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[1611] 「韓国哨戒艦艇「天安」事件:第二のトンキン湾作戦の失敗だった?」

2010/06/02(Wed) 05:55:27
「新ベンチャー革命」から貼り付けます。

(転載貼り付け開始)

2010年6月1日 No.135
「韓国哨戒艦艇「天安」事件:第二のトンキン湾作戦の失敗だった?」

1.どうしても納得できない、天安事件の北朝鮮犯人説

 筆者はかつて造船設計技師であったためか、2010年3月26日に発生した韓国哨戒艦艇「天安」撃沈事件(天安事件)の真相に強い関心をもっています。5月20日、韓国政府調査団が、北朝鮮の魚雷攻撃と断定しましたが、その発表を鵜呑みにすることは到底、できません。筆者は本ブログにてすでに、いくつか分析を行っています(注1〜注6)。北朝鮮の潜水艦が、米韓軍事演習の最中に、厳重なる警戒網を潜り抜けて、攻撃できる可能性はゼロです。ちなみに、9.11事件で、世界一防空網の厳重な米国防総省ペンタゴンをテロリストが航空機攻撃できたのは、ペンタゴンを乗っ取った米国戦争屋ネオコンの自作自演(Inside Jobs)だったから実行可能だったのです。

 さて筆者はこの天安事件に対する疑惑が日に日に、昂じてきました。そこで、この事件に、証拠推論(Evidential Reasoning)(注7)を適用して、筆者なりに天安事件の真相を推論してみます。もし、この事件が米国戦争屋(ネオコン)の謀略であったなら、ベトナム北爆開始のための戦争屋ネオコンのねつ造であったトンキン湾事件(注8)同様に、動かぬ証拠が今すぐに公表されることは絶対にありません。したがって、上記の証拠推論(元々軍事研究から生まれた方法論)に頼るしかありません。

2.韓国政府の情報統制前の初期情報は信用できる

 天安事件直後、KBSニュースなど、韓国政府の情報統制前の初期情報は、信用でき、真相に迫る証拠が隠されています。

初期情報(信用できる証拠情報);

(1) 事件当初、韓国軍部関係者は北朝鮮関与の可能性は低いと発言していた。
だからこそ、事件から2カ月近くも音沙汰なかったといえる。
(2) 事件後、天安からのSOS無線第1報は「座礁」(船底から湧きあがる強烈な衝撃)であった。
(3) 天安生存者は、2回の爆発音(おそらく強烈な衝撃音)を聴いたと証言。
(4) 事故発生時、水柱は立たなかったとの生存者証言あり。
(5) 天安艦長(生存)は事故当時、自室に居た、すなわち、事故時の天安は軍事演習中ではなく、生存者は船室で休養中(午後9時45分)だった。
(6) ペンニョン島沖、第三ブイ地点に潜水艦らしい物体が沈没している(ネット上に半没水状態の物体画像あり)。
(7) 救助の潜水隊員が、沈没物体のハッチから中に入り、潜水艦艇らしき配線・配管を目撃したと証言している。
(8) 韓国軍特殊部隊の救援隊は、天安乗員救助より、第三ブイの沈没物体の乗員(米兵)の遺体収容を優先した(ネット上に米軍ヘリの救助画像およびペンニョン島ヨントリム岩沖にて救助中の韓国軍の上陸用舟艇の揚陸艦の画像あり)。
(9) この救助を急ぐあまり、韓国軍の潜水救助隊員が潜水病にて事故死、その慰霊祭に、在韓米国大使がわざわざ参列している。
(10)事故当初、米国製またはドイツ製高性能魚雷Mk48の高威力爆薬成分や破片がみつかったという報道あり。

3.もっとも重要な事実(証拠):軍艦天安が真っ二つに割れた!

 筆者がもっとも注目するのは、1200トンの天安が真っ二つに割れた点です(注5)。このような大破壊が起きる条件は以下です。

(1) もっともあり得るのは、Mk48魚雷攻撃です。ネッ上にはMk48魚雷で中型軍艦が真っ二つに割れる実写画像が存在します。この魚雷は、ターゲット艦艇の側面外板に直撃せず、船底中央部直下で爆発、バブルジェットと呼ばれる衝撃波でターゲットを真っ二つに引き裂きます。

(2) 天安の船体の溶接部分に欠陥があって、脆性破壊が起きた場合です。この場合は、座礁あるいは潜水艦との衝突でも、真っ二つに分断される可能性があります。ただし、通常の鋼板の脆性破壊は、海中温度が0度以下という低温の条件が重ならないと起きにくい。

筆者の推測では、上記(1)のMk48もしくは同等の魚雷または、新型対艦兵器による攻撃ではないでしょうか。天安前半部に居た生存者の、水柱が立たなかったという証言は、2回目の衝撃音で水柱が立たなかったと言っているのではないでしょうか(潜水艇の衝突であれば水柱は立たない)。1回目の爆発時は、生存者は船室にいたので水柱を目撃できていない可能性大。ブリッジに居た乗員は前方しか見えず、後方で起きた1回目の爆発の際の水柱は見えないはず。

いずれにしても、天安の上部構造物にも外力による破損が観られることから、潜水艦衝突や座礁だけの事故ではないと思います。ちなみに天安事故調査員のひとり、S.C.Shinという人物の“爆発、魚雷の痕跡なし、座礁か衝突”という見解は、意図的なかく乱情報の流布だと思います。韓国政府の北犯人説が万一、崩壊したときの“逃げ”が予め打ってあるのです。

