少な、小さなところから、日々、訂正する運動をしなさい。周囲と軋轢（あつれき）を起こしてもいいから、「こんな変な慣行はやめなさい」と、神経質に闘い続けなさい。
たとえば日本の会社の会議とかでみんなに配る、「レジュメ」という日本がある。あれは、正しい英語では、hand out ハンド・アウト と言うでしょう。レジュメ (レズューメ resume ） というフランス語からの英語圏に入った帰化英語は、あれは、料理のレシピー recipe か、就職活動の際の履歴書 personal history , curriculum vitae カリキュラム・ヴィータイあるいはヴァイタイ のことでしょう。
そういう誤用の訂正運動を、日常生活の中で、何の気取りもなしにこつこつとやらなけでばいけないのです。それが、外国で勉強してきた人間の日本国への奉仕です。君は、私の英語理論の本を読んだのか。外国留学から、日本に帰ってくると、現地で自分がものすごく言語と文化でいじめられてひどい目に遭って来たものだから、帰国後は、今度は、過剰に日本の劣性の、ヘコヘコする文化や、日本人特有の例の卑しい物腰（ものごし）を身につける。
その典型が、この「お疲れ様です」という、無意味で、卑しい言葉だ。私たちの学問道場では、以後、「お疲れ様です」という奴隷の挨拶語は全廃する。絶対に使うな。 たとえば、バー（今は、クラブか）の女から、「社長。お疲れね」と言われるようで、私は、気持ちが悪い。 以後、注意しなさい。 副島隆彦記
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦記
[3476] ■”粛清”「裁判の秘密」山口宏弁護士粛清される 投稿者：M 投稿日：2004/02/18(Wed) 19:17:58はじめまして。真偽の程はさておき、投稿させていただきます■”粛清”【弁護士】第２東京弁護士会、「司法腐敗」などの著者として知られる山口宏氏を業務停止４ヵ月に山口宏弁護士を懲戒処分
2004年02月16日号
第２東京弁護士会は１３日、同会所属の山口宏弁護士（49）を業務停止４ヵ月の懲戒処分にしたと発表した。
同会によると、山口弁護士は９７年９月、正式な委任を受けず不動産業者の代理人を騙って都内のマネジメント会社が地上げ業者に６０００万円を預託すれば、不動産業者が連帯保証し、２ヵ月後に１億２０００万円を返還するという内容の契約書を作成したが、契約の実態は、詐欺まがいの行為で、マネジメント会社は結果的に約４８００万円の損害を被った。
山口弁護士は「依頼人から代理権を授与されていた」と処分理由を否定している。
同弁護士は司法の内幕を鋭く抉る「裁判の秘密」「司法腐敗」などの著者として知られ週刊誌などでしばしばコメントしている。同弁護士がどう動くか注目される。
http://www.shihoujournal.co.jp/news/040216_04.html
■”粛清”【弁護士】業務停止４ヵ月の伊藤芳朗氏、処分を不服として日弁連に審査請求
●処分は東弁によるいじめ？
東京弁護士会から業務停止４カ月の懲戒処分を受けた伊藤芳朗弁護士（43）は１０日までに、処分を不服として日弁連に審査請求した。日弁連がどんな判断をするか注目される。
伊藤弁護士は同日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見し「処分は東弁による『いじめ』だ」、「マスコミと関係が深く、目立つ者を処分した。非常に不服で、最後まで闘いたい」と主張した。
伊藤弁護士は全国オウム真理教被害者弁護団の一員として頻繁にテレビに出演、最近はテレビ番組にコメンテーターとして出演していた。
◎戸籍謄本などを職務外の請求
東京弁護士会は１月３０日、オウム事件の被害者対策に取り組み、テレビ番組のコメンテーターとしても知られる同会所属の伊藤芳朗弁護士（43）が、テレビ局の依頼で関係者の住民票などを取得し、報酬を受け取ったとして伊藤弁護士を業務停止４カ月の懲戒処分とした。
同会によると、伊藤弁護士はテレビ局の番組制作者から依頼を受け、００年８月から０１年１１月の間、番組で取り上げた話題の関係者ら計１２人の戸籍謄本や住民票などを取得。１回５２５０円から３万１５００円を受け取った。処分対象行為以外にも同様行為が５０数件あった。
戸籍法などは、弁護士が職務上の必要から取得することを認めているが、同弁護士会は「職務上の請求には該当しない」と判断した。
[3475] 拙本「裁判のカラクリ」を読んだ読者からの感想メールを載せます。 投稿者：副島隆彦 投稿日：2004/02/17(Tue) 18:55:00副島隆彦です。 私と弁護士の山口宏氏が書いた「裁判のカラクリ」（講談社刊）を読んだ読者からの感想のメールを載せます。
日本の法曹は、本当に、許せないことをやっているのです。（転載貼り付け始め）
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From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: Sent: Monday, February 16, 2004 10:24 AM
Subject: 裁判のカラクリ副島隆彦 先生
始めてメールを送信させていただきます。
ところどころ文のニュアンスを理解できない箇所もありましたが、昨夜、表題の御本を読了したところです。
最後部分 251p〜252p の 「訴訟代理人（弁護士）は絶対に依頼人を裏切ってはならない」のところですが、この事に関しては、私たち一般市民の間では「弁護士は裏切るらしい」と、噂でこっそりと伝えられており、この事は、弁護士さんとか法曹関係者にとっては、実は周知の事柄ではないのでしょうか。
「この基準からすると、日本は、実は近代社会であるかどうか怪しい」という文、「日本の法曹ギルドは、この法曹悪事を、深刻に反省しなければならない。代理人は、絶対に、依頼人を裏切ってはならないのだ。」という文は、事実は、日本では「代理人でありながら依頼人を裏切っていること」が、大変多いということですね。
「このことが明るみに出ようものなら、一大スキャンダルである」と書いておられても、新聞もTVも実際には何も報道していないのは、どうしてなのでしょうか。報道は、遠慮し自己規制して、一般市民にはその事を知らせないようにしているのでしょうか？ 何故なんだろう？と思います。だって、普段、報道は、もっとつまらない事でも大騒ぎしているでしょう。
弁護士さんが依頼人を裏切ると、依頼人(当事者)にとっては、司法の存在意義がなくなってしまいませんか？ だって、市民にとっては、正に法律に直に触れる場・時が、弁護士さん(代理人)に頼む行為を指すわけでしょう、、。最高裁は、弁護士の懲戒処分例に、上記のような事例が見当たらなかったと言っています。 ＊＊＊＊
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です
拙本「裁判のカラクリ」の読書感想のメールを有り難うございます。
日本の弁護士たちは、実際に、客（訴訟依頼人）を裏切ります。特に、地方都市（県庁所在地）の弁護士たちは、その数は１００人ぐらいですから、互いに、「前回は、君に勝たせたから、今度は僕に（稼がせて）下さい」という暗黙の取引をして、地方社会の利権を分け合います。弁護士たちは、その地方のボスとして機能しています。利益を分配し合っています。
ですから、必死の人（金持ちでなければならない）は、東京から本気で自分を弁護してくれる弁護士を呼ぶことになります。仕方がないときは、共産党系の弁護士を頼みます。そうすれば、自分が裁判所一族（法曹、ほうそう）に裏切られることがないからです。
裁判官も、検察官たちもこういう腐敗の構造に加担しています。日本の法曹ギルドは実は、腐り果てているのです。自分たちが、お上（かみ）であるという特権意識を持っています。ですから、裁判をやると言って、寄ってきた客たちを、裏でつながり合って、食い物にするのです。「あの客は、いくら資産があるの。・・・そうか。それなら、僕らで・・円ぐらい分け合っても大丈夫だね」 という感じです。
この真実を早く、広く、大きく国民に伝えなければいけないのです。 副島隆彦拝
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
[3474] 富国強兵の遺産 投稿者：アルルの男・ヒロシ 投稿日：2004/02/15(Sun) 11:58:21富国強兵の遺産という本について、最近あるジャーナリスト氏からうかがった話をもとに、小評論風にまとめたのですが、おもけいの投稿許容量を超えてしまって、全部それが消えてしまいました。１時間かかったのに・・・したがって、簡単にリンクだけを張ってお茶を濁します。
（笑）
以下のリンクを読むと、ＭＩＴは「政治実験場」というか、こういう言葉があるのか判りませんが、「政治工学」の現場で、産経新聞の古森義久さんとか、参議院議員の舛添さんとか、その他が、巧い具合に「観察」されているということがよーくわかりました。
アカシックレコード
http://www.akashic-record.com/mit-s.html
富国強兵の遺産 Rich Nation,Strong Army 技術戦略に見る日本の総合安全保障
http://www02.so-net.ne.jp/~muraji/gunji/hukoku.htm
安倍フェローシップ
http://www.jpf.go.jp/j/region_j/cgp_j/intel/abe/fellow/list/h10.html
[3473] 読者からの質問メールに答えました。 投稿者：副島隆彦 投稿日：2004/02/15(Sun) 06:47:48副島隆彦です。読者からの質問のメールがありましたので、答えました。（転載貼り付け始め）
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From: **＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: Sent: Saturday, February 14, 2004 10:34 PM
Subject: 教えてください。お願い致します。初めてメールさせていただきます。
私は福島で、整形外科を開業しているものです。「預金封鎖」、「実践対策編」も読ませていただきました。感動しました。しかし投資も金にもまだ手が出ない状態です。
全くの政治経済音痴で心苦しいのですが、先日の国会中継で、竹中大臣が、プライマリーバランスをゼロにシフトさせるための回復幅が「今年度は0.8」と言っていたようですが、どうも信用できないのです。
事実ならば喜ばしいことですが・・・。分析可能な数字ならば、ぜひ教えていただければと思いメールさせていただきました。ぶしつけで誠に申し訳ございませんがよろしくお願い申し上げます。これからもご活躍期待いたしております。 ＊＊＊＊
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です
ご質問のメールをありがとうございます。
竹中大臣は、アメリカが選んだ日本管理のための人材です。もともと開発銀行の銀行員でしかありません。裏のあるひとです。慶応大学教授が聞いてあきれる学識です。アメリカの手先そのものの「お笑い」か「ロボット人間」に近い人物です。
ですから、「プライマリーバランス部分（だけは）均衡を目指す」と言ってみても、そんなことは無理です。８２兆円の年間国家予算のうちの４０兆円部分だけを収支均衡させる、という理屈自体が意味をなしません。
昨年一年間だけで、２０兆円の米国債買いを、「円高阻止（円売り、ドル買い）」を名目に実施しました。今年は、２月までで、もう５兆円のドル買い＝外債買い＝米国債買い を実行しています。日本国民の金融資産は、このようにして、どんどんアメリカに吸い上げられています。恐るべき事態です。
日本国内にある日本国民の純資産は、６００兆円前後です。その中心部分は、郵貯と簡保と、３０００万人のサラリーマンの厚生・共済年金とそれ以外の国民年金の積み立て金です。これが日本国民の本当の最後の資金です。
日本は、なんと米国債を４００兆円分も買っているのです。アメリカに対する対外債権と言っても同じことです。これを日本国に、一部でも戻そうとすると、米財務長官が形相を変えて、飛行機に乗って日本までやってきます。そして日本の政界の実力者たちを呼びつけて、怒鳴りまくり脅します。
日本の米国債買いには、年率４％から５％の金利（米国債の配当金）が入るからいいではないか、いまどき、こんな安定した収益源は他にはない、という考えだけが、アメリカの政策に諾々と従う人たちの自己正当化根拠です。
すでに、アメリカに４００兆円（３兆ドル）ぐらいの金融資産が日本から流れ出しています。これらは、おそらく、もう返してもらえない、と覚悟しなければいけません。
友人や、親戚に、懇願されて貸したお金は、返ってこない。この人の世の真実を想起するべきです。日本がアメリカに貢いだお金は、おそらく、数年後の米ドルの大暴落（一ドル６０円とかになる可能性が高くなっている）やら、なにやらの口実で、それで吹き飛ばされてしまうでしょう。「貸した金は、戻ってこない」のです。
日本がアメリカの忠実な属国をやっている（あるいは、やらされている）からという理由になります。おそらくこれ以外の考え（理論）は、ないでしょう。私が、この属国・日本論をずっと書いてきました。
ですから、貴兄がご質問の、「プライマリーバランス実現のための回復指数が、今年は０．８」などどいう竹中金融大臣の、言葉の意味と根拠は不明です。それは、貴兄のおられる美容整形医療の世界がお客（素人さん）たちから見た時の各種の素朴な疑問と同じではないでしょうか。
あとは他の私の本か、私が主宰します、「副島隆彦の学問道場」サイト http://soejima.to を開いて見てください。 副島隆彦拝
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦記
[3472] 下↓の読者からのＮＹからの再度のメールを載せます。 投稿者：副島隆彦 投稿日：2004/02/14(Sat) 09:14:30副島隆彦です。 長年、ニューヨークに在住する読者からの再信メールを載せます。（転載貼り付け始め）
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From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: Sent: Friday, February 13, 2004 9:52 AM
Subject: 坂井三郎のことをメールし、ご返事をいただいたものです。副島隆彦様
下記のご返事を頂戴したものです。＊＊＊＊ と申します。「学問道場」の書き込みにも時々見かけるように、私も「まさかご返事をいただけるとは夢にも思っていなかった」ものですから、氏名も記さず、大変失礼しました。今このメールを送りますメールアドレスが私の会社のものです。前便のホットメールのアドレスでも勿論通じます。
ニューヨークで極零細なコンサルティングのような会社を経営しています。副島さんより少しだけ年上ですので、先生とお呼びするとお尻のすわりが悪いので、「さん」付けで失礼します。でも自分の中ではそれが最上の敬意と敬愛を持ったものです。ご返事を頂いて驚きと感銘でちょっと涙が浮かんでしまいました。
副島さんの知能・学識については言うもおろかですが、お持ちになっているその情熱の大きさには改めて圧倒されました。生まれ変わることができるのなら、今度はもう少し人生に真面目に向き合いたいと思いました。 会員加入の手続きをいただけるとのこと、本当にありがとうございます。できるだけ早いうちに振込みをさせていただきます。
３０年近く前に渡米し、こちらで自己防衛の必要からか、歴史もの戦争ものを読みこんできて「戦争オタク」と自負していましたが、坂井三郎がヤクザの親分たちと親交があったといったことには不明でした。村上兵衛さんにそのような記述があったことも知りませんでした。仰るように、真実は奇麗事ではない事実に、私なりに年相応に向きあわさせられるこのごろです。
御サイトで教えられ、チヤルマーズ・ジョンソン博士の『ブローバック』（邦題『アメリカ帝国への報復』 集英社刊 副島隆彦注記） を面白く読みました。つい先週、彼の新刊の『帝国の悲嘆の諸々』？ を購入して読み始めました。こういうことも「学問道場」と出会わなければ知らなかった楽しみです。まだ三分の一読んだばかりですが、背筋が冷たくなります。
進行中の民主党指名選挙でケリー候補が優勢ですが、彼が民主党候補になった場合、彼ではブッシュに決して勝てないということが、こちらでの生活感覚です。
一つは、健保会社からのケリーへの献金額が上院で最大であるところを衝かれるだろうということです。もう一つは、ボウトックスという美容術を彼がほどこしているにもかかわらず（これは、前額の皺を無くしてカメラ写りをよくするためのものです）、そのことの質問に対してケリーは、「してない」と言い張った。その為に、ブッシュとの一騎打ちになったら必ずそこを責められだろうことです。
一回５００ドルぐらいする施術を、３−４ヶ月ごとにするわけですが、高額経費のため健保に加入もできない民主党員が多い現況なのに、美容整形をしてその事実をごまかそうとしたケリーは、ウオーターゲートのニクソンの二の舞です。
ブッシュ陣営はケリーを自分の対立候補にさせられれば、大統領選は絶対有利と踏んでいると思います。共和党のボブ・ドールなどは、テレビのコメントでいつもケリーを持ち上げ、クラークをけなしていました。ブッシュに唯一勝てそうだったウェスリー・クラークは、昨日指名選から抜けました。私には政治知識は無いに等しいのに、学問道場を見ているうちに生活者の目で見るとこうだと言いたくなりましたので、御礼のついでに申し上げる次第です。
この度はご高配のほど誠にありがとうございます。いずれ何かの形で誰かにご恩返しができますように、精一杯がんばります。ご多忙のおりから、このメールはどうぞ読み捨てにして下さい。ご健勝のほどお祈りいたします。 ＊＊＊＊拝
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です
再度のメールをありがとうございます。
貴兄の長年のニューヨークでの頑張りを心から尊敬いたします。
私には、とても外国で長く暮らして、しかも、現地で生業（なりわい）をもってきちんと生きてゆくことは無理です。私には、文章を書く以外に能が無いですから、多くの人間関係を上手に築いて、しかもそれを収益にまで結び付けてゆく才能はありません。日本でもの書き、知識人、学者と呼ばれる人種の大半は、対人恐怖症の引きこもり人間（ヒッキー）です。生来の臆病者たちです。
日常生活で自分が恥をかくことを一番恐れる弱い人間たちです。匿名、仮名でしか文章を書けない人間たちの極度の人間的な弱さもこれと同じです。
私のまわりの弟子たちでも、４０歳を越しますと、私と同輩意識が強いですから、私を「さん」で呼びます。それでいいと思います。３５歳以下だと、１５歳以上の年齢差になりますので、無条件で私を「先生」と呼びます。同世代でないので、話していても相手にならないのです。
私は、昔、８０歳代の大御所クラスの財界人が、６０歳代の現役の大企業役員を目の前にして、子ども扱いして、「若い奴はだめだな」と言っているのを見て、ひとりで密かに面白がったことを覚えています。
たしかに、年長者で、頭がしっかりしている人間は、自分よりも年少の者の人生経験の少なさと、周囲への気配りの足りなさを、きわめて微細なところに見つけて指摘します。やはり年長者は、偉いのです。
アメリカ大統領選への貴重な情報をありがとうございます。私も、そういうことだろうと思っています。５月、６月、７月までは、米民主党の候補者選びにはまだまだ何度か波乱と番狂わせがあるだろうと思っています。「ブッシュに勝てる候補者の擁立」でなければ、一国の大政治シーンは収まらないでしょう。遠くからの私どもの「学問道場」へのご声援ありがとうございます。 副島隆彦拝
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
[3471] ゼロ戦乗りの撃墜王・坂井三郎についてもそのうち書きます。 投稿者：副島隆彦 投稿日：2004/02/13(Fri) 07:20:22副島隆彦です。 在米の読者からのメールに対して、返事メールしましたが、そこで、撃墜王・坂井三郎（さかいさぶろう）についての私の考えの粗筋（あらすじ）を急いで書いておきました。副島隆彦記
（転載貼り付け始め）
----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: Sent: Friday, February 13, 2004 6:15 AM
Subject: 坂井三郎について私はアメリカにいて日本には帰らないので、入会金支払い手続きに不便があり、会員にはなっていませんが、副島さんの本は「ハリウッド政治映画もの」を除き、だいたい皆こちらの書店で見つけられましたので読んでいます。
おっしゃることはみな腑に落ちることばかりで、論点を頭に入れつつ、例えば現在進行中の米民主党の指名候補選挙も問題意識を持ってフォローしています。
ごく些細なことでメールしてます。
昨日、坂井三郎の「零戦の最期」講談社＋アルファ文庫（2003 12 出版）に、副島さんのご先祖に関係することがちょっとだけ出ていましたので、ご参考まで。
坂井三郎は佐賀の出身だそうですが、彼の曽祖父は田畑を一部売り払い、副島種臣が若かりしときの江戸留学資金を提供したそうです。（２８９ページ参照）
坂井三郎という人は、実に真面目な人間関係を築いた人のようです。
（海軍上層部に対して衣着せぬ批判をなさったのは、当事者がみな物故した、氏の晩年になってからのことでしたが。）
視点の高さは違うにしても、氏の正直さと反骨精神は副島さんに通ずるものを感じます。
かねがね副島さんが仰っているように、いつか私も近縁の若者に資金援助ができるような老後を送りたい、と真面目に考えています。
こちらにいると、力量のある日本人の若者が宝石のように輝いて見えるときがあります。そのような人材はそれだけ希少になってしまったということでもありましょか。皆さんのご活躍を祈ります。
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です
アメリカ合衆国からのメールをありがとうございます。
拙本をたくさんお読みいただき有難うございます。
私は、そのうち”撃墜王・坂井三郎”についても書こうと思っています。彼は、古参兵で、３５歳ぐらいでの再応召であり、だからゼロ戦のことなら何でも知っていた。一番性能のいい戦闘機に乗っていたはずです。熟達の人です。だから自分が死なないで、どうやって生き延びるかをそれこそ朝から晩まで実践した人です。歴史の真実はそんなに奇麗事ではないのです。
しかも、彼は、最後は、沖縄戦以降は、２０歳前後で、敵艦に突っ込んでゆく神風特攻隊の若者たちを、引率して目視して、自分だけ引き上げてくる、という非情の仕事（任務）をしています。危なくなると、制空権を持っていた時の占領地や、全国のどこの航空基地にも緊急避難した。彼のような下士官たち（世間では、日雇い職人、農民たちの階級出 ）が、海軍の将校たちとどのように憎みあい喧嘩していたか、そしてそれが、ずっと戦後も続いたのですが、そういうことを書きたいと思っています。
村上兵衛（むらかみひょうえ）という優れた戦史ものを得意とする年配評論家がそれとなく、すこしだけこういう撃墜王・坂井三郎の真実を書いています。
坂井三郎は、戦後やがてやくざ者の大親分たちから、撃墜王として褒められて、それなりの気分のいい晩年を送りました。練馬区か池袋のあたりにずっと住んでいたはずです。
＊＊様は、在米のままで結構ですから、ご入金は将来、一時でも帰国なさったときで構いませんので、どうぞ私どもの学問道場にご入会ください。そして、会員専用ページもお読みください。パスワードは、すぐに係りの者がお送りいたします。 副島隆彦拝
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦記
[3470] Windowsに“緊急"の脆弱性 投稿者：ゆう（1711） 投稿日：2004/02/12(Thu) 13:28:19Windows の脆弱性の問題が発見されたようです。
Windows NTやWindows 2000、Windows XP、Windows Server 2003が稼働するコンピュータは修正プログラムをインストールする必要があります。●Windowsの脆弱性、MSBlast型攻撃の再来も
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0402/12/news014.html
（引用はじめ）
Microsoft担当者は、昨年8月にMSBlastが拡散する原因となった脆弱性に似ていると指摘。「影響を与える可能性があるコンピュータの数に関して比較的類似性がある」と同担当者。
米Microsoftは2月10日、Windows NT／2000／XP／Server 2003搭載の全コンピュータに影響するネットワーキングの脆弱性修正プログラムをリリースした（昨日の記事参照）。パッチを当てないまま放置すると、この脆弱性が原因でワームがインターネット中に急拡散し、昨年夏のMSBlast攻撃と同様の事態を引き起こす恐れがある。（以下省略）
（引用終わり）
[関連記事]
●MS、「緊急」含む2月の月例パッチを公開、Virtual PC for Macにも脆弱性
●WindowsのASN.1に、任意の操作が実行可能な“緊急"の脆弱性
●マイクロソフト社の解説
ASN .1 の脆弱性により、コードが実行される (828028) (MS04-007)
（引用はじめ）
登録日 : 2004/02/11
更新日 : 2004/02/11
概要 :
このセキュリティ情報の対象となるユーザー : Microsoft Windows を使用しているお客様
脆弱性の影響 : リモートでコードが実行される
最大深刻度 : 緊急
推奨する対応策 : システム管理者は、このセキュリティ修正プログラムを直ちに適用して下さい。
含まれる過去の修正プログラム : なし
（以下省略）
（引用終わり）
Winセキュリティ虎の穴の記事から引用。
（引用はじめ）
■ASN .1 の脆弱性により、コードが実行される (828028) (MS04-007)
（2004年 2月11日：日本語情報及び日本語版パッチ公開、最大深刻度 : 緊急）
＊リモートから細工が施されたASN.1 データを送られるとバッファ・オーバーフローが発生し、任意のプログラムを実行させられる恐れやシステムを乗っ取られる恐れがあります。
＊クライアントおよびサーバー・システムの両方が影響を受け、殆どのWindowsが影響を受けるといえますので、至急パッチを適用する必要があります。
＊ASN.1は、多くのアプリケーションおよびデバイスにより使用されています。特に、Windowsのセキュリティに関連するKerberos(UDP/88)およびNTLMv2認証(TCP/135、139、445)が、影響を受けやすいようです。（以下省略）
（引用終わり）
●Windows Update（修正プログラムをインストールするページ）
http://v4.windowsupdate.microsoft.com/ja/default.asp
[3469] Re[3468]: 会員からの感想メールを載せます。 投稿者：アルルの男・ヒロシ 投稿日：2004/02/08(Sun) 15:04:11アルルです。
「信長と十字架」について補足するならば、この本がイノベーティブであったのは、以下に貼り付けるような「新しい歴史教科書をつくる会」の系統の、信長は世界的視野で物事を見られていたのだという議論をさらに、別の方向から照射して眺めているということです。信長は途中まで、覇権国と二人三脚（相互依存）で天下統一をやったのですが、最後の最後で、慢心してグローバリストにたてついたために殺された。一方で、立花説によると、秀吉ですら、南欧勢力の東アジア侵略の先兵という位置づけであったというのですから、「あーあ」という感じです。これを、秀吉は巧く立ち回ったと言う風に見るか、それともグローバリストの手先に過ぎなかったと否定的に見るかは人それぞれでしょうけど。事実はこういう事だったんだなあ、と気付くことが面白いのだと思います。（貼り付け開始）
竹下義朗 帝國電網省
65．「世界」を意識した極東の新興国 織豊政権の世界戦略−其の弐−（2000.1.7）
http://www004.upp.so-net.ne.jp/teikoku-denmo/no_frame/history/honbun/nobunaga.html
Column of the History
65．「世界」を意識した極東の新興国 織豊政権の世界戦略−其の弐−（2000.1.7）
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天正6（1578）年11月6日、大坂湾（現・大阪湾）は木津川河口に於いて、未曾有（みぞう）の大海戦が繰り広げられました。この海戦で、西国の雄・毛利輝元の誇る無敵艦隊600余隻は、織田信長麾下の九鬼水軍6隻の「巨大戦艦」に完膚無き迄に撃破されてしまったのです。九鬼水軍の誇る「巨大戦艦」 ── 全長13間（けん 23.4ｍ）・全幅7間（12.6ｍ）、厚さ2〜3mmの鉄板で装甲した大安宅船（おおあたけぶね）は、ポルトガル人宣教師オルガンティノをして、
「此の船は、信長公が伊勢国に於いて建造せしめたる日本国内最大にして最も華麗なるものにして、王国（ポルトガル）の船に似たり。予（オルガンティノ）は行きて之（これ）を見たるが、日本に於いて此（かく）の如き物を造る事に驚嘆したり」
とイエズス会に報告させた程です。なぜなら、この九鬼水軍の「巨大戦艦」は、鉄板装甲（ヨーロッパでは17世紀以降採用）・巨大艦体・重武装と、当時のヨーロッパ諸国でさえ建造なしえなかった最新鋭艦だったのです。又、とかく、日本は欧米の「猿真似」等と揶揄されますが、こと信長の「巨大戦艦」については、「猿真似」どころか、独創性溢れるハイテク艦だった訳です。
さて、かくの如き「巨大戦艦」を6隻も建造したり（早い話が、あの戦艦大和を6隻も建造するようなもの）、ポルトガル人宣教師ガスパル・コエリョをして、
「それはヨーロッパの最も壮麗な建築物にも匹敵する」
と本国へ報告させた安土城を築城した天下人・信長。彼の最終目標は一体何だったのでしょうか。「天下布武」 ── 天下（日本）統一は勿論ですが、信長はちっぽけな「日本」に満足する様な器では無かったのです。当時、信長は好んで宣教師の献上品である「地球儀」や「世界地図屏風」を眺めていました。又、信長の信任を得ていたポルトガル人宣教師ルイス・フロイスの著書『日本史』の天正10（1582）年5月の条に、
「信長公は、日本六十六ヶ国を平定した暁には、大艦隊を率いて明国へ出兵し、其の広大な領土を我が子達（信忠・信雄など）に分封させるつもりだ」
と所見し、天下統一を果たした信長が海外への進出を考えていた事は確かです。結果的に、信長は天正10（1582）年6月2日、本能寺の変で自害してしまい、天下統一、そして、海外進出は幻に終わりました。しかし、信長の偉業を継承した男がいました。彼こそ、信長のなし得なかった「天下統一」を果たした天下人・豊臣秀吉だったのです。
豊臣秀吉。天下人・織田信長の数ある家臣の中で、「正統な後継者」の地位を手にした彼は、多分に信長を意識し、信長に追いつき追い越そうとしたのです。そんな秀吉でしたから、当然の事ながら、信長の夢想した海外進出も念頭にあった筈です。それが証拠に秀吉も、信長が建造した「巨大戦艦」に触発され、「海に浮かびし城」共言える、壮麗な天守を備えた艦隊旗艦「日本丸」を建造し、日本・明国（支那）・朝鮮（コリア）の地図が描かれた「三国地図扇面」を愛用しました。更に、秀吉は威勢をかって、琉球・朝鮮・高山国（台湾）・呂宋（ルソン：スペイン領フィリピン）に対して入貢（要は日本の属国になれと言う事）を促す使者を派遣し、世界に対して「日本」の存在を誇示しました。そして遂には、時のマニラ総督ダスマリニアスをして、日本と呂宋との間に軍事同盟を締結させたのです。（英国人ホーノマン著『フィリッピン群島誌』に所見） そして迎えたのが文禄元（1592）年。文禄・慶長の二回にわたって断行された朝鮮征伐 ── 「明国征服」作戦は、「天下人・織田信長の正統な後継者」としての自負と、信長に追いつき（戦国の覇者）追い越した（天下統一達成）天下人・豊臣秀吉の自信の表れだったのではないでしょうか。
竹下義朗 帝國電網省
65．「世界」を意識した極東の新興国 織豊政権の世界戦略−其の弐−（2000.1.7）
http://www004.upp.so-net.ne.jp/teikoku-denmo/no_frame/history/honbun/nobunaga.html
（貼り付け終わり）
このサイトには、例の明治天皇すり替え説も載っています。
[3468] 会員からの感想メールを載せます。 投稿者：副島隆彦 投稿日：2004/02/08(Sun) 08:04:27副島隆彦です。 会員読者からの感想メールを載せます。（転載貼り付け始め）
＊＊さまへ
副島隆彦です
ご意見メールをありがとうございます。
属国・日本史の通史（日本史の全歴史）を論究するテーマを、私は、自分の残りの人生の中心部分において追いかけてゆこうと思います。はやく、ゆっくりと日本史の各種の史料に当たれるような生活（隠居暮らし）になりたいと思っています。当分は無理でしょう。今は、慌てて、その骨格だけでも、粗（あら）く提起できればいいだろうと、思ってます。
今日のぼやきは、私とアルル君が主力で書いていますが、もっと他の弟子たちも、自分の忙しい恵まれない人生環境の、時間と体力と気力を見つけて、どんどん力作を発表してもらいたいと思っています。
副島隆彦拝
----- Original Message -----
From:＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: Sent: Saturday, February 07, 2004 3:21 PM
Subject: 今日のぼやき「５３０」の感想会員番号＊＊＊＊の＊＊＊＊です。
アルル様の信長研究本に関する文章がとても興味深かったので、メール致します。
数年前、日経新聞の夕刊にこの時代を扱った小説が掲載されていたのを思い出しました。全て読んだわけではありませんが、近衛前久が信長倒しの中心ようにして描かれていました。当時の私は、ただ漫然と読んでいるだけでしたが、教科書には出てこないような内容で面白かったのを覚えております。
現在、「５３０」を読んでみると、文中で紹介されている著作は大局的に国際情勢を捉えていていかにもありそうなことだと思いました。貿易の利権はいつの時代もかなりの富と政治力をもたらすようですね。
豊臣秀吉が隣国に出兵した事情もよくわかった気がします。この後、大陸の明も清に代わっていますし、このあたりにも西洋諸国の極東進出の影響があるのでしょうね。
いい本を紹介していただき、ありがとうございました。
（万一HP上に掲載する場合は、個人を識別する情報は伏せて下さいますようお願い致します。）
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
[3467] Re:[3466]遺伝子スパイ事件は米国のCIA内のＮＡＣＩＣが発動された！！ 投稿者：会員番号１２５９ 投稿日：2004/02/06(Fri) 19:34:36「NCIX - News & Developments」から一部転載します。１２５９：岡本事件について報じています。詐欺による共同謀議は、最高懲役５年および罰金２５万ドルだそうです。
（転載開始）
Recent Arrests Alleging Trade Secret Theft
On May 3, 2001, the Federal Bureau of Investigation (FBI) arrested three Chinese nationals on charges that they conspired to steal Lucent Technologies trade secrets and pass them to a telecommunications company controlled by the Chinese Government.
The two Lucent employees, Hai Lin and Kai Xu, are product engineers. The third person arrested, Yong Qing Cheng, is a marketing manager at Village Networks, a technology company in Eatontown, New Jersey. The three had formed an enterprise named ComTriad Technologies, which received $1.2 million in financing from the Datang Telecom Technology Company, a communications equipment maker based in Beijing. Datang is a public company that is controlled by the Chinese Government. The ultimate goal of the group was to form a joint venture between ComTriad Technologies and Datang.
The technology in question is Lucent’s PathStar system, which enables Internet service providers to offer low-cost voice and data services. Lucent became suspicious of the employees in February and contacted the FBI that determined the men had transferred the PathStar’s source code, or programming language, to the password-protected ComTriad Technologies Web site.