4.高性能ステルス小型潜水艇による実物実験の可能性

 ネット情報によれば、米海軍の大型原潜搭載用のASDSと呼ばれる軍事用小型潜水艇が存在するようです(注9)。

元々、天安事故当時、米韓軍は合同演習していたわけですが、その目的は、北朝鮮との戦闘を想定していたわけで、天安の任務は、北朝鮮の潜水艦の哨戒です。米海軍が、北との国境近傍のペンニョン島海域での北の小型潜水艦攻撃用として特殊ASDSの開発を極秘に行っていた可能性は大です。

 この海域は海底構造が入り組んでおり、大型原潜では小回りが効かなく、もっと機動性の高い小型潜水艇(乗員数名)が必要なのでしょう。

米海軍は、旧式に属する天安の対潜水艦哨戒能力の限界を知っており、その哨戒能力を上回る高度のステルス性能を誇る対北朝鮮専用の特殊ASDSを極秘に開発していたと推定できます。したがって第三ブイ沈没物体は、その新型特殊ASDSではないかという仮説が成り立ちます。それなら、乗員数名の遺体収容となり、上記、初期情報と一致します。確かに大型原潜は沈没していない(注5)。そして、沈没物体がASDSまたは相当物体ならば、すでに極秘に回収されているでしょう。

4.証拠推論による天安事件の仰天シナリオ

 事件当時、米韓合同演習に参加した大型原潜もしくは護衛艦などに搭載された新型特殊ASDS(実物実験を兼ねたかも)が極秘出動した。演習を終えて油断していた天安にステルス接近、Mk48に匹敵する新型兵器試射(実物実験を兼ねたかも)を行った。ところが、天安に接近しすぎていたため、兵器作動後の衝撃波によって、操舵システムが故障、分断された天安艦首部(生存者の居た部分)に衝突(生存者、2回目の衝撃音を聴く)、ASDSは大破、数km行き過ぎて第三ブイ地点に沈没した。米国戦争屋の極秘作戦(第二のトンキン湾作戦)の大失敗だったということです。CIA(謀略実行部隊を有す)を統括するデニス・ブレア米国家情報長官が5月20日、辞任を発表したのは、この失敗責任を取ったのではないでしょうか。

ところで、一般的に船舶の特徴は、ブレーキがない点です。船の急ブレーキは、スクリュー・プロペラの逆回転のみです。アスターン(後進)をかけなければ、慣性力で数kmは移動します。ペンニョン島沖、天安艦首部分(前半分)沈没地点、艦尾部分(後半分)沈没地点、第三ブイの謎の潜水艦沈没地点が互いに数km離れるのはあり得ます。とくに、天安前半部(生存者が大勢居た)は、軍艦独特の強固な浸水隔壁に守られて、すぐには沈没しなかったと思われます。だから、50人を超える生存者が居た、軍艦ならではの幸運です。

 この顛末を韓国政府も韓国軍も知っており、対米対応に苦慮して2カ月要した。達した合意が、北犯人説のぶち上げということ。まさに国家冤罪事件です。

5.とんだとばっちり、鳩山首相

 米国戦争屋は、ハイリスクな極秘作戦を実行するとき、一石二鳥どころか、一石三鳥以上の相乗効果がないと実行しない特性をもっています。この第二のトンキン湾作戦の主目的は、オバマ政権を揺さぶるためです。アフガン空爆しないなら、極東戦争起こすぞという恫喝です(注6)。二次目的は、広島・長崎原爆投下と同じく、新型兵器の実物実験です。三次目的は、今、日本でもめている普天間米軍基地の既得権益確保(在日米軍がいなくなったら、大変なことになるという日本国民への洗脳効果)です。鳩山首相は、まんまとこの事件(北犯人説)で震え上がり、これまで抵抗してきた戦争屋への全面降伏となり、辺野古移転をアッサリ呑みました(注10)。その結果、沖縄県民から“裏切り者”扱いされ、首相の座を追われそうになっています。

 沖縄県民のみなさん、拙稿ブログを読んで、米国戦争屋の対日戦略の狡猾さに目覚めて下さい。鳩山首相を裏切り者と呼べますか。

それにしても、このような米国戦争屋の言いなりになる日本の悪徳マスコミには、心底、腹が立ちます。

注1:本ブログNo.123『韓国哨戒艇「天安」撃沈:米原潜との誤射相撃ち?』2010年5月8日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/13698185.html

注2:本ブログNo.125『素人だまし日本のマスコミ:韓国哨戒艦艇撃沈が北朝鮮の仕業?』2010年5月15日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/13961537.html

注3:本ブログNo.128『韓国哨戒艦艇撃沈事件:信じられない!今頃、北朝鮮犯人説とは』2010年5月20日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/14196900.html

注4:本ブログNo.129『韓国“天安”事件でわかった日韓両国民の“北朝鮮観”の危うさ』2010年5月21日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/14218455.html

注5:本ブログNo.130『韓国哨戒艦艇の完全剪断破壊:米原潜コロンビアの関与確認できず』2010年5月23日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/14301981.html

注6:本ブログNo.132『風雲急を告げる朝鮮半島:米国戦争屋の極東シナリオを読み解く』2010年5月27日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/14463828.html