The three men are charged with conspiracy to commit wire fraud, which carries a maximum sentence of five years in prison and a $250,000 fine.
A second potentially serious economic espionage case came to light on May 9, 2001, when a federal grand jury indicted two Japanese scientists and charged them with numerous offenses, including stealing Alzheimer’s disease cells and genetic materials from the Cleveland Clinic Foundation in Cleveland, Ohio, then hiding and passing them to a research institute in Japan.
The two men were identified as Takashi Okamoto and Hiroaki Serizawa. Serizawa, a Japanese citizen and permanent US resident, was arrested by the FBI on May 3 in Kansas City, Kansas. Okamoto, also a Japanese citizen and a former US resident, is in Japan, and the US Government is believed to be seeking his extradition. He headed the Lerner Research Institute, an Alzheimer’s laboratory at the Cleveland Clinic Foundation.
According to the indictment, Okamoto and Serizawa met and grew close in the mid-1990s while working in Boston. Okamoto left his post at Harvard to take his research program on Alzheimer's disease to the Lerner Research Institute. Serizawa moved to an institution in Kansas City.
Okamoto then accepted a job offer in April 1999 to relocate his research program to the Institute of Physical and Chemical Research in Saitama-Ken, Japan. Around midnight on July 8, Okamoto and a co-conspirator allegedly raided their own Cleveland Clinic laboratory, stole cells and other materials, destroyed much of what they did not take, then sought to cover up their actions.
Okamoto then shipped the biological materials to Serizawa in Kansas City for storage, then eventually transferred them to Japan. Okamoto resigned a few weeks later and started work in Japan in August.
Serizawa and Okamoto will be prosecuted under several laws, including the Economic Espionage Act, enacted by Congress in 1996 to stem the flow of secrets from US companies and laboratories to overseas competitors.
Serizawa pleaded not guilty on May 16 and the first hearing of his trial will be July 23. Okamoto has denied any wrongdoing.
http://www.nacic.gov/news/2001/jun01.html
（転載終了）
「NACIC Newsletter」から一部転載します。
１２５９：企業情報の収集は、通産省やＪＥＴＲＯではなく、むしろ民間企業だと報告しています。
（転載開始）
Japan's Technology Needs in the 21st Century
As Japan heads into the new millennium, there is widespread concern that the country lacks the creative skills needed to sustain growth in the 21ＳＴ century. This is evident by Japan's frantic efforts to stimulate innovative research and apply new ideas to industrial production through decentralized research facilities, joint university-corporate R&D programs, and interdisciplinary collaborations. Japan has admitted that it can no longer afford to take its research cues from the United States and Europe and must become "a scientifically and technologically creative nation" in its own right. To cite one example, the Japan Science and Technology Corporation, a quasi-official scientific support body, reportedly shifted from product-oriented research to "cultivating the seeds of pioneering research" and "promoting creative exploratory research in basic fields" in response to this change in priorities.
Still, there are signs that the "creativity gap" between Japan and the West is not being closed. According to a 1997 Science and Technology Agency (STA) report, Japan's basic science expenditures are half those of the United States, and the gap is widening. The report noted that "Japan is more dependent on technology than any other major country yet has the strongest tendency to acquire technologies from other countries."
The magnitude of Japan's reliance on foreign sources of technology can be gauged by examining the ways in which Japan has accomplished these transfers. Some 20 such mechanisms have been identified, including: access to foreign government laboratories, company buyouts, corporate intelligence networks, database exploitation, direct licensing of technology, foreign-based research institutes, government S&T collection support, imitation (benchmarking, patents research, and reverse engineering), industrial espionage, institutional inequities, investing in high-tech foreign firms, involvement in international scientific projects, liaison with foreign universities, membership in professional societies, partnership and coproduction agreements, obstructing foreign patent applications (while Japanese companies glean the essential ideas and develop workarounds), requiring technology licensing for market access, sending researchers abroad, and technology "offsets."
An entire issue of the Counterintelligence News and Developments (CIND) could be devoted to Japan's technology transfer mechanisms. In the limited space available, we will only focus on Japan's intelligence networks as they relate to US interests.
Japanese corporate and government entities operate redundant intelligence networks designed to locate foreign scientific and technological innovations before they are commercialized abroad or before they are even patented. Japan's STA, in addition to translating S&T publications, is a pivotal player in transferring foreign technology to Japanese corporations. For its part, the Ministry of International Trade and Industry (MITI) has been likened to a military intelligence service, choosing targets on the basis of national interest and coordinating collection. For example, in 1976 MITI set up a Committee on Information and Acquisitions in its Electrotechnical Laboratory to monitor developments in the US computer industry. According to one source, funds were available to purchase information from individuals in the United States who were willing to sell it, whether legally or illegally, through front companies set up by MITI or by way of consulting contracts with employees of US computer firms. This information was instrumental in Japan's subsequent ability to dominate the field of microelectronics. Since the late 1980s, MITI has been running the same type of operation against the US biotech and aerospace industries.
The role Japanese External Trade Organization (JETRO) in collecting foreign intelligence is legendary. Created in 1958 as part of MITI's International Trade Administrative Bureau to support foreign trade, JETRO's unofficial major task has been to collect intelligence on foreign business strategies, trade secrets, and new technologies. JETRO has 79 overseas offices, seven of which are in the United States, and a worldwide staff of 1,300 that collects information from country "gray" and open sources. The information is then made available to Japan's corporations. The Japanese Government is also involved in sending researchers abroad, sponsoring joint R&D, hosting seminars, and inviting foreign experts to Japan, all aimed at capturing specific technologies or bolstering the information network.
Japan's best information on foreign technological developments comes not from its government, but from corporations. Some Japanese firms had worldwide intelligence networks in place before World War II. But the real boom came after the allied occupation in 1945, when former military intelligence officers found new venues for their skills in Japan's consolidated trading companies. The largest of these conglomerates maintain field offices in major cities throughout the world. One source notes that every day a typical trading company collects 100,000 pieces of information from its 10,000 employees in about 180 offices worldwide and spends some $60 million annually to maintain its collection infrastructure.
These companies' overseas branches or liaison offices methodically collect "gray literature," defined as statistics, documents, brochures, articles from technical and current events magazines, and reports delivered at industrial and scientific conferences. Information collected locally is passed to the company's home office, where it is circulated, catalogued, stored, and shared among firms. Overseas offices and individual employees stationed abroad are normally required to submit weekly or monthly reports to their company's intelligence unit on host-country technology and other developments. This "technology scanning" is for most Japanese firms the first phase of the development cycle and is the functional equivalent of creative brainstorming in a Western firm.
Many overseas branches of Japanese companies are located near high-technology centers, which in the United States include Silicon Valley, the Route 128 corridor in Massachusetts, and the Rockville area of Maryland. Besides helping them keep up with the latest developments in technology, their strategic locations facilitate negotiation of joint ventures with high-tech (and capital-starved) US startups as a means of acquiring promising new technology. It also allows direct recruitment of local scientists, technical experts, and employees of competing firms with inside knowledge of that firm's technology.
Recruitment takes two forms. Japanese companies conduct vigorous hiring campaigns in sectors judged by MITI and the companies themselves to be of importance. For example, in one issue of an industry magazine, Toshiba America Electronics Components, Inc., a Silicon Valley subsidiary of the Japanese electronics manufacturer, ran an advertisement asking US semiconductor engineers with three or more years experience to become part of "the new wave of VLSI technology." A few pages later, Fujitsu Microelectronics in San Jose invited experienced computer engineers to "imagine a world without any boundaries." The ad promised that "We're not about to put limits on your creativity, either." In the same issue, HAL Computer Systems, another Fujitsu subsidiary in Silicon Valley, tried to interest US software engineers in joining "The Dawn of a New Era."
The Japanese have used another recruitment method in which Japanese employees of local subsidiaries seek personal relationships with specialists at nearby US companies who are in a position to provide technical information. Occasionally these efforts to suborn US employees are detected; an example of this occurred when Hitachi and Mitsubishi Electric tried to obtain proprietary technology illegally from an IBM employee through a Silicon Valley-based consulting firm. In another exposed operation, Japanese agents in San Francisco recruited a mid-level engineer at Fairchild who between 1977 and 1986 passed some 160,000 pages of research results to the consultants of Japanese companies.
Besides establishing a corporate presence in local centers of advanced technology, Japanese companies have a history of sending individual businessmen abroad on technology-gathering missions. The effort began in the 1950s with government-subsidized expeditions primarily to the United States to scout out and obtain new technologies, and it continues today. As many as 10,000 trips annually have been reported. Collection goals can be generic or technology specific. Also important are the 15,000 Japanese scientists and engineers staying in the United States at high-tech companies such as Boeing or US government-funded laboratories at Los Alamos and the National Institutes of Health under exchange programs or "co-development" projects.
http://www.nacic.gov/nacic/news/1999/jun99.htm
（転載終了）
国家防諜センター
http://www.nacic.gov/index.html
[3466] 遺伝子スパイ事件は米国のCIA内のＮＡＣＩＣが発動された！！ 投稿者：M総合研究所 投稿日：2004/02/06(Fri) 16:34:13遺伝子スパイ事件は米国のCIA内のＮＡＣＩＣが発動された！！遺伝子スパイ事件って何だ 裏舞台をひもとく
米国を舞台とした日本人研究者による「遺伝子スパイ事件」が注目を集めている。「デザイナー遺伝子」などの試料を盗み出して日本に運び、米国の「経済スパイ法」違反に問われたこの事件。耳慣れない言葉が飛び交う難しい事件を、解きほぐした。 【ワシントン斗ケ沢秀俊、田中泰義、金田健】
■経済スパイ条項で初の起訴
米連邦地検が理化学研究所の岡本卓被告（４０）、カンザス州立大助教授の芹沢宏明被告（３９）を経済スパイ法違反などの容疑で起訴したのは５月９日だった。経済スパイ法は、知的所有権の保護や外国からの産業スパイ行為の防止を目的とし９６年に制定された連邦法。「経済スパイ」と「商業上の秘密の窃取」の二つの条項に分かれる。窃盗などの違法手段による商業上の秘密の入手を禁じており、外国の政府や機関の利益を図る目的だと、経済スパイの条項が適用される。
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これは米国のCIA内のＮＡＣＩＣ（Ｎａｔｉｏｎａｌ Ｃｏｕｎｔｅｒｉｎｔｅｌｌｉｇｅｎｃｅ Ｃｅｎｔｅｒ）の存在
（国家防諜センターの略）
が発動された事実を理研はしらないのだ！！
参考URLhttp://www.m-ken-net.com/msougoukenkiyusiyo1/keizai-7.htm
これはM総合研究所のレポートです。
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以前、阿修羅でもhttp://www.asyura.com/sora/bd13/msg/517.htmlにて投稿しているが
この事件もNACICが関与しています！！
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このときは斎藤教授が暗殺されている！！
なぜ？事実が明るみに出ないか？「死者に口なし」
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起訴状では、理研は運営費の９４％を日本政府が出す準公的研究所で「２人はＤＮＡ試料などを提供することで理研に利益を与えようとした」ため「経済スパイ」の条文に違反すると断じた。同法施行後、２０件を超える逮捕、起訴例があるが、経済スパイの条項での起訴は初めて。最高刑は禁固１５年、罰金５０万ドルと定められている。
■「事実無根」と反論
岡本被告は声明で「遺伝子や細胞株を日本に持ち帰ったという（米側の）主張は事実無根だ」と反論している。遺伝子などの試料を研究所から持ち出したかどうかについてはコメントしていない。条項では、犯罪の構成要件として「実際に外国に運んだかどうか」は問題にしない。「理研の利益を図る」目的と「試料を承諾なしに持ち出した」事実が認定されると有罪になる可能性はある。
さらに岡本被告は「起訴前に事実経過を説明させてほしいと捜査当局に要請したが、断られた」と指摘している。米国では本人からの事情聴取なしに証拠だけで起訴することはしばしばあるが、弁護側は同研究所の被害証言だけに基づく「一方的な捜査」を問題にするとみられる。一方、芹沢被告は５月１６日に同州アクロンの連邦地裁で行われた起訴事実の認否で、「私は無実です」と全面否認した。「何らかの荷物を預かったが、犯罪行為は一切していない」と主張する見通しだ。
■デザイナー遺伝子とは
起訴状によると、岡本被告らは「デザイナー遺伝子」と呼ばれる研究試料を盗み出した、とされる。しかし、アルツハイマー病の研究者は「デザイナー遺伝子という名前は、専門学会でも全く聞いたことがない」と、その存在に首をかしげる。
岡本被告は、カベオリンという分子が、アルツハイマー病の発症の原因とされる特殊なたんぱく質「ベータアミロイド」の生成にかかわるとみて研究を進めてきた。
起訴状は、ベータアミロイド生成に関与する遺伝子としてすでに知られている「ＡＰＰ遺伝子」が脳内でどう働くかを調べるため、デザイナー遺伝子が用いられた、としている。デザイナー遺伝子は、機能を調べたい目的分子の両端に、「ｔａｇ（標識）」を付けたものと説明される。ｔａｇは発光したり染まったりする物質で、遺伝子が実際に細胞内に入ったかどうかを調べる。この物質は市販されており、組み換え操作もマニュアルがあり、高校生でできるレベルという。
岡本被告がクリーブランド・クリニックの研究所に在籍中に、論文を共著したことがある研究者は「デザイナー遺伝子は存在したとしても、研究に重要な遺伝子とは考えにくい。事件の重大性を認識させるために、検察官が造語した言葉だろう」と指摘している。
■外交問題に発展する可能性も
米捜査当局は日米間の「犯罪者引渡条約」に基づいて、岡本被告の身柄を米国に引き渡すよう求める方針だ。しかし、柳井俊二駐米大使は５月１５日の会見で、引き渡し請求は「全然聞いていない」と述べた。
同条約は日米両国に共通する法令を対象とする。経済スパイ法は日本には類似の法令がなく、「引き渡し請求は難しい」との見方が出ている。窃盗や偽証を理由に請求する手段はあるが、それで日本政府の了解を得られるかどうか微妙だ。外交問題に発展する可能性もあり、請求するかどうかはブッシュ政権のトップレベルで慎重に検討することになりそうだ。
引き渡しが早期に実現した場合、岡本被告は米国で裁判を受ける。芹沢被告の裁判と併合される見通しだ。岡本被告が自身の意思で出頭した場合も、同じ経過をたどる。
引き渡し請求をしなかったり、引き渡しが長引いた場合の先行きは不透明だ。当面は芹沢被告の裁判が先行するが、その判決を単独で出すかどうかは、弁護人の戦術や裁判官、陪審員の意向に左右される。
■背景に知的所有権問題？
ラーナー研究所の日本人研究者は「岡本研究室は所内で最も活力が高く、業績を挙げていた」と語る。岡本被告の理研への転出をめぐり、引き止めを図る研究所との間にトラブルがあったという複数の証言もある。
研究所は一切の取材を断っているが、「被害者は我々だ」と強調する。申告した被害額は約２００万ドル（約２億４０００万円）。財団や米国立衛生研究所（ＮＩＨ）が岡本被告の研究につぎ込んだ費用に相当する。
一方、国家機関であるＦＢＩや検察が「経済スパイ法違反事件」として立件したことは、米国が最先端の研究分野での知的所有権保護に本腰を入れている証しとも考えられる。とくに「ＡＰＰ遺伝子」などアルツハイマー病の発症にかかわる重要な遺伝子はここ数年、相次いで発見され、治療への道が開かれつつある。世界中が激しい競争を繰り広げている分野だ。
◇事件の経過
起訴状によると、岡本被告は米オハイオ州にあるクリーブランド・クリニック財団ラーナー研究所に在籍していた９９年７月８日夜、同僚の「ドクターＡ」とともに、自分の研究室から「デザイナー遺伝子」などの試料を盗み出した。不要な試料は破壊したり、研究に使えないように改変した。
岡本被告は盗んだ試料を４個の箱に入れ、一時的に借りていた「ドクターＢ」の家に持ち込み、同１２日に芹沢被告の研究室に郵送した。岡本被告は同２６日に研究所を辞め、理研に移った。８月１６日に再渡米した際、研究所が紛失した試料を探していることを知り、２人は水を入れた試験管を作成した。岡本被告はそれを研究所に送るよう芹沢被告に指示した――という。
捜査のきっかけは研究所が９９年９月、米連邦捜査局（ＦＢＩ）に被害届を提出したことだ。ＦＢＩが在米の芹沢被告に事情聴取した際、被告は一切のかかわりを否定した。このためＦＢＩや地検は一連の行為が２被告の共謀によると判断した。
◇理化学研究所とは
今回の事件に登場する理化学研究所の歴史は、１９１７（大正６）年にさかのぼる。渋沢栄一氏ら財界人の提唱で「総合科学研究所」の機運が高まり、政府や皇室、産業界の支援を受けて東京・駒込に設立された。
当初は土星型原子モデルで有名な長岡半太郎、当時の世界最強磁石「ＫＳ鋼」を発明した本多光太郎、ビタミンＢ１を分離した鈴木梅太郎の３氏が在籍し、「理研の三太郎」と呼ばれた。ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹、朝永振一郎両氏も理研で研究の礎を築いた。