注7:Evidential Reasoning Approach
http://en.wikipedia.org/wiki/Evidential_reasoning_approach

注8:トンキン湾事件、ウィキペディア参照

注9:Advanced SEAL Delivery System
http://en.wikipedia.org/wiki/Advanced_SEAL_Delivery_System
SEALとは米軍の特殊部隊の意味。

注10:本ブログNo.133『極東戦争危機に震え上がる鳩山首相』2010年5月29日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/14536231.html

ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm

テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html

(転載貼り付け終了)
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[1610] 「韓国軍艦沈没事件その後」

2010/06/01(Tue) 03:58:07
「田中 宇の国際ニュース解説」から貼り付けます。

(転載貼り付け開始)

2010年5月31日  
「韓国軍艦沈没事件その後」

 5月20日、韓国海軍の哨戒艦(コルベット)「天安」が3月に沈没した事件について、韓国と米英豪スウェーデンで構成する「軍民合同調査団」が調査報告書を発表した。調査団は、5月15日に沈没現場の近くで漁船が引き上げたとされる魚雷の残骸を公開し、北朝鮮が発行したとされる魚雷のパンフレットや設計図と、魚雷の残骸が「酷似している」ことから、天安艦は北朝鮮の小型潜水艇が発射したその魚雷によって撃沈されたとの結論を発表した。(Investigation Result on the Sinking of ROKS "Cheonan")

 この発表を受け、日米韓などのマスコミは「これで北朝鮮の犯行が確定した」と報じた。日本では、ほぼ同じタイミングで鳩山首相が普天間基地の沖縄県外移転をあきらめたので、米国などでは「朝鮮半島が戦争になりそうなので、鳩山は、沖縄の米軍基地の県外移転は無理だとの判断に転じたようだ」という分析が出ている。

 北朝鮮政府の国防委員会は5月28日、平壌で記者会見を開き「北朝鮮は天安艦を攻撃していない。米韓の調査報告は作り話だ」と発表した。北の国防委員会は金正日が委員長で、北朝鮮で最も強い権力を持つ。この委員会が記者会見をするのは珍しい。記者会見は、平壌に駐在する各国の報道機関と外交官が招待され、全編が国営テレビで実況中継された。5月30日には、平壌で10万人の市民を動員した韓国非難の集会が開かれた。(North Korea Accuses South of Faking Warship Sinking)

 他の国々の政府が、自国に対する疑いをこれだけ強く否定すれば、世界のマスコミに「韓国の方が捏造しているのかも」という論調が出るだろう。だが、北朝鮮は札付きの風変わりな独裁国家なので、日米では「また北は、おかしなやり方でウソをついている」という報道が主流だ。「金正日は、息子の金正雲に後継したいので、北の国内を結束させようと、天安艦を撃沈した」といった「解説」も流布している。(Theories why Pyongyang sunk S Korean ship)

 とはいえ、韓米英豪の調査報告に対して疑問を呈しているのは北朝鮮だけではない。ロシアの外務省は5月27日に「北朝鮮が天安艦を撃沈したのだと100%考えられる証拠が出てこない限り、この件で国連が北朝鮮を制裁することにロシアは賛成できない」と発表した。ロシアはその前日、ソウルに専門家団を派遣し、韓国政府や在韓米軍に接触する独自調査を開始した。ロシアは、米英韓の調査報告に納得していない。(Russia wants '100% proof' N.Korea sunk ship)

▼調査結果に疑問を呈する中露

 5月29日、韓国で日中韓の定例首脳会議が開かれ、出席した中国の温家宝首相は、韓国の李明博大統領から、天安艦問題で北朝鮮の肩を持たず、韓国に味方してほしいと要請された。これに対して温家宝は「天安艦を沈没させたものが誰であれ、中国はその犯人を擁護しない」「朝鮮半島の平和と安定を破壊する者は許さない」と述べた。マスコミはこの発言を「温家宝は北朝鮮を擁護しないと言った」という意味に受け取り「温家宝は、まさに李明博が望んでいたコメントをした」と報じられている。(China will not protect `whoever sank S Korean ship')

 しかし同時に中国側は、温家宝の訪韓直前に中国で開かれていた「米中戦略対話」の席上、米国に対し「国際社会を納得させるためには、韓米英豪の側だけで天安艦沈没の調査報告をするのではなく、北朝鮮の代表団も入れて、南北合同の調査団を結成するのが良い」と提案したと報じられている。この件について何の続報もないので、おそらく米韓の側は、中国の提案を受け入れなかったのだろう。(North Korea Warns UN to Be Wary of False Evidence of Sinking)

 こうした提案をすること自体、少なくとも中国政府は、国際社会が韓米英豪の調査報告に対して納得し切っていないと考えていることがうかがえる。温家宝の「中国は犯人が誰であっても擁護しない」「朝鮮半島の平和と安定を破壊する者は許さない」という言い方は、犯人が北朝鮮でなく、たとえば米韓の軍艦が合同軍事演習中に間違って同士討ちしてしまったのが真相だとしても、十分に成り立つ発言だ。米韓の同士討ちが真相の場合「朝鮮半島の平和と安定を破壊する者」は、北の犯行だとウソを言って濡れ衣をかけて北を激怒させた米韓の方になる。(Beijing suspects false flag attack on South Korean corvette)