昭和初期から終戦にかけては理研の発明を工業化するさまざまな事業体（通称、理研コンツェルン）があり、産業基盤の強化に寄与した。製品はエンジンのピストンから感光紙、飛行機用部品、ウイスキーに及び、「理研」の名は一般にもなじみが深かった。ＯＡ機器メーカー「リコー」などこの企業群にルーツを持つ会社は現在もある。
敗戦で理研コンツェルンはＧＨＱにより解体された。また原子核物理学者の仁科芳雄氏が開発した円型加速器「サイクロトロン」はＧＨＱから軍事研究の嫌疑を受け、東京湾に沈められるという事件もあった。
戦後、理化学研究所法の施行により特殊法人化され、施設は埼玉県和光市に移った。現在の理研は脳科学や遺伝子解析、発生・再生学、放射線の高度利用などの先端分野に力を入れる。研究拠点は国内に計７カ所あり、研究スタッフは約２０００人に上る。
昨年発足した「横浜研究所」（横浜市鶴見区）は、日本有数の「ゲノム研究拠点」として国内外に知られる。日本原子力研究所と共同で兵庫県内に建設した大型放射光施設「ＳＰｒｉｎｇ―８」は、和歌山市・毒物カレー事件の亜ヒ酸の鑑定に使われ、注目を浴びた。
◇クリーブランド・クリニック財団
米オハイオ州クリーブランドにある民間の非営利の医療・研究機関。岡本被告が在籍していたラーナー研究所は、病院とともに財団の中核組織とされている。生命科学、医学分野では全米でも有数のレベルにあると評価されている。
http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/details/science/Bio/200105/22-1.html
http://m-ken-net/com
[3465] お月様は騙せない 投稿者：徳見 信 投稿日：2004/02/04(Wed) 23:02:50はじめまして
1947年生まれの日本人男性です。サラリ−マンを何度か繰り返し
自営して稼ぎました。偶然書店で副島氏の著書を見このサイトを
覗いています。月着陸のヤラセ説はおもしろく私も米国のヤラセを
確信しています。私なりのヤラセ説を披露します。
まず地球と比べると六分の一の重力であるとして、宇宙飛行士の
月面運動時における足元の砂埃の蹴り上げ量とその高さをビデオで
検証しました。
さらにバギ−の後輪回転時に上がる砂塵の高さも検証しました。
さて地上においては、ゴム長靴と中古の軽四輪での実験です。
根拠は古倉庫での実験を家庭用ビデオに撮り
蹴り上げた砂の量と高さを検証しました。月面のビデオ映像とほぼ
同じでした。理論的には飛行士の足元の砂は（月にあれば）2メ−トルほど
上がるはずです。またバギ−後輪の砂にあっては、6メ−トルほど
上がらなければなりません。しかし地上では1.2メ−トルが最高値でした。
月面のビデオ映像は地上のそれと変わりません。
つまり月面と同じ運動を砂がしたことになります。
月は、地球と同じ重力ということになります。わずかな経費で
ホ−キンス博士をへこませました。
副島先生今後も熱く応援していきます。
[3464] これからマイクロソフト社が狙っていること。会員からの再情報メールです。 投稿者：副島隆彦 投稿日：2004/02/03(Tue) 11:37:38副島隆彦です。 件（くだん）のネット･エンジニアからの再信メールです。これは貴重な情報だと思います。（転載貼り付け始め）
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です
メールをありがとうございます。
私の感情的な返事メールにもかかわらず、このように快く了解してくださってありがとうございます。貴兄のようなしっかりした人を、読者を持てて私は嬉しく思います。
まず自分の生活を守ることと個人の繁栄ですが、その次には、共に日本国の為に頑張りましょう。 副島隆彦拝
----- Original Message -----
From: **＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: "副島隆彦" GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Sunday, February 01, 2004 10:24 PM
Subject: Re: 副島先生がお使いのAOLソフトウェアについて
副島先生、
メール、大変有り難うございます。先生から直々のメールが届きまして大変恐縮しております。まず、お詫びをしなければなりません。ＡＯＬのソフトウェアをお使いなのは、アルルの男・ヒロシ様のようです。先生がお使いになっているというのは私の勘違いでした。お詫びいたします。
私の前職はマイクロソフトのプロダクトを専門とするエンジニアでした。日本の大電機会社各社が、マイクロソフトに出向のような形でエンジニアを提供しているというのは十分考えられる話です。
そうでなくとも、システム・インテグレーターとしてマイクロソフトの製品を扱うためには、「マイクロソフト・ユニバーシティ」なるところで何十時間もトレーニングを受け、マイクロソフト「認定」SEというのをたくさん抱える必要があります。
ライセンスの価格も独占的に決定できますから、損のしようのない企業です。要は超独占企業ということです。
マイクロソフトの独禁法裁判がうやむやになったのは私も個人的に不思議に思っていたのですが、先生のご説明で初めて納得いたしました。
先生のご指摘するように、グローバリストの戦略というのはそこまでに影響が及んでいるのだと痛感いたしました。
噂では次期 Windows では、OSにサーチ（Yahoo や Google のようなキーワード検索サービス）を付加する計画があると聞きます。そうすうと、家庭のPCからインターネットへのトラフィックも完全にコントロールができるようになります。大変独占的なやり方です。
あと、マイクロソフトの前日本支社長は、米国からの理不尽なリストラ要求に抵抗して辞職したと私は聞いています。 阿多氏ですが、ちなみに、最近、孫正義のYahooBBの常務取締役となりました。
アメリカの国家戦略において、日本国民が一番不利益を受けたのは、NTTの分割ではないかと私は思っております。私は「ＮＴＴは分割すべきではなかった」と考えています。実際、電話網を東西地域会社に分けたりする区分けはうまく機能しておらず、「見かけのみ」の分割が大きなコストをかけていると見ます。しかし、これはまだきちんと検証しておりませんので、私の考えは大勘違いであり、「分割して競争を促進した方がよかった」となるのかもしれません。
最後にＡＯＬの製品の改良ですが、メーラーとしての機能としては確かに改善されております。ＡＯＬをお使いの方であれば、お使いになってもいいと考えます。 ＊＊＊＊拝
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
[3463] プライベート・ノン・インベスター様 投稿者：yokohama 投稿日：2004/02/02(Mon) 23:23:26お忙しい中、丁寧な返信ありがとうございます。
[3462]については全く同感です。投資のタイムスパンに関しては私は上場から一ヶ月でみておりました。
公募が取れればローリスクミドルリターンだと思われますし、この辺は得意分野ですので、初値買い、押し目買いも含め対処して行くつもりです。
ただ一点違うのは私は今の相場を現時点ではブル相場だと認識している点です。その根拠となる指標が明日変われば、その認識も変えますが、当面はブルです。
またの投稿を楽しみにしております。（私も会員です。）
[3462] Re[3458]: 新生銀行について 投稿者：プライベート・ノン・インベスター 投稿日：2004/02/02(Mon) 15:08:31新生銀行IPOについては自分の結論のみを投稿<3456>したので誤解を生んだかもしれません。｢yokohama｣氏（3458）の言うとおり、新生銀行の現状を見れば投資妙味ありかもしれません。なにしろ、不良資産を殆どすべて日本国家に移したので、貸出資産の質については日本一健全な銀行であるはずです。さて、“投資妙味”の点で重要なのは、投資のタイムスパンです。新生銀行のみならず、日本の（株式）市場は、ここ１０〜２０年の間、資金を置いておく場所ではないというのが私の基本的スタンスです。もちろん、短期のトレーディングをするのであれば、いくらベア・マーケットであっても反騰局面が必ずあるので儲けることは可能です。また、ジェットコースター相場になればなる程、何回でも儲けるチャンスがでてきます。しかし、一般の人々はそんなことをするよりも、本業に精をだしたほうがいいと思っているわけです。また、前回の投稿で述べたのは、世界には、他にブル・マーケットがいくらでもあるだろうということを申し上げたわけです。例えば、最近、トルコ人の知り合いから、トルコのコインを土産にもらいました。２５円ほどの実質的価値だそうですが、表面をみると、２５，０００リラ・コインでした。そして、今年、デノミを実施するそうです。（千分の一？）つまり、マーケットとしてボトムアウトしたということで、今後は国全体として上昇するということを示しています。（但し、事実未確認のため、よく知っている人は教えてください。）個別企業としての銀行のB/Sをみる場合に、オンバランスに載っていない膨大な取引があるので、外見からはよくわからないのが現状です。例えば、オプション料を前取りして収益を嵩上げしていても、外からはわからず、また、完全に合法的行為でもあります。銀行のB/S、P/Lなど、短期間であれば、いくらでも粉飾にならない範囲でいじることができるわけです。（自分でもやっていた経験がありますが、要するに税務当局さえ騙さなければいいわけです。手が後ろにまわりますからね。）過去の、LTCMとか、ちょっと古いですが、コンチネンタルイリノイ銀行とかの事情を調べれば、通常、先進国の銀行はある日突然おかしくなるものです。（もちろん、BCCIのような犯罪に絡んだ銀行は話が別です。）
また、投資銀行としての新生銀行という話題がありましたが、新生銀行というのは、いわゆる投資銀行とはいえません。また、リテールバンクでもありません。投資銀行というのは昨今いろいろな意味合いをもって使われているのですが、寡占化が進み、世界で10行前後が支配するマーケットとなっています。日本の銀行の出番はありません。日本の銀行（含む、新生銀行）は、投資銀行から商品を購入する、“Institutional investor”に過ぎません。（もちろん、機関投資家としてうまく立ち回る可能性はあります。）
現状、日本経済は大きなベア・マーケットのなかのサイクリカルな反騰局面と思われます。また、不動産価格も東京ではボトムアウトしたようですから、日本の銀行の不良資産もそれに対応して減少してくる筈です。資産価格の方向が下向きから上向きに変わるとすれば、いわゆる｢ハゲタカ｣の出番もなくなります。上昇するとわかっている資産（貸出資産）を投げ売る人はいないからです。（外人の手先と言われている某大臣が、それを指示すれば話は別ですが。）また、不良資産問題に一段落ついた日本の銀行が国内リテール金融で攻勢に出てくるとすれば新生銀行の出る幕はありません。では、新生銀行のビジネスモデルとは一体なんなんでしょうか？（また、そんなことを考える必要はそもそもなく、日本からカネを奪うためのツールだと考えれば話は簡単です。）
究極的な問題としては、日本もアメリカもお札を刷りまくっているので財政的にはいつか破綻する見込みが高いわけですが、そのときに、事実上無国籍である新生銀行を助ける政府は存在しないということです。日本の企業（とくに、中小企業）にとっては存在する意味のない銀行を助けるメリットはありません。（旧長銀もそのために躊躇なく消滅させられたと思います。）
副島先生の仰しゃるとおり、新生銀行株は上場後、ジェットコースター相場となる可能性も大きいので、そうであれば、短期のデイトレーダーとしては、一粒で何回も美味しいのだと思います。｢ｙｏｋｏｈａｍａ｣さんのご健闘を祈ります！
[3461] 私は、この事件にずっと注目してきました。 投稿者：副島隆彦 投稿日：2004/02/02(Mon) 10:19:31副島隆彦です。 私は、以下に載せる事件にずっと注目して来ました。これまでの推移については、そのうちまとめて書きます。（転載貼り付け始め）
岡本被告を近く仮拘禁 遺伝子スパイ事件
共同通信 ２００４年2月2日
遺伝子試料が米国の研究機関から違法に持ち出されたとされる遺伝子スパイ事件で野沢太三法相は２日までに、東京高検に対し、米司法当局が経済スパイ法違反の罪で起訴した元理化学研究所（理研）チームリーダー岡本卓被告（４３）＝北海道在住＝の米国側への身柄引き渡しの審査を東京高裁に請求するよう命じた。
東京高検は近く岡本被告の身柄を仮拘禁し、高裁に審査を請求する。高裁は日米犯罪人引き渡し条約などに基づき２カ月以内に審査、引き渡しが妥当かどうかを決定する。
法務省によると、日米犯罪人引き渡し条約に基づく米国への日本人引き渡しは過去８人。岡本被告が引き渡されれば２００２年５月の窃盗事件の被告以来となる。
（共同通信 ２００４年2月2日9時30分更新）
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦記
[3460] 会員の黒岩くんからのメールとそれへの返事メール 投稿者：副島隆彦 投稿日：2004/02/02(Mon) 07:21:30副島隆彦です。 黒岩君からのメールとそれへの私の返事のメールを載せます。（転載貼り付け始め）
From: **＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: "副島 隆彦" GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Monday, February 02, 2004 2:46 AM
Subject: ぼやき「５２４」について
購読会員の黒岩と申します。
お忙しい中、申し訳ありません。質問があります。
ぼやき「５２４」本当の戦場での戦いとはどういうものかについて
資料名を知りたいのですが。
ぼやき５２４の【太平洋戦争で生き残った古参兵たちは真っ先に地面に伏せた】の内容は、文中に名前を載せてある山本七平氏の著書で「私の中の日本軍・Ｓ軍曹の親指」ここからの引用かなと思いました。
なぜ資料名を聞くかというと、あの文章は何か腑に落ちない、納得できない部分があるからです。それで資料名を知りたいのです。
それを見て再度質問します。よろしくお願いします。
追記
“関ヶ原の合戦の古戦場跡を発掘しても九〇〇年前の骨が出てこないということもあるようである。”という記述の「九〇〇年前」は「四〇〇年前」の間違いだと思います。
「９」と「４」は似ているので入力時に間違ったものと考えられます。
（何日か前に事務所にメールしましたが直っていなかったので）
このことからテープから文字を起こした人と文字をパソコンに入力した人は別であると想像されます。このことが上記の「納得できない部分」を作り出した原因ではないかと疑っています。
黒岩君へ
副島隆彦です
いつも小さなご指摘ありがとう。 こういう小さな点を、私の弟子たちが指摘を受けたら即座に訂正するという態勢に、まだなっていないのです。 訂正していいのかどうかを、ひとりづつが迷うらしい。私に、いちいち確認しないといけないと、思うらしくて。事実の誤記に関することは、そんなことは無いのだから、誰でもいいから、即座に訂正すればいいのです。
私が語った文の、出典（典拠）は、君が書くとおり、山本七平（やまもとひちへい）氏の著書の『私の中の日本軍・Ｓ軍曹の親指』（今は、文春文庫にあるかな？） です。これだけで十分です。
いちいち質問は、しないでください。いちいちお答えする人力と手間余力を私たちは、抱えていないのです。質問形、疑問形を多用する文章を書く者は、アホです。気が弱いのです。頭も弱いです。
何でもかんでも、人に聞けばいいと思っている。聞かれたほうは、いちいち答える負担を背負わなければいけない。本当に、頭の悪い人間か、あつかましい人間がそういうことをする。
「私は、こう思う。その根拠は、・・・」と書いてきてくれればそれでいいです。大きく何か、
私に間違いがあれば、指摘を受けたら、私は、どうせ何をさておいても即座に反応します。相手が誰であろうと、私の大きな観点での間違いを指摘してくださった人には、すぐに私はありがとうの返事を書きます。そうやって、２０年間、もの書き生活を送ってきました。私ぐらい、まめに手紙を書く人間は他にはいないだろうと思います。
『風と共に去りぬ』を書いたマーガレット・ミッチェルは、読者からの感想の手紙に全て返事を書いた著者です。彼女は、普通の主婦をやりながら、あの大作を書きました。台所のメモ書きのような紙に暇を見つけては、書き続けたらしいのです。本物の天性のもの書きというのは、そういう人です。どこででも、いつでも書ける人間です。
マーガレット・ミッチェルは、自分に手紙をくれた読者に返事を、数千通も書き続けたおかげで、『風と共に去りぬ』の他にはたいしたものは他には書きませんでした。もの書きとしての人生としては、これが王道です。
馬鹿のように、一年に４冊も、五冊も本を書く（私もこの部類）は、奴隷の人生です。日本のようなすさまじい奴隷国家では、こういうことが自然にまかり通るのです。
しかし、私には、ネットというすぐれものの”文明の利器”が手に入りました。鬼に金棒、というか、何とかに何とか、といいますか。私は、私たちの学問道場の為になってくれる人からのメールには、即座に返事のメールを書きます。ネットが出来る前は、いちいち封書で、毎日、数通を書いていました。私は、そうやってこれまでに３千通ぐらいの手紙を書いたと思います。私は、そういう人間です。今後とも「副島隆彦の学問道場」の為になってください。 副島隆彦拝
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦記
[3459] 「属国・日本論」の戦いは始まったばかりなんだと、今感じています。 投稿者：バード（２２６２） 投稿日：2004/01/31(Sat) 17:16:46バード（２２６２）です。
今日は２００４年１月３１日です。副島隆彦先生の『属国・日本論』（五月書房・１９９７年５月）が出版されて、もう６年半を超えたことになります。
ようやく、「属国」という言葉が国民の間に静かに流行しつつあるそうです。これは喜ばしいことなのだろうと思います。
しかし、政官財学界、言論界、メディア（各界のリーダー層）は６年も経つのにいまだ、頑として一向に反応する気配がないように、寡聞にして私には感じられます。これは非常に不思議であり、大きな問題だと思います。『属国・日本論』はどういう本であるかというと、
日本国民の皆さん、皆さんは自分の国日本のことを正しく理解していません。
もっとよく現実を見つめて理解するようにしましょう。
その上で考えましょう。
日本が属国であることを前提に考えようとしないことが、正しい理解を妨害しています。
日本が属国であることを認めるのは辛（つら）く耐えがたいことかもしれません。
しかし日本が属国であることを容認する姿勢で、現実を見つめ直してみて下さい。
日本という国のことが正しく理解できるようになります。
と言っている本だと思います。
日本はなぜ属国なのでしょうか。私なりに再確認してみました。
独立国は自らの思想と文化の力によって、国家システムを考え出し、その政治・経済・思想・文化で隣国や世界と堂々と渡り合っていくことができる国だと思います。
独立国は自国民の意見や声を、政治・経済・思想・文化に生かし役立てることができる国とも言えましょう。
ところが日本の現実はどうでしょうか。
現在の日本の各界のリーダー層は自国民の意見や声を聞いている素振りだけはしますが、重要な案件ほど本当は聞いていません。国民は呆れ果ててずっと声も出ない状況なのです。とてもじゃないけど、日本の国は、国民の声を政治・経済・思想・文化に生かすことができる状況にありません。国民が元気がないのは、これが原因です。不況のためだけではありません。
各界のリーダー層は外国への対応のためか、その他の理由のためか知りませんが、心ここにあらずということで、国民の方を向くことが出来ていないのです。
日本が属国であること（日本属国論）の証拠は『属国・日本論』で具体例を挙げ詳しく述べられていると思いますが、大きくみればここにもその証拠があると、私は思います。
日本属国論は事実であるのに、そしてそれを認識することによって自国についての自画像が正しく明確になるのに、各界のリーダー層はなぜ無視するのでしょうか。
『属国・日本論』の「あとがき」に書かれています（Ｐ２３６）が、日本法制史学者の斎川眞（さいかわまこと）氏が次のように言っているそうです。
「東アジアは、とにかく、自大主義（みずから尊大に構えること）で、かつ事大主義（弱者が強者に言いなりに従う
こと）」なのである。「夜郎自大（自分の力量を知らないでいばること）で、何でもかんでも、自分のことを大変、
力のあるすばらしい国だ、と考えないときがすまない人々と、その歴史」なのである。
すなわち、東アジア地域全体がそうらしいが、日本は、自分と同じレベル（＝地位・階層）以上の人の意見には服従するが、自分のレベル（＝地位・階層）以下の人の意見には耳を傾けない、そして弱者にはいばり、自分だけは大変な仕事をしていると尊大に構える、そのような人々と、その歴史だということです。これが日本の歴史です。
だから、日本の各界のリーダー層が６年も経つのに、いまだに『属国・日本論』を無視するのは、この伝統を受け継いでいるからでしょう。
こういう無視は何度も何度も伝統的に行われて来たのだと思います。
しかしこの『属国・日本論』は、日本の真実を見つめる観点を提唱した思想です。
だからこれに従い、日本は属国であること（日本属国論）を容認する構えで日本の歴史を見直せば、日本史が大幅に書き直され、今までの偽造だらけだった日本史が、正しいのもに修正されていくのです。
そうすると当然、世界の中で生きのびてきた日本の歴史が生き生きと明確になり、日本人にとっての世界史も、現在の日本の姿も、実感をともった正しいものになります。それはきっと国民のために役立つ、非常に大切な知的財産になると思います。
副島先生は、「この（日本が属国であるという）事実を事実として認めるところから全てが始まるのだ。この大前提に立って、ここからようやく、重厚に練られた国家戦略を自分たちの手で編み出して築いてゆくのである。」（Ｐ２３８）と、『属国・日本論』の「あとがき」で述べています。
もはや、日本の各界のリーダー層は当てに出来ません。
彼らは日本の国のことを考えていません。日本が今後さらに衰退し、何が起こっても、彼らは現在のように知らん顔を決め込むでしょう。
彼らはこれまで、今までの日本の歴史と現状の分析を十分に行わないまま、もっともらしい次なる方針を外国かどこかから探し出してきて、国民を騙して来たのだと思います。またご存じのように、これは現在進行中でもあります。（もっとも彼ら自身も、外国−アメリカなど−に騙されるのでしょう。）
彼らは、日本史の修正に協力しない構えですが、断固これに負けてはならないと思います。
「属国・日本論」の戦いは始まったばかりだと思います。
『属国・日本論』の発行は「属国・日本論」の戦いの終りではなく、その発行は実はその戦いの始まりだったんだと、近頃私は感じています。
（了）
[3458] 新生銀行 投稿者：yokohama 投稿日：2004/01/31(Sat) 16:46:18新規公開の目論見書によると前前期
経常収益 ２３５，９６７（百万円 以下略）
貸出金 ５９．５１％ ４，８０１，９０４
前期
経常収益 ２０１，１６６
貸出金 ５２．２２％ ３，５０２，３４９
今期（予想）
経常収益 １７５，０００
今期（中間時）
貸出金 ５０．３５％ ３，２７７，４１８
とちゃんと貸出金に見合いして経常収益も下がっています。
前期までにおいて、特定取引資産やその他資産の構成比は１３％位でその一部である米不動産の下落の影響は受けるでしょうが、だからといって新生銀行の株を売り投げるより、投資としては、ポートフォリオ中のアメリカの不動産ファンドを今売り抜いた方が合理的。
また日本でも地方には利回りのいい不動産物件もありますし、投資銀行としての業態は否定されるべきものではないと思います。
会社を動かす数人に話が聞けなくとも、個人投資家としては、ＨＰによると平成１５年９月末のリスク管理債権（不良債権）は150,573百万と他行と比べて少なく、業態から一般の銀行株とのＰＥＲ比較が妥当でない新生銀行は投資妙味ありと判断せざるを得ない。
[3457] 私たちの会員で、ＡＯＬ日本支社の幹部の人からのメールに対して答えました。 投稿者：副島隆彦 投稿日：2004/01/31(Sat) 13:42:38副島隆彦です。 私は、どれぐらい本気で、日本における「言論系のネット革命」を成し遂げようとしてるのか、をここに集まる人たちは、まだ、分かっていないのです。みんなもっと、自分の職業を通して、本気で闘ってください。副島隆彦拝
（転載貼り付け始め）
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To: snsi@mwb.biglobe.ne.jp
Sent: Saturday, January 31, 2004 11:28 AM
Subject: 副島先生がお使いのAOLソフトウェアについて
SNSI各位
いつもお世話になっております。ぼやきの有料会員
番号＊＊＊＊ の＊＊＊＊です。
ぼやきの「５２７」で副島先生がAOLをお使いということ
が書かれましたので、情報提供いたします。
AOLは昨年末にメールの使い勝手を良くするために
新しいメールソフトウェアをリリースしております。
AOLの既存のソフトウェアよりは使いやすくなっており
ますので、おすすめいたします。勿論無料です。
http://www.jp.aol.com/charm/service_mail_01.html
私は昼間はAOLで働いておりますので、AOLに関しての
ご質問はいつでもお受けいたします。(^^)
以上、とり急ぎ、情報提供まで。
＊＊＊＊
AOLジャパン株式会社
ネットワーク部
ディレクター（部長）
好きなことを好きな時に好きなだけやる。
＊＊＊＊様へ
AOLジャパン株式会社
ネットワーク部
ディレクター（部長）
副島隆彦です
メールをありがとうございます。
＊＊＊＊さまは、私どもの会員でありまして、文面から察しますにまじめな方なので、即座にお返事いたします。
私は、ＡＯＬは、使っていません。ニフティ（富士通系）です。
ＡＯＬの日本進出は、ＤＯＫＯＭＯからも縁切りされて、失敗したと、最近の新聞記事から私は判断しています。
あのＡＯＬ画面は、よくありません。余計なものを満載しています。あれでよくも日本市場を狙ったものだ、と私はあきれ返ります。
ただし、アウトルック･エクスプレスも大嫌いですが、仕方なく使っているのです。
私は、マイクロソフト（ビル・ゲイツ）は、デイビッド・ロックフェラー（８９歳）の軍門に下って、子分になった男であり、アメリカのネット戦略場面で、世界支配の道具にさせられていると、厳しく判定しています。ビル・ゲイツも狡猾なユダヤ商人であり、そのために日本の大電機メーカー各社の、ＰＣ製造部門や、ネット部門の多くの技術者や、幹部たちが、泣いている、という事実を知っています。
ＮＥＣ、富士通、東芝、ＳＯＮＹ，日立、シャープら日本の大電機会社は、マイクロソフト社の Windows 2000 （それと、インテルのＣＰＵ） を自社製のＰＣにいれさせてもらうために、おそらく、各社あたり、各４００人ぐらいの優秀な技術者を、マイクロソフト社の日本支社に、出向の形で、出さされて、奴隷のように使われているはずです。日本は、技術属国奴隷もやらされている。ものすごい金額の使用料を払わされている。すべて日本国民が払っている。
こういうことは、新聞にもどこにも書いていないが、私は、分かります。私が日本を守るための国家戦略家だからです。私は、ビル・ゲイツ論も書く予定ですが、そのさわりを、こうして、貴兄からのメールに答える形で、急いで書いています。
アル・ゴアが、３年前に、大統領選で勝っていたら、マイクロソフトは、文字通り、「八つ裂き」にされて、かつての ＡＴ＆Ａ（エイ・ティ・アンド・ティ）のようにアメリカの公共財産（パブリック・プロパティ）としての通信手段にされていたでしょう。
それで、お猿のブッシュに多額の政治献金をして、土下座して、ロックフェラーの子分になった。だから、私は、ビル・ゲイツなんか、鼻で笑ってやる。そのうちに、この文を膨らまして、ビル･ゲイツ論を「ぼやき」に書きます。
それにしても、私に対して、貴兄が朗らかに、「AOLは昨年末にメールの使い勝手を良くするために新しいメールソフトウェアをリリースしております。」と私に書いてくるのは、本気ですか。私は、ＡＯＬは、タイム・ワーナーとの関係で、経営責任問題が出て、後ろに引っ込んだと判断しています。だけども、あの You gatta maiｌ. 「ユーガッタ・メイル」 あの、日本向け商品は致命的に駄目でした。
駄目でないなら、駄目でないと、貴兄は、この重たい掲示板で、自社製品を宣伝して私たちを説得してください。私はこういうことになると本気になります。私を、説得してください。
私は、仕方なくこの憎っくきアウトルック･エクスプレスを使っているのです。激しいウイルスの攻撃に毎日、さらされないがら。
私は、私のアメリカ研究主著である「覇権アメ」では、共和党内本物保守派の一勢力である、チャイナ・ロビースロ系（台湾独立支持派）であるタイム・ワーナーＡＯＬを支持しています。頑張ってほしいと思っています。それなのに、あの、日本国民への対応を無視したひどいブラウザー商品と、メーラー商品は、ひどかった。
本当に、改良したのですか。貴兄は、私たち、学問道場の参加者全員に対して、気合を入れて、弁明してください。
私をそこらのただの情報家か、政治思想の先生程度の人間だと思わないように。私たちは、自分の職業を通しても、本気でグローバリストと闘わなければいけないのです。 副島隆彦拝
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