 北朝鮮側は5月28日の記者会見で「北朝鮮にとって、韓国や米英豪は朝鮮戦争以来の敵国だ。朝鮮戦争は停戦しただけであり、敵国である状況は変わっていない。敵国だけで集まって、北朝鮮が魚雷を撃って天安艦を撃沈したとする調査報告を発表しても、それは客観的に見て、公正であると考えられない」「韓国が公正な調査をしたいなら、北朝鮮は専門家の代表団を派遣するので、南北合同で調査をやり直すべきだ」という趣旨を述べている。(DPRK Holds 1st Press Briefing on "Cheonan" Incident)(We didn't sink South Korean warship: North Korea)

 北朝鮮は、5月20日に韓米英豪が「北朝鮮犯人説」に基づく調査報告を発表した直後に「専門家の代表団を派遣するので、証拠の品々を見せ、検証させてくれ」と申し入れた。だが韓国政府は「殺人犯が刑事になるようなもので、許すわけにはいかない。こんな申し出をしてくる北に対し、強い怒りを感じる」と強く拒否した。

 韓米英豪の調査結果が正しいものであるなら、韓国が北朝鮮の代表団を受け入れ、米英中露が監督する中で再調査をやれば「北の魚雷の残骸」という強力な物的証拠の正しさが改めて示せるはずだった。北朝鮮は反論しきれず、調査結果は世界の誰にも反論できない強いものにできたはずだ。調査報告を世界が納得できる強いものにすることは、たとえ「殺人犯に刑事をさせる」ことだとしても、遺族や韓国世論は納得するだろう。しかし韓国政府は、殺人犯に墓穴を掘らせることができたはずの、この良い機会を自ら拒否してしまった。(What if North Korea didn't fire the torpedo?)

▼米英豪だから正しいと思うのは危険

 ここまでの話をまとめると「北朝鮮が天安艦を撃沈させた」と米英豪韓が言い切ったのに対し、中露が疑問を発し、北朝鮮は強く否定した。「誰の発言か」だけに注目すると、日本のような冷戦型の対米従属の国是に固執する国の当局やマスコミ(学界、評論家など)は「米英豪韓が正しいに決まっている」という論調になり「中露朝の肩を持つのは、非国民(左翼)か敵のスパイか隠れ朝鮮人だけだ」という話になる。

 米英が今後もずっとダントツに強い覇権国であり続けるなら、このような「無条件降伏」を経た後に「鬼畜米英」を単にひっくり返したような日本人のあり方で良い。むしろ難しく考えない方が、覇権国に対する直裁的かつ自滅的な反逆を繰り返す可能性がなくなるので得策かもしれない。

 だがもし、米国が北朝鮮に対してやっていることが濡れ衣戦略だとしたら、イランに核武装の濡れ衣をかけて潰そうとしているうちに、国連(NPT)でイランではなくイスラエルの核武装の方が問題にされているように、覇権を振り回しすぎて(意図的に)自滅する米国の隠れ多極主義につき合いすぎることは、日本にとって危険なことになる。愛国的な日本人は、こっそりで良いから、本当に韓米英豪の調査報告が万全かどうか、いちど疑ってみた方が良い。(U.S. sacrificed Israel for success of NPT conference)

 そのような観点で、韓米英豪などが5月20日に発表した調査報告を見ると(困ったことに)かなり粗悪なものであることがわかる。まず形式的なことから書くと、あの調査報告書は「名無しのごんべ」である。誰の署名も入っていないし、そもそも各国の調査団のメンバーすら発表されていない。

 米英豪というアングロサクソンは、強力な公文書を作るとき、筆者の署名をつける。閣僚、軍司令官、議員、貴族(英国)などが、自分の名前の権威を賭けてその文書の正しさを主張すべく署名する(イニシャル署名だと権威が落ちる)。もし調査を行った韓米英豪などの人々の名前がずらりと署名されていたら、報告書の権威は高まった。だが実際には、署名がないだけでなく、調査団の名簿も発表されていない。無署名の報告書は、米英が「信憑性を疑ってください」と言っているようなものだ。(The Sinking of the Cheonan: We Are Being Lied To)

(ここで、韓国が米英とは違う文化だということを重視するのは間違いだ。朝鮮戦争をめぐる国際政治の枠組みでは、韓国は米英より格下の「傀儡級」である。北は1953年の停戦会議に出席したが、韓国は出ていない。だから北朝鮮は、韓国よりずっと貧しいくせに意気揚々と韓国を「傀儡」と罵倒する)

▼魚雷残骸の意味づけの確定不能性

 調査報告書が「北の犯行」と断定する、ほとんど唯一最大の根拠は、天安艦の沈没現場の近くの海底から引き上げられたとされる魚雷の残骸(スクリュー、シャフト、モーター)である。公開された魚雷の残骸は、調査報告書によると、北朝鮮が輸出用に開発した魚雷「CHT−02D」のパンフレットや設計図と酷似している。これが「北犯行説」の唯一最大の根拠である(報告書は、それ以外の根拠を示していない)。

 だが調査団は、この断定の根拠となったパンフレットや設計図を公開していない。北朝鮮はいくつかの国にこの魚雷を売り込み、その中には米国や韓国とも親しい国があり、そのルートでパンフレットや設計図が調査団に漏洩したという推測が報じられ、漏洩した国を北が特定する恐れがあるため、パンフレットや設計図を公表できないのだろうとされている。しかし、公表されないので、人々は「酷似している」かどうか確認できず、納得したくてもできない。