[3456] 新生銀行のIPO 投稿者：プライベートインベスター 投稿日：2004/01/28(Wed) 10:57:28はじめて投稿します。旧長銀を辞めて、いま金融とはまったく関係のない会社で時間的にも精神的にもあくせくしているため、このサイトも眺める程度となっています。ただ、｢3454｣に新生銀行IPOの話題がでているので、意見をのべようと思います。副島先生の仰っているとおり、｢お金の問題を真剣に考え｣るべきですが、新生銀行については、次の視点が重要だと思います。１） 新生銀行が猛烈な貸しはがしをしているのは周知の事実であり、貸出金が減少すれば金利収入が落ち込むはず、また、貸しはがした分の資金が大量に余ることになります。
２） 他の日本の銀行と同様に、個人取引を推進しており、カネもちを取り込もうと必死ですが、本当のおカネもちが、あのような胡散臭い銀行に何億円も預けるはずがありません。私が旧長銀時代には、２億円以上の金融債を買っていた顧客を20名程度管理したことがありますが、最高でも1人5億円程度でした。無記名だからといって買っていたのであり（本当は無記名でも何でもなく当局には筒抜けであり、単なるダマシだったのですが）、いまの新生銀行にはそのようなメリットもありません。
３） 個人金融でもそれほど儲かっていない、企業金融は縮小の一方でありながら、しかし、P/Lを見ると利益は充分にあげている。そもそも、その利益はどこから出ているのか考えることが重要です。ダブついたおカネで相当リスキーなことをやっていると考えるのが自然でしょう。
４） ダブついたおカネは、世界を見渡せば、過去2〜3年、ブルマーケットであった米国、とくに、不動産関連のファンドなどに投資されていると考えるのが自然です。そうであれば、相当の（含み）利益が上がっているはずです。または、いわゆるハゲタカファンドを購入しているなど、当然ながら、大きなリスクをとって商売をしているはずです。
５） そもそも、新生にとりついているガイジンにとっての利益はなんでしょうか。�‘�本に進駐しているガイジンがメチャクチャな高給をとっている。�⊇仍饉圓�IPOによって莫大な創業者利潤を期待できる、が考えられます。しかし、最も大きいのは、��上記でのべた様々な証券投資ではないでしょうか。当然ながら、出資者である、リップルウッド系列のところから証券、ファンドなどを購入しているでしょうから、相当なフィーが彼らに落ちていると考えるのが自然です。手数料収入というのは大きなものであり、とっくに出資金などは回収してしまったのではないでしょうか。
６） 銀行には大量の資金があるので、それを自由に使える立場をえることこそ銀行を買収する最大の利益です。ガイジンがIPOを急ぐのは、彼らのリスキーな投資が破裂する前に、株式を売り逃げたいと思っているからだと推測できます。米国はいま、消費バブル（とくに、不動産バブル）であり、いつ破裂するのかわかりませんが、私が出資者であれば、怖いので早く逃げに入ると思います。仮にバブルが破裂しても、困るのは株主、預金者であり、進駐軍のガイジンは帰国するだけ、経営者も一回マスコミに頭を下げればいいだけです。旧長銀のように、貸出債権を優良であるかのように粉飾する必要はないので、単に投資に失敗しました、ごめんなさいといえば、済むだけです。（もちろん、彼らが投資を上手に行なう可能性も大です。それならば、すべての関係者にとってハッピーです。）
上記のような推測は公開情報からだけでも可能であり、私だったら、このような株式には投資しません。｢目先の、自分の利益になりそうなことなら、なんでもする｣、と副島先生が述べていますが、その通りです。投資したいのだったら、これから上昇しそうなものが世界にはいくらでも転がっています。なにもこんなものに手を出す神経がよくわかりません。もちろん、スリルを味わいたいというのであれば話は別ですね。
私個人の意見では、個別の株式投資には否定的です。ある会社の実情はわからないからです。副島先生がどこかの本で仰っているように、会社/国を動かしているのは、数人の幹部であり、かれらからの第一次情報がなければ、怖くて個別株など買えないというのが本当のところです。投資するのだったら、政治/経済、および、歴史を勉強してから、大きな流れをつかんで、それに乗っかる必要があると思います。また、そんなことをする暇があるのだったら、自分の本業を磨くことの方が重要という意見を尊重したいと思います。
[3455] Re[3450]: 『信長と十字架』 投稿者：アルルの男・ヒロシ 投稿日：2004/01/28(Wed) 09:13:20この掲示板にはめったに書かないのですが、コンティさんの書き込みを見て一言だけ書きます。『信長と十字架』という本は買って読んでみます。それから、『雑兵たちの戦場』という藤木久志という学者の書いた、戦国史時代を扱った書籍には、日本の戦場で捕虜にされた、捕虜たち（雑兵＝ぞうひょう）たちが、東南アジアに売られていったという奴隷貿易の話が出ています。これなども、南蛮系の当時の「グローバリスト」たちが関わっているでしょう。キリスト教を「ソフト・パワー」として使いながら（イエズス会は、この種の奴隷貿易を禁止するようになったとは藤木氏も書いていましたが）、日本を奴隷貿易や武器や金などの貿易の中継地点にしていたそうです。
「雑兵たちの戦場 中世の傭兵と奴隷狩り」では、朝鮮出兵（これも国内の暴れものや雑兵たちが「食うための戦場」を国内に失ったことにより行なわれた出兵だったらしい）の真相が書かれています。秀吉の誇大妄想というよりは、戦場の兵士の失業を補うための大公共事業だったということです。国内では築城などにマンパワーを割いたりしていたのですが、国外にもそのあてを求めたというのが「真相」のようです。
朝鮮でも彼らは掠奪・分捕りを当たりまえのようにやってきています。保守派のいう戦場での残虐行為の「日本例外論」は当てはまらなくなってきたことがいよいよ明らかになってしまいました。あーあ、って感じです。別段、だからといって、岩波系文化人のように、日本を糾弾する積もりもありません。フロイスの日本史とかいう12巻になっている本も気になってきました。
戦場ではこのような、暴行略奪かっぱらいは、どこの国・地域の軍人・兵隊でもつい最近まで当たり前のことだったのでしょう。
この『信長と十字架』と『雑兵たちの戦場』の描く時代背景をあわせれば、なぜ信長が殺されなければならなかったのかというのが分かるように思います。やはり、秀吉が糸を引いていたのでしょうね。鎖国戦略をとった家康・家光も偉いと思いました。
[3454] 新生銀行が２月に新規上場する株を買うべきかの問い合わせメール 投稿者：副島隆彦 投稿日：2004/01/27(Tue) 05:15:15副島隆彦です。 世の中は、こういうものです。若い人たちも、自分の収入とか、お金の問題を真剣に考えなさい。「お金の話をすることは汚いことだ」などど、まだ思っている人がいるとしたら、その人は、いつまでも親から自立できないひ弱な人間です。副島隆彦記（転載貼り付け始め）
----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: snsi@mwb.biglobe.ne.jp
Sent: Tuesday, January 27, 2004 4:05 AM
Subject: はじめまして
副島先生の「預金封鎖前編」「後編」とも読ませていただきました。
正直、私は理論経済だけを勉強していても今の日本がなぜ不況から脱出できないのか疑問でしたが、先生の著書によって本当の意味での政治・経済という観点に立って、現在の日本の金融システムの裏側を見るということにより自分の疑問は解決しました。アメリカという国はつくづく恐ろしい国なのだという事を実感しています。
さて、いきなりで大変失礼なのですが、先生にアドバイスをいただきたい事があります。２月１９日に外資系のドル箱である新生銀行が東証一部に上場される事となりましたが、先生はこの銘柄の株価の推移はどのようにお考えですか？
私は外資系が海外市場のみならず、東証においても猛烈な買いを行う事によって最初は株価の急上昇がみられると思っているのですが。
いきなりこのような質問をする事の無礼は承知ですが、次代を担う若者の為にとお思いになられて、この質問に答えていただけたら幸いです。
これからも先生のご活躍に期待しています。
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です
メールをありがとうございます。
＊＊さまが、新生銀行＝リップルウッドが乗っ取った旧長銀＝ロックフェラー系（少し、欧州ロスチャイルド系も入っている）が、お好きならば、２月の新規上場時に株式をお買いになればいい。新株はもらえないでしょうが。
「アメリカはつくづく恐ろしい国だ」と、お書きになりながら、それでも目先の、自分の利益になりそうなことなら、何でもするというのが、人間の浅ましい本性です。どうぞ、その投資結果もまた、私に知らせて下さい。 副島隆彦拝
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦記
[3453] 西友に勤める会員読者からのメールを載せます。私は、やがて「日本企業経営者列伝」か「中小企業のオヤジの思想」という本を書くでしょう。 投稿者：副島隆彦 投稿日：2004/01/25(Sun) 17:09:55副島隆彦です。 西友で働く若い会員読者からのメールを載せます。
それに私なりに即席で答えました。
私は、一代で成功をおさめた（そして破れ去っていった）企業経営者たちの苦難の道に共感しますから、彼らの人生話が大好きですので、そういう本も書きます。武富士の会長の武井保雄（たけいやすお）氏の半生の記録なども大好きです。天性の商売の才能に恵まれた人々を、悪し様（あしざま）に言う言論は、間違っています。私たち「学問道場」に今、必要なのは、くだらない日本馬鹿インテリになどなることではなくて、大きな真実を暴き続け見抜く勇気と、人に騙されない鋭さと、それから自分の力で生きてゆく技と知恵を身につけることでしょう。副島隆彦拝
（転載貼り付け始め）
----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Monday, January 05, 2004 1:39 PM
会員番号＊＊＊＊の＊＊＊＊です。明けましておめでとうございます。副島先生御自らの年賀メールありがとうございました。今年も学問道場期待してます。どうか、お体だけは大切にしてください。
ところで、話はかわりますが、私は西友のスーパでバイトをしてますが、今年の秋頃、西友の看板を外しウォルマートの看板を掲げるそうです。商品の単品管理の情報もウォルマートのアトランタ本部に送られるそうです。全く的外れな質問をお許し願いたいのですが、これもアメリカの日本管理の戦略なんでしょうか？
日本は食料をほとんど輸入に頼ってますし、食料と水と石油を押さえられたら、もうダメですね。店内は二十年前のアメリカの音楽がガンガンかかってます。近所のスーパーは日本の有線がかかってるのですが。
的外れな質問をお許しください。サム・ウォルトンはユダヤ人ですか？本名はウォルバークとか、ウォルシュタインとか？ 全くのあてずっぽですが。乱文失礼致しました。先生のお子さんが空手を好きになってくれれば嬉しいです。 ＊＊＊＊ 拝
＊＊＊＊君へ
副島隆彦です
早くに返事のメールをいただいており、ありがとうございます。
君が働いている西友スーパーマーケットが、ウォルマートの資本参加と経営てこ入れで再建されようとしている、ということは私も新聞で読んでしていました。
元のオーナーの西武百貨店を父親の堤康二郎（つつみやすじろう、ピストル堤）から継いだ、文学者、インテリ気質の堤清二（つつみせいじ）が、経営に失敗して西武、セゾン・グループ、パルコ（貸しフロア業）が、切り売りされる一環で、ウォルマートに買収されたのでしょう。今の資本関係の割合までは私は把握していません。
今の西武流通系の親分の、和田なんとか氏は、おそらく、西武電鉄、プリンス・ホテルのオーナーの堤義明（つつみよしあき）の忠実な家臣でしょう。そごうデパートも和田氏が経営しています。
西友を育てあげて、総帥だった、堤清二の東大学生時代からの盟友だった、高岡丘（？）氏はもう引退したでしょうね。
経営が苦しくなった９０年代には、堤清二とも喧嘩をはじめていました。なんとか西友の方が、西武百貨店を支えてやろう、というような意気込みもあったようですが、最後はきっと、責任問題（数千億円に及ぶ借金をどうするか）が出て、清二の人脈はバラバラになったでしょう。
堤清二の、メデイア、映画、映像業界の盟友だった、徳間書店の創業者の徳間康快（とくまやすよし、こうかい）も多額の負債を抱えたまま、亡くなった。スタジオ・ジブリ（「風の谷のナウシカ」や、「天空の城ラピュタ」の宮崎駿（はやお）が偉い）に出資して「エヴァンゲリオン」で当てたりしたが、それでも火の車のままだった。
日本テレビの会長の氏家斉一郎（ナベツネに反感を持ちながらの長年の友人）も、この、敗戦直後の東大の中の「学生細胞」と呼ばれた学生共産主義者たちであり死ぬまで彼らの団結は続く。複雑な心理をした人たちだ。
君の質問に答えますが、サム・ウォールトンは、やっぱりユダヤ人です。彼は、行商人系のユダヤ人ですか、ワゴンを引いて市場に定位置をもっていたユダヤ人です。ペドラー（行商人）系の人です。
たしか、アーカンソー州という貧しい州が創業の地のはずです。
このサム・ウォールトンがウォルマートを創業して、今では全米一の大型店舗の小売業になったのですが、「スーパーマーケット」という思想も彼が作った、と言ってもいいでしょう。
１９５６年頃だったか、このウォールトンから、直接、「いいか。日本でのスーパー・マーケットが勝つのだ」と教えたのが、ダイエーの中内功（なかうちいさお）と、イトウヨーカ堂（およびセブン・アンド・イレブン）の伊藤雅義（いとうまさよし）だと、私は睨んでいます。
商工会議所が開いた、アメリカ視察旅行に中内は参加して、そしてサム・ウォールトンに会っています。「よし。俺も、価格破壊。流通革命でゆくぞ」と堅く決心したはずです。私は、暇を見てこういう資料を集めています。
ウオルマートが、中国製品とかの安価な消費財を、どんどん安値で売るものだから、それでアメリカがデフレ（不況）になると、までＦＲＢから言われて嫌われている。サム・ウォールトンは、「お客は安ければ安いほど喜ぶのだ」という経営思想を死ぬまで変えませんでした。この一徹さが大切です。途中で考えを変えて、腰くだけになって、上品な経営とかを始めたら、その時が、スーパーの終わりです。
大切なのは、やはり資本関係です。誰が、どれだけその会社の資本（株式）を握っているかを、登記簿（公示台帳）から調べて理解することが大切です。その人が好きだとか嫌いだとか、善人・悪人とかいうことは二次的な問題です。
西武、西友の現在の状況を、内側から見たことを、時々、教えて下さい。頑張って、君なりの自立への道を築き上げて下さい。副島隆彦拝
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦記