 韓国当局が公開したのが、本当に北朝鮮の魚雷の残骸であるとしても、それが5月15日に天安艦の沈没現場の近くから引き上げられたものだという確証も発表されていない。北朝鮮が主張する「魚雷の残骸は、米韓がどこか別の場所で拾ってきてでっち上げた」という説を一蹴できない状況になっている。

 北朝鮮や中露が提示する疑問に米韓の調査団が丁寧に答えていくなら、調査結果の信頼性が上がるが、今のところそのような展開になっていない。逆に、調査団に参加するスウェーデン人や韓国人の一部が、調査の結論に対して疑問を呈したが米英に無視されたとか、辞任に追い込まれたといった話が指摘されている。(South Korea in the line of friendly fire)

 このほか、魚雷の残骸に書かれていた「1番」というハングルの書き込みをめぐる疑問(「北朝鮮では1番と言わない」「いやいや言うよ」という論争。以前に韓国軍が入手した北の魚雷には「1号」と書き込まれていた)とか、1カ月しか海底に置かれていなかった割には、魚雷の残骸の腐食が激しすぎるといった疑問(天安艦の船体も1カ月でかなり腐食したから矛盾はないと当局が反論)などがある。

 報告書では、魚雷を発射したのは新型探知機を備えた小型潜水艇とされているが、北朝鮮の潜水艦は割と大きなサンオ級でさえ最新探知機を備えておらず、潜水艇が新型探知機を使いつつ魚雷を発射したとは考えにくいとの指摘もある。(Questions raised about 'smoking gun')

 韓国当局が発表した、天安艦が写っているペンニョン島の監視所から撮った熱線画像データ(TOD)は、沈没前後の決定的瞬間が抜け落ち、非公開のままになっていることや、当時、沈没現場の海域では米韓軍事演習が行われ、最新の探知機を備えた13隻の米韓の軍艦や潜水艦がいたのに、なぜ誰も北の潜水艦の接近に気づかなかったのか疑問が解けないままになっているとか、私が以前の記事に書いた、KBSテレビが報じた「第3のブイ」の問題などが、韓国で指摘されている。(韓国軍艦「天安」沈没の深層)

 事件の生存者(天安艦の乗組員)が韓国当局の監視下に置かれ、自由な発言を許されていないことも、人々の懐疑心を煽っている。疑う者が「非国民」なのではなく、韓米当局の方が、人々に疑いを抱かせるような、まずいやり方をしている。(South Korean religious leaders question conclusions of the Cheonan sinking investigation)

▼韓国政府を濡れ衣発表に誘導した米国

 全体として「北朝鮮の潜水艦が撃沈犯なのだが、その証拠をうまく米韓側が示せていない」という可能性もないわけではない。だが、天安艦の沈没当時、米韓軍事演習が行われ、米韓軍が北の潜水艦の潜入を察知できなかったとは考えにくいことや、米韓がこの件でまだ隠し事を続けている感じがぬぐえないことから考えて、やはり天安艦の沈没は、米韓の誤射による同士討ちの可能性が高いと私には思える。(米海兵隊の潜水部隊が、北との戦争を煽るため、意図的に天安艦に爆弾をセットしたとの説も出てきたが、信憑性は不明だ)(Beijing suspects false flag attack on South Korean corvette)

 5月20日の合同調査団が北朝鮮犯人説を発表して以来、韓国と北朝鮮の対立が激化し、開戦一歩手前の状況になった観がある。しかしよく見ると、たとえば北朝鮮が韓国勢を追い出したとされる開城の工業団地では、追い出されたのは韓国政府の事務所の要員だけだ。開城で事業を展開している韓国企業の幹部や技術者はその後も毎日38度線を超えて開城に通勤しているし、開城市内からも北朝鮮の4万人の従業員が毎日通勤し、工場を稼働させている。「南北経済交流の象徴だった開城の工業団地はもう終わりだ」というイメージが喧伝されているが、実際には、開城の韓国企業はほとんど通常どおり操業している。(In Korea, a Semi-Hopeful Sign)

 天安艦が米韓同士討ちで沈没したと考える場合、その後の展開を主導しているのは韓国政府ではなく米国(米軍)である。韓国政府は、事件後の1カ月あまり対応を迷っていた。天安艦沈没の濡れ衣を着せたら北朝鮮は激怒して戦争になりかねず、韓国にとって危険すぎる賭けだ。しかし韓国政府は、同士討ちを発表することもできなかった。

 同士討ちの韓国側の当事者である天安艦は大々的に報じられているが、米国側(第3のブイ?)の存在は未確定だ。米韓軍事同盟は、米国の方が上位だ。韓国政府が同士討ちを発表したら、米国は怒り、米韓同盟は解体する。韓国政府は、北朝鮮に濡れ衣を着せるか、事件の原因を発表しないままでおくしか選択肢がなかった。だが、これだけ大騒ぎになり、韓国の右派が活気づいてしまうと、韓国政府が原因を特定しないわけにはいかなかった。韓国政府は、6月2日の地方選挙というタイムリミットの2週間前に、北朝鮮に濡れ衣を着せる発表をした。米国は、韓国政府が自ら北に濡れ衣を着せる発表をするのを待っていた。

 米軍の艦船が沈み、米兵に死者が出たことを、米政府が隠しておけるはずがないと考える人が米国にもいるが、米軍の情報管理力は、日韓政府よりずっと強い(逆に日韓の政府は、情報管理力を意図的に弱いままにしておくことで、自国を対米従属から出られないように自ら縛っている)。

 米国の潜水艦や特殊部隊は、世界各地で秘密作戦を展開しており、死者を出す事態が時々起きるはずだが、それらの一部でも報道されたら、作戦対象(敵)に勘づかれ、作戦そのものが失敗する。潜水艦が沈んだり、特殊部隊員がたくさん死んでも、米軍はマスコミも巻き込み、それが報じられない態勢を作っていると考えるのが自然だ(そんなことないよと言って笑う米国の研究者が、実は米軍の諜報機能の一部だったりする)。

▼イラン問題と似てきた

 米軍や米政府は、全体として情報管理能力が高いくせに、今回の天安艦事件の調査報告書のような、ずさんなことをやる。この手の奇妙な稚拙さは、イラク戦争やアフガン戦争、911事件の捜査、グアンタナモ収容所、イラン核問題などで、連続的に発揮されている(最近では共和党のカール・ローブが「オバマのカトリーナになる」と分析したメキシコ湾のBPの原油流出事件が、これに加わりつつある)。(Rove: Yes, the Gulf Spill is Obama's Katrina)

 諜報や外交の部分的な失敗はどこの国でもあるが、911以来の米国の大失敗の連続は、米国の覇権を根幹から崩壊させており、私には単なる過失と考えられない。この失敗の結果、世界の覇権構造が多極化している。そのため、米国の中枢には自国を意図的に失敗させて世界を多極化したい勢力(隠れ多極主義者。ネオコンなど)がいると、私は推察してきた。

 隠れ多極主義者の常套策は、米国の覇権を恒久的に維持したい軍産複合体やイスラエルに近づき「テロ戦争」に代表される冷戦型の「米国中心の同盟体と、敵国との恒久的な対立状態」を作り出す戦略を手がけ、それを稚拙かつ過剰にやって失敗させ、逆に米国の敵国や非米的な諸大国(BRIC)を強化し、世界を多極化させることだ。

 北朝鮮犯人説が濡れ衣であるとすると、今回の天安艦事件は、この隠れ多極主義の作戦の枠組みに当てはまる。イランの核兵器開発と同様、米英と同盟国(イラン問題ではイスラエル、天安艦問題では日韓)の方が実は間違っているのだが、英米が動かしている世界のマスコミは、北朝鮮やイランが極悪だと喧伝する。しかしそのうちに、実は米英の方が間違っているということを、途上諸国や新興諸国の人々が気づき、欧米の世論も揺らぐ。国連など国際社会では、米英の方が間違っているという見方が強まり、その線に沿って中露が仲裁をかけようとするが、米国は拒否する。人類の善悪観を操作して覇権を維持する、大英帝国以来の戦略が崩壊していく。

 その時点で、米国の同盟国は、とことん米国に追随して、善悪が逆転する新世界秩序の中で悪者になることに甘んじるか、米国から同盟関係を切られることを覚悟で、非米側に方向転換するしかない(日本はこれ以外に「政治鎖国する」「いないふりをする」という手があるので危機感が薄い)。

 先行する中東問題では、すでに英国の政界が米国との同盟関係の持続に疑問を持っている。イスラエルは、米国との同盟を切ったらイスラム諸国から攻撃を仕掛けられ国家崩壊に瀕するので、窮している。米英に楯突いたのに優勢なイランは、長らく米英から抑圧されてきた中東イスラム諸国の人々に喝采されている。

▼隠れ多極主義に引っぱり出される金正日

 中東では善悪が逆転しつつあるが、東アジアで現体制の北朝鮮が他の国々から賞賛されることはない。日韓も米国に支配されているが、石油があるのに貧しいままの中東イスラム諸国と対照的に、日韓は米国の支配下で高度成長を経験して豊かになったので、米国支配への不満がわりと少ない(韓国では南北分断を米国の責任と考える人が多いが)。

 北朝鮮の金正日政権は、近くの日韓や中国にとっては、今後もやっかいな存在だろうが、遠くのイランやベネズエラなどの反米諸国からは、米国の覇権に楯突いて勝てる国として賞賛され、非米反米諸国が強くなる国際社会で、金正日らが従来より積極的に発言するようになりそうだ。その一つの兆候が、5月28日の北朝鮮の国防委員会の前代未聞の記者会見だったと見ることができる。イランのアハマディネジャド大統領は最近、金正日をイラン訪問に招待した。ベネズエラのチャベス大統領は、以前から北朝鮮の「主体思想」を、自国の「ボリバル主義」と同様の素晴らしいものと礼賛している。(President Mahmoud Ahmadinejad looks far afield for diplomatic help)

 筋金入りの反米指導者は世界的に少ないので、アハマディネジャドやチャベス、それから彼らを扇動する米国の隠れ多極主義者にとって、天安艦事件を契機に金正日が立ち上がって吼え出すのは大歓迎だ。従来、金正日はアジアの指導者らしく実利的で、国際社会で英雄になることより、自国の経済発展(自政権の儲け)を重視し、反米主義を叫ぶのも、米朝国交正常化を目的とした動きであり、チャベスやアハマディネジャドの英雄的反米主義とは一線を画していた。しかし今後は、米国が誘発した天安艦事件の濡れ衣が、世界における金正日の位置を変えていくことになるかもしれない。