[3452] おくやまさんの『地政学』出版 投稿者：須藤よしなお 投稿日：2004/01/25(Sun) 00:07:07『アメリカ政治情報メモ』の前管理人、おくやまさんの、初めての単行本がめでたく出版のはこびとなりました！（転載はじめ）
地政学 アメリカの世界戦略地図
奥山真司 著
2004年1月下旬刊行 四六判上製
定価：本体1800円＋税 ISBN4-7727-0401-9
日本は、戦後の平和ボケ・記憶喪失状態から脱却し、国の生存をかける覚悟で地政学を理解する知識人を大量に育てるべきであり、アメリカの戦略を大枠から分析し、多少なりとも自立へむけて独自の国家戦略を考えていくべきである。
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著者紹介
奥山 真司（おくやま・まさし）
1972年横浜生まれ。日本で高校卒業後、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学入学。地理学科及び哲学科を卒業。アメリカ政治情報の研究ほか、近年はアメリカの保守思想や政治メディア、国際関係論などの解析を手がけている。米国地政学研究家。
著者ホームページ → http://www.geopolitics-okuyama.com
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プロローグより
「地政学」といえば、その言葉を聞いただけで敬遠したり、もしくはその名前さえ聞いたことがないという人も多いはずだ。また地政学という「国際社会のエッセンス」など知らなくても、日本はこれまでうまくやって来られたし、われわれの日常生活に全く関係ないさ、とアッサリ考える人もいるだろう。
しかし日本人が好むと好まざるに関わらず、地政学を知らずして、これからのグローバル化した国際社会の中で生き抜いていくことは不可能に近い。なぜなら、地政学的な発想のしかたこそが、現代の国際社会を成立させ、動かしている基盤そのものだからである。
また、地政学は軍事オタクのための難しい学問というイメージがあるのだが、これは大きな間違いであり、一般に思われているほどそうむずかしいものではない。ようするに日本人は地政学を学ぶ環境に恵まれなかっただけであり、もしくはそういう分野に興味を持たないよう、学校や先生たちからそう仕向けられてきただけなのだ。
本書はそういったことを踏まえて、まずはこの日本になじみのない地政学を、アメリカで教えられているものを中心に徹底的に分かりやすく紹介することを狙って書かれており、基本的には、著者が北米の大学で受けた地政学（ジオ・ポリティクス）の入門コースの授業内容の報告がもとだ。地政学を知るには何よりも地政学が盛んな国でどのように教えられているかを知るのが一番手っ取り早いからである。
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目次紹介
序 章 初期の地政学と帝国主義
第一章 冷戦の地政学（その一）
アメリカ海軍の生みの親―マハン提督／平和主義者風軍事介入のススメ―ウィルソン大統領／結託はアメリカの脅威―スパイクマン／政策科学者の先駆け―ボウマン／冷戦第一期の始動／ケナンの『ショック』、トルーマンの『大義』／ケナンの『封じ込め』論文／フォーリン・アフェアーズの論文／マッキンダーとの奇妙な符号
第二章 冷戦の地政学（その二）
リップマンの『冷戦』／理論（セオリー）から実践（プラクティス）へ／マーシャル・プラン／『第三世界』の出現／冷戦初期のまとめ／赤狩り／冷戦地政学の「大衆地政学」による分析／映画の地政学
第三章 冷戦の地政学（その三）
キッシンジャーの「デタント」／冷戦の政治地理学者たち／デタントに反対する『ネオコン』たち／ニッツェの登場／ニッツェの反共文書／反共派の失脚／ニッツェの復活／レーガン登場／レーガンによる「第二次冷戦」の開始／オリバー・ノースとコントラ事件／ホモ嫌いのノース／ホモコン／ネオコンと宗教右派／レーガンの第二次冷戦に対する反応／ゴルバチョフと『シナトラ・ドクトリン』／「冷戦の地政学」のおわり
第四章 新世界秩序の地政学（その一）
冷戦の地政学への要求／ブッシュ・パパの『新世界秩序』／フクヤマの「歴史の終わり？」／フクヤマの古典の知識／「歴史の終わり？」が出版されるまで／フクヤマの地政学／フクヤマに対する批判／ナショナル・インタレスト誌について／新たな敵、日本／リヴィジョニスト／日本叩き／経済重視の地政学／ミアシャイマーの不安定な世界
第五章 新世界秩序の地政学（その二）
CNNというグローバル・メディア／テクノロジーとサイバーウォー／「CNN効果」と「同情疲れ」／ならず者国家／古典地政学の復活？／文明の衝突／ハンチントンの地政学／ハンチントンの経歴／「文明の衝突」のその後／「文明の衝突」を避けるハンチントン／ケネディの「南北問題」／ジハード対マックワールド／レクサスとオリーブの木／ブレジンスキーの「チェスゲーム」
第六章 環境地政学と反地政学
グローバルな環境と世界政治／ベックの「リスク社会」／カプランの「環境危機」／グローバルな環境危機の五つのジレンマ／反地政学／サイードの「帝国主義の地政学」に対する反抗／「新世界秩序地政学」への反抗／ジェンダー（性）の地政学／その他の反地政学（1）―ボスニア介入／その他の反地政学（2）―WOMP
（転載おわり）
・上記転載元ＵＲＬ
http://www.fureai.or.jp/~gogatsu/syoseki-tiseigaku.htm
[3451] 銀行の固定金利が固定金でなくなる可能性についての会員読者とのやりとり。 投稿者：副島隆彦 投稿日：2004/01/24(Sat) 09:15:48副島隆彦です。 会員読者からのメールを転載します。「銀行の固定金利がやがて変更される可能性」についてに私とのやりとりメールです。
下↓のコンティ君のたちの『信長と十字架』という新作の話は、私にとっては１０年前から自明でした。私の『決然たる政治学への道』の後半の方に、私なりの属国日本史観の、中世・戦国時代編が書かれているはずです。
副島隆彦拝
----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: "副島隆彦"
Sent: Saturday, January 24, 2004 8:25 AM
Subject: Re: 著作についてのご質問丁寧な回答をありがとうございました。
固定金利はいずれ固定金利でなくなるという先生の見通しは120%正しいと思います。
そもそも現在「固定金利型」と銘打っているロ−ンの大部分は、実はその契約の中身は固定金利ではないという事実があります。
すなわち「固定金利型」というのは単なる契約の名称であって、契約の中身には以下のような趣旨の条文が記載されているはずです。
第ｘ条（利率の変更）
記載の利率は変更しないものとする。ただし金融情勢の変化により同種ロ-ンの貸し出し利率が大幅に変更されるなど相当の自由があるときは銀行は記載の利率を変更することができる。変更に当たってはあらかじめ書面で通知する。
おそらく大部分の「固定金利型」と称する契約書にはこのようなふざけた一文が挿入されているはずです。銀行が一方的に通知して、一方的に利率を変更できるというものです。こらはまさに変動金利型ですね。銀行に問いただすと、そのような条項は一度も発動されたことがないのでご心配要りません、云々。おそらく銀行員自体も深い認識は持っていないのでしょう。
ですから法律の改正を待つまでもなく大部分の「固定金利型」ロ-ンは実は変動金利型ロ−ンなのです。このような条文に法的有効性があるのかどうかは良くわかりませんが、いずれにしても、たとえこのような条項が記載されていない契約があったとしても副島先生の言うように固定でなくなるのは自明だし、銀行自体がそのような状況を見越しているわけです。
住宅金融公庫のロ−ンはそのようなことはないかというと、これもいずれ民営化されて同じ運命をたどるのでしょうね。 会員 ＊＊＊＊
副島隆彦です
ご質問のメールをありがとうございます。
私は、この「固定金利の住宅金利」の有利性の問題をずっと追究しています。私は、昔、銀行員をしていましたから、この問題は肌合いで分かります。
「３０年ものの固定で、金利が年率１．８％で、５０００万円（一億円）」というのは、もの凄く優れた金融商品です。これ以上の優れた資金取り込み口は、個人の場合は、他にはあり得ないでしょう。
ですから、ここには落とし穴もあります。住宅ローンは、国家政策上の国民福祉の金融制度です。ですから、法改正で、将来、「固定が固定でなくなる」可能性があるのです。それを、著作の中で、私はあらかじめ、警告の形で、読者（私の客）たちにお伝えしたのです。
すべては、私の書くことを信頼してくれる読者たちへの私からの配慮であり、先々を見越した上での、言論人としての私の用意周到です。
制度（体制）は、現実との激しいぶつかり合いをするのです。この観点を大切にしてください。
これ以上の、具体策は、実地で実際にご自分で、銀行と渡り合うことで身につけてください。観念（理論）だけでは、現実は動きません。私の予想通りの優れたご質問をありがとうございました。
今後とも「副島隆彦の学問道場」を宜しくお願い申し上げます。
副島隆彦拝
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦記
[3450] 『信長と十字架』 投稿者：コンティ 投稿日：2004/01/24(Sat) 05:08:23 最近『信長と十字架』という本が出版されました。私がこの本を知るきっかけは小阪さんと森田翁の投稿です。お二人は太田述正氏の1月16日のコラムを紹介していました。それを転載します。
（転載開始）
これは私が、16世紀から17世紀にかけて、（私の言うところの）プロト欧州文明（カトリック文明）が日本に侵略の魔手を伸ばしつつあった、という認識を持っていたからですが、そのことを裏付ける本が出ました。立花京子「信長と十字架」（集英社新書2004年１月）です。何と織田信長の急速な台頭、本能寺の変、秀吉の信長承継、はすべてカトリック教会（イエズス会）が仕組んだ陰謀だったというのです。この説は、厳密な論理と史料解釈によって裏付けられており、説得力があります。してみれば秀吉は、自分自身の権力掌握の経緯からしても、ポルトガル・スペイン（同君連合）の宗教・政治・軍事・経済が一体となった全体主義の恐ろしさを知りぬいていたわけですから、その秀吉が当初の親ポルトガル・スペイン（親キリシタン）政策をやがて180度変更するに至ったのは当然だった、ということになります。
（転載終了）
私も興味があるので早速アマゾンで購入して読んでみました。まださらっと斜め読みしかしていませんが、かなりの衝撃度でした。著者の立花京子氏は在野の研究家とのことです。私はもちろん歴史の門外漢ですが今後10年、20年にわたり歴史研究に波紋が広がると感じました。
立花氏は「信長は、イエズス会の支援によって全国制覇に挑戦しただけではなく、イエズス会のために立ち上がった武将」だったことを史料を駆使して証明しています。つまり信長はイエズス会バテレン、ポルトガル商人、イベリア半島国（スペイン、ポルトガル）国王（著者のいう ’南欧勢力’ ）の側の「インナー・サークル」であったから全国制覇ができたとのの見方です。
日本史最大の英雄（異論も多いだろうが）、織田信長が維新の志士と同じく世界覇権国の「受け皿」であったというのですから話は穏やかではないでしょう。「あとがき」から立花氏の言葉を引用します。
（引用開始）
この説は、従来の英雄、かつ革命児としての信長のイメージを大きく変えるものでありましょう。しかし、私は、英雄イメージを破壊する、または珍奇な説による話題性を狙うということに快感を覚えているわけではありません。
私をして永年研究をつづけさせている力は、謎解きの面白さは別として、私が着想した仮説を論証して公にしなければ、私たちは真実と違う話を、自国の歴史としていつまでも受容することとなる恐れであります。
過去から先祖の経験を学び、未来の誤りを未然に防ぐために、歴史をより真実に近く共通に認識することが、私たちにとってまず必要なことだと思います。
信長の全国制覇が、南欧グローバリゼーションの一端を担うものであったことは、従来の研究では、まったく考慮されていませんでした。今後、本書と同様な視点に立った研究が進み、さらに真実が発掘されることを望んでいます。
（引用終了）
いろいろと書きたいこともありますが、今回は紹介だけにとどめます。「ぼやき」524にも関係していますので興味のある方はご一読下さい。
[3449] [3444]についての補足 投稿者：１７７６番 投稿日：2004/01/24(Sat) 02:15:44 会社勤めのため投稿できませんでしたが、書き込みは読ませていただいていました。「自分の投稿に対する反応」というものを初めて経験し、若干とまどっています。 まず、私は山田氏の[３４４３]を読んで、その面白い文章に刺激を受けて[３４４４]を書いたのであり、[３４４３]に反論する意図はありませんでした。
ただ、[３４４３]で山田氏が、副島先生による世界恐慌の予測について、現実世界に影響を与える可能性を指摘しつつも、その客観性については疑念を抱いているようにも読めました（その点については表現があいまいになっているように見受けられます）。
それに対し、私の意見では、未来予測が現実世界に影響を与えるのは、その未来予測が政治的発言としての責任をきちんと有している場合だと思います。そのような責任の有無は、その未来予測がきちんと検証された事実に基づいて客観的に得られたかどうかにより決まると思います。つまり、
・未来予測には、予測者の単なる願望によるものだけではなく、事実に基づいて客観的に得られたものが存在する。
・そのような客観性（合理性）を備えた予測は、その客観性（合理性）ゆえに、情報として価値を持つ。また、政治的に大きな力を持ちうる。
ということになります。これらについてはＥＴ氏の[３４４７]等と同意見です。
なお、ここで言う「事実に基づく客観的な予測」とは、あまり大それたものではなく、例えば、次のようなことです。
� 米�本において）第一次ベビーブームのピーク年（１９４６年頃）に出生した人は２４０万人位が存命中である。
��第二次ベビーブームのピーク年（１９７３年頃）に出生した人は２１０万人位が存命中である。
��２１世紀初頭に起こると予想されていた第三次ベビーブームはどうやら存在せず、ここ数年１２０万人位で推移していた年間出生数は昨年あたりから減少しつつある。
� ↓◆↓５擇唳８綵仞故┐瞭揚�的な上昇が起こらない（その可能性は高いと推測する）ことを前提とすると、日本はこれから破局的な人口減少を迎える（一世代ごとに３〜４割減のペース）。
上記の予測は既に言われていることでありあまりインパクトはありませんが、「客観性」の説明にはなっていると思います。
ところで、今回の議論の出発点である、近い将来に世界大恐慌が起こるのかどうか（つまるところ、アメリカ経済が崩壊するのかどうか）については、大変興味を持っておりますが、私の知識では分かりませんので、意見を控えさせていただきます。
今後の掲示板の発展をお祈り致します。