 日韓の政官界では、北朝鮮を敵視している限り、米国との同盟関係が安泰だと考える傾向が強いが、米国の隠れ多極主義的な意図をよく観察しないと、イスラエルのようにいつの間にか米国にはしごを外された挙げ句、国際的な悪者にされかねない。注意が必要だ。

(転載貼り付け終了)

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[1609] 「極東の運命はオバマのアフガン空爆実行如何にかかっている」

2010/05/31(Mon) 07:04:37
「新ベンチャー革命」から貼り付けます。

(転載貼り付け開始)

2010年5月30日 No.134
タイトル:「極東の運命はオバマのアフガン空爆実行如何にかかっている」

1.米国戦争屋に極東シナリオを握られた

 2010年5月26日、日中韓訪問の旅を終えて、ヒラリー・クリントン米国務長官が帰国しました。その後、すぐ29日、鳩山首相は韓国を訪問、まず天安事件(韓国哨戒艦艇撃沈事件)の犠牲者の祀られる国立墓地を訪れ献花しています。

この動きから、鳩山政権も、韓国イ・ミョンバク政権も完全に、米国戦争屋のペースに乗せられていることがわかります。

 今後、極東戦争を起こすか、起こさないか、その意思決定権を完全に、米戦争屋に握られました。今、極東は非常に危険な情勢に置かれています。

 オバマがカルザイ政権とアフガン調停をやればやるほど、極東が危険になります。極東の運命を握るのは、当面、アフガン・イラン情勢の行方です。

2.ヒラリー・クリントンの位置付け

 極東情勢のシナリオ展開の鍵を握るのは、米国戦争屋ですが、まずヒラリー・クリントンの立ち位置を見定めておく必要があります。先の大統領選挙にて、オバマを支援したのは、ジェイRF(国際金融資本家・銀行屋の米国支部のボス)でした。一方、クリントンを支援したのはジェイの宿敵・デビッドRF(米戦争屋ボス)でした。クリントンをオバマ政権に横滑りさせたのは、当然、デビッドRFです。オバマ政権はクリントン(デビッドRF代理人)の入閣を拒否するほどのパワーはないということです。彼女は、オバマ政権(アンチ戦争屋)の代表というより、デビッドRFの代理人として、今回、極東訪問したと考えるべきです。ただし、対外的には、オモテ向きオバマ政権の外交責任者です。クリントンはオバマ政権にて戦争屋の利害代弁者であっても、戦争屋当事者ではないと思います。いずれにしても、彼女の立ち位置は非常に複雑であることは間違いありません。

 彼女は、デビッドRF代理人として、中国共産党に、極東で大規模戦争を起こす気はないと表明しに行ったのでしょう。天安事件は、戦争屋内過激派(ネオコン)の勇み足だったと弁解したと推測されます。クリントン訪亜直前、5月20日、デニス・ブレア国家情報長官(CIAの監督責任者)が辞任していますが、天安事件と関連した辞任だと思われます。

3.天安事件の真犯人とは

 天安事件について筆者の考えを述べると、この事件の犯人は北ではない。オバマ政権の人間では、もちろんない。米戦争屋(CIA含む)内の過激派(ネオコン)が関与しているのではないかと思います。彼らは、ブッシュ政権時代、ディック・チェイニーやロナルド・ラムズフェルドの部下だった人たち(残党がCIAにもいる)です。ただ、彼らの得意な、戦争勃発のねつ造事件(戦争起こすときの常套手段)は未遂に終わったということです。阻止したのは、米国防総省ペンタゴン保守派(アンチ・ネオコンで伝統的国防省人脈主流派)でしょう。なぜなら、ペンタゴン軍人はやむを得ない状況でなければ、戦争に踏み切ることはないからです。2001年、9.11事件のとき、ペンタゴンを乗っ取ったネオコンはアフガン・イラク戦争突入のためのねつ造事件(9.11事件)にまんまと成功しています。現在のペンタゴンはかろうじて、アンチ・ネオコンが握っているので、ネオコンにとって、柳の下のドジョウは二匹いなかった、ということです。

4.アフガン空爆を狙っている米戦争屋ネオコン

 米戦争屋内ネオコン(米軍事産業の利益代表者)がアフガン空爆(究極的にはイラン戦争への拡大を目指す)を狙っていることは、すでに証拠があります。2010年3月中旬、インド洋の英国領ディエゴ・ガルシア島(米軍基地あり)に大量のバンカーバスター(最新鋭の大型爆弾)が米国から運ばれ、スタンバイしているようです(注1)。3月28日、オバマのアフガン電撃訪問は、明らかに、ネオコンから強要されたものです。

 ペンタゴンは、そのオーナー・戦争屋ボスに実質的に私有されている(注2)ので、戦争屋ネオコンの圧力をまったく無視できません。そこである程度、妥協してきたのでしょうが、ペンタゴン保守派は、イラク戦争の泥沼化に懲りているので、本音ではネオコンの言いなりになっていないのです。なおオバマ政権はペンタゴン保守派を支持しています。

 現実に、5月末現在、アフガン空爆は起きていません。戦争屋内ネオコンは非常にあせっていることが手に取るようによくわかります。

5.オバマ政権にしびれを切らした戦争屋内ネオコンの暴発が怖い

 筆者の過去の観察によれば、ブッシュ政権時代、ペンタゴンを乗っ取った戦争屋内ネオコンが、中東で暴れる際、必ず、北朝鮮が対日対韓挑発行為に及んでいます(注3)。これは、米戦争屋と闇でつながる軍事勢力が、北に配置されているからです。米戦争屋は常時、陸海空からキムジョンイル総書記を監視しており、彼が戦争屋に逆らうと、即、殺されるわけです。5月上旬のキム総書記の用心深い中国訪問でもわかるように、彼が暗殺テロを非常に、警戒していることがわかります。キム総書記は常に、戦争屋(CIA含む)の脅しを受けていることを意味します。

 上記の中東・北朝鮮の同期現象は、彼ら戦争屋独特の、オルタナティブ作戦(代替作戦)です。要するに、戦争というのは、常に不測の事態が発生します、つまり極めてハイリスク・イベントなのです。にもかかわらず、戦闘行為には、大掛かりな事前準備が必須であり、もし、本命の戦闘が起きなかった場合に備えて、代替の戦場を予め確保して、本命の戦闘を開始する必要があります。その意味で、戦争屋が中東で戦争を起こす際、極東が、彼らの代替戦場地なのです。だから、米軍が中東で大掛かりな戦闘作戦を展開するタイミングで、北は極東で日韓への挑発行為を行い(あるいは強制的に行わさせられ)、いつでも米軍が戦場を中東から極東に切り替えられるようにしておくのです。

 ペンタゴン保守派は、アフガン戦争スタンバイまではネオコンに協力してきましたが、現実に、空爆に踏み切るかどうかはオバマ政権の意思決定にかかっています。オバマは、5月12日、アフガンのカルザイ大統領をホワイトハウスに呼び、アフガン情勢安定化に向けて共同声明を発表しています。これが実質、何を意味するのか、まだ不透明です。

6.極東の運命は、オバマのアフガン空爆の実行如何にかかっている

 非常に、くやしながら、極端に言うと、極東の運命は、オバマが戦争屋内ネオコンに屈して、アフガン空爆を実行するかどうかにかかっています。つまり、ブッシュ政権と同じく、オバマ政権がアフガン空爆をやれば、とりあえず、極東戦争は起きません。なぜなら、米戦争屋が、アフガンと極東にて同時に戦闘行為を開始することは絶対にないからです。彼らは、常に、敵(ターゲット)に優先順位をつけて、順番に攻略する本能をもっているのです。

 変な話ですが、われわれの住む極東の安全を維持するには、オバマにアフガン空爆ゴーサインを出してもらうしかありません。要するに、戦争屋は極東を人質にとって、中東戦争を仕掛けているとわれわれ日本国民は認識すべきです。

 ちなみに、今、オバマの置かれている状況とそっくりな状況は、1998年、クリントン政権時代にも起きています。当時、ビル・クリントンは持ち前の“女好き”を逆手にとられ、モニカ・ルインスキー(ネオコン・女スパイ)不倫事件を戦争屋(=CIA)から仕掛けられ、やむをえず、戦争屋に屈して、仕方なしにアフガン空爆に踏み切っています(注4)。おかげで、彼は任期までクビがつながりました。このように、戦争屋は、ミッション遂行のためなら、暗殺も含めて陥穽工作なら何でもやります。

オバマも、上記、キム総書記と同じく、戦争屋謀略部隊から常時監視され、最悪の場合、いつでも失脚あるいは暗殺できるようになっていると思われます(注5)。

このような行動原理をもつ米国戦争屋の言いなりになっているのが、親米を気取る大手マスコミ人、検察官僚、外務官僚、防衛官僚、そして自民・民社内親米政治家など、日本の悪徳ペンタゴンの連中です。国民のみなさん、本ブログを読んで“悪徳”の意味を再度、かみしめてください。日本の悪徳ペンタゴンは、下手の横好きで、戦争屋の謀略手口を真似るようになっています。

付記:天安事件で話題となった米原潜コロンビア(注6)は、5月3日、予定通り、パールハーバーに帰還していますが、5月25日帰還予定のコロンブスは5月30日現在、未帰還です。コロンブスは4月5日、沖縄ホワイトビーチ入港が確認されていますが、帰還予定日過ぎて、帰還していないのは非常に不可解です。

注1:ヘラルド・ニュース、2010年3月14日、“ Final Destination Iran? ”
http://www.heraldscotland.com/news/world-news/final-destination-iran-1.1013151

注2:ベンチャー革命No.75『世界私有化現象』2004年5月9日
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr075.htm
米戦争屋ジャパンハンドラーの理論的指導者・ジョセフ・ナイ(ハーバード大教授)は、米国政治覇権(軍事覇権含む)は私有化されていると示唆している。

注3:ベンチャー革命No.292『北朝鮮テポドン発射の対日挑発:米国覇権二極化の災い』2009年4月5日
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr292.htm

注4:ビル・クリントン、ウィキペディア参照

注5:本ブログNo.9『舛添大臣の“豚フル”宣言は“獲らぬ狸”であろう』2009年8月19日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/272408.html

注6:本ブログNo.130『韓国哨戒艦艇の完全剪断破壊:米原潜コロンビアの関与確認できず』2010年5月23日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/14301981.html

ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm

テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html

(転載貼り付け終了)

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